マンションのネット回線選び完全ガイド:種類・速度・料金比較と導入手順

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/15

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マンションのネット回線選びが重要な理由

マンションでのインターネット回線選びに悩む際、「光回線とVDSLの違いは何か」「どの配線方式が速いのか」「料金相場はいくらか」と疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、マンションのネット回線の種類(完備・対応・未対応)、配線方式の違いと速度・料金への影響、回線の選び方、導入手順と注意点、速度改善のコツを解説します。

テレワークやゲーム等で快適な速度を実現するための判断基準が分かります。

マンションのネット回線の種類

マンションのインターネット環境は「完備」「対応」「未対応」の3種類があります。

インターネット完備とは

インターネット完備:

  • 回線事業者とプロバイダの契約が完了
  • 入居後すぐにインターネットが使える状態
  • 追加費用が不要な場合が多い

インターネット対応とは

インターネット対応:

  • 共有部分まで光回線が引き込まれている
  • 各住戸までは配線されていない
  • 個別契約と工事が必要

インターネット未対応とは

インターネット未対応:

  • マンションに光回線設備がない
  • 管理会社・大家の許可を得て、回線事業者に工事を依頼する必要がある

配線方式の違いと速度比較

マンションの配線方式は3種類あり、速度と安定性が異なります。

光配線方式(最大1Gbps)

光配線方式:

  • マンション内の各部屋へ光ファイバーケーブルで接続
  • 最大1Gbpsで最も高速・安定
  • 新しいマンションに多い

LAN配線方式

LAN配線方式:

  • マンションの共用部まで光回線
  • 共用部から各部屋はLANケーブルで配線
  • 光配線とVDSLの中間の速度
  • 最近は2.5-5Gbpsの高速サービスも提供されている

VDSL方式(最大100Mbps)

VDSL方式:

  • マンションの共用部まで光回線
  • 共用部から各部屋は電話回線を使う
  • 最大100Mbpsで、夜間の混雑時間帯はさらに遅くなる可能性
  • 古いマンションに多い

3つの配線方式の比較表

配線方式 最大速度 安定性 特徴
光配線方式 1Gbps ★★★ 最も高速・安定、新しいマンション
LAN配線方式 100Mbps-5Gbps ★★ 中間の速度
VDSL方式 100Mbps 電話回線使用、混雑に弱い、古いマンション

料金相場とプロバイダ選び

マンションタイプの光回線の料金相場とプロバイダを確認します。

マンションタイプの月額料金相場(3,000-5,000円)

マンションタイプの月額料金:

  • 3,000-5,000円程度が相場
  • 戸建てタイプより約1,000円安い
  • プロバイダや契約プランにより異なる

主要プロバイダの比較

主要なマンション向け光回線プロバイダは以下の通りです(2025年12月時点)。

  • NURO光: 高速(最大2Gbps)、月額料金やや高め
  • ドコモ光: 大手キャリア、ドコモユーザーは割引あり
  • GMOとくとくBB光: 料金重視、キャンペーン豊富

※特定のプロバイダのみを推奨するものではありません。複数社を比較検討することを推奨します。

全戸一括型マンションISPのメリット

全戸一括型マンションISP:

  • マンション全体で一括契約
  • 個別契約より安価で入居者の負担が少ない
  • 2025年3月時点で提供戸数642万戸、成長率9.4%

導入手順と注意点

マンションで光回線を導入する手順と注意点を確認します。

利用可能な回線の確認方法

まず、マンションでどの回線が利用可能かを確認します。

  • 管理会社・大家に問い合わせ
  • 回線事業者の公式サイトで検索
  • 賃貸物件の場合は物件情報を確認

管理会社・大家への確認と許可

光回線工事には管理会社・大家の許可が必須です。

壁に小さな穴を開ける可能性があるため、事前確認が重要です。許可が得られない場合は既存の回線を使う必要があります。

工事の流れと立会い

工事の流れ:

  1. プロバイダに申し込み
  2. 工事日程を調整(1-2週間程度)
  3. 工事当日(1-2時間程度)に契約者本人が立会い
  4. 工事完了後、ルーター設定

工事費: 15,000-40,000円程度(キャンペーンで無料になる場合もある)

速度が遅いときの対処法(IPv6 IPoE、機器再起動等)

インターネットが遅い場合の対処法は以下の通りです。

  • IPv6 IPoE接続への変更: 従来のIPv4 PPPoEより混雑に強く、高速・安定
  • ルーターの再起動: 一時的な不具合を解消
  • プロバイダ乗り換え: 混雑が原因の場合に有効
  • 戸建てタイプ契約: マンションタイプより高速(管理会社の許可が必要)
  • 配線方式の変更: VDSL方式の場合、管理組合に相談

まとめ:状況別の選び方

マンションのネット回線は「完備」(入居後すぐ利用可)と「対応」(個別契約・工事が必要)で大きく異なります。

配線方式は光配線方式(最大1Gbps)> LAN配線方式 > VDSL方式(最大100Mbps)の順で速度が速く、光配線方式が最も高速・安定です。

マンションタイプの月額料金は3,000-5,000円程度が相場で、戸建てタイプより約1,000円安いです。光回線工事には管理会社・大家の許可が必須で、工事費は15,000-40,000円程度(キャンペーンで無料の場合もあります)。

速度が遅い場合はIPv6 IPoE接続、機器再起動、プロバイダ乗り換え等で改善できます。複数のプロバイダを比較検討し、自分に合った回線を選びましょう。

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よくある質問

Q1VDSLと光配線方式の違いは何ですか?

A1VDSL方式は最大100Mbps、光配線方式は最大1Gbpsです。VDSL方式は共用部から各部屋まで電話回線を使い、光配線方式は光ファイバーで直接配線します。速度と安定性は光配線方式が優位で、新しいマンションに多く採用されています。VDSL方式は夜間の混雑時間帯にさらに遅くなる可能性があります。

Q2マンションのインターネットが遅い時の対策は?

A2IPv6 IPoE接続への変更、ルーターの再起動、プロバイダ乗り換え、戸建てタイプ契約等が有効です。IPv6 IPoEは従来のIPv4 PPPoEより混雑に強く、高速・安定した通信が可能です。VDSL方式の場合は配線方式の変更を管理組合に相談する選択肢もあります。機器の再起動で一時的な不具合が解消する場合もあります。

Q3マンションの光回線の料金相場はいくらですか?

A3マンションタイプは月額3,000-5,000円程度が相場です。戸建てタイプより約1,000円安く設定されています。プロバイダや契約プラン(NURO光、ドコモ光、GMOとくとくBB光等)により料金は異なるため、複数社の比較検討を推奨します。キャンペーンで初期費用や工事費が無料になる場合もあります。

Q4マンションで光回線を変更することは可能ですか?

A4管理会社・大家の許可があれば可能です。壁に穴を開ける工事を伴う場合があるため、事前確認が必須です。許可が得られない場合は既存の回線を使う必要があります。工事内容や建物への影響を管理会社に説明し、許可を得ることが重要です。賃貸の場合は特に慎重な確認が必要です。

Q5マンションの光回線工事はどれくらいかかりますか?

A5工事時間は1-2時間程度です。契約者本人または代理人の立会いが必須です。工事費は15,000-40,000円程度で、キャンペーンにより無料になる場合もあります。日程調整に1-2週間程度要することが多いため、余裕を持った申し込みが推奨されます。工事完了後はルーター設定が必要です。

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Room Match編集部

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