青森市の土地購入ガイド:エリア別の価格相場と選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/18

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青森市の土地市場の概要と魅力

青森市は青森県の県庁所在地として、行政・商業・教育機能が集積した東北有数の中核都市です。土地購入を検討する際、価格相場だけでなく、積雪対策や寒冷地特有の建築要件を理解しておくことが重要です。

この記事では、青森市の土地価格相場、エリア別の特徴、購入時の注意点を、青森市公式サイト青森県都市計画区域マスタープランの公式情報を元に解説します。

Uターン・Iターンで注文住宅を建てたい方、土地投資を検討している方にとって、必要な情報が得られます。

この記事のポイント

  • 青森市の土地相場は坪単価12.7~15.0万円が平均、住宅地は11.3万円/坪、商業地は28.5万円/坪
  • 2025年の基準地価は前年比+0.80%の緩やかな上昇傾向、商業地は+1.48%とより高い伸び
  • 積雪地域のため、融雪設備・除雪スペース・建物の耐雪構造が必須、建築コストは通常より10~20%高くなる
  • 用途地域・接道義務・地盤強度の確認が不可欠、青森市公式サイトやGoogleマップで事前チェック可能
  • 大規模取引は国土利用計画法に基づく届出が必要、宅建士・建築士への相談を推奨

(1) 青森市の立地と交通アクセス

青森市はJR奥羽本線・青い森鉄道・津軽線が通り、市内各所へのアクセスが良好です。青森空港へは車で約30分、東京・大阪などの主要都市とも航空便で結ばれています。

市の中心部は商業施設・行政機関が集積し、郊外には閑静な住宅地が広がるため、ライフスタイルに応じたエリア選びが可能です。

(2) 2025年の地価動向(前年比+0.80%)

青森市の2025年の基準地価は4.5万円/m²で、前年比+0.80%の上昇傾向です。住宅地は+0.67%、商業地は+1.48%と、商業地の方がやや高い伸び率を示しています。

2024年Q1の平均取引価格は31,974円/m²(前年比-10.43%)と一部下落した時期もありましたが、全体としては緩やかな上昇基調にあります。

青森市の土地価格相場とエリア別の特徴

青森市の土地相場は、全国平均と比べて手頃な価格帯です。ただし、積雪対策費用を含めた総コストで検討する必要があります。

(1) 青森市全体の平均相場(坪単価12.7~15.0万円)

青森市の平均坪単価は12.7~15.0万円です。これは全国的に見ても低めの水準で、予算を抑えて土地を購入しやすいエリアといえます。

(2) 住宅地の相場(11.3万円/坪)

住宅地の平均坪単価は11.3万円です。郊外の閑静な住宅地では、さらに低価格の物件も見つかります。

注文住宅を建てる場合、土地代だけでなく、建築コスト・融雪設備費用を含めた総額で資金計画を立てることが重要です。

(3) 商業地の相場(28.5万円/坪)

商業地の平均坪単価は28.5万円で、住宅地の約2.5倍です。中心部の商業地は利便性が高い反面、価格も高めになります。

(4) 中心部と郊外の価格差

青森市の中心部(駅周辺・商業地)は利便性が高く、坪単価は高めです。一方、郊外の住宅地は価格が抑えられ、広い敷地を確保しやすいメリットがあります。

エリア 坪単価の目安 特徴
中心部(商業地) 28.5万円前後 駅近、商業施設充実、利便性高
住宅地(市内) 11.3万円前後 閑静、生活環境良好
郊外(浪岡地区等) 10万円以下も 広い敷地確保可、自然環境豊か

(出典: 土地代データSUUMO青森市土地価格相場

青森市特有の土地購入時の注意点(積雪・寒冷地対策)

青森市は積雪地域のため、融雪設備・除雪費用・建物の耐雪構造が必須です。これらは建築コストに大きく影響するため、事前に理解しておくことが重要です。

(1) 融雪設備・除雪費用の検討

青森市の冬季は積雪が多く、駐車場や玄関アプローチにロードヒーティング(融雪設備)を設置するケースが一般的です。設置費用は数十万円~数百万円、ランニングコスト(電気代・灯油代)も年間数万円かかります。

除雪スペースの確保も重要で、敷地に余裕がないと除雪した雪の置き場に困ります。

(2) 建物の耐雪構造と寒冷地仕様

青森市は建築基準法で積雪荷重の基準が定められており、屋根の耐雪構造が必須です。通常の建築仕様に比べて、寒冷地仕様(断熱性能向上、二重サッシ、床暖房等)の建築コストは10~20%高くなります。

(3) 地盤の凍結深度と基礎工事

寒冷地では地盤の凍結深度が深いため、基礎工事は凍結深度以下まで掘り下げる必要があります。これにより基礎工事費用が増加します。

(4) 積雪対策による建築コストへの影響

青森市での注文住宅建築では、積雪対策費用(融雪設備、耐雪構造、寒冷地仕様)を含めると、通常の建築費用より10~20%高くなることを想定してください。

土地購入前に確認すべき重要事項

青森市で土地を購入する前に、用途地域・接道義務・地盤強度など、建築に関わる重要事項を確認しておく必要があります。

(1) 用途地域・建ぺい率・容積率の確認

青森市は12種類の用途地域を設定しており、青森市公式サイトの都市計画情報またはGoogleマップで確認可能です。

用途地域によって、建築できる建物の種類・規模(建ぺい率30%~80%、容積率50%~500%)が異なります。購入前に必ず確認し、希望する建物が建てられるかをチェックしてください。

項目 内容
用途地域 住居系、商業系、工業系等12種類
建ぺい率 敷地面積に対する建築面積の割合上限(30%~80%)
容積率 敷地面積に対する延べ床面積の割合上限(50%~500%)

(出典: 青森市「都市計画について」

(2) 接道義務(幅4m以上の道路に2m以上接する)

建築基準法で定められた接道義務(幅4m以上の道路に2m以上接する)を満たさないと、建築許可が下りません。購入前に現地で道路幅を確認し、接道状況をチェックしてください。

(3) 地盤の強度確認

地盤の強度は土地ごとに異なります。軟弱地盤の場合、地盤改良費用(数十万円~数百万円)が発生します。購入前に地盤調査を実施し、必要な改良費用を見積もることを推奨します。

(4) 建築条件付き土地と建築条件なし土地の違い

建築条件付き土地は、指定期間内(通常3ヶ月)に特定の建築業者と建築請負契約を結ぶことが条件です。建築条件なし土地は、好きなハウスメーカーで建築可能です。

自由度を重視するなら建築条件なし土地を選ぶのが賢明です。

青森市で土地を購入する流れと手順

青森市で土地を購入する際の基本的な流れを解説します。

(1) 希望条件の整理と予算設定

まず、エリア・広さ・予算を整理します。積雪対策費用・建築コストを含めた総額で資金計画を立ててください。

(2) 物件情報の収集と現地確認

SUUMO・At Home等のポータルサイトで物件情報を収集します。青森市では527~881件の土地が売りに出されています(2024-2025年)。

現地確認では、接道状況・周辺環境・日当たり・除雪スペースの有無をチェックしてください。

(3) 重要事項説明と契約

宅地建物取引士から重要事項説明を受け、用途地域・建築制限・設備・契約条件を確認します。契約後、手付金を支払い、決済・引き渡しに進みます。

(4) 国土利用計画法に基づく土地取引の届出(大規模取引の場合)

大規模な土地取引の場合、国土利用計画法に基づく土地取引の届出が必要です。詳細は青森市のまちづくり政策課で確認してください。

まとめ:青森市で理想の土地を見つけるために

青森市の土地相場は、坪単価12.7~15.0万円(住宅地11.3万円/坪、商業地28.5万円/坪)で、全国平均と比べて手頃な価格帯です。2025年の基準地価は前年比+0.80%の緩やかな上昇傾向にあります。

ただし、青森市は積雪地域のため、融雪設備・除雪スペース・建物の耐雪構造が必須です。建築コストは通常より10~20%高くなることを想定し、総額で資金計画を立ててください。

用途地域・接道義務・地盤強度の確認も不可欠です。購入前に青森市公式サイトで都市計画情報をチェックし、宅建士・建築士に相談しながら、慎重に検討しましょう。

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よくある質問

Q1青森市の土地価格相場はいくら?

A1平均坪単価は12.7~15.0万円です。住宅地は11.3万円/坪、商業地は28.5万円/坪が目安です。2025年の基準地価は4.5万円/m²で、前年比+0.80%の上昇傾向にあります。全国平均と比べて手頃な価格帯ですが、積雪対策費用(融雪設備、耐雪構造等)を含めた総コストで検討する必要があります。詳細は[土地代データ](https://tochidai.info/aomori/aomori/)で確認できます。

Q2青森市で土地を購入する際の積雪対策は?

A2融雪設備(ロードヒーティング等)、除雪スペースの確保、建物の耐雪構造(屋根の積雪荷重対応)が必要です。建築基準法で積雪荷重の基準が定められており、寒冷地仕様の建築コストは通常より10~20%高くなります。地盤の凍結深度を考慮した基礎工事も必須です。建築前に建築士への相談を推奨します。

Q3用途地域はどうやって確認する?

A3青森市公式サイトの[都市計画情報](https://www.city.aomori.aomori.jp/shisei/machizukuri/1005734/1005778/1005782/1005783.html)またはGoogleマップで確認可能です。青森市は12種類の用途地域を設定しており、それぞれ建築できる建物の種類・規模(建ぺい率、容積率)が異なります。購入前に必ず確認し、希望する建物が建てられるかをチェックしてください。

Q4建築条件付き土地と建築条件なし土地の違いは?

A4建築条件付き土地は、指定期間内(通常3ヶ月)に特定の建築業者と建築請負契約を結ぶことが条件です。建築条件なし土地は、好きなハウスメーカーで建築可能です。自由度を重視し、複数の業者を比較検討したい場合は、建築条件なし土地を選ぶのが賢明です。

Q5青森市で土地購入時に必要な届出は?

A5大規模な土地取引の場合、国土利用計画法に基づく土地取引の届出が必要です。詳細は[青森市まちづくり政策課](https://www.city.aomori.aomori.jp/shisei/machizukuri/1005842/1005935/1005936/index.html)で確認してください。また、公有地拡大推進法に基づく手続きが必要な場合もあります。専門家(宅建士・司法書士)への相談を推奨します。

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Room Match編集部

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