高槻市で戸建てを購入する際に知っておきたいこと
大阪と京都の中間に位置する高槻市は、JR高槻駅から大阪駅まで快速で約13分、京都駅まで約12分とアクセスが良好なベッドタウンです。「本当に住みやすい街大賞2022 in関西」で5位を獲得するなど、子育て世帯からも人気があります。
この記事では、高槻市の戸建て価格相場、エリア別の特徴、補助金・税制優遇の活用方法、購入前の注意点を解説します。高槻市での戸建て購入を検討している方が、予算や立地を判断するための情報を得られます。
この記事のポイント
- 新築戸建て平均4,188万円、中古戸建て平均2,648万円(2024年)
- JR・阪急の2路線利用可能で大阪・京都両方へアクセス良好
- 3世代ファミリー定住支援事業で最大20万円の補助金あり(市外からの転入者対象)
- 2024年以降の新築住宅は省エネ基準適合が住宅ローン控除の必須条件
- 2014年から保育所待機児童ゼロを維持、子育て支援が充実
高槻市の戸建て相場と価格帯
(1) 新築戸建ての価格相場(平均4,188万円)
高槻市の新築戸建て価格は、2024年時点で平均4,188万円です。価格帯は2,380万円から8,800万円と幅広く、立地や建物面積により大きく異なります。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 平均価格 | 4,188万円 |
| 最低価格帯 | 2,380万円~ |
| 最高価格帯 | ~8,800万円 |
| 物件掲載数 | 841件(SUUMO、2024年) |
駅周辺の物件は価格が高く、北部の郊外エリアは比較的手頃な価格帯となっています。
(2) 中古戸建ての価格相場(平均2,648万円)
中古戸建ての平均取引価格は2,648万円(2024年、前年比-4.6%)です。新築と比較すると約1,500万円安く、予算を抑えたい方には中古も選択肢になります。
土地価格については、2024年第1四半期の平均取引価格が20.8万円/㎡で、前年比+6.17%上昇しています。公示地価は61万円/坪(2024年1月1日時点)です。
エリア別の特徴と選び方【駅周辺・北部・郊外】
(1) JR高槻駅・阪急高槻市駅周辺
JR高槻駅・阪急高槻市駅周辺は、高槻市で最も利便性が高いエリアです。
- 交通: JR高槻駅から大阪駅まで快速約13分、京都駅まで約12分
- 商業施設: 駅周辺に商業施設が充実、日常の買い物に困らない
- 価格帯: 駅徒歩圏内は相場より高め
通勤重視の方や、商業施設へのアクセスを重視する方に適しています。
(2) 摂津富田駅周辺(ファミリー向け)
摂津富田駅周辺は、ファミリー向けの物件が多いエリアです。高槻駅周辺と比較すると価格が抑えられ、住宅地としての落ち着きがあります。
(3) 北部エリア(摂津峡公園周辺)
高槻市北部には摂津峡公園があり、自然豊かな環境です。価格帯は比較的手頃ですが、駅からの距離があるため、車での移動が中心になります。
補助金・税制優遇の活用方法
(1) 3世代ファミリー定住支援事業(上限20万円)
高槻市では、市外から転入する子育て世帯を対象に「3世代ファミリー定住支援事業」を実施しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 市外からの子育て世帯(3世代同居・近居) |
| 補助額 | 住宅取得費用の一部(上限20万円) |
| 併用可能 | フラット35地域連携型(当初5年間▲0.25%) |
(出典: 高槻市公式サイト)
注意点として、市外からの転入者が対象であり、既に高槻市内に居住している場合は対象外です。補助金は予算枠があるため、事前に市役所への確認が必要です。
(2) 住宅ローン控除と省エネ基準要件
住宅ローン控除は、年末ローン残高の0.7%を所得税・住民税から最長13年間控除できる制度です。
重要な注意点: 2024年1月以降に建築された新築住宅は、省エネ基準を満たさないと住宅ローン控除が受けられません。購入予定の物件が省エネ基準適合住宅かどうか、事前に確認しましょう。
戸建て購入の注意点とチェックポイント
(1) 2024年以降の住宅ローン控除の条件
2024年以降、住宅ローン控除の適用条件が変更されました。
- 省エネ基準適合: 建築物省エネ法に基づく省エネ基準を満たす必要がある
- ZEH仕様: ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス仕様の物件は控除額が優遇される場合がある
省エネ基準を満たさない新築物件は住宅ローン控除の対象外となるため、購入前に必ず確認しましょう。
(2) 物件選びと現地確認のポイント
物件選びでは、以下のポイントを確認することを推奨します。
- 交通アクセス: 通勤・通学のルートと所要時間
- 周辺環境: 商業施設、医療機関、学校の距離
- 日当たり・風通し: 現地で時間帯を変えて確認
- ハザードマップ: 水害・地震リスクの確認
具体的な契約判断は、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーに相談することを推奨します。
まとめ:高槻市で戸建てを選ぶ際の判断軸
高槻市は、大阪・京都の両方にアクセスが良く、子育て支援も充実したエリアです。新築戸建て平均4,188万円、中古戸建て平均2,648万円と、大阪市内と比較すると手頃な価格帯です。
3世代ファミリー定住支援事業(最大20万円)やフラット35地域連携型を活用することで、購入コストを抑えられる場合があります。ただし、2024年以降の新築住宅は省エネ基準適合が住宅ローン控除の必須条件となっているため、物件選びの際は注意が必要です。
複数の不動産会社に相談し、予算・立地・将来のライフプランを総合的に検討しながら、ご自身に合った物件を選びましょう。


