横浜市の土地価格相場と選び方|区別比較と購入ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/26

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横浜市の土地購入を検討する前に知っておきたいこと

横浜市内で土地を購入しようと考えている方にとって、「どの区が良いのか」「土地価格の相場はどのくらいか」といった疑問は重要です。

この記事では、横浜市18区のエリア別土地価格相場、鉄道アクセス、土地選びのポイント、購入手続きを、公的データや信頼できる情報源を元に解説します。

通勤利便性と価格のバランスを取った土地選びの判断材料を提供します。

この記事のポイント

  • 横浜市の土地価格は2025年で坪単価平均94.8万円、神奈川県平均(77.2万円/坪)より23.9%高い
  • 横浜駅周辺(375万円/m²)と六浦駅周辺(14.8万円/m²)で約25倍の価格差がある
  • JR京浜東北線・東急東横線・東急田園都市線沿線は地価が高く、人気エリアとして需要が高い
  • 土地購入の手続きは買付証明書提出から引き渡しまで半年~1年程度かかる
  • 2025年の横浜市の平均住宅地価格(公示地価)は坪単価86万円で前年比+2.4%上昇

(1) 横浜市の土地市場の特徴

横浜市は、神奈川県の県庁所在地であり、日本最大の人口を持つ市です。

横浜市の公式データによると、横浜市は18区で構成されており、エリアにより土地価格に大きな差があります。

横浜駅周辺やみなとみらい地区は高価格帯、郊外部は比較的低価格帯となっています。

(2) 神奈川県全体との価格比較

アットホームのデータによると、横浜市の土地価格は坪単価平均94.8万円で、神奈川県平均(77.2万円/坪)より23.9%高い水準です。

神奈川県内では、横浜市は特に地価が高いエリアの一つです。

ただし、横浜市内でもエリアにより価格差が大きいため、予算に応じたエリア選定が重要です。

(3) 横浜市で土地を購入する際の注意点

横浜市で土地を購入する際は、以下の点に注意してください。

  • 駅からの距離: 駅近ほど価格が高い(徒歩10分以内は特に高額)
  • 鉄道路線: JR京浜東北線・東急東横線・東急田園都市線沿線は高価格帯
  • 区による価格差: 西区・中区は高額、金沢区・瀬谷区は比較的低価格
  • 再開発計画: 横浜駅周辺・みなとみらいは再開発により価格上昇傾向

これらの要素を総合的に検討し、予算と条件のバランスが取れた土地を選ぶことが重要です。

横浜市の土地価格相場(2025年最新)

(1) 坪単価の平均と価格推移

2025年の横浜市の土地価格データによると、以下のような価格相場となっています。

区分 坪単価(円/坪) 平米単価(円/㎡)
全体平均 94.8万円 28.7万円
公示地価(住宅地平均) 86万円 約26万円

2025年の横浜市の平均住宅地価格(公示地価)は坪単価86万円で、前年比+2.4%上昇しています。

(2) 最高価格エリアと最低価格エリア

横浜市の駅別価格データによると、以下のような価格差が見られます。

価格(円/㎡) 坪単価(円/坪) エリア特性
横浜駅 375万円 約1,240万円 最高価格帯、商業・オフィス街
みなとみらい駅 高価格帯 高価格帯 再開発エリア、高層マンション集積
六浦駅 14.8万円 約49万円 最低価格帯、郊外住宅地

横浜駅周辺と六浦駅周辺では、約25倍の価格差があります。

(3) 2024-2025年の価格動向

横浜市の最新動向によると、以下のような価格推移が見られます。

  • 2025年: 前年比+2.4%上昇
  • 477地点の継続調査地点のうち472地点が上昇: 需要の高さと継続的な地価上昇が顕著
  • 神奈川県全体: 2025年で前年比+4.7%増加

横浜市の土地価格は、2024-2025年にかけて上昇傾向が続いています。

区別・駅別の価格比較とエリア特性

(1) 高価格帯エリア(横浜駅周辺・みなとみらい等)

高価格帯エリアは、以下のような特徴があります。

  • 横浜駅周辺: 横浜市の中心部、商業・オフィス街が集積、複数路線が乗り入れる交通ハブ
  • みなとみらい: 大規模再開発エリア、高層マンション・商業施設が集積
  • 関内・馬車道: オフィス街・官公庁街、歴史的建造物も多い

これらのエリアは、駅からの距離が近く、商業施設や飲食店が充実しており、通勤利便性が高いため、土地価格も高い水準にあります。

(2) 中価格帯エリア(JR沿線・私鉄沿線)

JR京浜東北線・東急東横線・東急田園都市線沿線は、中価格帯のエリアが多く見られます。

  • JR京浜東北線: 新横浜駅・菊名駅周辺など、東京・川崎方面への通勤に便利
  • 東急東横線: 日吉駅・綱島駅周辺など、渋谷方面への直通運転あり
  • 東急田園都市線: あざみ野駅・たまプラーザ駅周辺など、高級住宅地として人気

これらのエリアは、都心へのアクセスが良好で、生活施設も充実しているため、住宅地として人気があります。

(3) 低価格帯エリア(郊外・金沢区・瀬谷区等)

横浜市の郊外部は、比較的低価格で土地を購入できるエリアです。

  • 金沢区: 横浜市の南東部、海に面したエリア、六浦駅周辺は最低価格帯
  • 瀬谷区: 横浜市の北西部、相鉄線沿線、住宅地が多い
  • 栄区: 横浜市の南部、JR根岸線沿線、緑が豊富な住宅地

これらのエリアは、駅から離れた場所や、都心へのアクセスに時間がかかる場所が多いため、土地価格は抑えられています。

広い土地を確保したい場合や、予算を抑えたい場合は、これらのエリアが選択肢となります。

(4) 鉄道沿線別の価格傾向

横浜市内の鉄道沿線別の価格傾向は以下の通りです。

鉄道路線 価格傾向 エリア特性
JR京浜東北線 高~中価格帯 東京・川崎方面への通勤に便利
東急東横線 高~中価格帯 渋谷方面へ直通、高級住宅地が多い
東急田園都市線 中価格帯 郊外の高級住宅地、緑が豊富
相鉄線 低~中価格帯 横浜市北西部、住宅地が中心
市営地下鉄 低~中価格帯 横浜市内の移動に便利

通勤先や生活スタイルに応じて、適切な沿線を選ぶことが重要です。

土地選びのポイント(立地・利便性・将来性)

(1) 通勤利便性と駅距離

土地選びで最も重要な要素の一つは、通勤利便性です。

  • 駅からの距離: 徒歩10分以内が理想的、15分以内が許容範囲
  • 通勤時間: 都心(東京・渋谷・横浜)まで1時間以内が目安
  • 路線の利便性: 乗り換えなしで通勤先にアクセスできる路線が望ましい

駅から離れるほど土地価格は下がりますが、通勤負担が増えるため、バランスを取ることが重要です。

(2) 生活施設(商業・医療・教育)の充実度

生活施設の充実度も、土地選びの重要なポイントです。

  • 商業施設: スーパー・コンビニ・商業施設が徒歩圏内にあるか
  • 医療施設: 病院・クリニックが近くにあるか
  • 教育施設: 小学校・中学校の学区、教育環境の評判

子育て世帯の場合、教育環境や公園の有無も重要な判断材料となります。

(3) 再開発計画と将来的な地価上昇の見通し

将来的な地価上昇を見込む場合、再開発計画を確認することが有効です。

  • 横浜駅周辺: 大規模再開発が進行中、将来的な価値上昇が期待される
  • みなとみらい: 新規開発が続いており、商業・住宅需要が堅調
  • 新横浜駅周辺: リニア中央新幹線の駅設置予定、将来的な発展が期待される

再開発により、交通利便性や生活環境が向上することで、土地価格も連動して上昇する傾向にあります。

土地購入の流れと手続き(7ステップ)

(1) 情報収集と物件探し

土地購入の第一歩は、情報収集と物件探しです。

  • 不動産ポータルサイト: SUUMOなどで物件情報を検索
  • 不動産会社への相談: 希望条件を伝え、物件紹介を受ける
  • 現地確認: 気になる土地は必ず現地を訪問し、周辺環境を確認

SUUMOには横浜市の土地物件が2,138件掲載されており、エリア別・価格帯別の検索が可能です。

(2) 買付証明書の提出と住宅ローン事前審査

購入したい土地が決まったら、買付証明書を提出します。

  • 買付証明書: 土地購入の意思を売主に示す書面(購入希望価格・条件を記載)
  • 住宅ローン事前審査: 金融機関が融資可否を仮判定する審査(買付証明書提出後、契約前に実施)

住宅ローンの事前審査に通らない場合は購入交渉が進まないため、早めに申し込むことが重要です。

(3) 重要事項説明と売買契約

SUUMOの記事によると、重要事項説明は契約前に必ず受ける必要があります。

  • 重要事項説明: 宅地建物取引業者が買主に対して契約前に行う必須の説明(物件の権利関係・法令制限・設備状況等)
  • 売買契約: 重要事項説明の内容を理解した上で、売買契約を締結
  • 手付金の支払い: 契約時に売買代金の5-10%程度を手付金として支払う

重要事項説明を十分に理解しないまま契約すると、後でトラブルになる可能性があるため、注意してください。

(4) 住宅ローン本審査と金銭消費貸借契約

売買契約後、住宅ローン本審査を申し込みます。

  • 住宅ローン本審査: 金融機関が行う正式な融資審査(通過後に金銭消費貸借契約を締結)
  • 金銭消費貸借契約: 金融機関と借主が住宅ローンの借入条件を定める契約(本審査通過後に締結)

本審査には1-2週間程度かかるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

(5) 決済・引き渡しと所有権移転登記

SUUMOの記事によると、決済・引き渡しは売買契約から2-3ヶ月後に行われます。

  • 決済: 残代金の支払いと融資の実行が同時に行われる
  • 所有権移転登記: 土地の所有権を売主から買主に移転する法務局での手続き(司法書士が代行するのが一般的)
  • 登録免許税: 所有権移転登記や抵当権設定登記を行う際に課される国税(固定資産税評価額に税率をかけて計算)

決済日には、金融機関・不動産会社・司法書士・売主・買主が立ち会います。

まとめ:横浜市で土地を購入する際の判断基準

横浜市の土地価格は、2025年で坪単価平均94.8万円、神奈川県平均(77.2万円/坪)より23.9%高い水準です。

横浜駅周辺(375万円/m²)と六浦駅周辺(14.8万円/m²)で約25倍の価格差があり、エリア選定が重要です。JR京浜東北線・東急東横線・東急田園都市線沿線は地価が高く、人気エリアとして需要が高い傾向にあります。

土地購入の手続きは、買付証明書提出から引き渡しまで半年~1年程度かかります。重要事項説明は契約前に必ず受け、内容を十分理解してから契約することが重要です。

2025年の横浜市の平均住宅地価格(公示地価)は坪単価86万円で前年比+2.4%上昇しており、上昇傾向が続いています。通勤利便性、生活施設の充実度、再開発計画を総合的に検討し、予算と条件のバランスが取れた土地を選んでください。

詳細な条件や最新の価格情報については、不動産会社や宅地建物取引士にご相談ください。税金の計算や資金計画については、税理士への相談を推奨します。

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よくある質問

Q1横浜市内で土地を購入する場合、エリアごとの価格差はどのくらいあるのか?

A1駅別で最大約25倍の価格差があります。横浜駅周辺が最高価格帯(375万円/m²、坪単価約1,240万円)、六浦駅周辺が最低価格帯(14.8万円/m²、坪単価約49万円)です。坪単価の平均は94.8万円で、神奈川県平均(77.2万円/坪)より23.9%高い水準です。エリアにより大きく異なるため、予算に応じたエリア選定が重要です。

Q2土地購入にどのくらいの期間がかかるのか?

A2全体で半年~1年程度かかります。情報収集から物件決定まで数ヶ月、売買契約から引き渡しまで2~3ヶ月が目安です。住宅ローンの事前審査(買付証明書提出後、契約前)と本審査(契約後)の期間も考慮が必要です。本審査には1-2週間程度かかるため、余裕を持ったスケジュールを組むことを推奨します。

Q3横浜市の土地価格は今後どうなるのか?

A32025年は前年比+2.4%上昇しており、上昇傾向が続いています。神奈川県全体も+4.7%増加しており、横浜市も堅調です。477地点の継続調査地点のうち472地点が上昇しており、需要の高さと継続的な地価上昇が顕著です。ただし、エリアや駅距離により価格動向は異なります。あくまで参考値として、購入検討時には最新の査定を受けることを推奨します。

Q4土地購入で最も重要な手続きは何か?

A4重要事項説明の確認です。契約前に宅地建物取引業者から必ず受ける必要があり、物件の権利関係・法令制限・設備状況を十分理解してから契約することが重要です。重要事項説明を十分に理解しないまま契約すると、後でトラブルになる可能性があります。不明点は必ず質問し、納得してから契約してください。

Q5横浜市で土地を購入する際の税金はどのくらいか?

A5所有権移転登記の登録免許税(固定資産税評価額に税率をかけて計算)、不動産取得税(固定資産税評価額の3%、軽減措置あり)が主な税金です。所有中は固定資産税・都市計画税が毎年課税されます。税金の計算や資金計画については、税理士等の専門家への確認を推奨します。

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Room Match編集部

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