港区の不動産市場|価格相場・人気エリア・物件選びのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/30

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港区の不動産市場|2025年の動向と圧倒的な資産価値

「港区の不動産価格はいくら?」「今から購入するのは遅い?」と疑問に感じる方は少なくありません。

この記事では、港区(東京23区)の不動産価格相場、エリア別の特徴、売却の流れと注意点、物件選びのポイントを、最新の市場データと公式情報を元に解説します。

初めて港区で不動産取引を検討する方でも、最適な物件選びができるようになります。

この記事のポイント

  • 港区のマンション価格は9年間で2倍(2016年101万円/m²→2025年209万円/m²)、東京23区で最高の上昇率
  • 土地代データによると、2025年の公示地価は前年比+12.7%と加速、5年間で累積約50%上昇
  • 虎ノ門・麻布台・高輪で大規模再開発が進行中、2025-2026年だけで10件以上が完成予定
  • 1-2億円価格帯の取引量が2025年夏以降に大幅減少し、市場のピークアウトの兆候

9年間でマンション価格2倍|2016年101万円から2025年209万円へ

不動産データ分析によると、港区のマンション価格は、9年間で106.4%上昇しています。

価格推移:

  • 2016年: 101万円/m²
  • 2025年: 209万円/m²
  • 上昇率: 106.4%(東京23区で最高)

これは、港区が東京23区の中で最も価格上昇率が高いエリアであることを示しています。

上昇の背景:

  • 大規模再開発による街の魅力向上
  • 高所得層・外国人投資家の需要
  • 供給減少と希少性の高まり
  • リニア中央新幹線開業予定(品川駅)

5年間で地価累積約50%上昇|2025年は前年比+12.7%

港区の住宅地公示地価は、2025年に**前年比+12.7%**と加速しています(前年は+7.2%)。

5年間の累積上昇率:

  • 約50%上昇(2020年→2025年)

2025年の公示地価平均は487.68万円/m²(坪単価1,612万円)で、東京23区内でも最高水準です。

大規模再開発の進行|虎ノ門・麻布台・高輪で10件以上のプロジェクト

港区では、2025-2026年だけで10件以上の大規模再開発プロジェクトが完成予定です。

主要な再開発プロジェクト:

  • 虎ノ門ヒルズ: オフィス・商業施設・住宅の複合開発
  • 麻布台ヒルズ: 森ビルの大規模複合施設(2023年開業)
  • 高輪ゲートウェイシティ: JR東日本の大規模開発(2025年完成予定)

これらの再開発により、港区の魅力がさらに向上する一方、供給増加による価格調整の可能性も指摘されています。

市場のピークアウトの兆候|1-2億円価格帯の取引量減少

2025年夏以降、1-2億円価格帯のマンション取引量が大幅に減少しています。

市場の変化:

  • 都心部の上昇ペースが減速
  • 高価格帯への需要シフト
  • 金利上昇による購入意欲の減退

これは市場のピークアウトの兆候である可能性があり、今後の動向は不確定です。最新の市況は不動産会社にご確認ください。

港区の不動産価格相場|公示地価・マンション・戸建て

2025年の公示地価平均|487.68万円/m²(坪単価1,612万円)

2025年の港区の公示地価は以下の通りです(出典: 土地代データ)。

  • 公示地価平均: 487.68万円/m²(坪単価1,612万円)
  • 前年比: +11.59%

用途別では、以下の通りです。

用途 公示地価(円/m²) 坪単価(円/坪) 前年比
住宅地 257.73万円 852.01万円 +12.66%
商業地 622.94万円 2,059.31万円 +10.97%

住宅地の伸び率が商業地を上回っており、住宅地の需要が非常に高いことがわかります。

マンション価格相場|2LDK: 3,000万円~3億円、3LDK・4LDK: 4,000万円~3億5,000万円

港区のマンション価格相場は、間取りにより大きく異なります(出典: イエシル)。

間取り 価格帯 想定利用者
2LDK 約3,000万円~3億円 DINKS(子どものいない共働き夫婦)・小家族
3LDK・4LDK 約4,000万円~3億5,000万円 ファミリー

専有面積70m²(各住戸が専有できる面積)のマンション平均価格: 1億2533万円

築年数、駅距離、管理状態により大きく変動するため、詳細は不動産会社にご確認ください。

戸建て価格相場|平均2億6580万円(2023年)、平均4億1888万円(2024年)

港区の戸建て価格相場は以下の通りです。

2023年のデータ(出典: SUUMO):

  • 平均売却価格: 2億6580万円
  • 土地面積: 97.92m²
  • 築年数: 20.15年

2024年のデータ:

  • 平均価格: 4億1888万円
  • 平均面積: 139.1m²
  • m²単価: 301万円

2024年は価格が大幅に上昇しており、市況の変化が顕著です。

東京23区内での位置づけ|最も地価上昇率が高いエリア

港区は、東京23区内で最も地価上昇率が高いエリアです。

東京23区内の地価上昇率比較(2025年):

  1. 港区: +12.7%
  2. 渋谷区: データなし
  3. 千代田区: データなし

高級住宅地・ビジネス街・国際性を兼ね備えた港区は、資産価値の高さで突出しています。

エリア別の特徴と価格|青山・赤坂・麻布・白金

虎ノ門・東新橋|価格上昇率トップエリア

港区の中でも、虎ノ門と東新橋は価格上昇率トップエリアです。

虎ノ門:

  • 虎ノ門ヒルズを中心とした大規模再開発
  • オフィス・商業施設・高級住宅の複合開発
  • ビジネス街としての利便性

東新橋:

  • 汐留の再開発エリア
  • 新橋駅、汐留駅へのアクセス良好
  • オフィスビル・高層マンションが立ち並ぶ

青山・表参道|高級住宅街とファッション文化

青山・表参道は、高級住宅街とファッション文化が融合したエリアです。

特徴:

  • 閑静な高級住宅地(南青山)
  • ファッション・カルチャーの中心地(表参道)
  • 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線が利用可能
  • 高級ブティック、レストラン、カフェが充実

赤坂・六本木|ビジネス街と国際性

赤坂・六本木は、ビジネス街と国際性が特徴のエリアです。

赤坂:

  • 政治・経済の中心地(国会議事堂、首相官邸が近い)
  • オフィスビル、高級ホテル、飲食店が集積
  • 東京メトロ丸ノ内線・銀座線・南北線が利用可能

六本木:

  • 六本木ヒルズ、東京ミッドタウンの大規模複合施設
  • 外資系企業、大使館が多数立地
  • 国際色豊かな街並み

ただし、六本木の一部は歓楽街エリアで犯罪発生率が高いため、治安の確認が重要です。

麻布・白金|閑静な高級住宅地

麻布・白金は、港区の中でも特に閑静な高級住宅地です。

麻布:

  • 大使館が多数立地し、国際色豊か
  • 閑静な住宅街と商業地が調和
  • 麻布十番駅周辺は商店街が充実

白金:

  • 「白金台」「シロガネーゼ」として知られる高級住宅地
  • 高級マンション、一戸建てが立ち並ぶ
  • 自然教育園、八芳園など緑豊かな環境

治安の良いエリア|外苑前駅、神谷町駅、御成門駅

港区で治安が良く、子育てに適したエリアは以下の通りです(出典: イエシル)。

治安の良い駅周辺:

  • 外苑前駅: 閑静な住宅地、青山エリア
  • 神谷町駅: オフィス街と住宅地が共存
  • 御成門駅: 閑静な住宅地、東京タワーに近い

注意すべきエリア:

  • 六本木の一部(歓楽街エリア)
  • 新橋の一部(繁華街エリア)

物件選びでは、昼夜の様子を確認し、治安の良いエリアを選びましょう。

港区での不動産売却の流れと注意点|仲介と買取の選び方

売却の6ステップ|査定依頼から確定申告まで

港区での不動産売却の流れは以下の通りです(出典: クルーズカンパニー)。

  1. 査定依頼: 複数の不動産会社に査定を依頼(最低3社以上推奨)
  2. 媒介契約(不動産会社に売却を依頼する契約): 不動産会社と媒介契約を締結(専属専任、専任、一般の3種類)
  3. 販売活動: 広告・内覧対応などの販売活動
  4. 売買契約: 買主と売買契約を締結、手付金を受領
  5. 引渡し・決済: 残金を受領し、所有権を移転
  6. 確定申告: 売却の翌年に確定申告(譲渡所得税の納付)

仲介と買取の違い|期間・価格・手数料の比較

不動産売却には、仲介買取の2つの方法があります。

項目 仲介 買取
期間 3-6ヶ月 約1ヶ月
価格 市場価格 市場価格の70-80%
手数料 仲介手数料(売却価格の3%+6万円+消費税が上限) なし(買取業者が負担)
メリット 高値で売却できる可能性 確実に短期間で現金化
デメリット 売却に時間がかかる 価格が低い

仲介|3-6ヶ月で高値売却を目指す

仲介は、不動産会社を通じて買主を探す売却方法です。

仲介のメリット:

  • 市場価格で高値売却できる可能性
  • 買主を広く募集できる
  • 専門家のサポートを受けられる

仲介のデメリット:

  • 売却に3-6ヶ月程度かかる
  • 内覧対応などの手間がかかる
  • 売却が成立しない可能性もある

時間に余裕があり、高値を狙う場合は仲介が推奨されます。

買取|約1ヶ月で確実に現金化

買取は、不動産会社が直接買い取る売却方法です。

買取のメリット:

  • 約1ヶ月で確実に現金化できる
  • 内覧対応などの手間が不要
  • 仲介手数料がかからない

買取のデメリット:

  • 市場価格の70-80%程度の価格になる
  • 選択肢が限られる(買取業者が少ない)

急ぎの場合や確実に現金化したい場合は、買取が有効です。

最低3社以上の査定を取る重要性

クルーズカンパニー調査によると、港区では、66.7%の売主が5社以上に査定依頼しています。

複数社に査定を依頼するメリット:

  • 価格相場を正確に把握できる
  • 査定額が大きく異なる場合がある
  • 各社のサービス・手数料を比較できる
  • 営業担当者との相性を確認できる

最低3社以上に査定を依頼し、公平に比較した上で、最適な不動産会社を選びましょう。港区には267社の不動産会社が登録されています(出典: SUUMO)。

港区で物件を選ぶポイント|立地・治安・資産価値

交通アクセス|16本の路線が利用可能

港区は、16本の路線が通る交通至便なエリアです。

主要路線:

  • JR: 山手線、京浜東北線、東海道線、横須賀線
  • 東京メトロ: 銀座線、丸ノ内線、日比谷線、千代田線、半蔵門線、南北線
  • 都営地下鉄: 浅草線、三田線、大江戸線
  • その他: ゆりかもめ、りんかい線

主要ターミナル駅(品川、新橋、浜松町、六本木、赤坂、表参道等)へのアクセスが良好で、通勤・通学に非常に便利です。

治安の確認|歓楽街エリアの犯罪発生率に注意

港区は全体的に治安が良いエリアですが、一部の歓楽街エリアでは注意が必要です。

治安の良いエリア:

  • 外苑前、神谷町、御成門、白金台、麻布十番

注意すべきエリア:

  • 六本木の一部(歓楽街エリア)
  • 新橋の一部(繁華街エリア)

物件選びでは、昼夜両方の時間帯に現地を訪れ、周辺環境を確認しましょう。

教育環境|インターナショナルスクール・名門校の充実

港区は、教育環境が23区内でもトップクラスに充実しています。

インターナショナルスクール:

  • 聖心インターナショナルスクール
  • 東京インターナショナルスクール
  • 西町インターナショナルスクール

名門校:

  • 慶應義塾幼稚舎
  • 東京女学館小学校
  • 麻布中学校・高等学校

外国人居住者が多く、国際色豊かな教育環境が整っています。

商業施設とインフラの利便性

港区は、商業施設とインフラが非常に充実しています。

大型商業施設:

  • 六本木ヒルズ
  • 東京ミッドタウン
  • 虎ノ門ヒルズ
  • 麻布台ヒルズ

インフラ:

  • 病院、クリニックが多数
  • スーパー、コンビニが充実
  • 高級レストラン、カフェが多数

日常生活の利便性が非常に高く、快適な暮らしができます。

長期的な資産価値と再開発の影響

港区の不動産は、長期的な資産価値が高いとされていますが、今後の動向には注意が必要です。

資産価値を支える要因:

  • 交通利便性の高さ
  • 商業施設・インフラの充実
  • 国際性と文化的魅力
  • 大規模再開発による街の進化

リスク要因:

  • 2025年夏以降の取引量減少
  • 大規模再開発による供給増加
  • 金利上昇による購入意欲の減退
  • 外国人投資家の動向(円安効果の反転リスク)

長期保有前提の資産形成目的であれば検討の余地がありますが、専門家(宅建士、不動産鑑定士等)への相談を強く推奨します。

複数の不動産会社への相談の重要性

港区での不動産取引では、複数の不動産会社に相談することを強く推奨します。

複数社に相談するメリット:

  • 価格相場を正確に把握できる
  • 物件情報の選択肢が増える
  • 各社のサービス・手数料を比較できる
  • 営業担当者との相性を確認できる

最低3社以上に相談し、公平に比較した上で、最適な不動産会社を選びましょう。

まとめ|港区での不動産取引を成功させるために

港区の不動産市場は、9年間でマンション価格が2倍(2016年101万円/m²→2025年209万円/m²)と、東京23区で最高の上昇率を記録しています。2025年の公示地価は前年比+12.7%と加速し、5年間で累積約50%上昇しました。

虎ノ門・麻布台・高輪で大規模再開発が進行中ですが、2025年夏以降は1-2億円価格帯の取引量が大幅に減少し、市場のピークアウトの兆候が見られます。

マンション価格は2LDKで約3,000万円~3億円、戸建ては平均2億6580万円~4億1888万円です。物件選びでは、交通アクセス(16本の路線)、治安(歓楽街エリアに注意)、教育環境、長期的な資産価値を総合的に評価し、複数の不動産会社に相談しながら、最適な物件を見つけましょう。最新の価格相場や市況は、信頼できる不動産会社や専門家にご確認ください。

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よくある質問

Q1港区の不動産価格の平均はいくら?

A12025年の公示地価平均は487.68万円/m²(坪単価1,612万円)です。マンションは2LDKで約3,000万円~3億円、3LDK・4LDKで約4,000万円~3億5,000万円、戸建ては平均2億6580万円(2023年)~4億1888万円(2024年)です。築年数、駅距離、管理状態により大きく変動するため、詳細は不動産会社にご確認ください。

Q2港区の地価は今後も上昇する?

A22025年は5年連続上昇中(前年比+12.7%)ですが、1-2億円価格帯の取引量が夏以降に大幅減少し、市場のピークアウトの兆候が見られます。大規模再開発による供給増加で、今後は価格調整の可能性もあります。長期保有前提の資産形成目的なら検討の余地がありますが、最新情報は不動産会社や専門家にご確認ください。

Q3港区で治安が良く子育てに適したエリアは?

A3外苑前駅、神谷町駅、御成門駅周辺が治安良好です。歓楽街エリア(六本木・新橋の一部)は犯罪発生率が高いため注意が必要です。港区はインターナショナルスクールや名門校(慶應義塾幼稚舎、麻布中学校等)が充実しており、教育環境は23区内でもトップクラスです。

Q4不動産売却時は仲介と買取のどちらを選ぶべき?

A4仲介は3-6ヶ月で高値売却を目指す方法(市場価格)、買取は約1ヶ月で確実に現金化する方法(市場価格の70-80%)です。時間に余裕があり高値を狙う場合は仲介、急ぎの場合や確実に現金化したい場合は買取が推奨されます。港区では66.7%の売主が5社以上に査定依頼しています。

Q5港区のマンション価格は9年間で2倍になったが、今から買うのは遅い?

A52016年101万円/m²から2025年209万円/m²へ106.4%上昇しました。ただし2025年夏以降は取引量減少の兆候があり、市場のピークアウトの可能性もあります。長期保有前提の資産形成目的なら検討の余地がありますが、短期的な値上がりを期待する場合はリスクがあります。専門家(宅建士、不動産鑑定士等)への相談を推奨します。

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Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

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