戸建て向けWi-Fiルーターの選び方:おすすめ機種と設置場所のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/27

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戸建て向けWi-Fiルーターの選び方|重要な4つのポイント

戸建て住宅でWi-Fiを快適に使うには、マンションとは異なる選び方が必要です。「2階にWi-Fiが届かない」「3階まで電波が届きにくい」といった悩みを解決するには、戸建て特有の課題に対応したルーター選びが重要です。

この記事では、戸建て向けWi-Fiルーターの選び方、おすすめ機種、設置場所のポイント、2階・3階に届かない場合の対処法を解説します。

この記事のポイント

  • 戸建て向けルーターはWi-Fi 6対応、メッシュWi-Fi機能、2.4GHz帯対応が重要
  • 2階建て・3階建てにはバッファローの「WNR-5400XE6P」など、メッシュWi-Fi対応モデルがおすすめ
  • ルーターは建物の中心付近に設置し、床置き・クローゼット内は避ける
  • 2階に届かない場合はメッシュWi-Fiや中継器を活用
  • 新築時にLAN配線を2階にも設置しておくと、後々のトラブル回避に有効

(1) Wi-Fi 6のメリット(Wi-Fi 5の約1.4倍の高速通信)

2024年11月現在、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)が価格的に手が届きやすく、おすすめです。Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)と比べて約1.4倍の高速通信を実現し、複数デバイスの同時接続にも強いという特徴があります。

Wi-Fi 6とWi-Fi 5の比較:

項目 Wi-Fi 6 Wi-Fi 5
最大速度 約9.6Gbps 約6.9Gbps
速度比 Wi-Fi 5の約1.4倍 -
複数デバイス対応 優れている(OFDMA対応) やや劣る
価格 2024年11月時点で1万円~ やや安い

戸建てでは家族全員がスマートフォン、パソコン、タブレット、スマート家電を同時に使用することが多いため、Wi-Fi 6の複数デバイス対応力が活きます。

(2) 2.4GHzと5GHzの使い分け(障害物への強さ・速度)

Wi-Fiには2つの周波数帯があります。戸建てでは、2.4GHz帯の「障害物に強い」という特性が重要です。

周波数帯の特徴:

項目 2.4GHz帯 5GHz帯
速度 やや遅い 高速
障害物への強さ 強い(壁・床を通過しやすい) 弱い
範囲 広範囲 狭い
干渉 家電・Bluetoothと干渉しやすい 干渉が少ない
戸建てでの用途 1階→2階、2階→3階 同じ階の高速通信

実践的な使い分け:

  • 2.4GHz帯: 1階にルーターを設置し、2階・3階に電波を届ける
  • 5GHz帯: ルーターと同じ階で高速通信が必要な場合(オンラインゲーム、4K動画視聴等)

(3) メッシュWi-Fi対応の重要性

メッシュWi-Fiは、複数のルーターを組み合わせてネットワークを構築し、広範囲に電波を届ける技術です。戸建て2階建て・3階建てでは、単体ルーターだけでは電波が届きにくい場合があるため、メッシュWi-Fi対応が重要です。

メッシュWi-Fiのメリット:

  • 複数のルーターが連携して広範囲をカバー
  • シームレスな接続(移動しても自動で最適なルーターに切り替わる)
  • 中継器より設定が簡単

(4) ビームフォーミング機能の活用

ビームフォーミングは、特定のデバイスに向けて電波を集中的に送信する機能です。壁や床で電波が減衰しやすい戸建てでは、この機能が効果的です。

ビームフォーミングのメリット:

  • 電波を効率的に届ける
  • 安定した接続を維持
  • 遠い部屋でも速度低下を抑える

戸建てにおすすめのWi-Fiルーター|価格帯別モデル

(1) エントリーモデル(1万円以下:Buffalo WSR-3000AX4P-BK等)

予算を抑えたい方には、1万円以下のエントリーモデルがおすすめです。コストパフォーマンスが良く、2階建ての戸建てなら十分なカバー範囲を持つモデルが揃っています。

おすすめ機種:

  • Buffalo WSR-3000AX4P-BK: 価格は約8,000円前後、Wi-Fi 6対応、2階建て対応
  • コスパ良好: 基本機能を押さえつつ、予算を抑えられる

適している家庭:

  • 2階建ての木造住宅
  • 家族3~4人、デバイス数10台以内
  • オンラインゲームをあまりしない

(2) ミドルモデル(1~3万円:Buffalo WNR-5400XE6P等)

2階建て・3階建てで、複数デバイスを快適に使いたい方には、ミドルモデルがおすすめです。メッシュWi-Fi対応モデルが多く、広範囲をカバーできます。

おすすめ機種:

  • Buffalo WNR-5400XE6P: 価格は約2万円前後、Wi-Fi 6対応、メッシュWi-Fi対応、オンラインゲームもサクサクこなせる高速性能
  • 広範囲カバー: 2階建て・3階建てに対応

適している家庭:

  • 3階建ての戸建て
  • 家族4人以上、デバイス数15台以上
  • オンラインゲーム・4K動画視聴が多い

(3) ハイエンドモデル(3万円以上:ゲーム向け等)

オンラインゲームを本格的にプレイする方、広い戸建て住宅では、ハイエンドモデルが最適です。最新のWi-Fi 6E対応モデルや、ゲーミング特化機能を搭載したモデルが選択肢となります。

ハイエンドモデルの特徴:

  • Wi-Fi 6E対応(6GHz帯の利用で干渉が少ない)
  • トライバンド(2.4GHz + 5GHz × 2)
  • ゲーミング特化機能(QoS、低遅延モード)

適している家庭:

  • 4階建て以上、または敷地が広い
  • プロゲーマー、配信者
  • スマートホームデバイス多数

(4) 2025年11月の最新おすすめ機種

2025年11月時点での最新おすすめ機種は、マイベストビックカメラ.com価格.comマガジンなどで実機検証レビューが掲載されています。購入前に最新情報を確認することをおすすめします。

ルーターの最適な設置場所|2階・3階に届かない原因と対策

(1) 建物の中心付近に設置が最適(Wi-Fi信号は球状に広がる)

Wi-Fi信号は球状に広がるため、建物の中心付近に設置することで全体に届きやすくなります。スーモカウンター注文住宅によると、「ルーターは建物の中心付近に設置するのが最適」とされています。

最適な設置場所の例:

  • 2階建て: 1階と2階の中間(階段付近の壁面、または2階の床)
  • 3階建て: 2階の中心

(2) 床置きNG(電波反射・吸収の原因)

さくら事務所によると、「ルーターを床に直接置くと、電波が床面で反射・吸収されて速度低下の原因になる」とされています。

NG設置場所:

  • 床に直接置く
  • テレビ台の下
  • 家具の裏側

推奨設置場所:

  • 壁面の棚(高さ1m以上)
  • 天井付近(可能であれば)
  • 専用のルーター設置台

(3) クローゼット・家具の中・部屋の隅を避ける

クローゼットや家具の中、部屋の隅に設置すると、電波が反射・減衰して届きにくくなります。

避けるべき場所:

  • クローゼット内
  • 収納棚の中
  • 部屋の隅
  • 金属製の家具の近く

(4) 1階リビング設置の落とし穴

多くの家庭では、光回線の引き込み口が1階リビングにあるため、そこにルーターを設置しがちです。しかし、1階リビングの固定電話近くに設置すると、2階や3階に電波が届かない可能性が高くなります。

対策:

  • LANケーブルで2階にルーターを移動
  • メッシュWi-Fiで2階にサブルーターを設置
  • 新築時にLAN配線を2階にも設置

Wi-Fiが2階に届かないときの対処法|メッシュWi-Fi・中継器の活用

(1) メッシュWi-Fiと中継器の違い

メッシュWi-Fiと中継器は、どちらもWi-Fiの範囲を広げる方法ですが、仕組みが異なります。

比較表:

項目 メッシュWi-Fi 中継器
仕組み 複数ルーターが連携 既存ルーターの電波を中継
接続の切り替え シームレス(自動) 手動(SSIDが複数)
設定の簡単さ 簡単 やや複雑
価格 やや高い 安い
戸建てでのおすすめ度 高い 中程度

(2) メッシュWi-Fiのメリット(シームレスな接続・広範囲カバー)

メッシュWi-Fiは、複数のルーターを組み合わせて単体よりも広範囲にWi-Fiを届けられます。1階から2階に移動しても、自動で最適なルーターに切り替わるため、接続が途切れません。

メッシュWi-Fiのメリット:

  • 広い戸建てでも全域カバー
  • 移動中も接続が安定
  • 設定が簡単(専用アプリで一括管理)

(3) 2.4GHz帯の活用(障害物に強く広範囲対応)

2.4GHz帯は障害物や壁に強く、広範囲に届きやすい特性があります。1階にルーターを設置し、2.4GHz帯を使うことで、2階まで電波を届けられる可能性が高まります。

2.4GHz帯の活用方法:

  • ルーターの設定で2.4GHz帯を優先
  • 2階で使うデバイスを2.4GHz帯に接続
  • 1階設置で2階まで、2階設置で1階と3階にWi-Fiを行き届かせられる

(4) ルーター買い替えのタイミング(4~5年で経年劣化)

ルーターは4~5年で経年劣化により不安定・切断が発生するため、定期的な買い替えが必要です。また、Wi-Fi規格の進化もあり、新規格対応機種へのアップグレードが効果的です。

買い替えのサイン:

  • 接続が頻繁に切れる
  • 速度が極端に遅い
  • デバイスが認識されない
  • 購入から5年以上経過

新築戸建てのWi-Fi計画|LAN配線と設置の注意点

(1) 新築時にLAN配線を2階にも設置

新築戸建てを建てる際は、LAN配線を2階にも設置しておくことを強く推奨します。さくら事務所によると、「新築時にLANケーブルの配線を2階にも設置しておくと、後々のトラブル回避に有効」とされています。

新築時に検討すべき配線:

  • 1階リビング → 2階の各部屋
  • 2階の中心部(階段付近)にLAN端子
  • 将来的に3階を増築する可能性がある場合、2階から3階への配線も検討

(2) 配線計画のポイント(建築時に決める)

配線計画は建築時に決める必要があります。後から壁内配線を追加するのは大変な工事になるため、設計段階で十分に検討しましょう。

配線計画のポイント:

  • ルーター設置場所を建物の中心付近に計画
  • 各部屋にLAN端子を設置(将来的な有線接続にも対応)
  • 天井裏や壁内に配線経路を確保

(3) 後からの改善が困難な理由

スーモカウンター注文住宅によると、「後からの改善は大変」とされています。壁内配線の追加は、壁を壊して配線し直す必要があり、コストも時間もかかります。

後からの改善方法(代替案):

  • メッシュWi-Fiを導入
  • 中継器を設置
  • 屋外にLANケーブルを這わせる(見た目が悪い)

(4) 戸建て光回線の選び方(2025年11月ランキング)

戸建て向けの光回線も重要な選択です。価格.comによると、2025年11月時点で「NURO光」が戸建て光回線人気ランキング1位となっています。

NURO光の特徴:

  • 最大2Gbpsの高速通信
  • 最大78,000円のキャッシュバックキャンペーン(2025年11月時点)
  • 月額料金: 約5,000円前後

光回線選びのポイント:

  • 提供エリアを確認
  • 工事費(2~4.5万円が相場)
  • キャッシュバック・割引キャンペーン
  • 契約期間と解約金

まとめ:戸建てWi-Fiルーター選びのチェックリスト

戸建て向けWi-Fiルーターは、Wi-Fi 6対応、メッシュWi-Fi機能、2.4GHz帯対応が重要です。2階建て・3階建てには、バッファローの「WNR-5400XE6P」など、メッシュWi-Fi対応モデルがおすすめです。

ルーターは建物の中心付近に設置し、床置き・クローゼット内は避けましょう。2階に届かない場合は、メッシュWi-Fiや中継器を活用し、2.4GHz帯の障害物に強い特性を活かすことが効果的です。

新築戸建てを建てる際は、LAN配線を2階にも設置しておくことで、後々のトラブルを回避できます。配線計画は設計段階で十分に検討し、将来的な拡張も見据えた計画を立てましょう。

Wi-Fi環境の改善に不安がある場合は、電気工事士や通信業者などの専門家に相談しながら、最適な環境を構築しましょう。

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よくある質問

Q12階までWi-Fiが届かない場合、どう対処すればいいですか?

A1メッシュWi-Fi対応ルーターへの買い替えが最も効果的です。複数のルーターが連携して広範囲をカバーし、シームレスな接続を実現します。または、既存ルーターに中継器を追加する方法もあります。2.4GHz帯は障害物に強く、1階設置で2階まで届きやすいため、設定で2.4GHz帯を優先することも有効です。ルーターの設置場所を建物の中心付近に変更することも検討しましょう。

Q2Wi-Fi 6とWi-Fi 5の違いは何ですか?どちらを選ぶべきですか?

A2Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)と比べて約1.4倍の高速通信を実現します。また、複数デバイスの同時接続にも強いOFDMA技術を搭載しています。2024年11月現在、Wi-Fi 6対応ルーターは価格的に手が届きやすくなっており、1万円前後から購入可能です。戸建てでは家族全員がスマートフォン、パソコン、タブレット、スマート家電を同時に使用することが多いため、Wi-Fi 6がおすすめです。

Q3ルーターの設置場所はどこが最適ですか?

A3建物の中心付近が最適です。Wi-Fi信号は球状に広がるため、中心に置くことで全体に届きやすくなります。2階建ての場合は1階と2階の中間(階段付近の壁面、または2階の床)、3階建ての場合は2階の中心が理想です。床置き、クローゼット内、家具の裏側、部屋の隅は避けましょう。壁面の棚(高さ1m以上)または天井付近に設置することで、電波の反射・減衰を抑えられます。

Q4戸建て向けと集合住宅向けルーターの違いは何ですか?

A4戸建て向けルーターは、複数階・広範囲をカバーするためのメッシュWi-Fi機能、2.4GHz帯対応が重要です。壁や床で電波が減衰しやすいため、ビームフォーミング機能も有効です。一方、集合住宅向けは単一階で十分なことが多く、5GHz帯の高速通信を重視します。戸建てでは2階建て・3階建てに対応できる電波到達距離が必要なため、スペックと価格帯が異なります。

Q5ルーターは何年で買い替えるべきですか?

A54~5年で経年劣化により不安定・切断が発生するため、定期的な買い替えを推奨します。買い替えのサインとして、接続が頻繁に切れる、速度が極端に遅い、デバイスが認識されない、購入から5年以上経過した場合などが挙げられます。また、Wi-Fi規格は数年ごとに進化しているため、新規格対応機種へのアップグレードにより、大幅な速度向上が期待できます。2024年時点ではWi-Fi 6が主流です。

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Room Match編集部

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