一戸建て新築のスケジュール全体像:土地探しから入居まで
一戸建ての新築を検討する際、「土地探しから入居まで何ヶ月かかるのか」「各工程で何をすればいいのか」と不安に感じる方は少なくありません。
この記事では、一戸建て新築のスケジュール(土地探し~設計~建築~入居)と各工程の期間・手続きを、さくら事務所や三菱地所ホームのデータを元に解説します。
初めての新築購入でも、全体像を把握して計画的に進められるようになります。
この記事のポイント
- 注文住宅は土地探しから入居まで8~15ヶ月(平均12ヶ月)、建売住宅なら最短1~2ヶ月
- 土地探し2~6ヶ月、設計3~6ヶ月、建築4~6ヶ月が一般的な目安
- 天候不良や資材不足で遅延のリスクがあるため、余裕を持った計画が必要
- 支払いは契約時、着工時、上棟時、引き渡し時の3~4回に分けて行われる
- 入居希望日から逆算してスケジュールを立て、専門家(ハウスメーカー、工務店等)へ相談を推奨
(1) 注文住宅の全体期間(8~15ヶ月、平均12ヶ月)
注文住宅が完成するまでには、早くて6~8ヶ月程度、長いと15ヶ月かかります。日本住宅ツーバイによると、平均して12ヶ月ほどかかります。
全体の期間は以下の通りです。
- 土地探し・購入: 2~6ヶ月(希望エリアが狭いと1年以上)
- 設計・見積もり: 3~6ヶ月(設計事務所は長期化)
- 建築確認・着工準備: 1~2ヶ月
- 施工・検査: 4~6ヶ月(工法により異なる)
(2) 建売住宅の全体期間(最短1~2ヶ月)
建売住宅はすでに建築済みのため、最短1~2ヶ月で入居可能です。メルディアグレイスによると、建売住宅や分譲住宅は設計・建築工事が完了しているため、契約後すぐに入居できます。
(3) 入居希望日から逆算した計画の立て方
入居希望日が決まっている場合は、逆算してスケジュールを立てる必要があります。例えば、1年後の4月に入居したい場合、前年の4月から土地探しを開始する必要があります。
ただし、天候不良や資材不足で遅延のリスクがあるため、余裕を持った計画を組むことを推奨します。
(4) この記事で分かること(各工程の期間・手続き・注意点)
この記事では、以下の内容を詳しく解説します。
- 土地探し・購入のスケジュールと注意点
- 設計・見積もりのスケジュールと支払いタイミング
- 建築確認・着工準備のスケジュール
- 施工・検査のスケジュールと重要な検査
- スケジュール管理のコツと遅延の原因
土地探し・購入のスケジュールと注意点(2~6ヶ月)
(1) 土地探しの期間(3~6ヶ月、希望エリアが狭いと1年以上)
土地探しは3~6ヶ月が一般的ですが、希望エリアが狭いと1年以上かかるケースもあります。土地の有無や建物の規模、こだわり具合によって大きく変わります。
(2) 土地購入の手続き(不動産会社との契約、登記手続き)
土地購入の主な手続きは以下の通りです。
- 不動産会社への相談・物件紹介
- 現地確認(複数回推奨)
- 買付証明書の提出
- 重要事項説明・契約前の最終確認
- 売買契約・手付金の支払い
- 決済・引渡し・登記手続き
(3) 土地の地盤調査と造成工事の必要性
土地購入後は、地盤調査を実施します。地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要になります(費用は50万円~150万円程度)。
(4) 住宅ローンの事前審査と土地購入資金の準備
住宅ローンの事前審査は、土地購入前に済ませておくことを推奨します。土地購入資金は、土地代金の5~20%程度の自己資金が必要です。
設計・見積もりのスケジュールと注意点(3~6ヶ月)
(1) ハウスメーカー・工務店の選定(1~2ヶ月)
ハウスメーカー・工務店の選定には1~2ヶ月かかります。複数社の見積もりを取り、設計の提案力、施工実績、アフターサービスを比較してください。
(2) 設計打ち合わせの期間(3~6ヶ月、設計事務所は長期化)
設計打ち合わせの期間は以下の通りです。
- ローコストハウスメーカー: 2~3ヶ月
- 大手ハウスメーカー: 3~4ヶ月
- 設計事務所: 5~6ヶ月(こだわりが強い場合は10ヶ月以上)
(3) 見積もりの取得と予算調整
見積もりは複数社から取得し、内訳を詳しく確認してください。予算オーバーの場合は、設計変更や仕様変更で調整します。
(4) 建築請負契約の締結と支払いタイミング(契約時、着工時、上棟時、引き渡し時)
建築請負契約を締結後、支払いは一般的に3~4回に分けて行われます。
| タイミング | 支払い内容 | 支払い割合の目安 |
|---|---|---|
| 契約時 | 契約金(手付金) | 10% |
| 着工時 | 着工金 | 30% |
| 上棟時 | 中間金 | 30% |
| 引き渡し時 | 完成引き渡し金 | 30% |
建築確認・着工準備のスケジュール(1~2ヶ月)
(1) 建築確認申請の手続き(建築基準法の確認)
建築確認申請は、建築基準法に適合しているかを確認する手続きです。ハウスメーカー・工務店が代行しますが、施主も内容を確認してください。
(2) 建築確認の審査期間(1~2週間)
建築確認の審査期間は1~2週間程度です。審査が通ると、建築確認済証が交付され、着工が可能になります。
(3) 地鎮祭と近隣挨拶
着工前に地鎮祭を行うことがあります(実施は任意)。また、近隣住民への挨拶も重要です。工事中の騒音や車両の出入りで迷惑をかける可能性があるため、事前に挨拶回りをしてください。
(4) 着工準備(資材発注、職人手配)
着工準備として、資材の発注、職人の手配が行われます。この期間は約1ヶ月です。
施工・検査のスケジュール(4~6ヶ月)
(1) 着工準備(約1ヶ月)
着工準備では、仮設工事(仮囲い、仮設トイレ、足場等)が行われます。
(2) 基礎工事(配筋検査の重要性)
基礎工事では、鉄筋を配置する配筋工事が行われます。配筋検査(第三者機関による検査)で、鉄筋の配置が設計図通りか確認されます。
(3) 建方工事と上棟(上棟式)
柱や棟、梁などの骨組みが完成することを上棟(じょうとう)と呼びます。上棟式を行うこともあります(実施は任意)。
(4) 屋根工事・中間検査(建築基準法第7条の3)
屋根工事完了後、中間検査が行われます。建築基準法第7条の3で定められた「特定工程」の検査で、構造耐力上主要な部分が設計図通りか確認されます。
(5) 外壁工事・断熱工事・内装工事・設備工事
外壁工事、断熱工事、内装工事、設備工事(電気、水道、ガス)が順次行われます。この期間は約2~3ヶ月です。
(6) 竣工検査(施主検査)と引き渡し
竣工検査(施主検査)では、以下を確認してください。
- 建築確認の内容と一致しているか
- 傷・汚れ・施工不良がないか
- 設備(水回り、電気、換気)が正常に動作するか
- 建具の開閉がスムーズか
問題があれば引き渡し前に修正を依頼してください。
(7) 工期の違い(ローコストメーカー2~3ヶ月、大手3~4ヶ月、設計事務所5~6ヶ月)
工期は建築会社により異なります。
- ローコストハウスメーカー: 2~3ヶ月(鉄骨ユニット工法等で短期間)
- 大手ハウスメーカー: 3~4ヶ月
- 設計事務所: 5~6ヶ月(設計の自由度が高い反面、工期が長い)
まとめ:スケジュール管理のコツと注意点
(1) 天候不良・資材不足で遅延のリスク(余裕を持った計画)
天候不良(雨天での屋外工事中断)や資材不足(建築資材価格上昇や職人不足による遅延)で、工事が遅延するリスクがあります。
入居希望日の3~6ヶ月前には着工することを推奨します。
(2) 建売住宅と注文住宅の期間の違い
建売住宅は最短1~2ヶ月、注文住宅は8~15ヶ月(平均12ヶ月)かかります。注文住宅は設計の自由度が高い反面、期間が長くなります。
(3) 施工業者との密な連携(進捗確認、変更希望の早期連絡)
施工業者との密な連携が重要です。定期的に現場を訪問し、進捗を確認してください。変更希望がある場合は早期に連絡することで、工期への影響を最小限に抑えられます。
(4) よくある遅延原因(設計変更、資材不足、天候不良)
よくある遅延原因は以下の通りです。
- 設計変更: 施主の希望変更による工期延長
- 資材不足: 建築資材価格上昇や職人不足による遅延
- 天候不良: 雨天での屋外工事中断
(5) 専門家への相談(ハウスメーカー、工務店、設計事務所等)
一戸建て新築のスケジュールは、地域・業者・天候により変動します。複数の建築会社に見積もり・スケジュールを依頼し、ハウスメーカー、工務店、設計事務所等の専門家に相談しながら、無理のない計画を立てましょう。


