上越市の土地価格相場と購入・売却のポイント【2025年最新】

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/21

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上越市の土地価格相場:2025年最新データで見る平均坪単価

上越市で土地の購入や売却を検討する際、最初に知りたいのが「この地域の土地はいくらで取引されているのか」という価格相場です。

2025年時点の上越市の公示地価は平均で2万7940円/㎡、坪単価に換算すると約9万2365円です。首都圏と比較すると大幅に安価で、同じ予算でより広い土地を購入できる価格帯となっています。

実際の取引では、100㎡あたり平均160万円程度で取引される事例が多く見られます。高田・直江津などの市街地エリアは高め、郊外エリアは安価な傾向があり、用途や立地により価格差があります。

この記事のポイント

  • 上越市の土地価格は2025年公示地価で坪単価約6.5万円、首都圏と比べ手頃な価格帯
  • 公示地価は前年比-1.43%で緩やかな下落傾向だが、実勢取引価格は+0.89%と底打ち感も
  • 移住支援制度が充実(新築40万円、中古20万円補助)しており、移住者受け入れに積極的
  • 北陸新幹線上越妙高駅の開業で東京へのアクセスが向上している
  • 豪雪地帯のため、除雪費用・消雪設備のコストを生活費に含める必要がある

上越市の平均坪単価は約6.5万円(公示地価2万7940円/㎡)

上越市の土地価格を把握する上で最も信頼できるのが、国土交通省が毎年公表する公示地価です。公示地価とは、毎年1月1日時点で調査される土地の価格で、土地取引の指標として利用されます。

2025年の上越市の公示地価は平均で2万7940円/㎡です。坪単価に換算すると約9万2365円となります。この価格は新潟県内でも中位に位置しており、新潟市や長岡市と比較すると低めですが、日本海側の地方都市としては標準的な水準です。

実際の販売価格では、100㎡の土地が平均160万円程度で取引されています。首都圏で同じ予算では数十㎡程度しか購入できないことを考えると、上越市では広い土地を手に入れやすいことが分かります。

新潟県内での上越市の地価水準

新潟県内で見ると、上越市の地価は中位に位置します。新潟市(坪単価約15万円)や長岡市(坪単価約10万円)と比較すると低めですが、妙高市や糸魚川市などの周辺自治体と比べると同程度です。

上越市の特徴は、歴史ある城下町(高田)と港町(直江津)が合併してできた都市であることです。それぞれのエリアで特性が異なり、高田地区は雁木通りなどの歴史的街並み、直江津地区は工業地域と港湾施設が特徴です。

上越市の地価推移:前年比-1.43%の緩やかな下落傾向

土地を購入・売却する際には、現在の価格だけでなく、過去の推移や今後の見通しも重要な判断材料になります。

2025年公示地価は前年比-1.43%で下落傾向

2025年の上越市の公示地価は、前年比で-1.43%下落しました。これは全国的な地方都市の傾向と同様で、人口減少による需要減少が主な要因です。

長期的に見ると、上越市の地価は緩やかな下落傾向が続いています。ただし、移住支援策の充実や北陸新幹線上越妙高駅の開業により、下げ止まりの兆しも見られます。

実勢取引価格は+0.89%と底打ち感も

公示地価は下落している一方で、実際の取引価格(実勢価格)は前年比+0.89%と上昇傾向にあります。これは、移住者の増加や移住支援制度の活用により、実需が一定程度維持されているためです。

公示地価と実勢価格の乖離は、市場の底打ち感を示唆しています。特に、移住支援制度を活用した購入が増えており、制度の対象となる物件は比較的スムーズに成約する傾向があります。

住宅地・商業地それぞれの推移

上越市の地価は、用途地域によって推移が異なります。

住宅地: 緩やかな下落傾向だが、市街地近郊(高田・直江津周辺)は比較的安定。移住支援制度の対象となるエリアでは需要が維持されている。

商業地: 横ばいから微減。北陸新幹線上越妙高駅周辺は開発が進み、一部で上昇する地点もある。

市街地から離れた郊外エリアでは下落幅が大きい傾向があり、エリア選びが重要です。

上越市のエリア別土地価格:高田・直江津・浦川原などの特徴

上越市は、エリアによって土地の特性や価格帯が大きく異なります。ここでは、主要な3つのエリアについて解説します。

高田地区(雁木通り、市街地)の価格帯と特徴

高田地区は、上越市の中心市街地で、歴史ある城下町としての街並みが残ります。特に有名なのが日本一長い雁木通りです。雁木とは、雪国特有の歩行者用通路で、軒先にアーケード状の屋根を設けた伝統的な建築様式です。

高田地区の土地価格は、上越市内では高めに設定されています。市街地中心部では坪単価10万円前後、周辺部では6〜8万円程度です。

生活環境としては、以下の特徴があります。

  • 買い物: 商店街、スーパー、ホームセンター等が充実
  • 交通: 北陸新幹線上越妙高駅まで車で約10分
  • 歴史: 雁木通り、高田城など歴史的価値のある街並み
  • 雪対策: 市街地は除雪体制が整っており、比較的暮らしやすい

直江津地区(港町、工業地域)の価格帯と特徴

直江津地区は、日本海に面した港町で、工業地域と港湾施設が特徴です。古くから交通の要衝として栄え、現在も物流拠点としての役割を担っています。

直江津地区の土地価格は、高田地区とほぼ同等か若干低めです。市街地中心部で坪単価8〜10万円、工業地域周辺では5〜7万円程度です。

生活環境としては、以下の特徴があります。

  • 雇用: 工業地域に企業が集積しており、雇用機会がある
  • 交通: JR信越本線、えちごトキめき鉄道が利用可能
  • : 日本海に面しており、海の幸が豊富
  • : 高田地区と同様、豪雪地帯のため雪対策が必須

郊外エリア(浦川原等)の価格帯と生活環境

浦川原などの郊外エリアは、自然環境が豊かで価格も手頃です。坪単価は3〜5万円程度と、市街地の半額以下で購入できます。

一方で、以下の点に注意が必要です。

  • 買い物: 市街地まで車で20〜30分以上かかる場合がある
  • 医療: 大きな病院へのアクセスが不便
  • : 市街地より積雪量が多く、除雪の負担が大きい
  • : 必須。公共交通機関はほとんど利用できない

郊外エリアは、自然環境を重視する方や、広い土地を安価に購入したい方には適していますが、利便性とのトレードオフを慎重に検討する必要があります。

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上越市で土地を購入するメリットと注意点:移住支援制度と豪雪対策

上越市で土地を購入する際の主なメリットと注意点を整理します。

移住支援制度(新築40万円、中古20万円補助)の活用

上越市最大のメリットは、移住支援制度が充実していることです。上越市公式の「移住定住応援住宅取得費補助金」では、以下の補助が受けられます。

  • 新築住宅: 最大40万円
  • 中古住宅: 最大20万円
  • 加算制度: 子育て世帯、UIターン等で追加補助あり

補助金の対象となるには、一定の要件(市外からの転入、一定期間の居住等)を満たす必要があります。詳細は上越市の公式サイトで確認してください。

この制度を活用することで、初期コストを大幅に削減できます。移住を検討している方は、必ず確認することを推奨します。

北陸新幹線上越妙高駅、東京へのアクセス向上

北陸新幹線上越妙高駅の開業により、東京へのアクセスが大幅に向上しました。上越妙高駅から東京駅まで最短約2時間で到達でき、週末の往来や出張にも便利です。

高速道路網も整備されており、上信越自動車道・北陸自動車道が利用可能です。車での移動も比較的スムーズに行えます。

ただし、新幹線の本数は限られているため、通勤・通学で頻繁に利用する場合は時刻表を事前に確認してください。

豪雪地帯の除雪費用・消雪設備のコストを考慮する必要

上越市で生活する上で最も重要な注意点は、豪雪地帯であることです。冬季は厳しい寒さと大雪に備える必要があります。

土地購入時には、以下のコストを考慮してください。

  • 除雪費用: 自宅前の除雪、屋根の雪下ろし等(年間数万円〜十数万円)
  • 消雪設備: 消雪パイプ等の設置費用(数十万円〜百万円以上)
  • 冬タイヤ: 自家用車の冬タイヤ購入・交換費用(数万円)
  • 暖房費: 灯油・ガス等の暖房費(月1〜3万円程度)

市街地(高田・直江津)は除雪体制が整っており、比較的暮らしやすいですが、郊外エリアは積雪量が多く、除雪の負担が大きくなります。

雪国での生活経験がない場合は、まずは市街地近郊で検討し、冬を一度経験してから判断することを推奨します。

上越市で土地を売却する際のポイント:豪雪地帯での売却戦略

上越市で土地を売却する際には、豪雪地帯としての特性を踏まえた戦略が必要です。

除雪対策・消雪設備の整備状況をアピール

豪雪地帯で土地を購入する際、買主が最も気にするのが雪対策です。消雪パイプ等の設備が整っている土地は、大きなセールスポイントになります。

具体的には、以下の点をアピールできます。

  • 消雪パイプの有無と稼働状況
  • 駐車場の消雪設備
  • 市の除雪ルートに面しているか
  • 雪の処理スペースの確保

逆に、雪対策が不十分な土地の場合は、購入後に必要な対策とコストを正直に伝えることが信頼につながります。

地価下落傾向の中での売却タイミングの見極め

上越市の地価は緩やかな下落傾向にあるため、売却タイミングの見極めが重要です。長期的に保有すると、資産価値が減少する可能性があります。

一方で、実勢取引価格は底打ち感もあり、移住支援制度を活用する購入者も増えています。市場の動向を注視しながら、適切なタイミングを判断してください。

売却を急ぐ場合は、価格を市場相場より若干低めに設定することで、早期成約につながる可能性があります。

専門家への相談と複数社での査定が重要

土地を売却する際には、必ず専門家(不動産会社、宅建士)に相談し、複数社で査定を受けることを推奨します。

上越市の土地市場は、エリアにより価格差が大きく、豪雪地帯特有の事情もあるため、地元の事情に詳しい専門家のアドバイスが不可欠です。

地元の不動産会社は、雪対策や移住支援制度についても詳しいため、適切なアドバイスを得やすいです。大手ポータルサイト(SUUMO、HOME'S等)も併用し、幅広く情報を収集してください。

まとめ:上越市の土地売買で知っておくべき判断基準

上越市の土地は、2025年時点で坪単価約6.5万円と、首都圏と比べて手頃な価格帯で広い土地を購入できます。移住支援制度が充実しており、新築40万円、中古20万円の補助が受けられます。

購入時には、豪雪地帯であることを理解し、除雪費用・消雪設備のコストを生活費に含める必要があります。また、車が必須のため、維持費(冬タイヤ含む)も考慮してください。

売却時には、消雪設備の整備状況や除雪対策をアピールし、地価下落傾向の中で適切なタイミングを見極めることが重要です。複数の専門家に相談しながら、ご自身の状況に合った判断をしてください。

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よくある質問

Q1上越市の土地価格相場はいくらですか?

A12025年時点で坪単価約6.5万円(公示地価2万7940円/㎡)が目安です。首都圏と比べ大幅に安価で、100㎡平均160万円程度で取引されています。高田・直江津などの市街地エリアは高め、郊外エリアは安価な傾向があります。用途や立地により価格差があるため、複数の情報源で相場を確認してください。

Q2上越市の土地価格は上がっていますか?

A2公示地価は前年比-1.43%で緩やかな下落傾向にあります。ただし、実勢取引価格は+0.89%と底打ち感も見られます。長期的には人口減少により地価下落傾向が続いていますが、移住支援策の充実や北陸新幹線上越妙高駅の開業により、下げ止まりの兆しもあります。移住支援制度を活用した購入が増えており、実需が一定程度維持されています。

Q3豪雪地帯での生活は大変ではないですか?

A3日本海側の豪雪地帯で、冬は厳しい寒さと大雪への対策が必須です。除雪費用(年間数万円〜十数万円)、消雪設備(数十万円〜百万円以上)、冬タイヤ、暖房費(月1〜3万円)などのコストを考慮する必要があります。高田・直江津などの市街地近郊は除雪体制が整っており、比較的暮らしやすいです。雁木通りなど雪国の伝統的な知恵も残っています。雪国での生活経験がない場合は、まずは市街地近郊で検討し、冬を一度経験してから判断することを推奨します。

Q4上越市で土地を購入する際に気をつけることは何ですか?

A4豪雪地帯のため、駐車場の消雪設備や除雪対応を事前に確認してください。車が必須のため、維持費(冬タイヤ含む)を考慮する必要があります。移住支援制度(新築40万円、中古20万円補助)の活用を検討し、要件を満たすか確認してください。市街地から離れた地域は買い物・医療へのアクセスに注意が必要です。雪国での生活経験がない場合は、冬を一度経験してから判断することを推奨します。

Q5上越市の土地を探すにはどこを見ればいいですか?

A5SUUMO(304件掲載)、HOME'S、アットホーム等の不動産ポータルサイトで物件情報を比較できます。上越市公式の移住支援サイト、新潟県公式の「にいがた暮らし」で移住支援制度や移住情報も確認できます。地元不動産会社への相談も有効で、雪対策や移住支援制度について詳しいアドバイスを得られます。移住支援制度の詳細は上越市の公式サイトで確認してください。

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