不動産サイト選びの重要性|サイトによって何が違うのか
「不動産サイトはどれを使えばいいのか」「SUUMO、HOME'S、アットホームの違いがわからない」と迷っていませんか。
不動産サイトは掲載物件数、検索機能、情報の詳細度がサイトによって異なります。この記事では、主要な不動産ポータルサイトの特徴を比較し、目的別(購入・賃貸・売却)の選び方を解説します。
この記事のポイント
- 掲載物件数はSUUMO(829万件)が最多、加盟店舗数はアットホーム(約5万7100店)が最多
- HOME'Sは重複物件を統合する機能があり、比較検討しやすい
- 広告費の違いにより、特定のサイトにのみ掲載される物件がある
- 複数サイトを併用して物件を探すのが効率的
不動産ポータルサイトの種類と特徴
不動産サイトは大きく分けて「総合ポータルサイト」と「特化型サイト」に分類されます。
総合ポータルサイト(SUUMO、HOME'S、アットホーム)
総合ポータルサイトは、複数の不動産会社の物件情報を集約して掲載するWebサイトです。購入・賃貸・売却のすべてに対応しており、物件数が多いのが特徴です。
代表的なサイトは以下の3つです。
| サイト名 | 運営会社 | 掲載物件数/加盟店舗数 |
|---|---|---|
| SUUMO(スーモ) | リクルート | 829万件(2024年6月) |
| LIFULL HOME'S | LIFULL | 加盟2万1707社(2024年6月) |
| アットホーム | アットホーム | 約5万7100店(2020年1月) |
特化型サイトと直販サイト
総合ポータルサイト以外にも、以下のようなサイトがあります。
- 特化型サイト: 高級物件専門、投資物件専門など特定ジャンルに特化
- 直販サイト: 不動産会社が自社物件のみを掲載するサイト
- 一括査定サイト: 売却時に複数社に査定を依頼できるサービス
物件探しには総合ポータルサイトを中心に使い、目的に応じて特化型サイトを併用するのが効率的です。
主要3サイト(SUUMO・HOME'S・アットホーム)の徹底比較
物件探しで最も利用されている3つのサイトの特徴を比較します。
SUUMO:掲載物件数829万件・写真・情報の充実度
SUUMOはリクルートが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトです。
特徴:
- 掲載物件数829万件(2024年6月時点)と最多
- 写真・情報が充実している物件が多い
- 購入シミュレーション機能で諸費用を試算可能
- 問い合わせ率が70%超と高い
注意点: 広告費が最も高いため、不動産会社が掲載を厳選している傾向があります。
HOME'S:タグ検索機能・重複物件の統合・使いやすさ
LIFULL HOME'Sはライフスタイル重視の物件探しに適したサイトです。
特徴:
- タグ検索機能(#ミニマリスト、#服に囲まれたいなど)で独自の切り口で検索可能
- 重複物件を統合して表示する機能があり、比較検討しやすい
- 使いやすさでの評価が高い
- プライバシーマーク取得で信頼性も確保
注意点: 反響課金型のため、問い合わせへの対応が不動産会社により異なる場合があります。
アットホーム:加盟店舗数最多・地域密着型の強み
アットホームは1967年創業の老舗で、加盟店舗数が最も多いサイトです。
特徴:
- 加盟店舗数約5万7100店(2020年1月時点)と最多
- 地域密着型の不動産会社が多く登録
- 広告費が比較的安く、小規模店の物件も見つかりやすい
- 地方・郊外の物件に強い
注意点: 小規模店の掲載が多いため、レスポンスが遅い場合があります。
目的別の不動産サイトの選び方
購入・賃貸・売却それぞれの目的に応じたサイトの使い方を解説します。
購入時のサイト選び
不動産購入を検討している場合は、以下のポイントで選びましょう。
- 物件数重視: SUUMOは掲載物件数が最多
- シミュレーション機能: SUUMOの購入シミュレーション機能で諸費用を試算
- 地域密着物件: アットホームで地元の不動産会社の物件を確認
複数サイトを併用し、条件に合う物件を幅広く探すことをお勧めします。
賃貸物件探しのサイト選び
賃貸物件を探している場合は、以下のポイントが重要です。
- 物件数: SUUMO、HOME'S、アットホームの3サイトを併用
- 検索機能: HOME'Sのタグ検索でライフスタイルに合った物件を探せる
- 重複確認: HOME'Sの重複物件統合機能で効率的に比較
売却時のサイト選び(一括査定サイトの活用)
不動産を売却する場合は、一括査定サイトを活用して複数社に査定を依頼するのが効率的です。
一括査定サイトでは、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定依頼ができます。査定結果を比較し、担当者の対応や査定根拠の説明を確認して会社を選びましょう。
不動産サイト利用時の注意点とおとり物件の見分け方
不動産サイトを利用する際に知っておくべき注意点を解説します。
重複物件と更新頻度に関する注意点
重複物件について: 同じ物件が複数の不動産会社から掲載されていることがあります。これは複数の会社が同じ物件を仲介しているためです。掲載物件数には重複が含まれるため、実際の物件数は公表値より少なくなります。
更新頻度について: 物件情報の更新頻度はサイトや不動産会社により異なります。既に成約済みの物件が残っている場合があるため、気になる物件は必ず不動産会社に直接確認してください。
おとり物件を避けるためのチェックポイント
「おとり物件」とは、実際には契約できない好条件の物件を広告に掲載する手法です。宅地建物取引業法で禁止されています。
以下の点に注意しましょう。
- 相場より大幅に安い物件には注意
- 問い合わせた物件がすぐに「成約済み」と言われ、別の物件を強く勧められる場合は注意
- 物件情報が曖昧(住所が町名までしかないなど)な場合は確認を
疑わしい場合は、その不動産会社とは取引を避け、他の会社に相談することをお勧めします。
まとめ|複数サイト併用で理想の物件を見つけるコツ
不動産サイトは、掲載物件数、検索機能、情報の詳細度がサイトによって異なります。1つのサイトだけでなく、複数サイトを併用して物件を探すのが効率的です。
おすすめの使い方:
- SUUMO、HOME'S、アットホームの3サイトを併用
- 購入時はSUUMOのシミュレーション機能を活用
- 賃貸探しはHOME'Sのタグ検索を活用
- 地方・郊外はアットホームで地域密着型の物件を確認
- 売却時は一括査定サイトで複数社に査定依頼
気になる物件が見つかったら、必ず不動産会社に直接問い合わせて最新情報を確認してください。疑問点があれば、宅地建物取引士に相談することをお勧めします。
