多摩市の戸建て相場と購入ガイド|エリア別の特徴を徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/22

広告

多摩市で戸建てを検討する理由

多摩市で戸建て購入を検討する際、「相場はいくらか」「どのエリアがおすすめか」と迷う方は少なくありません。

この記事では、多摩市の戸建て価格相場、エリア別の特徴、住環境、購入時の注意点を、国土交通省の不動産取引価格情報や多摩市公式ホームページの公式データを元に解説します。

多摩市は東京都西部に位置し、多摩ニュータウンなど計画的に開発された住宅地が多く、緑豊かで治安の良い環境が魅力です。京王線・小田急線などの交通アクセスも良好で、都心への通勤・通学にも便利です。

この記事のポイント

  • 新築戸建は3,000万〜6,500万円、中古戸建は平均4,152万円が相場
  • 多摩市の2025年公示地価平均は19万7,290円/m²で前年比+2.61%上昇
  • 多摩ニュータウンは歩車分離設計で子育て世帯に人気だが、坂が多い地形に注意
  • 旧耐震基準(1981年以前)物件は約18.7%存在するため耐震診断が推奨される
  • 多摩市の住宅用創エネルギー・省エネルギー機器等導入補助金を活用できる

多摩市の地価と多摩ニュータウンの特徴

2025年公示地価平均19万7,290円/m²(前年比+2.61%)

多摩市の2025年公示地価平均は19万7,290円/m²で、前年比+2.61%上昇しています。聖蹟桜ヶ丘駅周辺が最高価格28万5,464円/m²を記録しており、駅近エリアの資産価値は高い傾向にあります。

公示地価とは、国土交通省が毎年1月1日時点で公表する土地の価格で、不動産取引の重要な指標となります。

多摩ニュータウンとは:日本最大級のニュータウン

多摩ニュータウンは1960年代から開発された日本最大級のニュータウンで、多摩市・八王子市・稲城市・町田市にまたがります。計画的に整備された街並みと豊富な緑地が特徴です。

開発から50年以上が経過し、現在は建替え・再開発が進行中のエリアもあります。将来の街並み変化も視野に入れて検討することが大切です。

歩車分離設計と子育て世帯への人気

多摩ニュータウンは歩車分離設計を採用しており、歩行者と自動車の通行路が分離されています。これにより交通事故リスクが低く、子育て世帯から高い支持を得ています。

ただし、多摩地域は山を開拓した土地のため坂が多く、高齢になってからの生活動線を考慮する必要があります。

多摩市の戸建て価格相場:新築・中古・エリア別

新築戸建:3,000万〜6,500万円(間取り別)

SUUMOによると、多摩市の新築戸建は以下の価格帯で取引されています。

間取り 価格帯
2LDK 3,000万〜5,500万円
3LDK・4LDK 2,500万〜6,500万円

新築戸建の価格は、エリアや駅からの距離、土地面積、建物仕様により大きく異なります。2024年下半期は首都圏の新築戸建価格が11.5%上昇しており、多摩市も上昇傾向にあります。

中古戸建:平均4,152万円(10年前比+8.5%)

多摩市の中古戸建価格は平均4,152万円で、10年前と比較して+8.5%上昇しています。中古戸建は築年数や設備状態により価格が大きく変動するため、現地確認が必須です。

特に1981年以前の旧耐震基準物件は約18.7%存在するため、耐震診断やリフォーム費用も考慮した総予算計画が必要です。

エリア別比較(聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅等)

多摩市の主要エリア別の特徴は以下の通りです。

エリア 特徴 価格帯
聖蹟桜ヶ丘駅周辺 京王線利用、商業施設充実、最高地価28万5,464円/m² 高め
多摩センター駅周辺 小田急線・京王線・多摩モノレール利用、商業施設多数 高め
その他エリア 緑豊かで静かな住宅地、駅距離により価格差大 中〜低め

駅徒歩圏の物件は資産価値が維持されやすい傾向にあります。ただし、駅前商業施設の閉店が増えている地域もあり、将来の利便性変化に注意が必要です。

広告

多摩市の住環境と生活利便性

緑豊かな公園と治安の良さ

アットホーム タウンライブラリーによると、多摩市は公園が多く自然豊かで、治安も良好です。子育て世帯にとって安心して暮らせる環境が整っています。

交通アクセス(京王線・小田急線で都心へ)

多摩市の主要駅からの交通アクセスは以下の通りです。

  • 聖蹟桜ヶ丘駅(京王線):新宿駅まで特急で約25分
  • 多摩センター駅(小田急線・京王線・多摩モノレール):新宿駅まで約40分、渋谷駅まで約45分

都心へのアクセスが良好で、通勤・通学に便利です。

商業施設と周辺環境

聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅周辺には商業施設が充実しており、日常の買い物に困ることはありません。ただし、一部エリアでは駅前商業施設の閉店が進んでいるため、購入前に周辺環境の現地確認を推奨します。

多摩市で戸建てを購入する際の注意点

旧耐震基準(1981年以前)物件の耐震診断

1981年5月以前に建築された物件は旧耐震基準で、現行基準より耐震性が低い可能性があります。多摩市の中古戸建の約18.7%がこれに該当するため、購入時は耐震診断を実施し、必要に応じてリフォーム費用も見込んでおくことが重要です。

坂が多い地形と将来の生活動線

多摩市は山を開拓した土地のため、坂が多い地形です。若いうちは問題なくても、高齢になってからの生活を考慮し、現地で実際に歩いて確認することを推奨します。

住宅ローン金利の動向と創エネ・省エネ補助金

2025年1月に政策金利が0.5%に引き上げられ、住宅ローンの変動金利も上昇見込みです。最新の金利は金融機関に確認してください。

また、多摩市公式ホームページによると、住宅用創エネルギー・省エネルギー機器等導入補助金が利用できます。詳細は多摩市公式HPで確認することを推奨します。

まとめ:多摩市での戸建て購入の判断ポイント

多摩市の戸建て相場は、新築で3,000万〜6,500万円、中古で平均4,152万円です。多摩ニュータウンは歩車分離設計で子育て世帯に人気ですが、坂が多い地形や旧耐震基準物件の存在に注意が必要です。

聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅周辺は商業施設が充実し、都心へのアクセスも良好で、資産価値が維持されやすい傾向にあります。

住宅ローン金利の動向や多摩市の補助金制度も確認しながら、信頼できる宅地建物取引士や金融機関に相談し、無理のない資金計画を立てましょう。

広告

よくある質問

Q1多摩市の戸建相場はいくらですか?

A1新築戸建は3,000万〜6,500万円、中古戸建は平均4,152万円が目安です。間取りやエリア、駅からの距離により価格差が大きく、聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅周辺は高めの価格帯となります。2024年下半期は首都圏の新築戸建価格が11.5%上昇しており、多摩市も上昇傾向にあります。

Q2中古住宅購入時に何を確認すべきですか?

A21981年5月以前の旧耐震基準物件は約18.7%存在するため、耐震診断が必須です。また、雨漏り、シロアリ被害、設備の老朽化、周辺環境も現地で確認してください。多摩市は坂が多い地形のため、実際に歩いて生活動線を確認することも重要です。耐震診断やリフォーム費用も含めた総予算計画を立てましょう。

Q3多摩市で使える住宅関連の補助金はありますか?

A3多摩市では住宅用創エネルギー・省エネルギー機器等導入補助金が利用できます。太陽光発電システムや省エネ機器の導入費用の一部が補助される制度です。詳細な要件や申請方法は多摩市公式ホームページ(https://www.city.tama.lg.jp/)で確認することを推奨します。

関連記事