樟葉の土地購入が注目される理由
樟葉(くずは)で土地購入を検討する際、「価格相場はどのくらいか」「駅からの距離で価格はどう変わるか」といった疑問を持つ方は多いでしょう。
この記事では、大阪府枚方市の樟葉駅周辺の土地購入に関する価格相場、住環境の特性、購入時の注意点を、国土交通省の地価公示データや枚方市公式の情報を元に解説します。
注文住宅や子育て世帯の方でも、樟葉の特性と必要な資金を正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 樟葉駅は京阪本線の特急停車駅で、大阪・京都両方へのアクセスが良好
- 2025年の公示地価は19万8775円/㎡(坪単価65万7107円/坪)で前年比+3.05%上昇
- 2024年の実際の取引価格は76.8万円/坪で前年比+8.2%上昇と価格上昇トレンドが続いている
- 2028年完成予定で43階建ての「ウエリスタワー枚方樟葉」が開発中で、エリアの資産価値向上が期待される
- 接道義務(建築基準法上の道路に2m以上接していること)を満たさない土地は原則建築不可
(1) 京阪本線特急停車駅の利便性
樟葉駅は京阪本線の特急停車駅で、大阪・京都両方へのアクセスが良好です。淀屋橋まで約30分、京都・祇園四条まで約25分と、都市部へのアクセスを確保しながら、住環境の静けさも享受できるベッドタウンとして、30-40代の子育て世帯や通勤者に選ばれています。
駅周辺には大型商業施設「くずはモール」があり、日常の買い物や外食に困らない利便性の高さも特徴です。
(2) 価格上昇トレンドと今後の開発計画
樟葉駅周辺の土地価格は、2024年に前年比+8.2%上昇、2025年の公示地価も+3.05%増と上昇傾向が続いています。
さらに、2028年10月完成予定で43階建て・高さ154m・542戸の「ウエリスタワー枚方樟葉」が開発中です。大規模開発によりエリアの資産価値が向上する可能性があり、今後の価格動向に注目が集まっています。
樟葉の特性と住環境
(1) 交通アクセス(大阪・京都両方へアクセス良好)
樟葉駅は京阪本線の特急停車駅で、以下のアクセスを確保できます。
| 目的地 | 所要時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 淀屋橋(大阪) | 約30分 | 特急利用 |
| 京都・祇園四条 | 約25分 | 特急利用 |
| 枚方市駅 | 約5分 | 普通利用 |
大阪・京都両方へのアクセスが良好で、通勤・通学の選択肢が広いです。特急停車駅のため、都市部への移動がスムーズです。
(2) 商業施設(くずはモール等)
樟葉駅周辺には、大型商業施設「くずはモール」があります。
- くずはモール: 専門店・スーパー・飲食店が充実
- 駅周辺: コンビニ・ドラッグストア・銀行等が揃う
駅から徒歩圏内で生活に必要なものがすべて揃うため、自動車を持たない世帯でも快適に暮らせます。
(3) 子育て環境(学校・公園)
樟葉周辺は学校や公園が充実しており、子育て世帯にとって魅力的な環境です。
- 小学校・中学校: 徒歩圏内に複数の公立学校
- 公園: 駅周辺に複数の公園があり、子どもの遊び場に困らない
- 子育て支援: 枚方市の子育て支援制度が利用可能
土地価格相場と推移
(1) 2025年の公示地価(19万8775円/㎡、前年比+3.05%)
樟葉駅周辺の2025年の公示地価は以下の通りです。
| 項目 | 価格 | 前年比 |
|---|---|---|
| 公示地価(㎡単価) | 19万8775円/㎡ | +3.05% |
| 公示地価(坪単価) | 65万7107円/坪 | +3.05% |
(出典: 土地代データ「樟葉駅の公示地価・基準地価 2025年」)
公示地価は前年比で上昇傾向にあり、今後も堅調に推移する可能性があります。
(2) 実際の取引価格(2024年:76.8万円/坪、前年比+8.2%)
SUUMOの報告によると、樟葉駅周辺の実際の取引価格は以下の通りです。
| 項目 | 価格 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2024年の取引価格 | 76.8万円/坪 | +8.2% |
実際の取引価格は公示地価よりも高く、前年比+8.2%と大きく上昇しています。立地の良い物件は想定以上の価格で取引される可能性があります。
(3) 坪単価平均(82.7万円)
SUUMOの報告では、樟葉駅周辺の坪単価平均は82.7万円です。
- 駅徒歩5分以内: 坪単価80~100万円前後
- 駅徒歩10-15分: 坪単価60~80万円前後
- 駅徒歩15分以上: 坪単価50~70万円前後
駅からの距離により価格が異なるため、通勤・通学の利便性と予算のバランスを検討しましょう。
土地購入の流れと注意点
(1) 土地購入の基本的な流れ
土地購入の基本的な流れは以下の通りです。
- 予算の設定: 土地購入費用+諸費用(10~20%)を見積もる
- 土地の検索: 不動産ポータルサイトや不動産会社で土地を探す
- 現地見学: 土地の状態、周辺環境、駅からのアクセスを確認
- 法的規制の確認: 用途地域、建ぺい率、容積率を確認
- インフラ整備状況の確認: 水道・ガス・電気が整備されているか確認
- 購入申込・契約: 売買契約を締結し、手付金を支払う
- 残代金支払い・引き渡し: 所有権移転登記
各ステップで不明点があれば、宅地建物取引士に相談することを推奨します。
(2) 建築条件付き土地と建築条件なし土地の違い
土地には「建築条件付き土地」と「建築条件なし土地」があります。
建築条件付き土地:
- 一定期間内(通常3ヶ月)に売主指定の建築会社で建てることが条件
- 土地価格が比較的安価に設定されることが多い
- ハウスメーカーを自由に選べない
建築条件なし土地:
- 自由に建築会社を選べる
- 価格は建築条件付き土地より若干高めになる傾向
- 注文住宅で好きなハウスメーカーを選びたい場合に適している
建築条件なしの土地を選ぶことで、自由に建築会社を選べますが、価格は若干高めになる傾向があります。
(3) 現地確認のチェックポイント
物件情報で候補を絞り込んだ後、現地確認を行いましょう。
現地確認のチェックポイント:
- 土地の形状: 正方形・長方形が建築しやすい
- 高低差: 盛り土・切り土の有無(造成費用がかかる可能性)
- 境界線: 杭の有無、隣地との境界が明確か
- 日当たり: 隣地の建物による影響
- 周辺環境: スーパー・病院・学校等の距離
- 駅からのルート: 実際に歩いてみる(坂道の有無、街灯の多さ等)
SUUMO記事「土地購入のポイント・注意点」でも、現地確認のチェックリスト(35項目以上)が提供されています。
(4) インフラ整備状況の確認
土地購入時には、インフラ(上下水道・ガス・電気)が整備されているかを確認する必要があります。
未整備の場合の追加費用:
- 水道引き込み: 50~100万円以上
- ガス引き込み: 30~50万円以上
- 電気引き込み: 20~30万円以上
合計で100万円以上の追加費用がかかる可能性があるため、事前に確認し、総額で予算を立てることが重要です。
購入にかかる費用と法規制
(1) 土地購入費用以外の諸費用
土地購入費用の他に、以下の諸費用が必要です。
| 項目 | 内容 | 目安額 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 土地価格の3%+6万円+消費税 | 土地価格3,000万円の場合:約105万円 |
| 登記費用 | 所有権移転登記 | 10~20万円 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり) | 30~50万円 |
| 印紙税 | 売買契約書 | 1~2万円 |
| 造成費用 | 必要に応じて(高低差がある場合等) | 数十万~数百万円 |
諸費用は土地価格の10~20%が目安です。事前に資金を準備しておきましょう。
(2) 用途地域・建ぺい率・容積率の確認
土地購入時には、以下の法的規制を確認する必要があります。
- 用途地域: 都市計画法で定められた12種類の地域区分(住居系7、商業系2、工業系3)。建てられる建物の種類が異なる
- 建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積の割合の上限(用途地域により30%~80%)
- 容積率: 敷地面積に対する延床面積の割合の上限(用途地域により50%~500%)
枚方市公式サイトの「きてみてひらかたマップ」で、用途地域・建ぺい率・容積率を事前に確認できます。希望の建物が建てられるか、購入前に必ず確認しましょう。
(3) 接道義務(2m以上)の確認
建築基準法では、敷地が建築基準法上の道路に2m以上接していることが原則として求められます(接道義務)。
接道義務を満たさない土地:
- 原則として建築不可
- 建築基準法第43条ただし書きの許可を取得すれば建築可能な場合もあるが、手続きが煩雑
接道義務を満たさない土地は、建築不可となるリスクが高いため、購入前に必ず確認することを推奨します。
(4) 地盤改良費用の見込み
地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要になることがあります。
地盤改良工事の費用:
- 表層改良: 50~100万円
- 柱状改良: 100~200万円
- 鋼管杭工法: 200万円以上
購入前に地盤調査を実施し、地盤改良費用を見込んで予算を立てることを推奨します。
まとめ:樟葉での土地購入判断ポイント
樟葉駅周辺の土地購入は、京阪本線の特急停車駅で大阪・京都両方へのアクセスが良好で、くずはモール等の商業施設が充実しており、子育て世帯に魅力的な選択肢です。2025年の公示地価は19万8775円/㎡(坪単価65万7107円/坪)で前年比+3.05%上昇、2024年の実際の取引価格は76.8万円/坪で前年比+8.2%上昇と、価格上昇トレンドが続いています。
2028年完成予定で43階建ての「ウエリスタワー枚方樟葉」が開発中で、エリアの資産価値が向上する可能性があります。ただし、不動産市場は経済状況により変動するため、「確実に資産価値が上がる」とは断定できません。購入前に最新の市場動向を確認し、専門家(不動産業者、宅地建物取引士等)に相談することを推奨します。
土地購入費用の他に諸費用(10~20%)やインフラ整備費用(100万円以上)、地盤改良費用(100万円~200万円以上)がかかる可能性があるため、総額で予算を立てることが重要です。用途地域・建ぺい率・容積率を枚方市の「きてみてひらかたマップ」で確認し、希望の建物が建てられるかをチェックしましょう。接道義務(建築基準法上の道路に2m以上接していること)を満たさない土地は原則建築不可のため、購入前に必ず確認してください。信頼できる不動産会社や宅地建物取引士に相談しながら、無理のない購入判断を行いましょう。
