結論:全体の流れと最短ルート
外壁塗装の流れを理解しておくと、工事期間の見通しが立ち、計画的に進められます。全体の流れは以下の通りです。
- 近隣への挨拶(工事開始前)
- 足場の設置(1〜2日)
- 高圧洗浄(半日〜1日)
- 下地処理(1〜3日)
- 養生(半日〜1日)
- 下塗り(1〜2日)
- 中塗り・上塗り(2〜5日)
- 完了検査(1日)
- 足場の解体(1日)
全体で10日〜2週間程度が一般的な目安とされています。ただし、天候や建物の規模、劣化状況によって工期が変動することがあります。
まず最初にやること3つ
外壁塗装を始める前に、以下の3つのステップを踏んでおくとスムーズです。
1. 業者選定
複数社から見積もりを取得し、価格、工事内容、保証内容を比較します。口コミや実績、対応の丁寧さも確認しましょう。一括見積もりサービスを利用すると、複数社への依頼とスケジュール調整を効率的に進められます。
2. 契約
見積もりを比較し、信頼できる業者を選んだら契約を行います。契約書には工事内容、期間、保証内容、支払条件などが記載されているため、細かく確認しておくことが重要です。
3. 近隣挨拶の準備
工事が始まる前に、近隣住民に工事内容と期間を伝える準備をします。一般的には業者が近隣への挨拶を行いますが、施主も同行することをお勧めします。騒音や臭いが発生する可能性を事前に伝えることで、トラブルを防ぐことができます。
かかる時間の目安
外壁塗装の全体的な期間は、10日〜2週間程度が一般的な目安です。各工程の所要時間は以下の通りです。
- 足場の設置:1〜2日
- 高圧洗浄:半日〜1日
- 下地処理:1〜3日
- 養生:半日〜1日
- 下塗り:1〜2日
- 中塗り・上塗り:2〜5日
- 完了検査:1日
- 足場の解体:1日
ただし、雨天が続く場合や、建物の劣化が想定以上に進行している場合は、工期が延びることがあります。余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。
外壁塗装の全体像が分かったところで、実際にどれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。複数社から見積もりを取ることで、適正価格を把握でき、コスパの良い業者を選びやすくなります。外壁塗装の相場チェック【ヌリカエ】なら、一度の入力で複数社の見積もりを比較でき、専門アドバイザーが相場感や補助金情報も教えてくれます。
ステップ別の手順
外壁塗装の各工程を詳しく見ていきます。工程ごとの内容と注意点を理解しておくと、業者の説明も理解しやすくなり、安心して工事を進められます。
Step1 近隣への挨拶(工事開始前)
外壁塗装は足場の設置や高圧洗浄など、騒音や臭いが発生する工程があります。そのため、工事が始まる前に近隣住民に挨拶をしておくことが重要です。
一般的には業者が近隣への挨拶を行いますが、施主も同行することをお勧めします。工事内容、期間、騒音や臭いが発生する可能性などを事前に伝えることで、トラブルを防ぐことができます。業者によっては挨拶状を用意してくれる場合もあります。
契約時に業者と近隣挨拶の対応について確認しておくと良いでしょう。
Step2 足場の設置(1〜2日)
外壁塗装を安全に行うために、まず足場を設置します。足場の設置には1〜2日程度かかります。
足場は職人が高所で作業するための重要な設備で、安全確保のために欠かせません。足場の設置中は、金属パイプを組み立てる音が発生するため、近隣への事前の挨拶が重要です。
足場が完成すると、外壁全体を覆う養生シートが取り付けられます。このシートは塗料の飛散を防ぐためのもので、工事期間中は建物全体が覆われた状態になります。
Step3 高圧洗浄(半日〜1日)
足場の設置が完了したら、高圧洗浄機を使って外壁の汚れを落とします。高圧洗浄には半日〜1日程度かかります。
高圧洗浄は、外壁に付着したコケ、カビ、汚れ、古い塗膜などを取り除く重要な工程です。汚れが残ったまま塗装すると、塗料の密着が悪くなり、剥がれや浮きの原因になります。
高圧洗浄後は、外壁を48時間乾燥させる必要があります。水分が残った状態で塗装すると、塗料の密着が悪くなるため、乾燥時間は非常に重要です。雨天が続く場合は、さらに時間がかかることがあります。
Step4 下地処理(1〜3日)
下地処理は、外壁塗装の中で最も重要な工程の一つです。下地処理には1〜3日程度かかります。
下地処理では、ひび割れの補修、錆の除去、シーリングの打ち替えなどを行います。細かい作業ですが、塗料の密着を確保し、長期的な美観と保護性能を保つために欠かせません。
ひび割れ補修では、専用の補修材を使ってひび割れを埋め、表面を平らにします。錆処理では、金属部分の錆をケレン作業で除去し、錆止め塗料を塗布します。シーリング(コーキング)は、窓枠やサッシ周りの目地に打ち込まれているもので、劣化している場合は既存のシーリングを撤去し、新しいものに打ち替えます。
下地処理を丁寧に行うことで、塗料の密着が良くなり、耐久性が大幅に向上します。
Step5 養生(半日〜1日)
下地処理が完了したら、塗装しない部分を保護するために養生を行います。養生には半日〜1日程度かかります。
養生は、窓、玄関ドア、エアコン室外機、植栽などにビニールシートやマスキングテープを貼り付けて保護する作業です。塗料が付着すると除去が困難なため、丁寧に養生することが重要です。
養生が完了すると、いよいよ塗装工程に入ります。
Step6 下塗り(1〜2日)
下塗りは、外壁塗装の耐久性を決める最も重要な工程の一つです。下塗りには1〜2日程度かかります。
下塗りには、シーラー、プライマー、フィラーなどの材料を使用し、塗料の付着性を高めます。下塗りは耐久性の80%を決める工程とされ、仕様書通りの希釈率でしっかりと塗り込むことが重要です。
下塗りを丁寧に行うことで、中塗り・上塗りの塗料がしっかりと密着し、長期的な美観と保護性能を保つことができます。下地の色と上塗り色を確認し、必要に応じて2回塗る場合もあります。
Step7 中塗り・上塗り(2〜5日)
下塗りが乾燥したら、中塗りと上塗りを行います。中塗り・上塗りには2〜5日程度かかります。
中塗りと上塗りは、外壁の美観と保護層を形成する工程です。一般的には、同じ塗料を2回塗ることで、塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めます。
中塗りと上塗りの間には、十分な乾燥時間(通常1日以上)を確保する必要があります。乾燥が不十分な状態で上塗りすると、塗膜の密着が悪くなり、剥がれや浮きの原因になります。
塗装工程では、ローラーや刷毛を使って丁寧に塗り込みます。塗り残しがないよう、職人が細かく確認しながら作業を進めます。
Step8 完了検査(1日)
塗装が完了したら、完了検査を行います。完了検査には1日程度かかります。
完了検査では、塗り残しや塗料の付着がないかを確認します。塗り残しが見つかった場合は、その場で補修します。窓ガラスやサッシに塗料が付着している場合は、シンナーで除去します。
施主も同席し、仕上がりを確認することをお勧めします。気になる点があれば、遠慮せずに業者に伝えましょう。
Step9 足場の解体(1日)
完了検査が終わったら、足場を解体します。足場の解体には1日程度かかります。
足場の解体後、再度仕上がりを確認します。足場があると見えなかった部分も確認できるため、最終確認として重要です。
足場の解体が完了すると、外壁塗装の全工程が終了です。業者から工事完了報告書や保証書を受け取り、引き渡しとなります。
よくある詰まりポイントと回避策
外壁塗装では、いくつかの工程で詰まりやすいポイントがあります。事前に知っておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
下地処理で起きがちなミス
下地処理は、外壁塗装の耐久性を左右する重要な工程ですが、以下のようなミスが起きやすいとされています。
ひび割れ補修不足
ひび割れを見落としたり、補修が不十分だと、塗装後にひび割れが再発し、雨水が侵入する原因になります。細かいひび割れも見逃さず、丁寧に補修することが重要です。
錆処理漏れ
金属部分の錆を完全に除去せずに塗装すると、錆が進行し、塗膜が剥がれる原因になります。ケレン作業で錆を完全に除去し、錆止め塗料を塗布することが重要です。
シーリング不良
シーリングの打ち替えが不十分だと、目地から雨水が侵入し、建物内部の劣化につながります。既存のシーリングを完全に撤去し、プライマーを塗布してから新しいシーリングを打ち込むことが重要です。
下塗りで起きがちなミス
下塗りは耐久性の80%を決める工程とされていますが、以下のようなミスが起きやすいとされています。
希釈率の誤り
塗料の希釈率を誤ると、塗料の密着が悪くなり、耐久性が低下します。仕様書通りの希釈率を守ることが重要です。
塗り込み不足
下塗りを薄く塗りすぎると、中塗り・上塗りの密着が悪くなります。しっかりと塗り込むことが重要です。
乾燥時間不足
下塗りが十分に乾燥していない状態で中塗りを行うと、塗膜の密着が悪くなります。十分な乾燥時間を確保することが重要です。
トラブル時の代替手段
外壁塗装では、天候不良などで工程が遅延することがあります。以下のような対処法があります。
天候不良時の対応
雨天や強風の日は塗装作業を中止し、晴天を待ちます。無理に作業を進めると、塗料の密着が悪くなり、品質が低下します。
工程調整
天候不良で工程が遅延した場合、業者と相談して工程を調整します。余裕を持ったスケジュールを組んでおくと、遅延が発生しても対応しやすくなります。
業者との連絡
工程に遅延が発生した場合は、業者との連絡を密に取り、状況を確認します。信頼できる業者であれば、丁寧に説明してくれます。
事前に確認しておきたいこと
外壁塗装を始める前に、以下の点を確認しておくと、期待値と現実のギャップを埋めることができます。
期待しがちな点(実際はこうなりがち)
外壁塗装に対して期待しがちな点と、実際の状況を整理しておきます。
工期は天候に左右される
「10日〜2週間で完了する」と聞いていても、雨天が続くと工期が延びることがあります。特に梅雨時期や台風シーズンは注意が必要です。
騒音や臭いが発生する
足場の設置や高圧洗浄では騒音が発生します。また、塗料の臭いも発生するため、窓を開けられない期間があります。事前に近隣住民に伝えておくことでトラブルを防げます。
日常生活に影響がある
工事中は窓を開けられない、洗濯物を外に干せないなどの制約があります。外出する場合は、業者に連絡先を伝えておきましょう。
ここはケースで変わる
外壁塗装の工期や費用は、物件や状況によって変わります。
建物の規模
建物の面積が大きいほど、工期が長くなります。2階建ての戸建て住宅であれば10日〜2週間程度が目安ですが、3階建てや大型住宅の場合は3週間以上かかることもあります。
劣化状況
外壁の劣化が進行している場合、下地処理に時間がかかります。ひび割れや錆が多い場合は、補修に1週間以上かかることもあります。
塗料のグレード
使用する塗料のグレードによって、工期や費用が変わります。高耐久塗料(フッ素塗料、無機塗料など)は価格が高くなりますが、耐用年数が長くなります。
向いている人/向いていない人
外壁塗装が必要なケースと、そうでないケースを整理しておきます。
向いている人
- 築10年以上の戸建て住宅を所有している
- 外壁の色あせ、ひび割れ、塗装剥がれなどの劣化症状が見られる
- 長期的に住み続ける予定がある
- 雨漏りや外壁の劣化を放置すると、建物内部の劣化が進行するリスクがある
- 資産価値を維持したい
向いていない人
- 賃貸住宅に居住している(所有者ではないため発注権限がない)
- マンション区分所有者で共用部の塗装を検討している(個人では発注できない)
- 近い将来に建て替えや売却を予定している
- 外壁の劣化がほとんど見られない(築5年未満など)
外壁塗装は、建物の美観と保護性能を保つために重要なメンテナンスです。劣化症状が見られる場合は、早めに対応することで、建物の寿命を延ばすことができます。
まとめ:今日できる最短の一歩
外壁塗装の流れを理解したところで、まず最初にやるべきことは「複数社から見積もりを取って比較すること」です。
見積もりを比較することで、適正価格を把握でき、コスパの良い業者を選びやすくなります。また、工程や期間についても各業者に確認できるため、安心して工事を進められます。
一括見積もりサービスを利用すると、複数社への依頼とスケジュール調整を効率的に進められます。専門アドバイザーが相場感や補助金情報も教えてくれるため、初めての外壁塗装でも安心です。
今日から始められる最短の一歩として、まずは見積もりを取得してみることをお勧めします。ヌリカエで外壁塗装の適正価格をチェックなら、一度の入力で複数社の見積もりを比較でき、工程や期間についても確認できます。外壁塗装の第一歩として、ぜひ活用してみてください。
