マンションのリビングインテリア完全ガイド:レイアウト・家具選び・実例集

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/15

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マンションのリビングインテリアを考える前に

マンションのリビングインテリアを考えている方は、「限られたスペースでおしゃれで機能的な空間を作りたい」と考えているのではないでしょうか。マンション特有の構造的制約(天井高、柱・梁の出っ張り、窓の配置)を理解し、自分の暮らし方に合ったレイアウトを選ぶことが成功の鍵です。

この記事では、マンションリビングのレイアウト基本、家具選びのポイント、収納とスペース活用のコツ、スタイル別の実例を、インテリアの専門家の知見を元に解説します。

初めてインテリアを考える方でも、マンションの特性を活かした理想の空間を作れるようになります。

この記事のポイント

  • マンションリビングは縦長・横長・正方形・L字型の4タイプに分類され、それぞれに適したレイアウトが異なる
  • 家具は床面積の1/3に抑え、2/3をオープンスペースにすると広く見える(1/3ルール)
  • 配色は基本的に3色(ベース70%、アソート25%、アクセント5%)に収めるとプロのような統一感が生まれる
  • フォーカルポイント(TV、暖炉、窓等)を1-2個に絞ることで視線が集まり、リビングがまとまる
  • 2025年はナチュラル素材(木材・ラタン)を活用した温かみのある空間づくりがトレンド

(1) 「どう暮らしたいか」の明確化

インテリアを考える際は、まず「どう暮らしたいか」を明確にすることが重要です。

暮らし方の例

  • 家族でテレビを見る時間を大切にしたい → ソファとテレビの配置を中心に
  • 来客が多い → ダイニングテーブルを大きめに
  • 子どもの遊び場を確保したい → オープンスペースを広く取る

暮らし方が決まると、ソファ・テーブル・テレビの配置が自然と決まります。「おしゃれだから」という理由だけで家具を選ぶと、実際の生活で使いにくくなる可能性があります。

(2) 採寸の重要性(天井高・梁・柱も測定)

マンションのリビングは、奥行き・横幅だけでなく、天井高・梁の高さ・柱の出っ張りも正確に測定してください。

採寸すべきポイント

  • 部屋の奥行き・横幅
  • 天井高(特に梁の下の高さ)
  • 柱の出っ張り(壁から何cm出ているか)
  • 窓の位置と高さ
  • コンセント・スイッチの位置

採寸を怠ると、「家具が入らない」「梁に当たる」「窓が隠れる」などの失敗につながります。家具購入前の実測が失敗を防ぐ鍵です。

マンションリビングの特徴と間取りタイプ

マンションリビングの特徴と4つの間取りタイプを理解しましょう。

(1) 縦長・横長・正方形・L字型の4タイプ

マンションのリビングは、以下の4タイプに分類されます。

4つの間取りタイプ

タイプ 特徴 レイアウトのポイント
縦長リビング キッチン→ダイニング→リビング→バルコニーの一直線配置 動線確保が重要。通路幅60cm以上を確保
横長リビング リビングとダイニングが横並び 空間の仕切り方がポイント。ソファやラグで緩やかに区切る
正方形リビング 正方形に近い形状 中心にテーブル、四方に家具を配置
L字型リビング L字型の間取り 角を活かしてゾーニング(リビング・ダイニング)

縦長リビングが最も一般的で、横長リビングはワイドスパン(バルコニー幅が広い)マンションに多く見られます。

(2) マンション特有の構造的制約(天井高・柱・梁)

マンションは戸建てと異なり、以下のような構造的制約があります。

構造的制約

  • 天井高:一般的なマンションは2.4~2.5m。低めで圧迫感が出やすい
  • 柱・梁の出っ張り:構造上避けられない突起。家具配置に影響
  • 窓の配置:バルコニー側に大きな窓、廊下側に小窓が一般的

天井が低いマンションでは、高い家具や暗い色を多用すると圧迫感が強まります。120cm以下の低めの家具、明るい色・白系の配色を推奨します。

(3) 戸建てとの違いと注意点

マンションと戸建ての主な違いは以下の通りです。

マンションと戸建ての違い

項目 マンション 戸建て
天井高 2.4~2.5m 2.6~3.0m
構造制約 柱・梁の出っ張り 比較的自由
間取り変更 制約あり(構造壁) 比較的自由
採光 一方向(バルコニー側) 多方向

マンションは天井が低く、柱・梁の制約があるため、戸建てと同じ感覚で家具を選ぶと失敗する可能性があります。

レイアウトの基本ルールと失敗しないコツ

リビングレイアウトの基本ルールと、失敗しないコツを見ていきましょう。

(1) 家具配置の1/3ルール(床面積との関係)

家具は床面積の1/3に抑え、2/3をオープンスペースにすると広く見えます。

1/3ルールの例

  • 12畳(約20m²)のリビング → 家具は約6.7m²に収める
  • 大型ソファ(2.5m²)+ ダイニングテーブル(2.5m²)+ テレビボード(1.5m²)= 約6.5m²

家具が多すぎると圧迫感が出るため、「これ以上置けない」と感じたら1/3ルールを確認してください。

(2) フォーカルポイントの絞り方(1-2個が理想)

フォーカルポイント(視線が集まる中心点)は、1-2個に絞ることで統一感が生まれます。

フォーカルポイントの例

  • テレビ
  • 暖炉
  • 大きな窓(景色が良い場合)
  • アートパネル

フォーカルポイントが3つ以上(TV・暖炉・大窓等)あると視線が散漫になり、リビングが雑然とした印象になります。テレビが主役なら、テレビ周りを中心にレイアウトしてください。

(3) 動線確保とテレビ・ソファの配置

動線確保と生活空間のバランスが重要です。

動線確保のポイント

  • 通路幅は最低60cm以上(理想は80cm以上)
  • ソファとテレビボードの間は最低90cm以上
  • テレビとソファの距離は、画面高さの3倍が目安(50インチなら約2m)

テレビサイズの目安

部屋の広さ 推奨テレビサイズ
6畳 32-40インチ
8畳 40-49インチ
10畳以上 50インチ以上

テレビサイズは部屋の広さに比例させるべきで、「大きければ良い」は失敗の元です。

家具選びと収納・スペース活用

家具選びと収納・スペース活用のポイントを見ていきましょう。

(1) 家具のサイズ感と高さの選び方

マンションのリビングでは、家具のサイズ感と高さが重要です。

家具選びのポイント

  • 天井が低い場合は120cm以下の低めの家具を選ぶ
  • ソファは座面高40cm前後が一般的(座りやすさ重視)
  • テレビボードは高さ40-60cmが視線の高さに適している

家具の高さが高すぎると圧迫感が出るため、天井高を考慮して選んでください。

(2) 配色の70:25:5ルール

配色は基本的に3色(ベース70%、アソート25%、アクセント5%)に収めるとプロのような統一感が生まれます。

配色の70:25:5ルール

  • ベース色(70%):壁・床・天井の色(白・ベージュ・グレー等)
  • アソート色(25%):ソファ・カーテン・ラグの色(メイン家具)
  • アクセント色(5%):クッション・アート・小物の色(差し色)

配色例

  • ベース:白(壁・天井)
  • アソート:グレー(ソファ・カーテン)
  • アクセント:イエロー(クッション・アート)

配色を3色に抑えることで、統一感のある落ち着いた空間になります。

(3) 素材選びと統一感の重要性

色や形だけでなく、素材選びも重要です。

素材選びのポイント

  • 木材なら樹種・色味を統一(オーク材ならオーク材で統一)
  • ファブリックなら質感を揃える(リネン、コットン等)
  • 金属パーツの色も統一(ゴールド、シルバー、ブラック等)

素材をバラバラに選ぶと統一感がなくなるため、木材・ラタン・ファブリックの質感で統一感を出してください。

スタイル別インテリア実例とトレンド

スタイル別のインテリア実例と2025年のトレンドを見ていきましょう。

(1) ナチュラル素材を活用したスタイル

2025年のマンションインテリアは「ナチュラル&おしゃれ」が主流です。木材・ラタン・ファブリックなどの自然素材を活用し、温かみのある空間づくりが人気です。

ナチュラルスタイルのポイント

  • 木材:オーク材、ウォールナット材などの無垢材を使用
  • ラタン:椅子、テーブル、照明などに取り入れる
  • ファブリック:リネン、コットンなどの天然素材

ナチュラル素材は経年変化を楽しめる点も魅力です。

(2) ホテルライクなインテリアテクニック

ホテルのような高級感のあるインテリアも人気です。

ホテルライクのテクニック

  1. 照明計画:ダウンライト、間接照明、スタンドライトを組み合わせる
  2. 素材統一:木材の樹種、金属パーツの色を統一
  3. シンプル配色:白・グレー・ベージュ等の落ち着いた色でまとめる

ホテルライクなインテリアは、物を減らしてシンプルにすることがポイントです。

(3) 2025年のトレンドとレイアウト実例

2025年のマンションインテリアトレンドは以下の通りです。

2025年トレンド

  • ナチュラル素材の活用:木材・ラタンで温かみのある空間
  • 配色の70:25:5ルール:プロの定番テクニック
  • 4LDK(85m²)の実用的ファミリーレイアウト:動線確保と機能的な空間分割
  • ホテルライクな高級感:照明計画、素材統一、シンプル配色

実例としては、縦型LDK(キッチン→ダイニング→リビング→バルコニーの一直線配置)が最も多く、家具は床面積の1/3に抑えた開放的なレイアウトが人気です。

まとめ:理想のリビングインテリアを実現するポイント

マンションのリビングインテリアは、限られたスペースと構造的制約の中で、おしゃれで機能的な空間を作ることが求められます。縦長・横長・正方形・L字型の4タイプに応じたレイアウト、家具配置の1/3ルール、配色の70:25:5ルールを活用してください。

フォーカルポイントを1-2個に絞り、動線を確保することで、まとまりのある快適な空間になります。2025年はナチュラル素材を活用した温かみのある空間づくりがトレンドです。

インテリアを考える際は、以下のポイントを確認してください。

確認ポイント

  • 「どう暮らしたいか」を明確にし、それに合ったレイアウトを選ぶ
  • 採寸を正確に行う(天井高・梁・柱も測定)
  • 家具は床面積の1/3に抑える(1/3ルール)
  • 配色は3色(ベース70%、アソート25%、アクセント5%)に収める
  • 素材を統一し、フォーカルポイントを1-2個に絞る

インテリアコーディネートは個人の好みが大きく影響するため、実際の部屋の形状・採光・用途により最適解は異なります。専門家(インテリアコーディネーター)に相談しながら、理想のリビングインテリアを実現してください。

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よくある質問

Q1狭いマンションのリビングを広く見せるコツは?

A1家具を床面積の1/3に抑えることが基本です。明るい色のラグや明るい配色を使う、120cm以下の低めの家具を選ぶ、鏡を活用する、縦のラインを強調するなどのテクニックが有効です。2/3をオープンスペースにすることで、視覚的に広く感じられます。また、天井が低いマンションでは高い家具や暗い色を避けることで圧迫感を軽減できます。

Q2横長リビングと縦長リビングの違いは?

A2横長リビングはリビングとダイニングが横並びになった配置で、空間の仕切り方がポイントです。ソファやラグで緩やかに区切る方法が一般的です。縦長リビングはキッチンからバルコニーまで一直線に配置され、動線確保が重要です。通路幅60cm以上を確保し、生活の流れをスムーズにすることが求められます。それぞれに適したレイアウトが異なるため、自分の間取りタイプを確認してください。

Q3リビング家具の配置で失敗しないコツは?

A3フォーカルポイント(TV、暖炉、窓等)を1-2個に絞ることが重要です。フォーカルポイントが3つ以上あると視線が散漫になります。また、テレビサイズを部屋に合わせて選ぶこと(6畳なら32-40インチ、8畳なら40-49インチ)、動線を確保すること(通路幅60cm以上)、採寸を正確に行うこと(天井高・梁・柱も測定)が失敗を防ぐポイントです。

Q4マンションインテリアの配色はどう決める?

A4配色は基本的に3色(ベース70%、アソート25%、アクセント5%)に収めるのがプロのコツです。ベース色は壁・床・天井の色(白・ベージュ・グレー等)、アソート色はソファ・カーテン・ラグの色、アクセント色はクッション・アート・小物の色です。この配色の70:25:5ルールで統一感のある落ち着いた空間になります。色だけでなく素材の統一も重要です。

Q52025年のマンションインテリアのトレンドは?

A5ナチュラル素材(木材・ラタン)を活用した温かみのある空間づくりが主流です。ホテルライクな高級感、配色の70:25:5ルール、実用的なファミリーレイアウトが人気です。木材はオーク材やウォールナット材などの無垢材、ファブリックはリネンやコットンなどの天然素材が好まれています。照明計画、素材統一、シンプル配色でホテルのような高級感を演出するスタイルも注目されています。

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Room Match編集部

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