結論:注文住宅の総額はこのケースでこうなる
注文住宅にいくらかかるかは、坪数とハウスメーカーによって大きく異なります。全国平均では建築費が約3,936万円、土地代込みで約5,007万円です。
具体的なケースで見ると、一条工務店で35坪の注文住宅を建てる場合、建物本体工事費が3,160万円、付帯工事費・その他諸費用が948万円(総額の10~20%程度)、総額で4,108万円となります。
ローコストハウスメーカーを選ぶと費用を抑えられます。タマホームで29.5坪の場合、本体工事価格が1,380万円(推定坪単価46.7万円)です。坪数を抑えることで、総額2,000万円台に収めることも可能です。
一方、大手ハウスメーカーの場合、坪単価が高くなります。2024年時点で積水ハウスは坪単価127万円、大和ハウスは坪単価120万円程度と言われています。35坪で計算すると、総額4,000万円以上になることが一般的です。
最安ルート(節約の要点3つ)
費用を抑えるための具体的な方法は、以下の3つです。
①ローコストハウスメーカーを選ぶ
タマホーム、アイダ設計、アイフルホームなど、坪単価40~65万円のローコストハウスメーカーを選ぶことで、総額を大幅に抑えられます。アイダ設計の平均坪単価は29~50万円、アイフルホームは30~65万円です。35坪の場合、総額2,625万円~3,115万円程度が目安です。
②坪数を抑える
延床面積を30坪前後に抑えることで、総額を2,000万円台に収めることができます。3LDKの間取りなら30坪程度でも十分に生活できます。坪数を減らすことで、建物本体工事費だけでなく、付帯工事費や諸費用も連動して下がります。
③標準仕様で妥協できる部分を決める
オプション追加で総額が膨らむのを防ぐため、標準仕様でどこまでカバーできるかを確認しましょう。キッチンや浴室のグレードを標準仕様にするだけでも、100万円以上の節約になることがあります。妥協できる部分と、こだわりたい部分を明確に分けることが重要です。
価格だけで決めると失敗しやすい点
安さだけで選ぶと、以下のリスクがあります。
坪単価が安くても、総額の10~20%が追加される
建物本体工事費だけでなく、付帯工事費(外構、地盤改良、解体費など)や諸費用(登記費用、ローン手数料、火災保険など)が総額の10~20%程度追加されます。一条工務店の35坪の例では、付帯工事費・諸費用が948万円でした。坪単価が安くても、総額では予算オーバーになる可能性があります。
標準仕様が最低限の場合、オプション追加で結局高くなる
ローコストハウスメーカーの標準仕様は、最低限の設備・仕様であることが多いです。キッチンや浴室のグレードアップ、外壁の変更、床材の変更など、オプションを追加していくと、総額が大手ハウスメーカーと変わらなくなることがあります。
アフターサポートや保証期間が短いと、長期的にはコストが高くなる可能性
初期費用が安くても、保証期間が短い(10年のみ)場合、メンテナンス費用が早い段階で発生します。大手ハウスメーカーは30年以上の長期保証を提供していることが多く、長期的に見るとコストパフォーマンスが良いこともあります。
注文住宅の費用感を具体的に把握したい方は、まどりLABOのAI間取りシミュレーションで約3分で複数の間取りプランと概算費用を確認できます。土地情報と希望条件を入力するだけで、自分のケースでいくらかかるかが分かり、複数社の見積もり比較も可能です。完全無料で利用でき、初期段階で予算オーバーのプランを排除できます。
費用の内訳(何にお金が乗るか)
注文住宅の総額は、建物本体工事費と付帯工事費、諸費用で構成されます。
建物本体工事費:総額の70~80%
建物本体工事費は、構造躯体、屋根、外壁、内装、設備(キッチン、浴室、トイレなど)の費用です。一条工務店の35坪の例では、建物本体工事費が3,160万円でした。坪単価を70~80万円と仮定すると、35坪で2,450万円~2,800万円が目安です。
付帯工事費:総額の10~15%
付帯工事費には、外構工事(駐車場、門、フェンス)、地盤改良、解体費、上下水道引き込み工事などが含まれます。これらの費用は、土地の条件によって大きく変わります。地盤が弱い場合、地盤改良費が50~150万円追加されることがあります。
諸費用:総額の5~10%
諸費用には、登記費用、ローン手数料、火災保険、地震保険、印紙税、設計料などが含まれます。これらの費用は、住宅ローンの借入額や保険の内容によって変わりますが、総額の5~10%を見込んでおくと安心です。
土地代:別途必要
土地を所有していない場合、土地代が別途必要です。全国平均では、土地代込みで約5,007万円となります。土地代は地域によって大きく異なり、首都圏では土地代が総額の半分以上を占めることもあります。
よく見落とす追加コスト
見積もりに含まれていない追加費用として、以下が挙げられます。
地盤改良費:50~150万円
地盤調査の結果、地盤が弱いと判定された場合、地盤改良工事が必要になります。費用は地盤の状態や改良方法によって異なりますが、50~150万円程度が一般的です。
解体費:100~300万円
既存建物の解体がある場合、解体費が必要です。木造住宅の解体費は、坪単価3~5万円程度と言われており、30坪の場合90~150万円が目安です。鉄骨造やRC造の場合は、さらに高額になります。
外構工事:100~300万円
駐車場、門、フェンス、庭の整備などの外構工事は、見積もりに含まれていないことが多いです。駐車場のコンクリート舗装だけでも50~100万円かかることがあります。
引っ越し費用・仮住まい費用:数十万円~数百万円
建て替えの場合、引っ越し費用(往復で20~50万円程度)と仮住まい費用(賃貸契約で数十万円~数百万円)が必要です。仮住まい期間が長引くと、費用が膨らみます。
家具・家電・カーテン:100万円以上
新築時に家具や家電、カーテンを買い替える場合、100万円以上かかることがあります。特に、カーテンは窓の数が多いと予想以上に高額になります。
"安い"の定義(総額/月額/手間コスト)
「安い」の基準は人によって異なります。
総額で安い
ローコストハウスメーカー(坪単価40~65万円)を選ぶことで、35坪で総額2,625万円~3,115万円程度に抑えられます。土地代を含めても、3,000万円台前半で収まるケースがあります。
月額で安い
住宅ローンの返済額で見ると、総額3,000万円・35年ローン・金利1.5%で計算すると、月額返済額は約9万円です。総額が安ければ月額も下がるため、家計に無理のない返済計画を立てやすくなります。
手間コストで安い
規格プランを選ぶことで、打ち合わせ回数を減らして時間を節約できます。忙しい共働き世帯にとって、時短価値は重要です。まどりLABOのようなAI間取りシミュレーションを使えば、約3分で複数の間取りプランを確認でき、初期段階の検討時間を大幅に短縮できます。
安くする具体策(条件ではなく行動で書く)
読者が実際に行動できる具体的な節約策を提示します。
まどりLABOで複数社の見積もりを一括比較し、相場を把握する
まどりLABOを使えば、土地情報と希望条件を入力するだけで、複数の間取りプランと概算費用を確認できます。複数社への一括見積もり依頼も可能で、相場を把握しやすくなります。
ローコストハウスメーカー(タマホーム、アイダ設計等)から見積もりを取る
ローコストハウスメーカーは、坪単価40~65万円と大手ハウスメーカーの半額程度です。まずはローコストハウスメーカーから見積もりを取り、総額がいくらになるかを確認しましょう。
坪数を30~35坪に抑え、延床面積を減らす
坪数を減らすことで、総額を大幅に削減できます。3LDKなら30坪程度、4LDKなら35坪程度が標準的な広さです。無駄なスペースを削り、必要最低限の広さで設計しましょう。
標準仕様でどこまでカバーできるかを確認し、オプション追加を最小限に
オプション追加は、1つずつは数万円でも、積み重なると100万円以上になることがあります。標準仕様で十分な項目を見極め、本当に必要なオプションだけに絞りましょう。
土地の形状・立地を工夫し、地盤改良費を抑える
地盤が強い土地を選ぶことで、地盤改良費を抑えられます。土地を購入する前に、地盤の状態を確認しましょう。また、立地を工夫することで、土地代自体を抑えることも可能です。
申し込み前に揃えるもの
見積もり依頼前に準備すべき情報は、以下の5つです。
- 予算の上限:総額または月額返済額の上限を明確にします。
- 希望の坪数・間取り:3LDK、4LDKなど、家族構成に合わせた間取りを整理します。
- 土地情報:所有済み or 購入予定、土地の広さ・形状を把握します。
- 優先条件:価格重視 or 性能重視 or デザイン重視を決めます。
- 入居希望時期:納期によって選べるハウスメーカーが変わります。
これらの情報を整理しておくことで、ハウスメーカーからの見積もりがスムーズに進みます。
プラン選びのコツ(迷う人向け)
複数のプランから選ぶ際の判断基準を提示します。
坪単価だけでなく、標準仕様の内容を比較する
坪単価が安くても、標準仕様が最低限の場合、オプション追加で総額が膨らみます。キッチンや浴室のグレード、外壁の種類、床材の質など、標準仕様の内容を詳しく確認しましょう。
付帯工事費・諸費用を含めた総額で比較する
見積もりを取る際は、建物本体工事費だけでなく、付帯工事費・諸費用を含めた総額で比較することが重要です。総額を提示してもらい、項目ごとに内訳を確認しましょう。
保証期間とアフターサポートの内容を確認する
初期保証10年は法定義務ですが、30年以上の長期保証を提供する会社もあります。保証期間が長いほど、長期的な安心感があります。また、定期点検の頻度や、修繕対応の速さも確認しましょう。
複数社の見積もりを並べて、項目ごとに比較する
複数社の見積もりを並べて、項目ごとに比較することで、どこに費用がかかっているかが明確になります。高い項目があれば、その理由を担当者に質問しましょう。
担当者の対応(レスポンス速度、提案の具体性)も判断材料に
担当者のレスポンス速度が早く、提案が具体的であれば、契約後も安心して任せられます。逆に、対応が遅い、質問に答えない担当者は避けた方が良いでしょう。
代替案とのコスパ比較
注文住宅以外の選択肢との費用比較を提示します。
建売住宅:総額2,500~3,500万円
建売住宅は、注文住宅より500~1,000万円程度安く、納期も早いです。ただし、設計の自由度は低く、間取りや仕様を変更できません。
中古住宅+リノベーション:総額2,000~3,000万円
中古住宅を購入してリノベーションする方法もあります。総額は2,000~3,000万円程度で、注文住宅より安く抑えられます。ただし、築年数が古い場合、構造的な問題や設備の老朽化リスクがあります。
マンション購入:総額3,000~5,000万円
マンション購入も選択肢の一つです。総額は3,000~5,000万円程度で、立地によって大きく異なります。ただし、管理費・修繕積立金が毎月数万円かかるため、維持費が別途必要です。
賃貸継続:家づくりを急がず、貯金を増やしてから検討
まだ家づくりの優先度が低い場合、賃貸を継続して貯金を増やしてから検討するのも合理的です。焦って予算オーバーのローンを組むより、余裕を持って家づくりを進める方が長期的に安心です。
安さ優先ならこの代替/安心優先ならこの代替
優先条件に応じた代替案を提示します。
安さ優先:建売住宅
設計の自由度は低いが、総額が安く納期も早いです。すぐに入居したい、予算を抑えたい人に向いています。
安心優先:大手ハウスメーカー
坪単価は高いが、ブランドの安心感とアフターサポートが充実しています。長期的に安心して住みたい人に向いています。
バランス重視:ローコストハウスメーカー + 標準仕様で妥協
坪単価40~65万円のローコストハウスメーカーで、標準仕様で妥協できる部分を決めることで、コストパフォーマンスが良くなります。
どれが正解かはケースで変わる
万人に共通する正解はなく、個別の条件で判断することが重要です。
予算が3,000万円以下なら、ローコストハウスメーカーか建売住宅
総額3,000万円以下に抑えたい場合、ローコストハウスメーカーか建売住宅が現実的です。大手ハウスメーカーでは、総額4,000万円以上になることが多いです。
予算が4,000万円以上なら、大手ハウスメーカーも選択肢に
予算に余裕がある場合、大手ハウスメーカーの高品質な家を建てることができます。デザイン性や性能を重視したい人に向いています。
土地が決まっていない段階では、焦って決めず情報収集に留める
土地が決まっていないと、間取りや総額の精度が低くなります。まずは土地を決めてから、具体的な家づくりを進めましょう。
家づくりの優先度が低い場合、賃貸継続も合理的
まだ家づくりを急いでいない場合、無理に今決める必要はありません。情報収集だけに留めて、貯金を増やしてから検討するのも良い選択です。
向いている人/向いていない人
注文住宅が向く人・向かない人を明確に示します。
向いている人
- 設計の自由度を重視し、理想の間取りを実現したい人
- 土地が決まっている、または購入予定で具体的に検討できる人
- 予算に余裕があり、総額3,000万円以上を想定している人
- 打ち合わせを重ねて、じっくり家づくりを進めたい人
向いていない人
- 予算が限られている(2,500万円以下)人
- 早く入居したい人(建売住宅の方が納期が早い)
- 設計の打ち合わせが面倒で、すぐに決めたい人
- 土地が決まっていない、または家づくりの優先度が低い人
自分に合った選択肢を見極めたい方は、まどりLABOで無料の間取りシミュレーションを試してみてください。土地情報と希望条件を入力するだけで、約3分で複数の間取りプランと概算費用を確認でき、自分のケースでいくらかかるかが分かります。複数社への一括見積もり依頼も可能で、ローコスト・ミドル・ハイエンドの各価格帯を比較できます。
まとめ:今日やることチェックリスト
記事を読んだ後、読者が取るべきアクションを明確に示します。
①予算の上限を決める(総額または月額返済額)
住宅ローンの借入可能額を把握し、無理のない返済計画を立てましょう。月額返済額を先に決めると、逆算して総額が分かります。
②希望の坪数・間取りを整理する(3LDK、4LDKなど)
家族構成に合わせた間取りを整理します。将来的な家族構成の変化も考慮しましょう。
③まどりLABOでAI間取り生成 + 概算費用を確認
まどりLABOを使えば、約3分で複数の間取りプランと概算費用を確認できます。初期段階で予算オーバーのプランを排除できます。
④ローコスト・ミドル・ハイエンドの各価格帯から1社ずつ見積もりを取る
ローコスト(タマホーム等)、ミドル(住友林業等)、ハイエンド(積水ハウス等)の各価格帯から見積もりを取り、総額と標準仕様の内容を比較します。
⑤見積もりの内訳を比較し、総額が予算内か確認
建物本体工事費だけでなく、付帯工事費・諸費用を含めた総額で比較します。追加費用がないか、内訳を詳しく確認しましょう。
⑥担当者の対応を見極めて、信頼できる会社を選ぶ
担当者のレスポンス速度、提案の具体性、説明の分かりやすさを見極めます。信頼できる担当者と契約することが、満足度の高い家づくりにつながります。
