那覇市の土地価格相場と購入・売却のポイント【2025年最新】

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/21

広告

那覇市の土地価格相場:2025年最新データで見る平均坪単価

那覇市で土地の購入や売却を検討する際、最初に知りたいのが「この地域の土地はいくらで取引されているのか」という価格相場です。

2025年時点の那覇市の公示地価は平均で31万3875円/㎡、坪単価に換算すると約103万7603円です。沖縄県内で最も高価格の地域であり、本土の地方都市と比較しても高水準です。

那覇新都心(おもろまち)などの人気エリアは特に高く、郊外エリアは比較的安価な傾向があります。前年比+6.31%上昇と、全国トップクラスの上昇率が続いており、購入タイミングによって価格が大きく変動する可能性があります。

この記事のポイント

  • 那覇市の土地価格は2025年公示地価で坪単価約85万円、沖縄県内で最高価格
  • 前年比+6.31%上昇と全国トップクラスの上昇率が続いている(沖縄不動産バブル)
  • 那覇新都心の開発、観光需要の高まりが地価を押し上げている
  • ゆいレール沿線は公共交通機関が利用可能だが、それ以外は車が必須
  • 台風対策・塩害対策が必要で、RC造(鉄筋コンクリート造)が主流、建築コストが高め

那覇市の平均坪単価は約85万円(公示地価31万3875円/㎡)

那覇市の土地価格を把握する上で最も信頼できるのが、国土交通省が毎年公表する公示地価です。公示地価とは、毎年1月1日時点で調査される土地の価格で、土地取引の指標として利用されます。

2025年の那覇市の公示地価は平均で31万3875円/㎡です。坪単価に換算すると約103万7603円となります。この価格は沖縄県内で最も高く、本土の地方都市(県庁所在地)と比較しても上位に位置します。

那覇新都心(おもろまち)周辺は特に高価格で、坪単価100万円を超える地点も多くあります。一方、市街地から離れた郊外エリアでは坪単価50〜70万円程度と、エリアによる価格差が大きいのが特徴です。

沖縄県内での那覇市の地価水準(県内トップ)

沖縄県内で見ると、那覇市の地価は圧倒的なトップです。浦添市(坪単価約60万円)、宜野湾市(坪単価約50万円)などの周辺市町村と比較しても、2倍近い価格差があります。

那覇市が高価格な理由は、以下の要因が挙げられます。

  • 県庁所在地: 行政・商業・文化の中心地
  • 交通の要衝: 那覇空港、ゆいレール、バス路線が集中
  • 新都心開発: 米軍基地跡地の再開発により商業施設・住宅地が充実
  • 観光需要: 国内外からの観光客が多く、商業地の需要が高い

那覇市の地価推移:前年比+6.31%上昇、全国トップクラスの上昇率

土地を購入・売却する際には、現在の価格だけでなく、過去の推移や今後の見通しも重要な判断材料になります。

2025年公示地価は前年比+6.31%で大幅上昇

2025年の那覇市の公示地価は、前年比で+6.31%上昇しました。これは全国トップクラスの上昇率で、いわゆる「沖縄不動産バブル」と呼ばれる地価上昇トレンドが続いています。

全国的に見ると、地方都市の地価は下落または横ばいが多い中、那覇市は継続的に上昇しています。この上昇は、観光需要の高まり、那覇新都心の開発、移住者の増加などが背景にあります。

住宅地・商業地それぞれの推移、沖縄不動産バブルの現状

那覇市の地価は、用途地域によって推移が異なります。

住宅地: 大幅上昇傾向。ゆいレール沿線、那覇新都心周辺は特に人気が高く、前年比+8〜10%上昇する地点も。

商業地: さらに大幅上昇。国際通り周辺、那覇新都心の商業地は観光需要・商業需要が高く、前年比+10%以上上昇する地点もある。

沖縄不動産バブルの現状としては、需要が供給を上回っている状態が続いており、価格上昇が止まる兆しは現時点では見られません。ただし、バブルという言葉が示す通り、将来的な調整局面も考慮する必要があります。

地価上昇の背景(那覇新都心開発、観光需要等)

那覇市の地価上昇の主な背景は以下の通りです。

  • 那覇新都心開発: 1987年に返還された米軍牧港住宅地区跡地の再開発が進み、商業施設(サンエー那覇メインプレイス、DFS等)、住宅地、公園が整備された
  • 観光需要: 国内外からの観光客が増加し、ホテル・商業施設の需要が高まっている
  • ゆいレール延伸: 沖縄都市モノレールの延伸により、公共交通機関の利便性が向上
  • 移住者増加: 温暖な気候、リモートワークの普及により、本土からの移住者が増加

これらの要因が複合的に作用し、地価上昇トレンドが続いています。

那覇市のエリア別土地価格:首里・小禄・新都心などの特徴

那覇市は、エリアによって土地の特性や価格帯が大きく異なります。ここでは、主要な3つのエリアについて解説します。

那覇新都心(おもろまち):米軍基地跡地の再開発エリア

那覇新都心は、1987年に返還された米軍牧港住宅地区跡地の再開発エリアです。おもろまち駅を中心に、商業施設・住宅地・公園が計画的に整備されており、那覇市内で最も人気の高いエリアの一つです。

土地価格は那覇市内で最高クラスで、坪単価100万円を超える地点が多くあります。

生活環境としては、以下の特徴があります。

  • 商業施設: サンエー那覇メインプレイス、DFS、ホテル等が充実
  • 交通: ゆいレールおもろまち駅、那覇空港まで約15分
  • 住環境: 新しい街並み、公園・緑地が整備されている
  • 車なし生活: ゆいレール沿線のため、車なしでも比較的生活可能

ただし、価格が高いため、予算とのバランスを慎重に検討する必要があります。

首里エリア:歴史的価値と高台の住環境

首里エリアは、世界遺産・首里城を中心とした歴史的価値の高いエリアです。高台に位置しており、眺望も良く、静かな住環境が特徴です。

土地価格は、市街地近郊で坪単価70〜90万円程度です。歴史的街並みを保全する地域も多く、建築に一定の制約がかかる場合があります。

生活環境としては、以下の特徴があります。

  • 歴史: 首里城、金城町の石畳など歴史的価値のある街並み
  • 眺望: 高台のため、那覇市街地を一望できる
  • 交通: ゆいレール首里駅、那覇空港まで約30分
  • 高低差: 坂道が多いため、車は必須

歴史と伝統を重視する方には魅力的なエリアですが、高低差のある地形のため、土地の傾斜・擁壁の状態を購入前に確認することが重要です。

小禄エリア:那覇空港に近い利便性、ゆいレール沿線

小禄エリアは、那覇空港に近く、ゆいレール沿線に位置するため、交通利便性が高いエリアです。商業施設も充実しており、生活しやすい環境です。

土地価格は、ゆいレール駅周辺で坪単価60〜80万円程度です。那覇新都心や首里と比較すると手頃な価格帯です。

生活環境としては、以下の特徴があります。

  • 空港アクセス: 那覇空港まで車で約10分、ゆいレールでも約10分
  • 商業施設: イオン那覇ショッピングセンター等
  • 交通: ゆいレール小禄駅、奥武山公園駅
  • 住環境: 比較的新しい住宅地が多い

空港利用が多い方や、那覇市内での生活利便性を重視する方には適したエリアです。

広告

那覇市で土地を購入するメリットと注意点:台風対策・塩害対策が必須

那覇市で土地を購入する際の主なメリットと注意点を整理します。

ゆいレール沿線は公共交通機関が利用可能、それ以外は車が必須

那覇市最大のメリットは、ゆいレール(沖縄都市モノレール)という沖縄県唯一の軌道系交通機関があることです。ゆいレール沿線であれば、車がなくても公共交通機関で移動できます。

ゆいレールは、那覇空港駅からてだこ浦西駅までを結んでおり、那覇市内の主要エリア(那覇空港、県庁前、おもろまち、首里等)をカバーしています。

ただし、ゆいレール沿線から離れたエリアでは、車が必須の生活になります。バス路線もありますが、本数が限られているため、車があった方が便利です。

台風対策(RC造が主流)、塩害対策のため建築コストが高め

那覇市で土地を購入する際の最も重要な注意点は、台風対策と塩害対策が必須であることです。

沖縄は台風の通り道であり、年に数回、大型台風が直撃します。そのため、建物は台風に耐えられる構造が求められ、RC造(鉄筋コンクリート造)が主流です。

RC造は木造と比較して建築コストが高く、坪単価80〜100万円程度かかります。本土の木造住宅(坪単価60〜80万円)と比較すると、建築コストが高めになる傾向があります。

また、海に近いエリアでは塩害の影響を受けやすく、建物・設備(エアコン、給湯器等)のメンテナンスコストが増加します。定期的な洗浄・塗装が必要になるため、維持費も考慮してください。

高低差のある地形が多く、土地の傾斜・擁壁・接道状況の確認が必須

那覇市は高低差のある地形が多く、平坦な土地が少ないのが特徴です。土地を購入する際には、以下の点を必ず確認してください。

  • 土地の傾斜: 傾斜があると建築コストが増加する
  • 擁壁の状態: 古い擁壁は補強が必要な場合がある(数百万円の費用)
  • 接道状況: 道路に接していない土地は建築不可の場合がある
  • 高低差: 道路との高低差が大きいと、アプローチ(階段・スロープ)の整備が必要

これらを確認せずに購入すると、想定外のコストがかかる可能性があります。購入前には必ず現地を訪れ、専門家(不動産会社、宅建士、建築士)に相談してください。

那覇市で土地を売却する際のポイント:地価上昇トレンドを活かす戦略

那覇市で土地を売却する際には、地価上昇トレンドを活かすことがポイントです。

前年比+6.31%上昇トレンドを活かした売却タイミング

那覇市の地価は前年比+6.31%上昇と、全国トップクラスの上昇率が続いています。この上昇トレンドを活かして売却することで、高値での成約が期待できます。

ただし、バブルという言葉が示す通り、将来的な調整局面も考えられます。売却を検討している場合は、市場動向を注視しながら、適切なタイミングを判断してください。

不動産会社に相談し、複数社で査定を受けることで、適正価格を把握できます。

ゆいレール沿線・那覇新都心近隣の立地価値をアピール

ゆいレール沿線、那覇新都心近隣の土地は、立地価値が高く、購入希望者も多いです。以下の点をアピールできます。

  • ゆいレール駅までの距離と所要時間
  • 那覇空港へのアクセス(ゆいレールで何分か)
  • 商業施設(サンエー那覇メインプレイス、DFS等)との距離
  • 車なしでも生活可能な環境

これらの立地価値を明確に示すことで、購入希望者の関心を引きやすくなります。

沖縄の土地事情に詳しい地元業者への相談が重要

那覇市の土地を売却する際には、沖縄の土地事情に詳しい地元の不動産会社への相談が重要です。

沖縄特有の事情(台風対策、塩害、高低差のある地形、米軍基地等)を理解している業者であれば、適切なアドバイスを得やすいです。

大手ポータルサイト(SUUMO、HOME'S等)も併用し、幅広く情報を収集してください。沖縄専門の不動産サイト(うちなーらいふ等)も活用できます。

まとめ:那覇市の土地売買で知っておくべき判断基準

那覇市の土地は、2025年時点で坪単価約85万円と、沖縄県内で最高価格です。前年比+6.31%上昇と全国トップクラスの上昇率が続いており、沖縄不動産バブルと呼ばれる地価上昇トレンドが続いています。

購入時には、ゆいレール沿線の利便性を活かすことができますが、台風対策・塩害対策が必須で、RC造が主流のため建築コストが高めになります。高低差のある地形が多いため、土地の傾斜・擁壁・接道状況を購入前に確認することが重要です。

売却時には、地価上昇トレンドを活かして高値での成約を目指し、ゆいレール沿線・那覇新都心近隣の立地価値をアピールすることがポイントです。沖縄の土地事情に詳しい地元業者に相談しながら、ご自身の状況に合った判断をしてください。

広告

よくある質問

Q1那覇市の土地価格相場はいくらですか?

A12025年時点で坪単価約85万円(公示地価31万3875円/㎡)が目安です。沖縄県内で最も高価格で、那覇新都心エリアは坪単価100万円を超える地点も多くあります。市街地から離れた郊外エリアでは坪単価50〜70万円程度と、エリアによる価格差が大きいのが特徴です。前年比+6.31%上昇と全国トップクラスの上昇率が続いています。

Q2那覇市の土地価格は上がっていますか?

A22025年公示地価は前年比+6.31%上昇と大幅上昇傾向にあります。いわゆる「沖縄不動産バブル」と呼ばれる地価上昇トレンドが続いています。那覇新都心の開発、観光需要の高まり、ゆいレール延伸、移住者増加などが地価を押し上げています。需要が供給を上回っている状態が続いており、価格上昇が止まる兆しは現時点では見られませんが、バブルという言葉が示す通り、将来的な調整局面も考慮する必要があります。

Q3沖縄本島で車なしでも生活できるエリアはありますか?

A3ゆいレール(沖縄都市モノレール)沿線であれば公共交通機関を利用可能です。那覇新都心(おもろまち駅)周辺は商業施設・住環境ともに充実しており、車なしでも比較的生活しやすいです。ゆいレールは那覇空港駅からてだこ浦西駅までを結んでおり、那覇市内の主要エリアをカバーしています。ただし、ゆいレール沿線から離れたエリアでは車が必須の生活になります。バス路線もありますが、本数が限られているため、車があった方が便利です。

Q4台風の多い地域での土地選びの注意点は何ですか?

A4台風対策としてRC造(鉄筋コンクリート造)が主流で、建築コストが本土より高くなります(坪単価80〜100万円程度)。塩害の影響を受けやすい海沿いの土地は、建物・設備のメンテナンスコストが増加します。高低差のある地形が多いため、土地の傾斜・擁壁の状態・接道状況を購入前に必ず確認してください。擁壁の補強が必要な場合、数百万円の費用がかかる可能性があります。専門家(不動産会社、宅建士、建築士)への相談を推奨します。

Q5那覇市の土地を探すにはどこを見ればいいですか?

A5SUUMO(118件掲載)、HOME'S、アットホーム等の不動産ポータルサイトで物件情報を比較できます。沖縄専門の不動産サイト(うちなーらいふ等)も活用できます。沖縄の土地事情に詳しい地元不動産会社への相談が望ましく、台風対策・塩害・高低差のある地形・米軍基地等の特有の事情を理解している業者であれば、適切なアドバイスを得やすいです。

関連記事