注文住宅の予算目安:総額相場と坪単価の内訳を解説

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公開日: 2026/1/21

結論:注文住宅の予算目安は総額3,500〜4,500万円

注文住宅を建てたいけれど、「結局いくらかかるの?」と不安に思っていませんか。全国平均では建築費が約3,936万円、土地代を含めた総額で約5,007万円とされています。

ただし、一般的な35坪程度の3LDKを想定すると、建物本体価格2,500〜3,000万円、付帯工事・諸費用を含めて総額3,500〜4,500万円が現実的な予算目安と言われています。

最安ルート:坪単価40〜65万円のローコスト住宅を選ぶ

予算を抑えたい場合、ローコストハウスメーカーを選ぶことで、全国平均より1,000万円以上安く建築できる可能性があります。

代表的なローコストハウスメーカーの坪単価:

  • アイダ設計: 29〜50万円
  • アイフルホーム: 30〜65万円
  • タマホーム: 40〜50万円(延床29.5坪で本体工事価格約1,380万円、推定坪単価46.7万円)

例えば、坪単価45万円で35坪の家を建てる場合、建物本体工事費は1,575万円となります。付帯工事・諸費用を含めても、2,500万円前後で建築できる可能性があります。

価格だけで決めると失敗しやすい点

安さだけで選ぶと、後から予算オーバーになるリスクがあります。坪単価には以下が含まれない場合が多いためです。

  • 外構工事(駐車場、門扉、フェンス等)
  • 付帯工事(地盤改良、水道引込工事等)
  • 設計費・諸経費
  • 照明器具・カーテン
  • 登記費用

これらの費用は、建物本体価格の10〜20%程度を占めると言われています。例えば、建物本体価格が2,500万円の場合、追加で250〜500万円が必要になる計算です。

費用の内訳:建物本体工事費だけでは済まない

注文住宅の総額は、大きく3つに区分されます。

1. 建物本体工事費(総額の70〜80%)

  • 基礎工事、木工事、屋根工事、外壁工事、内装工事等
  • 標準仕様の設備(キッチン、バス、トイレ等)

2. 付帯工事費(総額の15〜20%)

  • 地盤改良工事
  • 外構工事(駐車場、アプローチ、庭等)
  • 水道引込工事、ガス工事
  • 解体工事(建て替えの場合)

3. その他諸費用(総額の5〜10%)

  • 設計費
  • 登記費用
  • 住宅ローン手数料
  • 火災保険料
  • 引越し費用

一条工務店の35坪の例では、建物本体工事費3,160万円、付帯工事費・諸費用948万円、総額4,108万円(平均坪単価79万円)となっています。

よく見落とす追加コスト

予算オーバーの原因となる、見落としがちな費用項目を列挙します。

外構工事:駐車場のコンクリート打設、門扉、フェンス、植栽などで100〜300万円程度かかる場合があります。

地盤改良:地盤調査の結果、軟弱地盤と判明した場合、50〜150万円程度の地盤改良工事が必要になります。

水道引込工事:敷地に水道が引き込まれていない場合、30〜80万円程度かかります。

照明・カーテン:全室分の照明器具とカーテンで50〜100万円程度。

登記費用:土地・建物の登記に30〜50万円程度。

これらが総額の10〜20%を占めるため、建物本体価格2,500〜3,000万円(33坪)の場合、総額が3,500〜4,000万円前後になると言われています。

坪単価の定義:建物本体のみか、総額か

坪単価とは、建築費用を延床面積(坪数)で割った1坪当たりの建築費用を指します。

計算式:坪単価 = 建築費用 ÷ 延床面積(坪数)

例:建築費用3,500万円、延床面積35坪の場合 坪単価 = 3,500万円 ÷ 35坪 = 100万円/坪

ただし、ハウスメーカーによって「坪単価に何が含まれるか」が異なるため、注意が必要です。

  • A社の坪単価70万円:建物本体のみ(外構・付帯工事別)
  • B社の坪単価80万円:外構・付帯工事の一部を含む

見積もり時には、「この坪単価に何が含まれているか」を必ず確認しましょう。

予算を抑える具体策:ハウスメーカー選び+間取り工夫

予算を抑えるには、ローコストハウスメーカーを選ぶだけでなく、間取りや設備の工夫も重要です。

ハウスメーカー選びのポイント

  • 坪単価40〜65万円のローコストハウスメーカーを選ぶ
  • 標準仕様で十分な設備を提供しているか確認
  • オプション費用が高額になりやすいメーカーは避ける

間取りの工夫

  • シンプルな四角形の平面形状にする(凹凸を減らす)
  • 総二階建てにする(一階と二階の床面積を揃える)
  • 廊下を減らして居室面積を優先

設備のグレード調整

  • キッチン・バス・トイレは標準仕様で十分な場合が多い
  • 床材や壁材は標準グレードから選ぶ
  • 太陽光発電は初期費用が高いため、後付けも検討

計画前に揃えるもの:予算上限と優先順位

家づくりを始める前に、以下を整理しておくことが重要です。

1. 年収から逆算した借入可能額

一般的に、住宅ローンの年間返済額は年収の25%以内が目安とされています。

例:年収600万円の場合

  • 年間返済額の目安:600万円 × 25% = 150万円
  • 月額返済額:150万円 ÷ 12ヶ月 = 12.5万円
  • 借入可能額(金利1%、35年):約4,200万円

2. 「譲れない条件」と「妥協できる条件」のリスト化

家族で話し合い、優先順位を決めておくことで、予算オーバーを防げます。

譲れない条件の例:

  • LDKは20畳以上
  • 子供部屋は2部屋
  • 駐車場は2台分

妥協できる条件の例:

  • キッチンは標準グレードでOK
  • 外壁は標準色から選ぶ
  • 和室はなくてもよい

ハウスメーカー選びのコツ:坪単価だけで判断しない

複数社から見積もりを取る際は、坪単価だけでなく、以下を総合的に評価しましょう。

標準仕様の内容

  • どこまでが標準仕様に含まれているか
  • オプションになる項目は何か

オプション費用

  • 標準仕様以外の設備を選んだ場合の追加費用
  • 外構工事の費用

アフターサービス

  • 定期点検の回数・期間
  • 保証期間・保証内容

複数社(3社以上)から見積もりを取ることで、相場感がつかめます。

代替案とのコスパ比較:建売・中古リノベとの違い

注文住宅以外の選択肢も検討することで、予算に合った選択ができます。

建売住宅

  • 価格:注文住宅より500〜1,000万円程度安い
  • メリット:コストが抑えられる、完成物件を見て購入できる、納期が早い
  • デメリット:間取り変更ができない、土地と建物がセット、立地が限定的

中古住宅リノベーション

  • 価格:築浅物件なら注文住宅より総額を抑えられる場合がある
  • メリット:立地の選択肢が広い、リノベで自分好みにできる
  • デメリット:構造変更に制約がある、築年数によっては住宅ローン審査が厳しい

予算重視なら建売住宅、こだわり重視なら注文住宅

建売住宅が向いている人

  • 予算を3,000万円以下に抑えたい
  • 早期入居を希望(3〜6ヶ月以内)
  • 間取りにこだわりがない

注文住宅が向いている人

  • 間取りや設備にこだわりたい
  • 土地をすでに持っている
  • 予算が4,000万円以上確保できる

中古住宅リノベが向いている人

  • 立地を優先したい(駅近、都市部等)
  • 間取り変更の自由度は中程度でよい
  • 築20年以内の物件を探せる

どれが正解かは家族の状況次第

注文住宅、建売住宅、中古リノベのどれが正解かは、一般論では決められません。家族の状況によって最適解が変わります。

子供の人数:子供が多い場合、個室が必要になるため注文住宅の自由度が活きます。

通勤距離:通勤時間を優先する場合、立地の選択肢が広い中古リノベも選択肢になります。

将来の転勤可能性:転勤の可能性がある場合、売却しやすい立地の建売住宅が有利な場合もあります。

「この選択肢が絶対に正しい」ということはなく、家族で話し合って優先順位を決めることが重要です。

向いている人/向いていない人

注文住宅が向いている人と向いていない人を整理します。

向いている人

  • 土地をすでに持っている、または購入予定
  • 間取りや設備にこだわりたい
  • 予算が4,000万円以上確保できる
  • 建築期間(8〜12ヶ月)を待てる

向いていない人

  • 予算が3,000万円以下
  • 早期入居を希望(3〜6ヶ月以内)
  • 間取りにこだわりがない
  • 土地探しから始める必要がある(総額が読めない)

自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。

まとめ:今日やることチェックリスト

注文住宅の予算計画を立てるために、今日やるべきことをチェックリストにまとめます。

① 年収から借入可能額を試算

  • 年収の25%以内が年間返済額の目安
  • 住宅ローンシミュレーターで借入可能額を確認

② 複数社(3社以上)から見積もり取得

  • ローコストハウスメーカーを含める
  • 坪単価だけでなく、標準仕様・オプション費用を比較

③ 土地形状を入力して間取りシミュレーション

  • 土地の形状や広さから、どんな家が建つかイメージする
  • 概算費用を確認し、予算内で建築可能か検証

注文住宅の予算は、建物本体価格だけでなく、付帯工事・諸費用を含めた総額で考えることが重要です。複数社から見積もりを取り、自分の優先順位に合ったハウスメーカーを選びましょう。

よくある質問

Q1注文住宅の予算目安はどれくらいですか?

A1全国平均では建築費約3,936万円、土地代を含めた総額で約5,007万円です。ただし、35坪程度の3LDKを想定すると、建物本体価格2,500〜3,000万円、付帯工事・諸費用を含めて総額3,500〜4,500万円が一般的な目安と言われています。ハウスメーカーや仕様によって大きく異なるため、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。

Q2坪単価とは何ですか?

A2坪単価とは、建築費用を延床面積(坪数)で割った1坪当たりの建築費用を指します。ただし、ハウスメーカーによって坪単価に含まれる項目が異なるため、外構・付帯工事・設計費・諸経費が別途かかる場合があります。見積もり時に「この坪単価に何が含まれているか」を必ず確認しましょう。

Q3予算を抑えるにはどうすればいいですか?

A3ローコストハウスメーカー(坪単価40〜65万円)を選ぶことで、全国平均より1,000万円以上安く建築できる可能性があります。また、間取りをシンプルにする(総二階建て、四角形の平面)、設備のグレードを標準仕様にする、外構工事を最小限にするなどの工夫も有効です。

Q4坪単価に含まれない費用は何ですか?

A4坪単価には外構工事、地盤改良、水道引込工事、照明・カーテン、登記費用などが含まれない場合が多く、これらの付帯工事費・諸費用が総額の10〜20%程度を占めると言われています。建物本体価格2,500万円の場合、追加で250〜500万円が必要になる計算です。見積もり時に何が含まれているか必ず確認しましょう。

Q5建売住宅と注文住宅、どちらが安いですか?

A5一般的に建売住宅の方が500〜1,000万円程度安くなります。建売住宅は大量発注によるコスト削減や、規格化された設計でコストを抑えているためです。ただし、建売住宅は間取り変更ができないため、間取りや設備にこだわりがある場合は注文住宅の方が満足度が高いと言われています。