ハトのマーク不動産とは?加盟店のメリット・デメリットと利用時の注意点

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/18

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ハトのマークを見かけたことがありますか?

不動産会社の店頭や広告で、2羽の鳩が描かれた「ハトマーク」を見かけたことはありませんか。このマークは全国宅地建物取引業保証協会(通称:全宅)に加盟する不動産業者のシンボルマークです。

この記事では、ハトマークの意味、加盟店の特徴、ウサギマーク(全日本不動産協会)との違い、利用時の注意点を解説します。不動産会社を選ぶ際の判断材料として、業界団体加盟の有無をどう評価すべきかを理解できます。

この記事のポイント

  • ハトマークは全国宅地建物取引業保証協会(全宅)に加盟する不動産業者の証で、全国約10万社(約80%)が加盟
  • 弁済業務保証金制度により消費者が保護され、営業保証金1,000万円の代わりに60万円で開業可能
  • ウサギマーク(全日本不動産協会)は約3.5万社が加盟する別の業界団体で、消費者へのサービス内容に大きな違いはない
  • ハトマークやウサギマークは業界団体への加盟を示すものであり、個別業者の優良性を保証するものではない
  • 不動産会社選びでは業界団体加盟の有無より、宅建業免許の有無・実績・口コミを総合的に判断すべき

ハトマークとは何か

全国宅地建物取引業保証協会(全宅)の概要

**全国宅地建物取引業保証協会(全宅)**は、1967年に設立された公益社団法人です。全国の宅地建物取引業者約10万社が加盟し、消費者保護と業界の健全な発展を目的としています。

ハトマークは、この全宅に加盟する不動産業者が使用できるシンボルマークです。

ハトマークの意味とシンボル

ハトマークの2羽の鳩は「信頼と繁栄」を、白色は「公正な取引」を象徴しています。不動産業界における信頼性と透明性を表すデザインとなっています。

ハトマークサイトの使い方

ハトマークサイトでは、全国の賃貸・売買物件を検索できます。地域別にハトマーク東京不動産などのサイトも用意されており、地域密着型の不動産情報を探すことが可能です。

ハトマーク不動産業者の特徴

全国約10万社(約80%)の加盟状況

全国の宅地建物取引業者のうち、約80%にあたる約10万社がハトマークに加盟しています。この高い普及率により、ハトマークは不動産業界で広く認知されているシンボルとなっています。

弁済業務保証金制度による消費者保護

ハトマークに加盟する不動産業者は、弁済業務保証金制度に参加しています。この制度により、万が一取引でトラブルが発生した場合、消費者は一定額まで保証を受けることができます。

営業保証金と弁済業務保証金の違い

宅地建物取引業者が開業する際、法務局に営業保証金1,000万円を供託する義務があります。しかし、保証協会(全宅または全日)に加盟することで、この1,000万円の代わりに弁済業務保証金分担金60万円で開業できます。

項目 営業保証金 弁済業務保証金分担金
金額 1,000万円 60万円
供託先 法務局 保証協会
加盟 不要 保証協会加盟必須

この制度により、不動産業者の開業ハードルが下がり、業界への新規参入が促進されています。

ウサギマークとの違い

全日本不動産協会(全日)とは

**全日本不動産協会(全日)**は、1952年に設立された公益社団法人で、不動産業界最古の業界団体です。全国47都道府県に約3.5万社が加盟し、ウサギマークをシンボルとしています。

加盟社数・費用の比較

ハトマーク(全宅)とウサギマーク(全日)の主な違いは以下の通りです。

項目 ハトマーク(全宅) ウサギマーク(全日)
加盟社数 約10万社 約3.5万社
設立年 1967年 1952年
加盟費用 約80万円 約60万円
弁済業務保証金分担金 60万円 60万円

加盟費用はウサギマークの方が約20万円安いため、開業コストを抑えたい不動産業者は全日を選択することもあります。

消費者にとってのサービスの違い

消費者にとって、ハトマークとウサギマークのサービス内容に大きな違いはありません。どちらも弁済業務保証金制度により消費者保護が図られており、不動産取引の安全性に差はありません。

ハトマーク業者利用時の注意点

加盟=優良とは限らない

ハトマークやウサギマークは業界団体への加盟を示すものであり、個別業者の優良性を保証するものではありません。加盟しているからといって、必ずしも優良業者とは限らないことを理解しておく必要があります。

宅建業免許の確認が最優先

不動産会社を選ぶ際、最も重要なのは宅地建物取引業免許の有無です。国土交通大臣または都道府県知事の免許を受けた業者であることを確認しましょう。免許番号は店頭や広告に必ず記載されています。

実績・口コミの総合判断

業界団体加盟の有無だけでなく、以下の点を総合的に判断することが重要です。

  • 宅建業免許の有無:国土交通大臣または都道府県知事の免許
  • 実績:取引件数、営業年数、専門分野
  • 口コミ:インターネット上の評判、知人の紹介
  • 対応:相談時の対応、説明の丁寧さ

これらを総合的に評価し、信頼できる不動産会社を選びましょう。

まとめ:不動産会社選びのポイント

ハトマークは全国宅地建物取引業保証協会(全宅)に加盟する不動産業者のシンボルマークで、全国約10万社(約80%)が加盟しています。弁済業務保証金制度により消費者が保護される仕組みがあります。

ウサギマーク(全日本不動産協会)との違いは加盟社数や費用ですが、消費者へのサービス内容に大きな差はありません。

不動産会社を選ぶ際は、業界団体加盟の有無より、宅建業免許の有無・実績・口コミを総合的に判断することが重要です。詳細は宅地建物取引士や専門家にご相談ください。

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よくある質問

Q1ハトのマークはどの団体が運営していますか?

A1全国宅地建物取引業保証協会(通称:全宅)が運営しています。1967年に設立された公益社団法人で、全国約10万社の不動産業者が加盟しています。2羽の鳩は「信頼と繁栄」を、白色は「公正な取引」を象徴しており、不動産業界における信頼性と透明性を表すデザインとなっています。

Q2ウサギのマークとの違いは何ですか?

A2ハトマーク(全宅)は約10万社、ウサギマーク(全日本不動産協会)は約3.5万社が加盟する異なる業界団体です。全宅は1967年設立、全日は1952年設立と歴史が異なります。加盟費用はウサギマークの方が約20万円安いですが、消費者へのサービス内容(弁済業務保証金制度など)に大きな違いはありません。

Q3ハトマーク不動産業者を選ぶメリットは何ですか?

A3弁済業務保証金制度により、万が一取引でトラブルが発生した場合、消費者は一定額まで保証を受けることができます。また全国約10万社(約80%)が加盟する信頼性があります。ただしハトマーク加盟は業界団体への加盟を示すものであり、個別業者の優良性を保証するものではないため、宅建業免許の有無や実績も確認してください。

Q4不動産業者はハトかウサギのどちらかに必ず加盟していますか?

A4いいえ。どちらにも加盟していない不動産業者も存在します。その場合は法務局に営業保証金1,000万円を供託しています。保証協会に加盟する場合は、この1,000万円の代わりに弁済業務保証金分担金60万円で開業できます。業界団体加盟の有無より、宅地建物取引業免許(国土交通大臣または都道府県知事の免許)の有無が最優先の確認事項です。

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Room Match編集部

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