地震じゃないのに家が揺れる?戸建ての揺れの原因と対策を徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/8

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地震じゃないのに家が揺れる?不安を感じたらまず確認すべきこと

戸建てに住んでいて「地震でもないのに家が揺れる」と感じたことはありませんか?トラックや電車の通過時、強風の日、あるいは原因不明の揺れに不安を感じる方は少なくありません。

本記事の要点

  • 木造住宅は揺れることで衝撃を吸収するため、揺れる=欠陥とは限らない
  • 揺れる6つの主な原因:外部振動(トラック・電車)、軟弱地盤、建物の高さ(3階建て)、構造材の腐食、シロアリ被害、接合部の破損
  • 地盤改良工事の費用相場:150-200万円(薬液注入工法)
  • 旧耐震基準(昭和56年以前)の建物は特に注意が必要
  • 対策:耐震診断→地盤改良・耐震リフォーム・制震装置の設置
  • 放置すると建物の構造を痛め、頭痛や睡眠障害などの健康被害の可能性

本記事では、地震以外で戸建てが揺れる原因と、揺れを軽減する具体的な対策を詳しく解説します。

木造住宅は揺れることで衝撃を吸収する(揺れる=欠陥とは限らない)

まず、「家が揺れる=欠陥住宅」とは限らないことを理解しましょう。

木造住宅は、地震や強風などの外力に対して、揺れることで衝撃を吸収する構造になっています。これは建物の設計上、正常な挙動です。

木造住宅の特性

  • 木材は柔軟性があり、揺れることでエネルギーを吸収
  • コンクリート造やマンションと比べて軽量なため、揺れやすい
  • 建築基準法でも一定の揺れは許容範囲とされている

ただし、揺れが年々大きくなるひび割れが拡大する床や壁が傾いているなどのサインがある場合は、構造的な問題の可能性があります。

揺れの原因を自己判断しない重要性

家が揺れる原因は多岐にわたるため、自己判断せず専門業者による耐震診断を受けることが重要です。

自己判断のリスク

  • 原因を誤って判断し、効果のない対策を実施してしまう
  • 構造的な問題を見逃し、危険な状態を放置してしまう
  • 不必要な工事に高額な費用をかけてしまう

専門業者(建築士、リフォーム会社、住宅診断士等)による耐震診断で、揺れの原因を正確に特定しましょう。

戸建てが揺れる6つの主な原因

戸建てが揺れる主な原因は、以下の6つに分類できます。

外部振動(トラック・電車・建設作業)

外部振動とは、トラックや電車の通行、建設作業等による地面の振動です。

外部振動による揺れの特徴

  • トラックや電車が通過するタイミングで揺れる
  • 幹線道路や線路の近くの住宅で発生しやすい
  • 建設工事中の杭打ち作業等でも揺れる
  • 地盤が軟弱な場合、振動が増幅される

外部振動は完全に防ぐことは困難ですが、地盤改良や制震装置の設置で軽減できます。

軟弱地盤(埋立地・盛り土)

軟弱地盤とは、埋立地や盛り土など、地盤が弱い土地のことです。

軟弱地盤の特徴

  • 粘土質やシルト(細かい砂)の地盤
  • 地下水位が高い
  • 埋立地や盛り土で造成された土地
  • 揺れが大きく増幅される

軟弱地盤の場合、地盤改良工事で地盤を強化することが推奨されます。

建物の高さ(木造3階建て等)

建物の高さも揺れやすさに影響します。

木造3階建ては揺れやすい理由

  • 高さがあるほど、先端部分(3階部分)の揺れが大きくなる
  • 1階と比べて3階は揺れが大きく感じられる
  • 風圧や外部振動の影響を受けやすい

木造3階建ての場合、制震装置(ダンパー)の設置で揺れを軽減できます。

構造材の腐食・劣化

構造材の腐食・劣化により、建物の強度が低下し揺れやすくなります。

腐食・劣化の原因

  • 雨漏りによる木材の腐食
  • 湿気による木材の劣化
  • 経年劣化(築年数が古い建物)
  • 換気不足による結露

構造材の劣化は、耐震リフォームで柱や梁を補強することで改善できます。

シロアリ被害

シロアリ被害は、木造住宅の大敵です。

シロアリ被害の影響

  • 土台や柱がシロアリに食われ、強度が低下
  • 揺れやすくなるだけでなく、倒壊リスクも高まる
  • 被害が進行すると、床が沈む・壁がたわむ等の症状

シロアリ被害が疑われる場合、専門業者による点検と駆除が必要です。

接合部の破損・施工不良

接合部の破損・施工不良も揺れの原因になります。

接合部の問題

  • 柱と梁の接合部が緩んでいる
  • 金物(筋交いプレート等)が不足している
  • 施工時のミス(ボルトの締め忘れ等)
  • 経年劣化による接合部の破損

新築でも施工不良があれば揺れる可能性があるため、建築士による点検が推奨されます。

交通振動による揺れ(トラック・電車・工事)

トラック通行による地面振動のメカニズム

トラック通行による地面振動は、以下のメカニズムで発生します:

  1. トラックが道路を走行すると、タイヤと路面の摩擦で振動が発生
  2. 道路の亀裂やマンホール回りで振動が増幅
  3. 地面に振動が伝わり、建物に到達
  4. 建物が揺れる

トラック振動は、道路の状態(亀裂・マンホール回りの段差等)に大きく影響されます。

軟弱地盤での振動増幅

軟弱地盤では、トラック振動が増幅されます。

振動増幅のメカニズム

  • 軟弱地盤は振動を吸収しにくい
  • 粘土質やシルトの地盤では、振動が遠くまで伝わる
  • 地下水位が高いと、振動がさらに増幅

軟弱地盤の場合、地盤改良工事で地盤を強化すると振動が軽減されます。

道路の補修・マンホール回りの補修の効果

道路の補修・マンホール回りの補修で、トラック振動を軽減できる場合があります。

道路補修の依頼方法

  1. 市区町村の道路管理課に連絡
  2. 道路の亀裂やマンホール回りの段差を報告
  3. 道路管理者が現地調査を実施
  4. 必要に応じて補修工事を実施

道路の補修は無料で依頼できる場合が多いため、まずは市区町村に相談してみましょう。

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強風・建物の構造による揺れ

木造3階建ては揺れやすい理由(高さがあるほど先端部分の揺れが大きい)

木造3階建ては、1階建て・2階建てと比べて揺れやすい傾向があります。

揺れやすい理由

  1. 高さがあるほど、先端部分(3階部分)の揺れが大きい

    • 振り子の原理で、高い位置ほど揺れの幅が大きくなる
    • 1階では気にならない揺れでも、3階では大きく感じる
  2. 風圧の影響を受けやすい

    • 強風時に建物全体が揺れる
    • 台風や春一番などの強風日に顕著
  3. 外部振動の影響

    • トラックや電車の振動が3階まで伝わる

旧耐震基準(昭和56年以前)の建物は注意

**旧耐震基準(昭和56年以前)**の建物は、特に注意が必要です。

旧耐震基準と新耐震基準の違い

項目 旧耐震基準(昭和56年以前) 新耐震基準(昭和56年以降)
基準 震度5程度で倒壊しない 震度6強〜7でも倒壊しない
筋交い 少ない 多い(壁量が増加)
耐震性 低い 高い

旧耐震基準の建物は、耐震診断を受け、必要に応じて耐震リフォームを実施することを推奨します。

建物の形状・軽量さの影響

建物の形状・軽量さも揺れやすさに影響します。

揺れやすい建物の特徴

  • 軽量な建物:木造住宅はコンクリート造と比べて軽量なため揺れやすい
  • 細長い形状:幅が狭く高さがある建物は揺れやすい
  • 1階が駐車場:1階の壁が少ない(ピロティ形式)と揺れやすい
  • 壁量が少ない:大きな窓や吹き抜けが多いと揺れやすい

地盤・劣化による揺れと構造的問題のサイン

軟弱地盤(粘土質・シルト・地下水位が高い)の見分け方

軟弱地盤かどうかを見分ける方法を紹介します。

軟弱地盤の見分け方:

  1. 地名に「水」に関する文字が含まれる

    • 例:池、沼、川、湿、田、浦、津、浜、港等
    • 昔は水辺だった可能性が高い
  2. 周辺の建物の状況

    • 隣家や近隣の建物が傾いている
    • 道路に亀裂が多い
  3. 地盤調査報告書の確認

    • 購入時の地盤調査報告書を確認
    • 地耐力(N値)が低い場合は軟弱地盤
  4. 市区町村のハザードマップ

    • 液状化危険度マップで確認
    • 埋立地や盛り土の場所は軟弱地盤の可能性

構造的な問題のサイン(揺れが年々大きくなる・ひび割れ拡大・傾き)

構造的な問題がある場合、以下のサインが現れます。

要注意のサイン

  1. 揺れが年々大きくなる

    • 以前は気にならなかった揺れが、最近大きく感じる
    • 構造材の劣化やシロアリ被害の可能性
  2. ひび割れが拡大する

    • 外壁や内壁のひび割れが年々広がる
    • 構造的な歪みや地盤沈下の可能性
  3. 床や壁が傾いている

    • ビー玉を床に置くと転がる
    • ドアや窓の開閉がしにくくなった
    • 地盤沈下や構造材の劣化の可能性
  4. 異音がする

    • 風が吹いたり、揺れたりするときに「ギシギシ」「ミシミシ」という音
    • 接合部の緩みや構造材の劣化の可能性

これらのサインがある場合は、早急に専門業者(建築士、リフォーム会社等)に相談しましょう。

放置すると建物の構造を痛め、健康被害(頭痛・睡眠障害)の可能性

家の揺れを放置すると、以下のリスクがあります:

建物へのリスク

  • 構造材の劣化が進行し、耐震性が低下
  • ひび割れが拡大し、雨漏りの原因に
  • 最悪の場合、大地震時の倒壊リスクが高まる

健康へのリスク

  • 頭痛:常に揺れを感じることでストレスが蓄積
  • 睡眠障害:夜間のトラック通行で目が覚める、熟睡できない
  • めまい・吐き気:揺れによる三半規管への影響
  • 不安感:「倒壊するのでは」という恐怖心

早めに原因を特定し、対策を実施することが重要です。

揺れを軽減する4つの対策と費用相場

耐震診断(複数業者から相見積もり)

まずは、耐震診断を受けて原因を特定しましょう。

耐震診断の流れ

  1. 複数業者(3社程度)に診断を依頼
  2. 現地調査(建物の目視確認、図面確認等)
  3. 診断報告書の受領
  4. 診断結果に基づき、対策の提案を受ける

耐震診断の費用

  • 一般診断:無料〜3万円程度
  • 精密診断:10〜30万円程度

複数業者から相見積もりを取る重要性

  • 診断費用や工事費用の比較ができる
  • 診断結果の妥当性を確認できる
  • 過剰な工事を提案する業者を避けられる

地盤改良工事(薬液注入工法、費用150-200万円)

地盤改良工事で、軟弱地盤を強化できます。

薬液注入工法

  • 地盤に薬液を注入し、地盤を固化
  • 建物を解体せずに施工可能
  • 工期は1〜2週間程度

費用相場

  • 150〜200万円程度(30坪程度の建物)
  • 地盤の状態や建物の規模により変動

効果

  • トラック振動や地震時の揺れが軽減
  • 地盤沈下の進行を防ぐ

耐震リフォーム(柱・梁の補強)

耐震リフォームで、建物の強度を高めることができます。

耐震リフォームの内容

  • 柱や梁の補強(金物の追加、接合部の強化)
  • 筋交いの追加
  • 基礎の補強
  • 外壁の張り替え(構造用合板の追加)

費用相場

  • 部分的な補強:50〜150万円
  • 全体的な補強:150〜300万円
  • 大規模な補強:300万円以上

補助金制度

  • 市区町村により、耐震リフォームの補助金制度がある場合あり
  • 旧耐震基準(昭和56年以前)の建物が対象のケースが多い
  • 補助額:工事費用の一部(数十万円程度)

制震装置・免震装置の設置(オイルダンパー式、積層ゴム等)

制震装置・免震装置の設置で、揺れを大幅に軽減できます。

制震装置

  • ダンパー等を梁・柱・土台に設置
  • 揺れを吸収し、建物に伝わる振動を軽減
  • オイルダンパー式が一般的(2024年時点で導入が増加)
  • 費用相場:50〜150万円程度
  • 繰り返しの揺れに効果的(余震対策にも有効)

免震装置

  • 建物と地面の間に設置
  • 積層ゴム、ダンパー、ボールベアリング等
  • 揺れを直接建物に伝えない
  • 費用相場:200〜500万円程度(高額)
  • 大地震時の被害を大幅に軽減

どちらを選ぶべきか

  • トラック振動・日常的な揺れ対策:制震装置が費用対効果が高い
  • 大地震対策:予算があれば免震装置
  • 木造3階建て:制震装置で十分効果が得られる

まとめ:揺れの原因を特定し、適切な対策を実施しよう

地震じゃないのに家が揺れる場合、原因は多岐にわたります。まずは専門業者による耐震診断を受け、原因を正確に特定することが重要です。

揺れる6つの主な原因

  1. 外部振動(トラック・電車・建設作業)
  2. 軟弱地盤(埋立地・盛り土)
  3. 建物の高さ(木造3階建て等)
  4. 構造材の腐食・劣化
  5. シロアリ被害
  6. 接合部の破損・施工不良

揺れを軽減する4つの対策

  1. 耐震診断(複数業者から相見積もり)
  2. 地盤改良工事(薬液注入工法、費用150-200万円)
  3. 耐震リフォーム(柱・梁の補強)
  4. 制震装置・免震装置の設置(オイルダンパー式、積層ゴム等)

次のアクション

  1. 揺れのタイミング・パターンを記録する(トラック通過時、強風時等)
  2. 構造的な問題のサイン(ひび割れ・傾き等)を確認する
  3. 複数の専門業者(建築士、リフォーム会社、住宅診断士等)に耐震診断を依頼
  4. 診断結果に基づき、適切な対策を選択
  5. 市区町村の補助金制度を確認し、活用を検討

家の揺れを放置すると、建物の構造を痛めたり、健康被害(頭痛・睡眠障害)を引き起こす可能性があります。早めに原因を特定し、適切な対策を実施しましょう。

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よくある質問

Q1家が揺れる=欠陥住宅なのか?

A1木造住宅は揺れることで衝撃を吸収するため、揺れる=欠陥とは限りません。ただし、揺れが年々大きくなる、ひび割れが拡大する、床や壁が傾いている等のサインがある場合は、構造的な問題の可能性があるため、専門業者(建築士、リフォーム会社等)による耐震診断が必要です。

Q2倒壊の危険性はあるのか?

A2揺れるだけで倒壊しやすいわけではありませんが、原因特定が重要です。旧耐震基準(昭和56年以前)の建物、軟弱地盤(埋立地・盛り土)、構造材の劣化(雨漏り・シロアリ被害)がある場合は特に注意が必要です。耐震診断で原因を特定し、必要に応じて耐震リフォームを実施しましょう。

Q3費用はどれくらいかかるのか?

A3地盤改良工事150-200万円(薬液注入工法、30坪程度の建物)、耐震リフォームは規模により50-300万円以上、制震装置50-150万円、免震装置200-500万円程度です。複数業者(3社程度)から相見積もりを取り、診断費用や工事費用を比較することが重要です。市区町村の補助金制度も確認しましょう。

Q4DIYで対策できるか?

A4構造補強は専門知識が必要なため、DIYは推奨されません。柱や梁の補強、筋交いの追加、接合部の強化等は、建築基準法に基づく正確な施工が必要です。建築士やリフォーム会社など専門業者に依頼することを推奨します。自己判断で対策すると、効果がないだけでなく、かえって構造を痛める可能性があります。

Q5木造3階建ては揺れやすいのか?

A5高さがあるほど先端部分(3階部分)の揺れが大きくなる傾向があります。振り子の原理で、1階では気にならない揺れでも3階では大きく感じます。制震装置(オイルダンパー式等)の設置で揺れを軽減できます。費用は50-150万円程度で、トラック振動や強風時の揺れに効果的です。

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