土地の単位を完全解説|坪・平米・畳の換算方法と使い分け

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/13

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土地の単位を理解する重要性

土地購入を検討している方は、「坪と平米の違いは何か」「1坪はどれくらいの広さか」「なぜ坪は公式に使えないのか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、土地の単位(坪・平米・畳・アール・ヘクタール)の違い、換算方法、法規制を、経済産業省の計量法に関する公式情報を元に解説します。

初めて不動産取引をする方でも、土地の単位を正しく理解し、物件情報を適切に読み取れるようになります。

この記事のポイント

  • 1坪は約3.30579平米、簡易計算では「坪×3.3=平米」で概算可能
  • 計量法で1966年から坪は不動産の取引・証明に使用禁止(違反すると50万円以下の罰金)
  • 不動産広告では平米表示が必須、坪は併記可能
  • 土地の数え方は「筆(ひつ・ふで)」という単位を使用
  • アールやヘクタールは農地で使われ、1a=100平米、1ha=10,000平米

土地の主要な面積単位(坪・平米・畳・アール・ヘクタール)

(1) 坪(つぼ)の定義と広さのイメージ

坪は、尺貫法に由来する日本の伝統的な面積単位です。

1坪の定義:

  • 1坪 = 約3.30579平米
  • 畳約2枚分の広さ
  • 成人が両手を広げた正方形のイメージ(約1.8m × 1.8m)

坪は不動産業界で慣習的に使われていますが、経済産業省の計量法により、1966年4月1日から公式な取引・証明での使用が禁止されています。

(2) 平米(㎡)の定義と国際標準

平米(へいべい)は、平方メートル(㎡)の略称で、国際単位系(SI)の面積単位です。

1平米の定義:

不動産広告では、平米(㎡)表示が必須です。

(3) その他の単位(畳・アール・ヘクタール・反・町)

土地の面積を表す単位には、他にも以下のようなものがあります。

単位 読み方 平米換算 用途
じょう 約1.65平米(地域により異なる) 住宅の部屋の広さ
アール(a) アール 100平米 農地(1畝≒1a)
ヘクタール(ha) ヘクタール 10,000平米 農地・山林(1町≒1ha)
反(たん) たん 約991.7平米 農地(伝統単位)
町(ちょう) ちょう 約9,917平米 農地(伝統単位)

農地では、アールやヘクタールが使われることが多いです。

坪と平米の換算方法と計算ツール

(1) 換算の計算式(坪×3.30579=平米)

坪と平米の正確な換算式は以下の通りです。

換算式:

  • 坪 → 平米: 坪 × 3.30579 = 平米
  • 平米 → 坪: 平米 ÷ 3.30579 = 坪

:

  • 50坪 → 50 × 3.30579 = 165.2895平米
  • 100平米 → 100 ÷ 3.30579 = 30.25坪

(2) 簡易換算(坪×3.3)と正確な換算の違い

実務では、簡易計算として「坪×3.3」が使われることがあります。

簡易換算:

  • 坪 → 平米: 坪 × 3.3 ≒ 平米
  • 平米 → 坪: 平米 ÷ 3.3 ≒ 坪

誤差の例:

  • 50坪 × 3.3 = 165平米(正確には165.2895平米、誤差約0.3平米)
  • 100平米 ÷ 3.3 = 30.30坪(正確には30.25坪、誤差約0.05坪)

大きな面積では誤差が累積するため、正確な計算が必要な場合は「3.30579」を使用してください。

(3) オンライン計算ツールと早見表の活用

暗算が苦手な方は、オンライン計算ツールや早見表を活用すると便利です。

早見表(抜粋):

平米 畳数(目安)
10坪 33.06平米 約20畳
20坪 66.12平米 約40畳
30坪 99.17平米 約60畳
50坪 165.29平米 約100畳
100坪 330.58平米 約200畳

(計算式: 坪 × 3.30579)

インターネット上には無料の換算ツールが多数あり、簡単に計算できます。

土地の単位に関する法規制(計量法)

(1) 計量法による坪の使用禁止(1966年~)

経済産業省の計量法により、坪は1966年4月1日から不動産の取引・証明での使用が禁止されています。

法規制の内容:

  • 不動産の取引・証明では、法定計量単位(平米等)を使用
  • 坪は非法定計量単位のため、単独での表記は違法
  • 平米を併記すれば、慣習的に坪も使用可能

この規制は、国際単位系(SI)への統一と、取引の正確性を担保するために導入されました。

(2) 不動産取引・証明での単位規制

計量法の条文では、取引・証明での単位使用が厳格に規定されています。

規制の対象:

  • 不動産の売買契約書
  • 登記簿
  • 不動産広告(チラシ・ウェブサイト等)

規制の内容:

  • 平米(㎡)表示が必須
  • 坪のみの表示は違法
  • 平米と坪の併記は可能

(3) 違反時の罰則(50万円以下の罰金)

計量法に違反すると、以下の罰則があります。

罰則:

不動産業者は、この規制を遵守し、必ず平米表示を行っています。

不動産広告での単位表記と読み方

(1) 平米表示が必須、坪は併記可能

不動産広告では、計量法により平米(㎡)表示が必須です。

広告での表記例:

  • ✅ 「土地面積: 100平米(約30.25坪)」 → 合法
  • ❌ 「土地面積: 30坪」 → 違法
  • ✅ 「土地面積: 100㎡」 → 合法

平米と坪を併記することで、両方の単位に慣れている顧客に対応しています。

(2) 営業トークでの坪使用の実態

不動産広告では平米が必須ですが、営業トークでは坪が使われることが多いです。

営業トークでの実態:

  • 「この土地は50坪です」(口頭説明)
  • 「坪単価30万円で計算すると…」(価格説明)

口頭での説明では計量法の規制対象外のため、慣習的に坪が使用されます。購入検討時には、平米と坪の両方の単位に慣れておくことが重要です。

(3) 土地の数え方(筆・ひつ・ふで)

土地の数え方は、面積単位とは別に「筆(ひつ・ふで)」という単位を使います。

筆とは:

  • 登記簿で管理される一つの土地区画
  • 「一筆の土地」「二筆の土地」と数える
  • 面積とは無関係(1筆が100平米の場合も1,000平米の場合もある)

土地を分割・統合する際は、「分筆(ぶんぴつ)」「合筆(がっぴつ)」という用語が使われます。

まとめ:土地の単位を正しく使いこなす方法

土地の単位には、坪・平米・畳・アール・ヘクタール等があり、それぞれ用途や法規制が異なります。1坪は約3.30579平米で、簡易計算では「坪×3.3」で概算できます。

計量法により、坪は1966年から不動産の取引・証明に使用禁止されており、平米表示が必須です。ただし、平米と坪を併記することは可能で、不動産業界では慣習的に両方が使われています。

土地購入を検討する際は、平米と坪の両方の単位に慣れ、オンライン計算ツールや早見表を活用しながら、正確な面積を把握しましょう。詳細は経済産業省の計量法に関する公式情報をご確認ください。

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よくある質問

Q11坪は何平米ですか?

A11坪は約3.30579平米です。簡易計算では「坪×3.3=平米」で概算できますが、正確には「坪×3.30579」で計算します。広さのイメージとしては、畳約2枚分、成人が両手を広げた正方形(約1.8m × 1.8m)程度です。大きな面積では誤差が累積するため、正確な計算が必要な場合は「3.30579」を使用してください。

Q2なぜ坪は公式に使えないのですか?

A2計量法で1966年4月1日から不動産の取引・証明には使用禁止されています。違反すると50万円以下の罰金が科される可能性があります。この規制は、国際単位系(SI)への統一と取引の正確性を担保するために導入されました。ただし、平米(㎡)を併記すれば、慣習的に坪も使用できます。不動産広告では「100平米(約30.25坪)」のように併記されています。

Q3土地の数え方は何ですか?

A3土地は「筆(ひつ・ふで)」という単位で数えます。登記簿で管理される一つの土地区画を「一筆の土地」と数えます。面積とは無関係で、1筆が100平米の場合も1,000平米の場合もあります。土地を分割する場合は「分筆(ぶんぴつ)」、統合する場合は「合筆(がっぴつ)」と言います。不動産取引では、この筆の単位を理解しておくことが重要です。

Q4アールとヘクタールはどう使い分けますか?

A4アール(a)とヘクタール(ha)は主に農地で使われます。1a=100平米、1ha=10,000平米です。農地の伝統単位との対応では、1畝(せ)≒1a、1町(ちょう)≒1haとなります。小規模な農地ではアール、大規模な農地や山林ではヘクタールが使われることが多いです。計量法で土地面積の測定のみ使用可能で、SI単位と併用できます。

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Room Match編集部

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