シリコン塗料が外壁に向いているか診断|適用条件と代替案を解説

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公開日: 2026/1/21

結論:この診断でシリコン塗料が向いているか判定

外壁塗装でシリコン塗料を検討しているけれど、自分の家に本当に向いているのか分からない——そんな悩みを抱えていませんか?

シリコン塗料は外壁塗装で広く使われている塗料ですが、すべての外壁に万能というわけではありません。外壁の種類や状態によっては、シリコン塗料よりも弾性塗料やウレタン塗料の方が適しているケースもあります。

この記事では、3分でできる簡単な診断を通じて、あなたの外壁にシリコン塗料が向いているかどうかを判定します。さらに、向いていない場合の代替案や、施工時の注意点も詳しく解説します。

まずは結論:YESならシリコン塗料、NOなら弾性塗料または代替案

シリコン塗料が向いているかどうかは、外壁の種類ひび割れの有無で判断できます。

YESのケース:シリコン塗料が向いている

  • 窯業系サイディング、金属系サイディング
  • コンクリート壁(ひび割れが少ない)
  • ALCパネル
  • スレート板

これらの外壁は比較的ひび割れが少なく、シリコン塗料の特性(高耐候性・低汚染性)を活かせます。

NOのケース:弾性塗料または代替案を検討

  • モルタル壁(ひび割れが多い)
  • スタッコ壁
  • リシン壁(ひび割れが顕著)
  • 吹き付けタイル仕上げ(劣化が進んでいる)

これらの外壁は伸縮しやすく、シリコン塗料を直接塗るとひび割れが起きやすくなります。弾性シリコン塗料を使用するか、下塗りに弾性塗料を使うことで対応できます。

判定の前提:外壁の種類と現在の状態を確認

診断を始める前に、次の3点を確認しておきましょう。

1. 外壁の種類

  • サイディング(窯業系・金属系)
  • モルタル
  • コンクリート
  • ALCパネル
  • スレート板
  • その他(リシン・スタッコ・吹き付けタイル)

外壁の種類が分からない場合は、建築時の図面や、前回の塗装業者に確認してみてください。

2. 現在の外壁の状態

  • ひび割れの有無と程度(細かいひび割れ、幅1mm以上のひび割れ)
  • 塗装の剥がれや色あせの範囲
  • 壁を触ったときに白い粉がつくか(チョーキング現象)

ひび割れが多い場合や、幅1mm以上のひび割れがある場合は、弾性塗料の使用を検討した方が良いでしょう。

3. 過去の塗装履歴

  • 前回の塗装時期(築年数)
  • 前回使用した塗料の種類(分かる範囲で)

前回の塗装がシリコン塗料だった場合、撥水性が高いため、適切な下地処理が必要です。

かんたん条件診断:あなたの外壁に向いているか

以下のチェックリストで、シリコン塗料の適性を診断してみましょう。YESが多いほど、シリコン塗料が適しています。

診断項目

□ 外壁はサイディング・コンクリート・ALCパネルのいずれかである
□ ひび割れがほとんどない、または細かいひび割れのみ
□ 前回の塗装から10年以上経過している
□ 高耐候性を重視したい(長持ちさせたい)
□ 付帯部(雨樋・軒天・破風板)も同時に塗装する予定
□ 予算は標準的なグレードで問題ない
□ 内部結露が気になる

診断結果

  • YESが5つ以上:シリコン塗料が適しています。標準的な水性1液型アクリルシリコン樹脂塗料を推奨します。
  • YESが3〜4つ:シリコン塗料は選択肢の一つですが、外壁の状態次第では弾性塗料も検討してください。
  • YESが2つ以下:弾性塗料またはウレタン塗料など、他の選択肢を検討した方が良いでしょう。

必須っぽく見える条件(でも実はケース差がある)

シリコン塗料を選ぶ際、「これは必須条件だ」と思われがちですが、実はケースバイケースな条件があります。

「ひび割れがないこと」は必須ではない

ひび割れがあるとシリコン塗料は使えない、と思われがちですが、実際には弾性シリコン塗料下塗りに弾性塗料を使用することで対応できます。モルタル壁など、ひび割れしやすい外壁でもシリコン塗料を使用することは可能です。

「サイディング限定」ではない

シリコン塗料はサイディングに適していますが、モルタルやコンクリート壁にも適用可能です。ただし、モルタル壁の場合は、ひび割れのリスクを考慮して弾性塗料との併用を検討してください。

「高耐候性が必要」は優先順位次第

シリコン塗料は耐用年数10〜15年と高耐候性がありますが、予算を抑えたい場合はウレタン塗料(耐用年数8〜10年)でも十分なケースがあります。逆に、さらに長持ちさせたい場合は、フッ素塗料(耐用年数15〜20年)やラジカル制御型塗料も選択肢に入ります。

よくある勘違い条件:シリコン塗料の誤解を解く

シリコン塗料についてよくある誤解を解き、正しい理解を深めましょう。

勘違い1:「シリコン塗料はすべての外壁に万能」

シリコン塗料はウレタン塗料に比べて弾性が低いため、モルタルやスタッコなど伸縮しやすい外壁に直接塗ると、ひび割れが起きやすくなります。万能ではなく、外壁の種類に応じた選択が必要です。

勘違い2:「シリコン塗料は最高グレード」

シリコン塗料は標準〜中グレードの塗料です。さらに上のグレードとして、フッ素塗料やラジカル制御型塗料があります。シリコン塗料が「最高」というわけではなく、価格と性能のバランスが良い選択肢です。

勘違い3:「シリコン塗料は塗り重ね不可」

シリコン塗料は撥水性が高いため、適切な下地処理を行わずに塗り重ねると、新しい塗料がうまく付着しません。しかし、適切な下地処理(ケレン・洗浄・下塗り)を行えば塗り重ねは可能です。

勘違い4:「撥水性が高いから下地処理不要」

シリコン塗料の撥水性は、塗装後の汚れ防止には有効ですが、下地処理を省略して良いわけではありません。むしろ、撥水性が高いからこそ、下地処理を丁寧に行わないと塗膜の早期剥離を引き起こします。油性シーラーを厚塗りすると水性シリコン塗料がはじくことがあるため、水性シーラーの使用が推奨されています。

外壁塗装の業者選びや塗料の選定に不安がある方には、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。外壁塗装の相場チェック【ヌリカエ】では、一度の入力で複数社の見積もりを取得でき、専門アドバイザーが塗料の選定や施工方法についても相談に乗ってくれます。

条件別のおすすめパターン:あなたのケースはどれ?

外壁の種類や状態、優先したいポイントに応じて、最適な塗料パターンを提案します。

ひび割れが心配なモルタル・スタッコ外壁の場合

モルタル壁やスタッコ壁は、温度変化や経年劣化により伸縮しやすく、ひび割れが発生しやすい外壁です。このような外壁にシリコン塗料を使用する場合、弾性シリコン塗料を選ぶか、下塗りに弾性塗料を使用することで、ひび割れのリスクを軽減できます。

推奨パターン

  • 弾性シリコン塗料(例:エスケー弾性プレミアムシリコン)

    • 外壁の動きに追従し、ひび割れを防ぐ
    • 通常のシリコン塗料と同等の耐候性を持つ
    • 価格は通常のシリコン塗料より若干高め
  • 下塗りに弾性塗料 + 上塗りにシリコン塗料

    • 弾性塗料でひび割れを追従し、シリコン塗料で耐候性を確保
    • コストを抑えながら性能を両立できる

メリット:ひび割れのリスクを軽減し、長期間外壁を保護できる
デメリット:通常のシリコン塗料より施工コストが高くなる

サイディング・コンクリート・ALCパネルなど安定した外壁の場合

サイディング、コンクリート、ALCパネルなど、ひび割れが少ない安定した外壁には、標準的な水性1液型アクリルシリコン樹脂塗料が適しています。価格と性能のバランスが良く、多くの業者が取り扱っているため、選択肢も豊富です。

推奨パターン

  • 水性1液型アクリルシリコン樹脂塗料

    • 価格と性能のバランスが良い
    • 施工が容易で、多くの業者が対応可能
    • 耐用年数10〜15年
  • 高耐候性ラジカル制御型塗料(ワンランク上)

    • シリコン塗料と同等の価格帯で、さらに高い耐候性
    • チョーキング(白亜化)を抑制する効果
    • 耐用年数12〜16年

メリット:コストパフォーマンスが良く、施工業者の選択肢が多い
デメリット:特になし(標準的な選択として最適)

付帯部(雨樋・軒天・破風板)も同時に塗装する場合

外壁塗装と同時に、付帯部(雨樋・軒天・破風板・雨戸など)も塗装する場合、外壁と付帯部で同じシリコン塗料を使用することを推奨します。

理由

外壁にシリコン塗料(耐用年数10〜15年)を使用し、付帯部に耐用年数の短いウレタン塗料(耐用年数8〜10年)を使用すると、付帯部が先に劣化してしまいます。結果的に、外壁塗装から8〜10年後に付帯部だけ塗り直すことになり、足場代が再度かかってしまいます。

推奨パターン

  • 外壁:シリコン塗料
  • 付帯部:シリコン塗料(外壁と同じグレード)

メリット:耐用年数を揃えることで、次回のメンテナンス時期を統一でき、長期的なコストを抑えられる
デメリット:付帯部にもシリコン塗料を使用するため、初期費用が若干高くなる

内部結露が心配な場合

室内外の温度差により、壁内部に結露が発生しやすい住宅では、内部結露防止効果があるシリコン塗料を使用することで、結露トラブルを軽減できます。

推奨パターン

  • 内部結露防止効果のあるシリコン塗料
    • 室内外の温度差で生じる結露を抑制
    • 冬季の結露トラブルを軽減
    • 壁内部の湿気を外部に逃がす透湿性を持つ

メリット:結露によるカビ・腐食のリスクを軽減できる
デメリット:通常のシリコン塗料より価格が高い場合がある

当てはまらない場合の代替案:他の選択肢も検討

シリコン塗料が適さない場合、または他の選択肢を検討したい場合の代替案を紹介します。

直接代替:ウレタン塗料または弾性塗料

シリコン塗料の代わりに、ウレタン塗料または弾性塗料を選ぶこともできます。

ウレタン塗料

  • 特徴:弾性が高く、ひび割れが心配な外壁に適している
  • 耐用年数:8〜10年(シリコン塗料より短い)
  • 価格:シリコン塗料より安い
  • 向いているケース:予算を抑えたい、ひび割れが多い外壁

弾性塗料

  • 特徴:外壁の動きに追従し、ひび割れを防ぐ
  • 耐用年数:10〜12年
  • 価格:シリコン塗料と同等またはやや高め
  • 向いているケース:モルタル壁など、ひび割れしやすい外壁

組み合わせパターン

下塗りに弾性塗料を使用し、上塗りにシリコン塗料を使用することで、ひび割れ対策と耐候性を両立できます。

間接代替:フッ素塗料またはラジカル制御型塗料

ワンランク上のグレードを検討したい場合、フッ素塗料またはラジカル制御型塗料が選択肢に入ります。

フッ素塗料

  • 特徴:シリコン塗料より高耐候性があり、長期間メンテナンス不要
  • 耐用年数:15〜20年
  • 価格:シリコン塗料の1.5〜2倍
  • 向いているケース:長期間メンテナンスしたくない、予算に余裕がある

ラジカル制御型塗料

  • 特徴:シリコン塗料と同等の価格帯で、さらに高い耐候性
  • 耐用年数:12〜16年
  • 価格:シリコン塗料と同等
  • 向いているケース:コストを抑えながら、シリコン塗料より長持ちさせたい

予算に余裕がある場合や、次回のメンテナンスまでの期間を長くしたい場合は、これらの選択肢も検討する価値があります。

現状維持が合理的なケース:塗装を急がない判断

訪問販売で「今すぐ塗装しないと大変なことになる」と言われても、実際には急ぐ必要がないケースもあります。

塗装を急がなくても良いケース

  • 築10年未満で劣化が少ない場合
    外壁に目立った劣化がなければ、築10〜15年まで待っても問題ありません。

  • 前回の塗装から5年以内で状態が良好な場合
    前回の塗装がまだ劣化していない場合、無理に塗り重ねる必要はありません。

  • 訪問販売で「今すぐ」と急かされているが、複数社に見てもらったら緊急性が低いと判断された場合
    訪問販売は不安を煽って契約を急がせる手口がよく使われます。第三者の意見を聞いて、冷静に判断しましょう。

外壁塗装は高額な工事です。焦らず、複数の業者に見てもらい、本当に必要な時期を見極めることが重要です。

注意点:シリコン塗料の施工でここは変動する

シリコン塗料を使用する際、施工の品質によって仕上がりが大きく変わります。特に以下の点に注意してください。

1. 下地処理の品質で仕上がりが大きく変わる

シリコン塗料の性能を最大限に引き出すには、適切な下地処理が必須です。高圧洗浄、ケレン(古い塗膜の除去)、ひび割れ補修などを丁寧に行わないと、塗膜の密着性が低下し、早期剥離の原因になります。

2. 油性シーラーを厚塗りすると水性シリコン塗料がはじく

シリコン塗料を塗る前の下塗り(シーラー)に、油性シーラーを厚塗りすると、水性シリコン塗料がはじいてしまうことがあります。そのため、水性シーラーの使用が推奨されています。業者に「下塗りは何を使いますか?」と確認しておきましょう。

3. 撥水性が高いため、塗り重ね時は適切な下地処理が必須

前回の塗装がシリコン塗料だった場合、撥水性が高いため、そのまま塗り重ねると新しい塗料が密着しません。ケレンや洗浄を丁寧に行い、下地処理をしっかり行う必要があります。

4. 業者の技術力が仕上がりに影響

シリコン塗料は標準的な塗料ですが、施工の丁寧さによって仕上がりが大きく変わります。下塗り・中塗り・上塗りの各工程で適切な乾燥時間を確保し、塗り残しがないよう丁寧に施工する業者を選ぶことが重要です。

まとめ:あなたの次の一手をチェック

シリコン塗料が自分の外壁に向いているか、診断できましたか?最後に、次に取るべきアクションを整理します。

ステップ1:外壁の種類と状態を確認

外壁がサイディング・コンクリート・ALCパネルなどであれば、シリコン塗料が適しています。モルタル・スタッコなどの場合は、弾性塗料との併用を検討してください。

ステップ2:条件診断で適性を判断

記事内のチェックリストでYESが5つ以上なら、シリコン塗料が適しています。YESが少ない場合は、ウレタン塗料や弾性塗料など、他の選択肢も検討しましょう。

ステップ3:複数社の見積もりを取得

一社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。最低でも3社から見積もりを取り、相場を把握した上で判断しましょう。一括見積もりサービスを活用すれば、手間を省きながら複数社の見積もりを取得できます。

ステップ4:業者に下地処理の方法を確認

見積もり時に「下地処理はどこまで行いますか?」「下塗りは何を使いますか?」と確認しておきましょう。下地処理の品質が仕上がりを左右します。

外壁塗装の業者選びや塗料の選定に不安がある方には、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。ヌリカエで外壁塗装の適正価格をチェックでは、提携業者が事前審査されているため、悪質業者に当たるリスクが低く、専門アドバイザーが塗料の選定や施工方法についても相談に乗ってくれます。

シリコン塗料が向いているかどうかを見極め、適切な業者を選んで、長持ちする外壁塗装を実現しましょう。

よくある質問

Q1シリコン塗料はどんな外壁に適していますか?

A1サイディング・コンクリート・ALCパネル・スレート板など、ひび割れが少ない安定した外壁に適しています。モルタルやスタッコなど、ひび割れしやすい外壁には弾性シリコン塗料を使用するか、下塗りに弾性塗料を使うことをおすすめします。外壁の種類と状態に応じて選択することが重要です。

Q2シリコン塗料の耐用年数はどれくらいですか?

A2一般的なシリコン塗料の耐用年数は10〜15年程度とされています。ただし、下地処理の品質や施工環境、外壁の種類により変動します。適切な施工を行い、定期的なメンテナンス(高圧洗浄など)を行えば、長期間にわたって外壁を保護できます。

Q3シリコン塗料はひび割れしやすいと聞きましたが本当ですか?

A3シリコン塗料はウレタン塗料に比べて弾性が低いため、モルタルやスタッコなど伸縮しやすい外壁に直接塗るとひび割れが起きやすくなります。ただし、弾性シリコン塗料を使用するか、下塗りに弾性塗料を使えば、ひび割れのリスクを軽減できます。外壁の種類に応じた選択が重要です。

Q4外壁と付帯部で違う塗料を使っても問題ありませんか?

A4外壁にシリコン塗料(耐用年数10〜15年)を使用し、付帯部に耐用年数の短いウレタン塗料(耐用年数8〜10年)を使用すると、付帯部が早期に劣化する可能性があります。耐用年数を揃えるため、外壁と付帯部で同じシリコン塗料を使用することをおすすめします。これにより、次回のメンテナンス時期を統一でき、長期的なコストを抑えられます。

Q5シリコン塗料を塗り重ねる際の注意点はありますか?

A5シリコン塗料は撥水性が高いため、適切な下地処理を行わずに塗り重ねると新しい塗料がうまく付着せず、塗膜の早期剥離や不具合を引き起こします。塗り重ね前には必ず適切な下地処理(ケレン・高圧洗浄・下塗り)を行い、業者に「下塗りは水性シーラーを使いますか?」と確認することが重要です。油性シーラーを厚塗りすると水性シリコン塗料がはじくことがあります。