名古屋市の土地購入ガイド:エリア別価格相場と選び方

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/26

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名古屋市の土地購入ガイド:エリア別価格相場と選び方

名古屋市内で土地を購入する際、「どのエリアが相場より安いのか?」「人気エリアはどこ?」「購入時に注意すべきことは?」と疑問を感じる方は少なくありません。

この記事では、名古屋市の区別・駅別の土地価格相場、人気エリアの特徴、購入時のチェックポイント、諸費用を、名古屋市公式ウェブサイトのデータを元に解説します。

注文住宅建築や投資目的で土地を探している方でも、正確な情報を元に判断できるようになります。

この記事のポイント

  • 名古屋市の公示地価平均は56万0840円/m2(2025年)で、4年連続で上昇傾向にある
  • 区別では中区が74万4700円/m2と最も高く、港区が9万5600円/m2と最も低い
  • 人気エリアは星ヶ丘駅、覚王山駅、藤が丘駅、金山駅、八事駅で、交通の便・子育て環境・商業施設の充実度が評価されている
  • 土地購入時は地盤の安全性、災害リスク、用途地域、境界杭の有無、諸費用(物件価格の5-10%)を確認することが重要

1. 名古屋市の土地価格:全体像とエリア別相場

(1) 名古屋市の公示地価平均(56万0840円/m2)

名古屋市公式ウェブサイトによると、名古屋市の公示地価平均は56万0840円/m2(177万5767円/坪)です(2025年データ)。

名古屋市は経済活動が盛んで、中部地方最大の都市として交通アクセスも良好なため、地価は安定して高水準を維持しています。

(2) 区別の価格差(中区74万4700円、港区9万5600円)

名古屋市の土地価格は、区によって大きな差があります。

公示地価平均(m2) 坪単価
中区 74万4700円 236万0331円
千種区 47万5400円 150万6612円
東区 45万3200円 143万6364円
昭和区 43万8900円 139万0083円
名東区 35万2800円 111万8182円
港区 9万5600円 30万2810円

中区は名古屋駅・栄駅周辺の商業エリアで、最も地価が高い一方、港区は工業地帯が多く、最も地価が低いエリアです。

(3) 駅別の価格差(栄駅477万9750円、野跡駅5万9250円)

駅別の土地価格も大きく異なります。

駅名 公示地価平均(m2) 坪単価
栄駅/栄町駅 477万9750円 1515万0826円
名古屋駅 325万6500円 1032万2314円
金山駅 124万5000円 394万6281円
星ヶ丘駅 68万3200円 216万5289円
野跡駅 5万9250円 18万7603円

栄駅・名古屋駅周辺は商業地として最高価格帯ですが、郊外の野跡駅周辺は住宅地として比較的手頃な価格帯となっています。

(4) 2025年の地価動向(住宅地+3.6%、商業地+5.0%)

2025年の名古屋市の地価は、前年比で住宅地が+3.6%、商業地が+5.0%と、4年連続で上昇傾向にあります。

経済活動が盛んで、交通アクセスが良好なことが地価上昇の要因とされています。

2. 名古屋市の人気エリアと特徴

(1) 星ヶ丘駅・覚王山駅エリア(交通の便・商業施設充実)

星ヶ丘駅・覚王山駅エリアは、名古屋市内で最も人気のある住宅エリアです。

特徴:

  • 交通アクセス: 名古屋駅まで地下鉄東山線で約15分
  • 商業施設: 星ヶ丘テラス、三越などの商業施設が充実
  • 子育て環境: 公園・学校が多く、治安も良好
  • 地価: 星ヶ丘駅68万3200円/m2(216万5289円/坪)

(2) 藤が丘駅・金山駅・八事駅エリア(子育て環境・アクセス良好)

藤が丘駅・金山駅・八事駅エリアも、交通の便と生活環境の良さで人気があります。

藤が丘駅エリア:

  • 地下鉄東山線・リニモの2路線利用可能
  • 自然が豊かで、ファミリー層に人気

金山駅エリア:

  • JR・地下鉄・名鉄の3路線が乗り入れる交通の要所
  • 名古屋駅・栄駅へのアクセスが良好

八事駅エリア:

  • 地下鉄鶴舞線・名城線の2路線利用可能
  • 閑静な住宅街で、教育環境が整っている

(3) 各エリアの価格相場

エリア 公示地価平均(m2) 坪単価
星ヶ丘駅 68万3200円 216万5289円
覚王山駅 65万7500円 208万2645円
藤が丘駅 52万4800円 166万3636円
金山駅 124万5000円 394万6281円
八事駅 57万6300円 182万6446円

(4) 住みやすさと将来性

これらの人気エリアは、交通の便、子育て環境、商業施設の充実度が評価されており、将来的にも地価が安定して推移すると見込まれています。

3. 土地購入時の重要チェックポイント

(1) 地盤の安全性(耐震性・地盤沈下・液状化リスク)

土地購入時には、地盤の安全性を必ず確認しましょう。

  • 地盤調査: 地盤の強度を測定し、必要に応じて地盤改良工事を行う
  • 液状化リスク: 埋立地や河川近くの土地は液状化リスクが高い
  • 費用: 地盤改良工事は100万円以上かかる可能性がある

(2) 災害リスク(ハザードマップの確認)

自然災害による被害予測図(ハザードマップ)で、浸水・土砂崩れなどのリスクを確認しましょう。

名古屋市のハザードマップで、浸水想定区域や土砂災害警戒区域を確認できます。

(3) 境界杭の有無と隣地トラブル防止

境界杭が明確でない土地は、隣人とのトラブルの原因になる可能性があります。

購入前に境界杭の位置を確認し、隣地所有者との境界確認書を取り交わすことを推奨します。

(4) インフラ整備状況(上下水道・電気・ガス)

上下水道・電気・ガスなどのインフラが未整備の場合、設置に100万円以上かかる可能性があります。

購入前に、インフラの整備状況を確認しましょう。

(5) 道路が私道の場合の注意点

道路が私道の場合、維持費用の分担が必要になる可能性があります。

私道所有者との契約内容を確認し、通行権や維持費用の負担について明確にしておきましょう。

4. 用途地域と建築制限の確認

(1) 用途地域とは(13種類の地域区分)

用途地域とは、都市計画法に基づく13種類の地域区分で、建築できる建物の種類や規模が制限されます。

主な用途地域の例:

  • 第一種低層住居専用地域: 低層住宅専用(2階建てまで)
  • 第一種中高層住居専用地域: 中高層住宅・店舗(一部)
  • 第一種住居地域: 住宅・店舗・事務所
  • 商業地域: 商業施設・オフィスビル

(2) 建ぺい率と容積率の制限

建ぺい率と容積率は、用途地域により上限が定められています。

  • 建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積の割合(例:60%)
  • 容積率: 敷地面積に対する延床面積の割合(例:200%)

購入前に、希望する建物が建築可能かどうかを確認しましょう。

(3) 建築できる建物の種類と規模

用途地域により、建築できる建物の種類や規模が制限されます。

例えば、第一種低層住居専用地域では、住宅・学校・診療所のみが建築可能で、商業施設は建築できません。

5. 土地購入にかかる諸費用

(1) 仲介手数料

不動産会社を通じて土地を購入する場合、仲介手数料が必要です。

  • 計算式: (物件価格×3%+6万円)×消費税10%
  • : 3,000万円の土地の場合、105万6,000円

(2) 手付金・不動産取得税

  • 手付金: 契約時に物件価格の5-10%程度を支払う
  • 不動産取得税: 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり)

(3) 登記費用

土地の所有権移転登記にかかる費用です。

  • 登録免許税: 固定資産税評価額の2%
  • 司法書士報酬: 10万円~20万円程度

(4) インフラ未整備の場合の設置費用

上下水道・電気・ガスが未整備の場合、設置費用が必要です。

  • 上下水道: 50万円~100万円
  • 電気: 10万円~30万円
  • ガス: 10万円~30万円

6. まとめ:名古屋市の土地選びのポイント

名古屋市の公示地価平均は56万0840円/m2で、4年連続で上昇傾向にあります。区別では中区が最も高く、港区が最も低い価格帯です。

人気エリアは星ヶ丘駅、覚王山駅、藤が丘駅、金山駅、八事駅で、交通の便・子育て環境・商業施設の充実度が評価されています。

土地購入時は、地盤の安全性、災害リスク(ハザードマップ)、用途地域、境界杭の有無、諸費用(物件価格の5-10%)を必ず確認しましょう。

宅地建物取引士や不動産会社に相談しながら、ご自身のニーズに合った土地を選びましょう。

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よくある質問

Q1名古屋市内で土地価格が高いエリア・安いエリアはどこか?

A1名古屋市の土地価格は区によって大きく異なります。区別では中区が74万4700円/m2(236万0331円/坪)と最も高く、名古屋駅・栄駅周辺の商業エリアです。一方、港区が9万5600円/m2(30万2810円/坪)と最も低く、工業地帯が多いエリアです。駅別では栄駅が477万9750円/m2と最高、郊外の野跡駅が5万9250円/m2と最低となっています(2025年データ)。

Q2土地購入時にどのような諸費用が必要か?

A2土地購入時には、物件価格以外に以下の諸費用が必要です。仲介手数料(物件価格×3%+6万円×消費税)、手付金(物件価格の5-10%)、不動産取得税(固定資産税評価額の3%)、登記費用(登録免許税+司法書士報酬で10万円~20万円程度)が主な諸費用です。全体で物件価格の5-10%が目安です。また、インフラ未整備の場合、上下水道・電気・ガスの設置に100万円以上かかる可能性があります。

Q3用途地域とは何か?建築制限はどの程度あるのか?

A3用途地域とは、都市計画法に基づく13種類の地域区分で、建築できる建物の種類や規模が制限される制度です。例えば、第一種低層住居専用地域では低層住宅のみ建築可能で、商業施設は建築できません。建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)の上限も用途地域により定められています。購入前に、希望する建物が建築可能かどうかを必ず確認しましょう。

Q4名古屋市で住みやすい人気エリアはどこか?

A4名古屋市で住みやすい人気エリアは、1位星ヶ丘駅(地下鉄東山線)、2位覚王山駅(地下鉄東山線)、3位藤が丘駅(地下鉄東山線・リニモ)、4位金山駅(JR・地下鉄・名鉄)、5位八事駅(地下鉄鶴舞線・名城線)です。これらのエリアは、交通の便(名古屋駅へ15分程度)、子育て環境(公園・学校が充実)、商業施設の充実度(星ヶ丘テラス・三越等)が評価されています。

Q52025年の名古屋市の土地価格はどうなっているか?

A52025年の名古屋市の地価は、前年比で住宅地が+3.6%、商業地が+5.0%と、4年連続で上昇傾向にあります。名古屋市の公示地価平均は56万0840円/m2(177万5767円/坪)です。経済活動が盛んで、中部地方最大の都市として交通アクセスも良好なことが地価上昇の要因とされています。今後も安定した上昇が見込まれています。

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Room Match編集部

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