都城市で土地を探すなら知っておきたいポイント
宮崎県都城市で土地購入を検討する際、「価格相場はどのくらいか」「どのエリアを選べばよいか」と悩む方は多いでしょう。
この記事では、都城市の土地価格相場、エリア別の特徴、購入の流れ、注意点を解説します。宮崎県第2の都市である都城市で土地を探すための基礎知識をお伝えします。
この記事のポイント
- 都城市の住宅地は坪単価約5.5万円、商業地は約12万円が目安(2024年時点)
- 梅北町、安久町、上長飯町などに物件が集中している
- 公示地価は微減傾向だが、実際の取引価格は上昇傾向にある
- 建築条件の有無や用途地域を購入前に確認することが重要
都城市の土地価格相場と基本用語
公示地価・基準地価と実際の取引価格の違い
土地価格を調べる際、複数の指標があることを理解しておくことが重要です。
| 指標 | 2024年データ | 前年比 |
|---|---|---|
| 公示地価平均 | 22,769円/㎡(坪単価約7.5万円) | -0.53% |
| 実際の取引価格 | 19,390円/㎡(坪単価約6.4万円) | +7.65% |
(出典: 2024年公示地価・取引価格データ)
公示地価は国土交通省が毎年1月1日時点で公表する標準地の価格です。一方、実際の取引価格は売買が成立した金額であり、両者には乖離がある場合があります。都城市の場合、公示地価は微減傾向ですが、実際の取引価格は上昇傾向にあります。
住宅地と商業地の価格差
都城市の土地価格は用途により大きく異なります。
| 用途 | 平均価格(㎡単価) | 坪単価 |
|---|---|---|
| 住宅地 | 16,592円 | 約54,851円 |
| 商業地 | 36,176円 | 約119,590円 |
住宅地は坪単価約5.5万円と、全国的に見ても手頃な価格帯です。商業地は住宅地の約2倍の価格となりますが、投資用途でない限り、一般的な住宅建築であれば住宅地を探すことになります。
エリア別の特徴と価格帯
梅北町・安久町エリアの特徴
梅北町、安久町は都城市内でも物件数が多いエリアです。
- 価格帯: 250万円〜500万円程度の物件が多い
- 特徴: 住宅地として発展しており、落ち着いた住環境
- アクセス: 市内中心部へ車で10〜15分程度
初めて土地を購入する方や、予算を抑えたい方に向いているエリアです。
上長飯町・中心部エリアの特徴
上長飯町や都城駅周辺は利便性の高いエリアです。
- 価格帯: 300万円〜600万円程度
- 特徴: 商業施設、学校、病院へのアクセスが良い
- アクセス: JR都城駅、バスターミナルに近い
通勤・通学の利便性を重視する方、子育て世帯に向いているエリアです。
価格帯別のエリア選び
予算に応じたエリア選びの目安は以下の通りです。
- 300万円以下: 郊外エリア(広い土地が確保しやすい)
- 300〜500万円: 梅北町、安久町など(住宅地として人気)
- 500万円以上: 上長飯町、中心部エリア(利便性が高い)
エリアにより価格帯が異なるため、複数の物件を比較検討することをおすすめします。
都城市で土地を購入する流れと諸費用
土地購入の基本ステップ
土地購入の一般的な流れは以下の通りです。
- 情報収集: 予算、希望エリア、面積を決める
- 物件検索: ポータルサイトや地元不動産会社で候補を探す
- 現地確認: 実際に土地を見て、周辺環境を確認
- 買付申込: 購入意思を売主に伝える
- 重要事項説明: 宅地建物取引士から詳細説明を受ける
- 売買契約: 契約書に署名・押印、手付金を支払う
- 決済・引渡し: 残代金支払い、所有権移転登記
都城市では、SUUMOで72件、センチュリー21で693件など、複数のポータルサイトや不動産会社で物件を探すことができます。地元密着の不動産会社(まるさ住宅、新興不動産、ビッグ不動産等)も活用すると、より多くの選択肢が見つかる可能性があります。
諸費用・税金の目安
土地購入時には、土地代以外に以下の諸費用がかかります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 仲介手数料 | 土地価格×3%+6万円+消費税 |
| 登記費用 | 10〜20万円程度 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額×3%(軽減措置あり) |
| 印紙税 | 契約金額により1万円〜10万円程度 |
諸費用は土地価格の5〜10%が目安です。詳細は宅地建物取引士や税理士への相談を推奨します。
都城市の土地購入で確認すべき注意点
建築条件の有無と確認方法
土地購入時に必ず確認すべき項目の一つが「建築条件」です。
- 建築条件付き土地: 一定期間内に指定の建築会社と契約することが条件
- 建築条件なし土地: 建築会社を自由に選べる
建築条件付きの場合、指定業者以外で家を建てることができません。自分で建築会社を選びたい場合は、建築条件なしの土地を探す必要があります。物件情報に記載されているため、事前に確認しましょう。
用途地域と建築制限
土地を購入する前に、用途地域と建築制限を確認することが重要です。
- 用途地域: 住居系、商業系、工業系など土地の利用方法を制限
- 建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積の上限
- 容積率: 敷地面積に対する延べ床面積の上限
- 接道義務: 建築基準法上の道路に2m以上接している必要
用途地域によっては、希望する建物が建てられない場合があります。都城市の都市計画情報で確認するか、不動産会社や宅地建物取引士に確認してください。
まとめ:都城市の土地選びの判断基準
都城市の土地は、住宅地で坪単価約5.5万円と手頃な価格帯で購入可能です。梅北町、安久町、上長飯町などのエリアに物件が集中しており、予算と利便性に応じて選ぶことができます。
土地選びでは、価格だけでなく、建築条件の有無、用途地域、周辺環境を総合的に判断することが大切です。複数のポータルサイトや地元不動産会社を活用し、現地確認を行った上で購入を検討しましょう。
不明点がある場合は、宅地建物取引士や税理士などの専門家に相談し、納得のいく土地を見つけてください。


