いえとち本舗を検討する前に知っておきたいこと
「いえとち本舗」(家土地本舗)で住宅購入を検討しているものの、サービス内容や評判が気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、いえとち本舗の基本情報と商品ラインナップ、メリット・注意点、そして不動産会社や住宅メーカーを選ぶ際の一般的な基準を解説します。特定業者の推奨や批判ではなく、公開情報の範囲で公平に情報を提供します。住宅購入は高額な買い物のため、複数社を比較検討した上で判断することが重要です。
この記事のポイント
- いえとち本舗はフランチャイズ制のローコスト住宅メーカー
- 坪単価30万円台〜と低価格が特徴だが、設備グレードや品質は確認が必要
- ZEH基準・太陽光発電標準装備の商品もある(イエテラス)
- フランチャイズ制のため、施工品質は地域・店舗により差がある
- 住宅メーカー選びでは複数社の比較と契約内容の確認が基本
いえとち本舗の基本情報と商品ラインナップ
いえとち本舗は、土地と建物をセットで提案するローコスト住宅メーカーです。公式サイトの情報をもとに、基本的な特徴を整理します。
フランチャイズ制と展開エリア
いえとち本舗は本部がブランド・ノウハウを提供し、地域の加盟店が施工を行うフランチャイズ制を採用しています。全国20都道府県以上で展開されていますが、対応エリアは地域によって異なります。
検討する際は、お住まいの地域に対応店舗があるか、公式サイトで確認してください。フランチャイズ制のため、施工品質や対応は加盟店によって差がある点を理解しておく必要があります。
シンプリエ・イエテラスなどの商品特徴
いえとち本舗では、複数の商品ラインナップが用意されています(2025年時点)。
| 商品名 | 本体価格(税込) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| シンプリエ | 798万円〜 | 超ローコスト、シンプルな仕様 |
| イエテラス | 998万円〜 | ZEH基準、太陽光発電標準装備 |
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、年間のエネルギー消費量が正味ゼロになることを目指した住宅です。イエテラスは全棟ZEH基準・太陽光発電を標準装備しており、光熱費削減のメリットがあります。
坪単価と価格帯の目安
いえとち本舗の坪単価は30万円台〜が目安とされています。一般的な住宅の坪単価が50万円〜80万円程度であることを考えると、ローコスト住宅に分類されます。
価格には付帯工事・照明・消費税が含まれる場合がありますが、オプション追加により総額は変動します。見積もり時には、含まれる項目と追加費用を確認することが大切です。
いえとち本舗のメリットと特徴
いえとち本舗が選ばれる理由として、以下のメリットが挙げられます。
ローコストで土地と建物をセット提案
土地探しと住宅建築を一括で相談できる点が特徴です。土地と建物を別々に探す手間が省け、総予算を把握しやすいメリットがあります。
土地の仲介手数料が無料または割引になるケースもあるとされていますが、条件は店舗により異なります。詳細は各店舗に確認してください。
ZEH基準・太陽光発電標準装備(イエテラス)
「イエテラス」は全棟ZEH基準を満たし、太陽光発電が標準装備されています。住宅ローン控除においては、2024年以降、省エネ基準適合が要件となっているため、ZEH住宅は税制面でも有利になる場合があります。
国土交通省の住宅性能表示制度を活用し、省エネ性能を客観的に確認することも可能です。
頭金なしでも住宅ローンが組める場合がある
口コミによると、頭金なし・年収330万円程度でも住宅ローンが組めたという事例があります。ただし、住宅ローンの審査基準は金融機関により異なります。
返済計画は慎重に立て、無理のない借入額に抑えることが重要です。住宅ローンの相談は、複数の金融機関で行うことをおすすめします。
いえとち本舗の注意点とデメリット
メリットがある一方で、検討時に注意すべき点もあります。
フランチャイズ制による品質のばらつき
いえとち本舗はフランチャイズ制のため、施工品質は地域・加盟店によって差があります。口コミサイトでも「店舗による評価の違い」が指摘されています。
契約前に、検討中の店舗の施工実績や地域での評判を確認することをおすすめします。可能であれば、完成見学会や建築中の現場見学を依頼してください。
設備グレード・断熱性能の確認が必要
ローコスト住宅は、設備グレードや断熱性能が一般住宅より低い場合があります。口コミでは「価格相応に品質は安っぽい」「断熱性が悪く夏は2階に熱がこもる」という声も見られます。
これらは個人の主観であり、すべての物件に当てはまるわけではありません。ただし、契約前に標準仕様の内容、断熱材の種類・厚さ、窓の性能などを確認しておくことが重要です。
担当者の対応に差がある
口コミでは、担当者の対応・知識レベルに差があるという指摘もあります。住宅購入は長期的な関係になるため、担当者との相性も重要な判断材料です。
疑問点は遠慮せず質問し、納得できる説明が得られるか確認しましょう。対応に不安がある場合は、他の店舗や他社との比較も検討してください。
不動産会社・住宅メーカー選びの一般的な基準
いえとち本舗に限らず、不動産会社や住宅メーカーを選ぶ際には以下の基準を参考にしてください。
宅建業者免許・施工実績の確認
不動産取引を行う業者は、宅地建物取引業の免許が必要です。免許番号は国土交通省の宅建業者検索システムで確認できます。免許番号の「()」内の数字が大きいほど、更新回数が多く営業歴が長いことを示します。
施工実績については、年間の施工棟数や地域での実績を確認しましょう。
複数社の見積もり比較
1社だけで決めず、最低でも3社程度から見積もりを取ることをおすすめします。同じ条件で比較することで、価格の妥当性や各社の特徴が見えてきます。
見積もり比較のポイントは以下の通りです。
- 本体価格に含まれる項目(照明、カーテン、外構など)
- 付帯工事費用(地盤改良、給排水引き込みなど)
- オプション費用(設備グレードアップ、間取り変更など)
契約内容・保証の確認ポイント
契約前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- 工期(着工から完成までの期間)
- 支払いスケジュール(着手金、中間金、残金の時期)
- 瑕疵担保責任の内容と期間
- アフターサービス・保証の内容
- 契約解除時の条件
住宅の品質については、国土交通省の住宅性能表示制度を活用し、第三者機関による評価を受けることも選択肢の一つです。
まとめ:複数社比較と契約前の確認ポイント
いえとち本舗は、土地と建物をセットで提案するローコスト住宅メーカーです。坪単価30万円台〜と低価格が特徴で、ZEH基準・太陽光発電標準装備の商品もあります。
一方で、フランチャイズ制のため施工品質や対応は地域・店舗により差があります。ローコスト住宅は設備グレードや断熱性能が一般住宅より低い場合があるため、標準仕様の内容を事前に確認することが重要です。
住宅購入は高額な買い物です。いえとち本舗を検討する場合も、以下の点を守って判断してください。
- 複数の住宅メーカーから見積もりを取り、比較検討する
- 契約前に標準仕様・オプション費用・保証内容を確認する
- 地域の施工実績や口コミを参考にする
- 担当者との相性も判断材料にする
最終的な判断は、ご自身の予算・希望条件・価値観に照らし合わせて行いましょう。


