福岡で土地購入を検討中の方へ:エリア選びと相場ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/15

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ふれんずで福岡の土地を探す|福岡県宅建協会の公式サイトと土地市場の現状

福岡で戸建て建築用の土地を探している方にとって、「どこで信頼できる情報を得られるか」は最初の大きな壁です。

この記事では、福岡県宅地建物取引業協会が運営する公式不動産検索サイト「ふれんず」の活用方法と、福岡県内のエリア別土地価格相場、土地選びのポイントを、福岡市の公式地価公示データを元に解説します。

ふれんずを使いこなすことで、福岡県内の約44,000件の土地情報から、予算とライフスタイルに合ったエリアを見つけられるようになります。

この記事のポイント

  • ふれんずは福岡県宅建協会が運営する公式サイトで、約4,800社・44,000件の物件を掲載
  • 2025年の福岡県の平均坪単価は58.9万円/坪(前年比+3.66%上昇)
  • 福岡市中央区・早良区は坪60-100万円以上、糸島市・新宮町は坪15-30万円
  • 建築条件付き土地は施工会社が指定され、指定期間内に契約が必要
  • 人気エリアの良い土地は非公開で取引されることが多く、地元の不動産会社への直接問い合わせが効果的

(1) 福岡県の土地市場|2025年は前年比+3.66%上昇中

2025年の福岡県の土地価格は平均坪単価58万9408円/坪で、前年比+3.66%と上昇が続いています。特に住宅地は+2.73%、商業地は+5.11%と、都市部への集中が顕著です。

福岡市の土地価格は県内でも特に高騰しており、平均坪単価は67万5685円/m2で県内トップ。福岡市中央区は2030年までに20-70%の価格上昇が見込まれています。

(2) ふれんずの役割|福岡県内の土地情報を一括検索

ふれんずは、福岡県内の約4,800社の会員企業が扱う約44,000件の物件を一括検索できるサイトです。賃貸・売買両方に対応しており、土地だけでなく戸建て・マンションも検索可能です。

SUUMOやHOME'Sといった全国展開のポータルサイトと比べ、福岡県に特化しているため、地元の不動産会社の物件情報が充実しています。

(3) この記事で分かること|ふれんずの使い方から土地購入の流れまで

この記事では、以下の内容を順に解説します。

  • ふれんずの特徴と他サイトとの違い
  • 福岡県のエリア別土地価格相場(2025年最新データ)
  • 土地選びの重要ポイント(建築条件・建ぺい率・容積率)
  • 土地購入の流れと諸費用
  • 予算・ライフスタイル別のおすすめエリア

ふれんずとは|約4,800社・44,000件の物件を掲載する福岡の不動産検索サイト

(1) 運営主体|福岡県宅地建物取引業協会の公式サイト

ふれんずは、福岡県宅地建物取引業協会(宅建協会)が運営する不動産検索サイトです。宅建協会は宅地建物取引業者の業界団体で、消費者保護や業界の健全な発展を目的としています。

公式サイトであるため、掲載されている物件情報は協会会員企業が扱うもので、一定の信頼性が担保されています。

(2) 掲載内容|約4,800社の会員企業、約44,000件の物件

2025年時点で、ふれんずには以下の規模の情報が掲載されています。

項目 件数
会員企業数 約4,800社
掲載物件数 約44,000件
対応地域 福岡県全域

賃貸・売買、戸建て・マンション・土地など、幅広い物件種別に対応しています。

(3) 他の不動産サイトとの違い|SUUMO・HOME'Sとの比較

ふれんずと全国展開のポータルサイトとの主な違いは以下の通りです。

項目 ふれんず SUUMO・HOME'S
運営主体 福岡県宅建協会 民間企業
対応地域 福岡県特化 全国
掲載企業 協会会員企業中心 広告掲載企業
特徴 地元企業の物件が豊富 掲載物件数が多い

ふれんずは福岡県に特化しているため、地元の中小不動産会社の物件情報が充実しています。一方、SUUMOやHOME'Sは掲載物件数が多く、全国の物件を比較できる利点があります。

両方を併用することで、より幅広い選択肢から土地を探すことができます。

(4) 「ふれんず」という名称の混同注意|宅建協会サイトvs個別の不動産会社

注意点として、「ふれんず」という名称は福岡県宅建協会の検索サイトだけでなく、個別の不動産会社(例:ふれんず不動産等)にも使われています。

混同を避けるため、福岡県宅建協会が運営する公式サイトは「f-takken.com」というドメインで提供されています。土地検索の際は、公式サイトであることを確認してください。

福岡県のエリア別土地価格相場|2025年最新データと価格動向

(1) 福岡県全体の平均相場|坪単価58.9万円の内訳

2025年の福岡県全体の平均坪単価は58万9408円/坪です。内訳は以下の通りです。

用途 平均坪単価 前年比
住宅地 - +2.73%
商業地 - +5.11%
全体平均 58.9万円/坪 +3.66%

商業地の上昇率が住宅地を上回っており、都市部への集中傾向が見られます。

(2) 福岡市中央区・早良区|坪60-100万円以上、県内最高値エリア

福岡市中央区・早良区は県内で最も土地価格が高いエリアで、坪単価は60-100万円以上です。

特徴:

  • 都心へのアクセスが良好(天神・博多駅まで地下鉄で10-20分圏内)
  • 商業施設・医療機関・教育機関が充実
  • 福岡市中央区は2030年までに20-70%の価格上昇が見込まれる

向いている人:

  • 都心通勤が中心
  • 利便性を最優先
  • 予算に余裕がある

(3) 福岡市博多区・南区・東区|坪40-80万円、利便性と価格のバランス

福岡市博多区・南区・東区は、利便性と価格のバランスが取れたエリアで、坪単価は40-80万円程度です。

特徴:

  • 博多駅・天神へのアクセスが比較的良好(地下鉄・バスで20-30分圏内)
  • スーパー・病院・学校が揃っている
  • 中央区・早良区より価格が抑えられる

向いている人:

  • 都心へのアクセスと価格のバランスを重視
  • 生活インフラが整ったエリアを希望
  • 予算は中程度

(4) 糸島市・新宮町など郊外エリア|坪15-30万円、手頃な価格帯

糸島市・新宮町などの郊外エリアは、坪単価15-30万円と手頃な価格帯です。

特徴:

  • 自然環境が豊か(海・山が近い)
  • 広い敷地を確保しやすい
  • 福岡市中心部までは車で30-60分程度

向いている人:

  • 予算重視
  • 広い土地・庭が欲しい
  • 自然環境を重視
  • 車通勤が中心

(5) 2025年公示地価・基準地価|住宅地+2.73%、商業地+5.11%上昇

福岡市の令和7年地価公示によると、2025年の福岡県の土地価格は以下の通りです。

  • 住宅地: 前年比+2.73%
  • 商業地: 前年比+5.11%
  • 全体平均: 前年比+3.66%

公示地価は国土交通省が毎年1月1日時点で調査・公表する土地価格の指標で、一般の土地取引価格の目安となります。基準地価は都道府県が毎年7月1日時点で調査・公表し、公示地価を補完する役割を持ちます。

(6) 2030年までの価格予測|福岡市中央区は20-70%上昇の見込み

一部の調査によると、福岡市中央区の土地価格は2030年までに20-70%の上昇が見込まれています。ただし、これはあくまで予測であり、経済情勢・人口動態・都市開発の進捗により変動する可能性があります。

土地購入を検討する際は、最新の公示地価・基準地価を確認し、宅地建物取引士や不動産鑑定士等の専門家に相談することを推奨します。

福岡で土地を選ぶ際の重要ポイント|建築条件・建ぺい率・容積率の確認

(1) 建築条件付きvs建築条件なし|自由度と価格のトレードオフ

土地には「建築条件付き土地」と「建築条件なし土地」の2種類があります。

項目 建築条件付き土地 建築条件なし土地
施工会社 指定あり 自由に選べる
契約期間 通常3ヶ月以内に建築請負契約 制限なし
価格 比較的手頃 高め
自由度 制限あり 高い

建築条件付き土地は、指定された建築会社と一定期間内(通常3ヶ月)に建築請負契約を結ぶことが条件です。施工会社が指定されるため選択の自由は制限されますが、価格は比較的手頃です。

注意点: 指定期間内に建築請負契約を結ばないと、土地売買契約が白紙解約となります。

建築条件なし土地は、施工会社を自由に選べます。自分で施工会社を探す必要がありますが、設計・仕様の自由度が高いのが利点です。

(2) 建ぺい率・容積率の確認|建築できる建物の規模への影響

土地を購入する際は、建ぺい率・容積率を必ず確認してください。

  • 建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積(建物の1階部分の面積)の割合
  • 容積率: 敷地面積に対する延べ床面積(全フロアの合計面積)の割合

建ぺい率・容積率は用途地域により上限が定められており、建築できる建物の規模に直接影響します。

: 敷地面積100m2、建ぺい率60%、容積率200%の場合

  • 建築面積(1階): 100m2 × 60% = 60m2まで
  • 延べ床面積(全フロア): 100m2 × 200% = 200m2まで

購入前に、建ぺい率・容積率を確認し、希望する建物が建築可能か検討してください。詳細は各市町村の都市計画課や宅地建物取引士にご確認ください。

(3) 人気エリアの土地探し|非公開物件へのアクセス方法

人気エリアの良い土地は、SUUMOやHOME'Sに掲載される前に売れることが多いです。

非公開物件にアクセスするには、以下の方法が効果的です。

  • ふれんずで会員企業を検索し、気になるエリアの不動産会社をリストアップ
  • 地元の工務店や不動産会社に直接問い合わせ
  • 希望エリア・予算・広さを伝え、非公開物件の紹介を依頼

(4) 地元の工務店・不動産会社への直接問い合わせ|効率的な情報収集

地元の工務店・不動産会社は、地域の土地情報に精通しており、非公開物件の情報を持っていることが多いです。

ふれんずで検索した会員企業に直接問い合わせることで、ポータルサイトには掲載されていない情報を得られる可能性があります。

土地購入の流れと諸費用|税金・手数料・購入時の注意点

(1) 土地購入の7ステップ|情報収集から契約まで

土地購入の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 情報収集: ふれんず・SUUMO・HOME'S等で検索
  2. 現地視察: 土地の状態・周辺環境を確認
  3. 購入申し込み: 不動産会社に購入意思を伝える
  4. 重要事項説明: 宅地建物取引士から土地の詳細説明を受ける
  5. 売買契約: 契約書に署名・手付金を支払う
  6. 住宅ローン審査: 金融機関に融資を申し込む(必要に応じて)
  7. 決済・引き渡し: 残金を支払い、土地の所有権を取得

(2) 不動産取得税と固定資産税|計算方法と軽減措置

土地購入時には、以下の税金がかかります。

税金 計算方法 軽減措置
不動産取得税 固定資産税評価額 × 3% 新築住宅用地は軽減あり
固定資産税 固定資産税評価額 × 1.4% 毎年納付
都市計画税 固定資産税評価額 × 0.3% 市街化区域内のみ

不動産取得税は土地取得時に1回だけ納付します。固定資産税・都市計画税は、土地を保有している限り毎年納付が必要です。

軽減措置の詳細は、各自治体の税務課や税理士にご確認ください。

(3) その他の諸費用|仲介手数料・登記費用・測量費用

土地購入時には、税金以外にも以下の費用がかかります。

項目 目安額 備考
仲介手数料 土地価格 × 3% + 6万円 + 消費税 不動産会社への報酬
登記費用 5-15万円 所有権移転登記・司法書士報酬
測量費用 30-80万円 境界確定が必要な場合
印紙税 1-3万円 売買契約書に貼付

諸費用は土地価格の5-10%が目安です。購入前に総額を把握し、資金計画を立てることが重要です。

(4) 建築条件付き土地の注意点|指定期間内に建築請負契約が必要

建築条件付き土地を購入する場合、指定期間内(通常3ヶ月)に建築請負契約を結ぶ必要があります。

期間内に契約を結ばないと、土地売買契約が白紙解約となり、支払った手付金は返還されますが、それまでの時間と労力が無駄になります。

建築条件付き土地を購入する際は、以下の点を事前に確認してください。

  • 指定される建築会社の施工実績・評判
  • 建築プラン・仕様の自由度
  • 建築請負契約の期限
  • 期限内に契約できない場合の扱い

まとめ|予算・ライフスタイル別おすすめエリアと次のアクション

(1) 都心通勤・利便性重視なら|福岡市中央区・博多区

都心通勤が中心で、利便性を最優先する場合は、福岡市中央区・博多区がおすすめです。坪単価は60-100万円以上と高額ですが、商業施設・医療機関・教育機関が充実しており、生活の質を高められます。

(2) 予算重視なら|糸島市・新宮町などの郊外エリア

予算を重視し、広い土地・庭が欲しい場合は、糸島市・新宮町などの郊外エリアがおすすめです。坪単価は15-30万円と手頃で、自然環境も豊かです。車通勤が中心になりますが、ゆとりある生活が可能です。

(3) バランス重視なら|福岡市南区・東区

都心へのアクセスと価格のバランスを重視する場合は、福岡市南区・東区がおすすめです。坪単価は40-80万円程度で、生活インフラが整っています。

(4) 次にやるべきこと|ふれんずで検索・現地視察・専門家相談

福岡で土地購入を検討する場合、以下のステップで進めてください。

  1. ふれんずで検索: 希望エリア・予算・広さで土地を検索
  2. 現地視察: 気になる土地を実際に見て、周辺環境を確認
  3. 地元の不動産会社に問い合わせ: 非公開物件の情報を得る
  4. 専門家に相談: 宅地建物取引士・税理士に相談し、契約内容・税金・諸費用を確認

ふれんずを活用し、福岡県宅建協会の会員企業を中心に情報収集を進めることで、信頼できる土地情報にアクセスできます。

土地購入は大きな決断です。焦らず、複数の選択肢を比較し、専門家のアドバイスを受けながら、納得のいく土地を見つけてください。

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よくある質問

Q1ふれんずとは何ですか?他の不動産サイトとの違いは?

A1ふれんずは、福岡県宅地建物取引業協会が運営する公式不動産検索サイトです。約4,800社の会員企業、約44,000件の物件を掲載しています。SUUMOやHOME'Sは全国展開のポータルサイトですが、ふれんずは福岡県に特化しており、地元の会員企業の物件を中心に掲載しています。地元の中小不動産会社の物件情報が充実しているのが特徴です。

Q2福岡県の土地の平均価格はどのくらいですか?

A22025年の福岡県全体の平均坪単価は58万9408円/坪(前年比+3.66%)です。ただし、エリアにより大きく異なります。福岡市中央区・早良区は坪60-100万円以上、福岡市博多区・南区・東区は坪40-80万円程度、糸島市・新宮町などの郊外エリアは坪15-30万円が目安です。詳細は福岡市の公式地価公示データをご確認ください。

Q3建築条件付き土地と建築条件なし土地の違いは何ですか?

A3建築条件付き土地は、指定された建築会社と一定期間内(通常3ヶ月)に建築請負契約を結ぶことが条件です。施工会社が指定されるため選択の自由は制限されますが、価格は比較的手頃です。指定期間内に契約を結ばないと、土地売買契約が白紙解約となります。建築条件なし土地は施工会社を自由に選べますが、自分で探す必要があり、価格は高めです。設計・仕様の自由度が高いのが利点です。

Q4福岡市の土地価格は今後どうなりますか?

A42025年の公示地価は前年比+3.66%上昇中で、特に福岡市中央区は2030年までに20-70%の価格上昇が見込まれています。商業地は住宅地より上昇率が高く(+5.11% vs +2.73%)、都市部への集中が顕著です。ただし、これはあくまで予測であり、経済情勢・人口動態・都市開発の進捗により変動する可能性があります。最新の公示地価を確認し、専門家に相談することを推奨します。

Q5人気エリアの良い土地を見つける方法は?

A5人気エリアの良い土地は、SUUMOやHOME'Sに掲載される前に売れることが多いです。地元の工務店や不動産会社に直接問い合わせるのが効果的です。ふれんずで会員企業を検索し、気になるエリアの不動産会社をリストアップして、希望エリア・予算・広さを伝え、非公開物件の紹介を依頼してください。地元の不動産会社は地域の土地情報に精通しており、非公開物件の情報を持っていることが多いです。

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Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

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