茅野市の土地購入ガイド|相場・エリア選び・別荘地の注意点を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/6

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茅野市で土地を購入する魅力と注意点

長野県茅野市で土地を購入する際、「八ヶ岳エリアの別荘地は価格が高いのか」「市街地と蓼科高原ではどれくらい違うのか」と疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、茅野市の土地価格相場、エリアごとの特徴、用途地域の確認方法、別荘地特有の注意点を、茅野市公式サイト国土交通省のデータを元に解説します。

初めて茅野市で土地購入を検討する方でも、相場感やエリアの特性を理解し、自分に合った土地選びができるようになります。

この記事のポイント

  • 茅野市の平均土地価格は3.9万円/坪で、長野県内では比較的安価
  • 茅野駅周辺が最高価格36,883円/㎡、蓼科高原が最低4,620円/㎡と約8倍の地域差
  • 市内全域が都市計画区域だが、市街化区域・市街化調整区域の区分(線引き)はない
  • 用途地域は約960ha(市域の約3.6%)に10種類を指定、残り約96%は無指定
  • 別荘地は標高950m〜1300m付近に多く、積雪・寒冷地対策と管理費の確認が必要

(1) 八ヶ岳山麓の自然環境と生活利便性

茅野市は、長野県の中南部、八ヶ岳山麓に位置し、自然環境と生活利便性を両立できる魅力があります。

  • 自然環境: 八ヶ岳連峰、蓼科高原、白樺湖など豊かな自然に囲まれる
  • 交通利便性: JR中央本線茅野駅があり、新宿駅まで特急で約2時間
  • 観光・リゾート: スキー場、温泉、トレッキングなどアウトドア活動が充実
  • 生活施設: 市街地にはスーパー、病院、学校が揃い、日常生活に支障なし

ファミリー世帯の移住先、セカンドハウス・別荘地として人気があります。

(2) 別荘地から市街地まで多様な選択肢

茅野市の土地は、用途や予算に応じて以下のような選択肢があります。

エリア 特徴 主な用途
茅野駅周辺 市街地、生活利便性が高い 定住用・通勤用
蓼科高原 標高1,200m前後、別荘地 セカンドハウス・リゾート
八ヶ岳西麓 標高950〜1,300m、自然豊か 別荘・注文住宅

ライフスタイルに合わせて、幅広い選択肢から選べる点が魅力です。

茅野市の土地価格相場とエリア特性

(1) 茅野市全体の平均価格と推移

SUUMOによると、茅野市全体の平均土地価格は以下の通りです。

指標 価格
平均土地価格 3.9万円/坪

長野県内では比較的安価で、広い土地を手に入れやすい地域です。

(2) 公示地価・基準地価・実際の取引価格の違い

土地代データによると、茅野市の公示地価・基準地価・実際の取引価格は以下の通りです。

指標 価格(円/㎡) 坪単価換算
公示地価(2024年) 46,200 約152,727円/坪
基準地価(2024年) 24,411 約80,699円/坪
実際の取引価格(2022年Q1) 16,226 約53,640円/坪

公示地価と実際の取引価格に大きな差があるため、実際の取引事例を国土交通省の不動産取引価格情報検索で確認することを推奨します。

(3) 長野県内での位置づけと価格水準

茅野市の土地価格は、長野県内では中程度です。

  • 長野市・松本市: 県内主要都市で価格は高め
  • 茅野市: 中程度で、アクセスと自然環境のバランスが良い
  • 南信州の山間部: より安価だが、交通利便性は低い

茅野市は、価格と利便性のバランスが取れた選択肢と言えます。

エリア別の土地価格と選び方

(1) 茅野駅周辺エリア(市街地)の特徴と相場

特徴:

  • JR茅野駅から徒歩圏内
  • スーパー、病院、学校が充実
  • 商業施設が集積し、日常生活に便利

相場:

  • 36,883円/㎡(約121,900円/坪)
  • 茅野市内で最も高額だが、利便性を考慮すれば妥当

向いている人:

  • 定住を前提とする世帯
  • 通勤・通学を重視する人

(2) 蓼科高原エリア(別荘地)の特徴と相場

特徴:

  • 標高約1,200m、蓼科湖・白樺湖に近い
  • 冷涼な気候、夏は避暑地として人気
  • スキー場や温泉が近く、リゾート環境が充実

相場:

  • 4,620円/㎡(約15,273円/坪)
  • 茅野市内で最も安価だが、別荘地特有の注意点あり

向いている人:

  • セカンドハウス・別荘を検討する人
  • 週末や長期休暇に利用したい人

(3) 八ヶ岳西麓エリアの特徴と相場

特徴:

  • 標高950〜1,300m、八ヶ岳の裾野に位置
  • 別荘地と注文住宅用地が混在
  • 自然環境と適度な利便性のバランスが良い

相場:

  • **10,000〜20,000円/㎡**程度(約33,000〜66,000円/坪)
  • 蓼科高原より高めだが、市街地より安価

向いている人:

  • 自然豊かな環境で定住したい人
  • 注文住宅を建てたい人

(4) エリア選びの判断基準(用途・予算・ライフスタイル)

以下の基準でエリアを選びましょう。

基準 茅野駅周辺 八ヶ岳西麓 蓼科高原
用途 定住 定住・別荘 別荘・セカンドハウス
予算 高め 中程度 安価
利便性 高い 中程度 低い
自然環境 少ない 豊か 非常に豊か
積雪・寒冷地対策 不要 やや必要 必須

用途地域と建築制限の確認方法

(1) 茅野市の都市計画の概要(非線引き区域とは)

茅野市公式サイトによると、茅野市の都市計画は以下の通りです。

  • 昭和31年10月16日: 市内全域26,659haを都市計画区域に指定
  • 市街化区域・市街化調整区域の区分(線引き): なし(全域が非線引き区域)
  • 用途地域: 約960haに10種類を指定(市域の約3.6%)
  • 用途地域無指定: 約25,699ha(約96%)

非線引き区域とは: 市街化区域・市街化調整区域の区分がない都市計画区域のこと。茅野市全域が該当します。

(2) 用途地域指定エリア(約960ha)の建築制限

茅野市では、約960haに以下の10種類の用途地域を指定しています。

主な用途地域と建築制限:

用途地域 制限内容
第1種低層住居専用地域 低層住宅の環境を保護(高さ10mまたは12m制限)
第1種中高層住居専用地域 中高層住宅の環境を保護
近隣商業地域 商業施設・住宅が混在可能
準工業地域 住宅と工場が混在可能

各地域で建築物の用途・容積率・建ぺい率・高さに制限があります。

(3) 用途地域無指定エリア(約96%)の注意点

茅野市の約96%は用途地域無指定です。

メリット:

  • 建築制限が緩く、比較的自由に建築できる

デメリット:

  • 周辺環境の保証がない(例:隣地に工場が建つ可能性)
  • 農地転用などの手続きが必要な場合がある

対策:

  • 購入前に個別に建築制限を確認
  • 茅野市都市計画課に問い合わせ
  • 周辺環境を現地で確認

(4) 建ぺい率・容積率の確認方法

建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積の割合(建物を真上から見た面積÷敷地面積)

容積率: 敷地面積に対する延べ床面積の割合(全フロアの床面積合計÷敷地面積)

茅野市の建ぺい率・容積率は、用途地域により異なります。茅野市都市計画課に問い合わせるか、茅野市公式サイトで確認してください。

別荘地・リゾート向け土地の注意点

(1) 標高と気候条件(積雪・寒冷地対策)

茅野市の別荘地は、標高950m〜1,300m付近に多く分布しています。

気候条件:

  • 冬季の積雪: 標高1,200m付近では最大1m以上
  • 平均気温: 市街地より5〜10℃低い

対策:

  • 積雪対策: 屋根の強化、融雪設備の設置
  • 寒冷地対策: 断熱性能の高い建材、暖房設備の充実
  • 建築費: 通常より20〜30%高額になる可能性

(2) 管理費・水道光熱費のランニングコスト

別荘地では、管理費・水道光熱費が高額になる場合があります。

項目 目安額(年間)
管理費 5〜20万円
水道代 基本料金が高め
電気代 暖房費が高い(冬季)
除雪費 5〜10万円

購入前に管理組合や不動産会社に確認し、ランニングコストを見積もってください。

(3) インフラ整備状況の確認(上下水道・電気・ガス)

別荘地によっては、インフラ整備が不十分な場合があります。

確認事項:

  • 上下水道: 公営水道か井戸水か、下水道か浄化槽か
  • 電気: 引き込み済みか、容量は十分か
  • ガス: 都市ガス・プロパンガス・オール電化か
  • 道路: 除雪が行われるか、舗装状況

インフラが不十分な場合、引き込み工事で数十万〜数百万円の追加費用が発生することがあります。

(4) 地盤調査と建築費の見積もり

標高の高いエリアは、地盤が軟弱な場合や傾斜地の場合があります。

対策:

  • 地盤調査: 購入前に地盤調査を実施(費用5〜10万円)
  • 地盤改良: 軟弱地盤の場合、改良工事が必要(費用50〜150万円)
  • 建築費の見積もり: 傾斜地は基礎工事費が高額

信頼できる建築士や建築会社に事前相談することを推奨します。

茅野市で土地を選ぶポイントと次のアクション

茅野市で土地を購入する際は、以下のポイントを押さえましょう。

1. 用途を明確にする:

  • 定住用か、別荘・セカンドハウス用か
  • 通勤・通学の必要性

2. 予算とランニングコストを確認:

  • 土地価格だけでなく、建築費・管理費・水道光熱費を見積もる

3. エリアの特性を理解:

  • 茅野駅周辺(利便性重視)、八ヶ岳西麓(バランス型)、蓼科高原(リゾート型)

4. 用途地域・建築制限を確認:

  • 茅野市都市計画課に問い合わせ
  • 用途地域無指定エリアは周辺環境を現地で確認

5. 実際の取引価格を確認:

6. 信頼できる不動産会社に相談:

  • 複数の物件を現地見学
  • 建築士や建築会社に建築費を見積もり依頼

次のアクション:

  • 茅野市都市計画課に用途地域・建築制限を問い合わせ
  • 複数の不動産会社で物件を比較
  • 現地見学で周辺環境・アクセス・インフラを確認
  • 建築士や建築会社に建築プランと費用を相談

無理のない資金計画を立て、納得のいく土地選びを進めてください。

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よくある質問

Q1茅野市の土地価格の相場はどれくらいですか?

A1茅野市全体の平均は3.9万円/坪(SUUMOデータ)です。ただしエリア差が大きく、茅野駅周辺は36,883円/㎡(約121,900円/坪)、蓼科高原は4,620円/㎡(約15,273円/坪)と約8倍の差があります。2024年の公示地価は46,200円/㎡ですが、実際の取引価格は16,226円/㎡(2022年Q1)と低めのため、国土交通省の不動産取引価格情報検索で実際の取引事例を確認することを推奨します。

Q2用途地域無指定の土地は何に注意すべきですか?

A2茅野市は市域の約96%が用途地域無指定です。建築制限が緩い反面、周辺環境の保証がないため、隣地に工場が建つなどのリスクがあります。購入前に茅野市都市計画課に個別に建築制限を確認し、現地で周辺環境を確かめることが重要です。また、農地転用などの手続きが必要な場合もあるため、不動産会社に確認してください。

Q3別荘地の土地を購入する際の注意点は?

A3標高950m〜1,300m付近の別荘地は、冬季に最大1m以上の積雪があり、積雪対策(屋根の強化、融雪設備)と寒冷地対策(高断熱建材、暖房設備)が必須です。建築費は通常より20〜30%高額になる可能性があります。また、管理費(年間5〜20万円)、水道光熱費(暖房費が高い)、除雪費(年間5〜10万円)などのランニングコストを事前に確認してください。

Q4茅野市は市街化区域と市街化調整区域の区分がないのですか?

A4はい、茅野市は市内全域が都市計画区域ですが、市街化区域・市街化調整区域の線引きはありません(全域が非線引き区域)。用途地域は約960ヘクタール(市域の約3.6%)に10種類を指定していますが、残りの約96%は用途地域無指定です。このため、購入前に個別に建築制限や周辺環境を確認することが重要です。

Q5茅野市の市有地を購入する方法は?

A5茅野市は遊休市有地を一般競争入札で売却しています。最低入札価格は不動産鑑定評価額を基準とします。詳細は茅野市公式サイト(財政課)で確認できます。入札の手続き、対象物件、入札資格などは定期的に更新されるため、最新情報を確認してください。

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Room Match編集部

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