マンションにおすすめのWi-Fi環境|回線選び・設置方法・速度改善を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/11

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マンションのWi-Fi環境とは

マンションでインターネットを利用する際、「どのWi-Fiを選べばいいのか」「無料インターネットは遅いのか」と悩む方は少なくありません。リモートワークや動画視聴の機会が増えた現在、快適なWi-Fi環境は生活の質を大きく左右します。

この記事では、マンションでのWi-Fi選びのポイント、回線の種類、速度改善方法を、総務省の公式データや通信事業者の情報を元に解説します。

賃貸・分譲を問わず、自分の用途に合った最適なWi-Fi環境を構築できるようになります。

この記事のポイント

  • マンションのWi-Fiは光回線・ホームルーター・ポケット型WiFiの3種類から選べる
  • 速度重視なら光回線(下り200Mbps以上)、手軽さ重視ならホームルーターがおすすめ
  • 光回線導入には工事費15,000〜45,000円かかるが、キャンペーンで実質無料になる場合も多い
  • 賃貸で光回線工事を行う場合は必ず大家・管理会社の許可を取る必要がある
  • 無料インターネット付き物件は回線速度が遅い傾向があり、個別契約で改善できる場合も

マンションのWi-Fi環境が重要な理由

リモートワークと高速回線需要の増加

2020年以降のリモートワーク普及により、自宅のインターネット環境の重要性が大幅に増しました。Web会議、大容量ファイルのやり取り、クラウドサービスの利用など、安定した高速回線が必須となっています。

総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、光回線の契約数は年々増加しており、マンションでも高速回線への需要が高まっています。

マンション選びにおけるネット環境の確認ポイント

マンション選びの際、内見時に以下のポイントを確認することで、入居後のネット環境のトラブルを避けられます。

  • 回線設備の状況: 光配線方式かVDSL方式か
  • 無料インターネットの有無: 無料回線の速度・安定性
  • 個別契約の可否: 光回線を個別に契約できるか
  • 工事の可否: 賃貸の場合、大家の許可が必要か

マンションのインターネット回線の種類と特徴

光回線の特徴(速度・料金・工事)

光回線は、光ファイバーケーブルを使用した高速インターネット回線です(下り最大1〜10Gbps)。

項目 内容
速度 下り200Mbps以上(実測値)
月額料金 4,000〜5,000円程度
工事費 15,000〜45,000円(キャンペーンで実質無料の場合あり)
メリット 高速・安定した通信
デメリット 工事が必要、賃貸では大家の許可が必要

マンションでは、建物全体で1つの光回線を共用する「マンションタイプ」が一般的です。戸建てより月額料金が安い傾向にあります。

ホームルーターの特徴(工事不要・手軽さ)

ホームルーターは、工事不要でコンセントに挿すだけで使える据え置き型のWiFiルーターです。

項目 内容
速度 下り100〜150Mbps程度(実測値)
月額料金 4,000円台
工事費 不要
メリット 工事不要、申し込み後すぐ利用可能
デメリット 光回線より速度・安定性で劣る場合あり

2025年時点では、ドコモhome 5G、WiMAX、ソフトバンクエアーなどが人気です。

ポケット型WiFiの特徴(持ち運び可能)

ポケット型WiFiは、持ち運び可能な小型のモバイルルーターです。

項目 内容
速度 下り50〜100Mbps程度(実測値)
月額料金 3,000〜4,000円台
工事費 不要
メリット 外出先でも利用可能、工事不要
デメリット 光回線・ホームルーターより速度が劣る

外出先でもインターネットを利用したい方に向いています。

VDSL方式と光配線方式の違い

マンションの光回線には、VDSL方式と光配線方式があります。

項目 VDSL方式 光配線方式
配線方法 共用部まで光回線、各戸へは電話線 各戸まで光ファイバー
速度 下り最大100Mbps程度 下り最大1Gbps程度
築年数 築20年以上の物件に多い 築浅物件に多い

光配線方式のほうが高速ですが、物件の設備状況により選択肢が限られます。

用途別・物件別の回線選びのポイント

速度重視なら光回線

以下のような用途では、光回線が最適です。

  • リモートワーク: Web会議、大容量ファイルのやり取り
  • オンラインゲーム: 低遅延・高速通信が必須
  • 4K動画視聴: 高画質ストリーミング
  • 家族複数人で同時利用: 複数デバイスでの安定利用

光回線は月額4,000〜5,000円と少し高めですが、速度・安定性の面で優れています。

手軽さ重視ならホームルーター

以下のような場合は、ホームルーターが便利です。

  • 工事ができない: 賃貸で大家の許可が得られない
  • すぐに使いたい: 申し込み後すぐに利用開始したい
  • 引越しが多い: 工事不要で引越し先でもすぐ使える
  • ライトユーザー: Web閲覧、メール、SNS程度の利用

ホームルーターは光回線より速度・安定性で劣る場合がありますが、日常的な利用には十分な性能です。

無料インターネット付き物件の注意点

「無料インターネット付き」の賃貸物件は魅力的ですが、以下の注意点があります。

  • 速度が遅い傾向: 入居者で帯域を分け合うため、混雑時に速度が低下
  • 夜間・休日に遅くなる: 利用者が多い時間帯は特に遅い
  • 個別契約で改善可能: 大家の許可を得て、個別に光回線やホームルーターを契約することで改善できる場合も

無料回線の速度を事前に確認したい場合は、内見時に不動産会社に問い合わせてください。

月額料金とスマホセット割の活用

スマホと同じキャリアの光回線を契約すると、スマホセット割で月額割引される場合があります。

キャリア 対象光回線 割引額
ドコモ ドコモ光 月額550〜1,100円割引
au auひかり 月額550〜1,100円割引
ソフトバンク ソフトバンク光 月額550〜1,100円割引

家族全員で同じキャリアを使っている場合、さらにお得になります。

光回線導入の手続きと注意点

大家・管理会社の許可が必要なケース

賃貸マンションで光回線工事を行う場合、以下のケースでは大家・管理会社の許可が必須です。

  • 穴あけ工事が必要: 壁に穴をあけて光ファイバーを引き込む場合
  • 共用部への配線: 共用廊下にケーブルを這わせる場合

一方、以下のケースでは許可が不要な場合もあります。

  • 既存の電話線配管を利用: 穴あけ不要で光ファイバーを引き込む
  • エアコンダクト利用: 既存の穴を利用して配線

許可申請の際は、「穴あけ不要で工事可能」「退去時に原状復帰する」と説明すると、許可されやすい傾向があります。

工事費用と実質無料キャンペーン

光回線の工事費は15,000〜45,000円程度ですが、多くの事業者がキャンペーンで実質無料にしています。

実質無料の仕組みは、工事費を分割払いにし、毎月同額を割引することで、契約期間中は実質的に負担がなくなる方式です。ただし、契約期間中に解約すると、残りの工事費を一括請求される場合があるため注意してください。

退去時の原状復帰義務

賃貸で光回線工事を行った場合、退去時に原状復帰を求められる可能性があります。

  • 穴あけ工事: 壁の穴を埋める費用(数万円)
  • 光ファイバーの撤去: 配線を元に戻す費用

工事前に、退去時の原状復帰義務について大家・管理会社に確認し、書面で取り交わしておくと安心です。

Wi-Fi速度改善と接続安定化の方法

無料回線が遅い場合の対処法

無料インターネット付き物件で速度が遅い場合、以下の対処法があります。

  1. 個別に光回線を契約: 大家の許可を得て、個別に光回線を契約する
  2. ホームルーターを契約: 工事不要で、無料回線より高速な場合が多い
  3. 有線LAN接続: Wi-Fiではなく有線LANでPCに接続すると安定する
  4. ルーター設置位置を変更: 電波の届きやすい位置にルーターを移動

ルーター設置位置の最適化

Wi-Fiルーターの設置位置を工夫することで、速度が改善される場合があります。

おすすめの設置場所:

  • 部屋の中央: 全体に電波が届きやすい
  • 床から1〜2m: 床に置くと電波が届きにくい
  • 障害物のない場所: 家具や壁で電波が遮られない場所

避けるべき場所:

  • 床の隅: 電波が届きにくい
  • 電子レンジの近く: 電波干渉が発生する
  • 水槽の近く: 水が電波を吸収する

中継器の活用と効果

マンションが広い場合や、ルーターから離れた部屋で電波が弱い場合、Wi-Fi中継器を活用すると改善できます。

中継器は、ルーターの電波を受信して再発信することで、電波の届く範囲を広げる機器です。価格は3,000〜10,000円程度で、コンセントに挿すだけで使えます。

ただし、中継器を経由することで速度が若干低下する場合もあるため、ルーター設置位置の最適化を優先してください。

まとめ:状況別のWi-Fi選びのポイント

マンションでのWi-Fi選びは、用途・物件の設備状況・工事可否により最適な選択肢が異なります。

速度重視なら光回線(下り200Mbps以上)、工事不要で手軽さ重視ならホームルーター、外出先でも使いたいならポケット型WiFiがおすすめです。

賃貸で光回線工事を行う場合は、必ず大家・管理会社の許可を取り、退去時の原状復帰義務も確認してください。無料インターネット付き物件は速度が遅い傾向がありますが、個別契約で改善できる場合もあります。

月額料金はスマホセット割を活用することで抑えられます。自分の用途と予算に応じて、最適なWi-Fi環境を構築しましょう。

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よくある質問

Q1マンションでどのWiFiを選べばいいですか?

A1速度重視なら光回線(下り200Mbps以上)、工事不要で手軽さ重視ならホームルーター(ドコモhome 5G、WiMAX、ソフトバンクエアー等)、外出先でも使いたいならポケット型WiFiがおすすめです。リモートワークやオンラインゲームなど高速通信が必要な用途では光回線が最適です。工事ができない賃貸や、すぐに使いたい場合はホームルーターが便利です。用途・コスト・工事可否で選択してください。

Q2工事不要のWiFiはどれですか?

A2ホームルーター(ドコモhome 5G、WiMAX、ソフトバンクエアー等)とポケット型WiFiは工事不要でコンセントに挿すだけで使えます。申し込み後すぐに利用開始でき、引越し先でもそのまま使えます。ただし光回線より速度・安定性で劣る場合があるため、リモートワークやオンラインゲームなど高速通信が必要な用途では光回線を検討してください。

Q3マンションの無料インターネットが遅い場合どうすればいいですか?

A3無料インターネットは入居者で帯域を分け合うため、混雑時(夜間・休日)に速度が低下します。対処法として、大家の許可を得て個別に光回線やホームルーターを契約することで改善できます。また、Wi-Fiではなく有線LAN接続にする、ルーター設置位置を最適化する、中継器を活用するなどの方法もあります。

Q4光回線の導入に大家の許可は必要ですか?

A4穴あけ工事が必要な場合は必須です。壁に穴をあけて光ファイバーを引き込む場合や、共用部への配線が必要な場合は大家・管理会社の許可が必要です。一方、既存の電話線配管やエアコンダクトを利用する穴あけ不要の工事であれば許可されやすい傾向があります。退去時の原状復帰義務についても確認し、書面で取り交わしておくと安心です。

Q5月額料金はいくらかかりますか?

A5光回線は4,000〜5,000円、ホームルーターは4,000円台、ポケット型WiFiは3,000〜4,000円台が目安です。スマホセット割(au/ドコモ/ソフトバンク)を活用すると、月額550〜1,100円割引される場合があります。家族全員で同じキャリアを使っている場合はさらにお得になります。また、光回線の工事費(15,000〜45,000円)はキャンペーンで実質無料になる場合も多いです。

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Room Match編集部

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