マンションのペントハウスとは?特徴・価格相場・メリットデメリットを解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/29

広告

ノムコムが運営する不動産資料請求・見学予約キャンペーン【マンション】

マンションのペントハウスとは?

マンション購入を検討する際、「ペントハウスとは何か」「一般的なマンションとどう違うのか」と疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、ペントハウスの定義と特徴、価格相場、メリット・デメリット、購入時の注意点を解説します。不動産業界の情報や市場データを元に、ペントハウスの実態と購入判断のポイントを明らかにします。

高級マンションの最上階に関心を持つ方でも、ペントハウスの特性を正確に把握し、自身の住まいに適しているかを判断できるようになります。

この記事のポイント

  • ペントハウスはマンション最上階の特別仕様住戸で、広い床面積(100㎡超)・高い天井(約3m)・ルーフバルコニーが特徴
  • 日本では高級住戸と設備室の2つの意味があり、一般的には高級住戸を指す
  • 東京都心部の購入価格は1億円以上、賃貸でも月数十万円〜数百万円が相場
  • メリットは眺望・プライバシー・希少性・資産価値の高さ
  • デメリットは高額な費用・温度管理の難しさ・災害時のリスク・物件数の少なさ

ペントハウスの定義と特徴

ペントハウスは、マンション最上階に設けられる特別仕様の高級住戸を指します。一般的なマンションとは異なる独自の特徴があります。

(1) 最上階の限られた数の住戸(1〜数戸)

ペントハウスは最上階の限られた数(1〜数戸)しか供給されません。希少性が高く、供給数が少ないため価格も高くなります。

(2) 広い床面積(100㎡超が一般的)

100㎡を超える広い床面積を持つことが多く、一般的なマンション(70〜80㎡)より広々とした空間を実現しています。

(3) 高い天井(約3m、一般は約2.5m)

天井高が約3mと、一般的なマンション(約2.5m)より高く設計されており、開放感のある空間を実現しています。

(4) 広いルーフバルコニー(下階の屋根を利用)

広いルーフバルコニー(下階の屋根部分を利用)を設け、戸建て住宅の庭のように使えるのが特徴です。

バルコニーでガーデニングや食事を楽しむなど、マンションでありながら戸建てのような生活スタイルを実現できます。

(5) 建築基準法上の扱い

日本では「ペントハウス」に2つの意味があります。

意味 内容
高級住戸 マンション最上階の特別仕様の居住用住戸
設備室 階段・エレベーター・空調設備等を収容する建築物の一部

建築基準法上、水平投影面積が建築面積の1/8以内かつ高さ5m以下の場合、階数・高さ制限に含まれません。これにより、建物全体の高さ制限内でペントハウス(設備室)を設けることが可能です。

一般的には高級住戸の意味で使われることが多いです。

ペントハウスの価格相場|購入・賃貸

ペントハウスの価格は、立地・仕様・物件により大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

(1) 購入価格(東京都心部で1億円以上)

東京都心部のペントハウスは1億円以上(いわゆる「億ション」)が一般的です。

物件数自体が少なく希少性が高いため、価格が高くなる傾向があります。

(2) 賃貸の家賃(月数十万円〜数百万円)

賃貸でも月数十万円〜数百万円が相場です。立地や仕様により大きく異なります。

(3) 新築物件(数億円〜十数億円)

新築物件は数億円〜十数億円が相場です。超高級物件では十数億円を超えることもあります。

(4) 中古物件が狙い目

中古物件として購入する方が、新築より価格が抑えられる可能性があります。

新築は数億円〜十数億円ですが、中古であれば価格が下がっているケースがあるため、条件が合えば狙い目です。

ただし、中古物件購入時は建物の劣化状況を確認するため、インスペクション(建物状況調査)を実施することを推奨します。

ペントハウスのメリット

ペントハウスには、一般的なマンションにはない多くのメリットがあります。

(1) 眺望の良さ

最上階のため、周囲の建物に遮られることなく、開放的な眺望を楽しめます。

都心部では夜景、郊外では自然の景色など、立地に応じた景観を独占できます。

(2) プライバシーの確保と静かさ(上階の足音がない)

最上階のため上階の足音がなく、静かな住環境を確保できます。

また、限られた数しか供給されないため、プライバシーが確保されやすいです。

(3) 希少性とステータス

ペントハウスは最上階の限られた数(1〜数戸)しか供給されないため、希少性が高く、ステータスとしての価値があります。

(4) 資産価値が下がりにくい

希少性が高いため、資産価値は下がりにくく、価格も落ちにくい傾向があります。

将来的に売却する際も、一定の需要が見込めるため、資産価値を保ちやすいと言えます。

ペントハウスのデメリットと注意点

ペントハウスには多くのメリットがある一方で、デメリットと注意点も存在します。

(1) 高額な費用(物件価格・管理費・修繕積立金・光熱費)

ペントハウスは物件価格だけでなく、管理費・修繕積立金・光熱費も高額になります。

項目 内容
物件価格 1億円以上(東京都心部)
管理費 広い床面積のため高額
修繕積立金 広い床面積のため高額
光熱費 広い空間・温度管理のため高額

購入前にトータルコストを十分に検討することが重要です。

(2) 温度管理の難しさ(夏は暑く冬は寒い)

最上階のため、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。

遮熱性・断熱性が確保されているか、内覧時や購入前に確認する必要があります。

(3) 災害時のリスク(避難の難しさ・停電時の階段利用)

地震などの災害時には避難しにくく、停電時は階段での上り下りが負担になります。

防災対策・備蓄等の準備を事前に行うことを推奨します。

(4) 強い風による揺れや風の音

最上階のため強い風が吹き、マンションの揺れや風の音が気になる可能性があります。

耐風性能を確認し、内覧時に実際の環境を体感することが重要です。

(5) 物件数が少なく希望条件に合う物件が見つかりにくい

供給数が少なく希少性が高いため、立地などの条件に合った物件が見つかりにくいです。

ペントハウスはバブル期など好景気のときには供給されていましたが、最近ではあまり供給されていません。

(6) 洗濯物干し・バルコニー使用制限の確認

管理規約や使用細則で、洗濯物干しやバルコニーの使用が制限されている場合があります。

内覧時や購入前に、管理規約・使用細則を十分確認することが重要です。

まとめ:ペントハウス購入の判断ポイント

ペントハウスは、マンション最上階の特別仕様住戸で、広い床面積(100㎡超)・高い天井(約3m)・ルーフバルコニーが特徴です。東京都心部の購入価格は1億円以上、賃貸でも月数十万円〜数百万円が相場です。

メリットは眺望の良さ・プライバシー・希少性・資産価値の高さですが、デメリットとして高額な費用・温度管理の難しさ・災害時のリスク・物件数の少なさがあります。

購入前には、管理費・修繕積立金・光熱費等のトータルコスト、遮熱性・断熱性の確保、管理規約・使用細則での制限、災害時の避難計画等を十分に確認しましょう。信頼できる不動産会社に相談しながら、自身のライフスタイルと予算に合った判断を行うことが重要です。

広告

ノムコムが運営する不動産資料請求・見学予約キャンペーン【マンション】

広告

よくある質問

Q1ペントハウスとは何ですか?

A1マンション最上階に設けられる特別仕様の高級住戸です。広い床面積(100㎡超)、高い天井(約3m、一般的なマンションは約2.5m)、広いルーフバルコニー(下階の屋根部分を利用)が特徴です。限られた数(1〜数戸)しか供給されず、希少性が高いため、価格も高くなります。日本では高級住戸と設備室の2つの意味がありますが、一般的には高級住戸を指します。

Q2ペントハウスの価格帯はいくらですか?

A2東京都心部で1億円以上(いわゆる「億ション」)が一般的です。新築物件は数億円〜十数億円、賃貸でも月数十万円〜数百万円が相場です。物件数自体が少なく希少性が高いため、価格が高くなる傾向があります。中古物件として購入する方が新築より価格が抑えられる可能性がありますが、立地や仕様により大きく異なります。

Q3ペントハウスのメリットは何ですか?

A3主なメリットは4つです。①眺望の良さ:最上階のため開放的な景観を独占できる。②プライバシーと静かさ:上階の足音がなく、静かな住環境を確保できる。③希少性とステータス:限られた数しか供給されないため、ステータス性が高い。④資産価値の維持:希少性が高いため、資産価値が下がりにくく、将来的な売却時も一定の需要が見込めます。

Q4ペントハウスのデメリットは何ですか?

A4主なデメリットは5つです。①高額な費用:物件価格(1億円以上)だけでなく、管理費・修繕積立金・光熱費も高額。②温度管理の難しさ:夏は暑く冬は寒くなりやすい。③災害時のリスク:避難しにくく、停電時は階段での上り下りが負担。④強い風:揺れや風の音が気になる可能性。⑤物件数の少なさ:希望条件に合う物件が見つかりにくいです。

Q5ペントハウス購入時に確認すべきことは?

A5購入前に以下を確認することが重要です。①トータルコスト:管理費・修繕積立金・光熱費等のランニングコストを含めた総費用。②遮熱性・断熱性:夏の暑さ・冬の寒さ対策が十分か。③管理規約・使用細則:洗濯物干しやバルコニーの使用制限の有無。④災害時の避難計画:防災対策・備蓄等の準備。中古物件の場合はインスペクション(建物状況調査)を実施することも推奨されます。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事