3LDKマンションの間取り事例・選び方・メリット・デメリット

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/24

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3LDKマンションとは?基本知識と適した家族構成

3LDKマンションの購入や賃貸を検討する際、「自分の家族構成に合っているのか」「どのくらいの広さが必要なのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、3LDKマンションの間取りタイプ、専有面積別の事例、選び方のポイントを、国土交通省の公式基準や信頼できる情報源を元に解説します。

初めてマンションを探す方でも、家族構成やライフスタイルに合った3LDKの選び方がわかるようになります。

この記事のポイント

  • 3LDKは2人暮らしのDINKS、3〜4人家族に適した間取り
  • 横長LD型と縦長LD型の2つが代表的なタイプで、ライフスタイルに応じた選択が重要
  • マンションの3LDKは60〜100㎡が一般的で、東京23区では60㎡後半〜70㎡前半がボリュームゾーン
  • 生活動線、収納スペース、将来のリノベーション可能性を内見時に確認することが必須

(1) 3LDKの定義(3つの居室+LDK)

3LDKとは、3つの居室(寝室・子供部屋等)と1つのリビング・ダイニング・キッチンを備えた間取りです。

居室は主に寝室、子供部屋、書斎などに使われ、LDKは家族が集まるリビング、食事をするダイニング、料理をするキッチンが一体化したスペースを指します。

(2) 適した家族構成(2人暮らしDINKS、3〜4人家族)

3LDKは以下の家族構成に適しています。

  • 2人暮らしのDINKS: 夫婦2人で寝室+書斎+趣味部屋として活用
  • 3〜4人家族: 夫婦+子ども1〜2人で、寝室+子供部屋×2として使用
  • 単身者: リモートワークの普及により、50㎡台の3LDKでも自宅をオフィスとして活用するケースが増加

家族構成の変化に柔軟に対応できるのが3LDKの特徴です。

(3) 国土交通省の面積基準(都市居住型3人家族:75㎡)

国土交通省の住生活基本計画では、都市居住型の3人家族に必要な誘導居住面積水準は75㎡が目安とされています。

これは豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅面積の水準です。

ただし、実際の快適性は家族構成・ライフスタイル・収納の工夫により大きく異なるため、あくまで参考値として考えましょう。

3LDKの代表的な間取りタイプと特徴

3LDKには大きく分けて横長LD型と縦長LD型の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、ライフスタイルに合った間取りを選びましょう。

(1) 横長LD型(開放感重視、バルコニー面に幅広いリビング)

横長LD型は、バルコニーに面した幅広いリビング・ダイニングを持つ間取りです。

メリット:

  • バルコニー側の窓が大きく、開放感がある
  • リビングに家族が集まりやすい
  • 家具配置の自由度が高い

デメリット:

  • 居室の独立性が低い場合がある
  • リビングを通る生活動線が発生しやすい

開放感を重視し、家族が集まる時間を大切にしたい方に適しています。

(2) 縦長LD型(独立性重視、バルコニーから玄関まで縦長のリビング)

縦長LD型は、バルコニーから玄関まで縦に長いリビング・ダイニングを持つ間取りです。

メリット:

  • 居室の独立性が高い
  • 各部屋へのアクセスがリビングを通らずに済む場合がある
  • プライバシーを確保しやすい

デメリット:

  • 横長LD型に比べて開放感は低い
  • リビングの家具配置に工夫が必要

家族それぞれのプライバシーを重視したい方に適しています。

(3) 全居室横並び型(2024年人気、日当たり良好で廊下が短い)

2024年のトレンドとして、全居室横並び型の間取りが4人家族に人気です。

特徴:

  • すべての居室がバルコニー側に並んでおり、日当たりが良好
  • 廊下が短く、居住スペースが広く取れる
  • 家族全員が明るい部屋で過ごせる

日当たりを重視する子育て世帯に特におすすめです。

(4) リビング横に居室がある間取り(フレキシブルな使い方が可能)

リビング横に居室がある間取りは、使い方の柔軟性が高いのが特徴です。

活用例:

  • 家族が少ない場合はリビングと繋げて広く使う
  • 区切って書斎やワークスペースにする
  • 将来的に子供部屋として独立させる

ライフスタイルの変化に対応しやすい間取りです。

専有面積別の3LDK間取り事例と適正な広さ

マンションの3LDKは専有面積によって住み心地が大きく変わります。専有面積とは、マンションで所有者が専有できる部分の床面積(壁芯面積で計算)です。

(1) 60㎡台の3LDK(東京23区のボリュームゾーン)

東京23区の新築マンションでは、60㎡後半〜70㎡前半がボリュームゾーンです。

適した家族構成:

  • 3人家族(夫婦+子ども1人)
  • 2人暮らしのDINKS

注意点:

  • 生活動線がリビングを通る場合、家具配置に制約が出る可能性がある
  • 収納スペースの工夫が必要

家族構成とライフスタイル次第で十分な広さですが、実際の内覧で生活動線や収納スペースを確認することが必須です。

(2) 70㎡台の3LDK(3〜4人家族に適した広さ)

70㎡台の3LDKは、3〜4人家族にとって快適な広さです。

特徴:

  • 各居室に十分なスペースがある
  • 収納スペースも比較的余裕がある
  • 国土交通省の誘導居住面積水準(75㎡)に近い

子育て世帯にとって、長く住み続けられる広さと言えます。

(3) 80㎡以上の3LDK(ゆとりのある居住空間)

80㎡以上の3LDKは、ゆとりのある居住空間が確保できます。

メリット:

  • 各居室が広く、収納スペースも豊富
  • 家族が増えても対応しやすい
  • 将来のリノベーションの自由度が高い

ただし、価格や管理費も高くなる傾向があるため、予算と相談しながら検討しましょう。

(4) 50㎡台の3LDK(単身者のリモートワーク活用)

リモートワークの普及により、50㎡台の3LDKを単身者が自宅をオフィスとして活用するケースが増えています。

活用例:

  • 1室をワークスペース専用に
  • 1室を趣味部屋や収納部屋に
  • 寝室とワークスペースを完全に分離

単身者にとっては十分な広さですが、将来家族が増える可能性がある場合は慎重に検討しましょう。

3LDKマンションのメリットとデメリット

3LDKマンションには、家族構成の変化に対応できる柔軟性がある一方で、少人数世帯では部屋を持て余す可能性もあります。

(1) メリット:家族構成の変化に対応、将来の活用方法が多様

主なメリット:

  • 家族が増えても対応しやすい(子どもが2人になっても各自の部屋を確保)
  • 書斎、趣味部屋、収納部屋など多様な用途に使える
  • 将来賃貸に出す際も需要が高い

3LDKは住み替えを前提としない長期居住にも適しています。

(2) デメリット:少人数世帯では部屋を持て余す、生活動線の制約

主なデメリット:

  • 夫婦2人だけなど少人数世帯では部屋を持て余す可能性がある
  • 生活動線の一部がリビングを通る間取りは、家具配置に制約が出る場合がある
  • 広さに応じて管理費・修繕積立金が高くなる

部屋を持て余すことを避けたい場合は、2LDKも選択肢に入れて検討しましょう。

(3) 部屋の向きと用途(東向きは子ども部屋、北向きは就寝時間が遅い方に適する)

部屋の向きは住み心地に大きく影響します。

向き 特徴 適した用途
東向き 朝日で目覚められ、生活リズムを整えやすい 子ども部屋
南向き 日当たりが最も良く、冬でも暖かい リビング、寝室
西向き 午後から夕方にかけて日が差す リビング
北向き 日当たりが少ないが、安定した明るさ 就寝時間が遅い方の寝室、書斎

家族のライフスタイルに合わせて、各部屋の向きと用途を検討しましょう。

3LDKマンション選びのポイントと内見時の確認事項

3LDKマンションを選ぶ際は、間取り図だけでなく、実際の内覧で以下のポイントを確認することが重要です。

(1) 生活動線の確認(リビングを通る動線の有無)

生活動線がリビングを通る間取りは、家具配置に制約が出る場合があります。

確認ポイント:

  • 各居室への移動経路
  • トイレ・浴室への移動経路
  • 玄関からリビングへの動線

実際に歩いてみて、家族の動きが重ならないか確認しましょう。

(2) 収納スペースの配置(シューズクローク、ファミリークロゼット)

シューズクロークやファミリークロゼットがある間取りは、子育て世帯の家事時短に役立ちます。

確認ポイント:

  • 各居室のクローゼットの広さ
  • 玄関収納の容量
  • リビング収納の有無

家族の持ち物が増えることを見越して、余裕のある収納スペースを選びましょう。

(3) 将来のリノベーション可能性(柱・梁の配置、水回りの位置)

将来のリノベーションを考える場合、柱・梁の配置や水回りの位置が改装の制約になります。

確認ポイント:

  • 建物の構造(ラーメン構造は間仕切り変更が比較的容易、壁式構造は制約が多い)
  • 柱・梁の位置
  • 水回り(キッチン、浴室、トイレ)の配置

内覧時に建物の構造を確認し、専門家(建築士、宅地建物取引士)への相談を推奨します。

(4) 採光と風通し(各部屋の窓の配置)

採光と風通しは、住み心地に直結する重要なポイントです。

確認ポイント:

  • 各部屋の窓の大きさと位置
  • バルコニーの向き
  • 周辺建物による日照の遮り

実際に内覧する時間帯を変えて、朝・昼・夕方の日当たりを確認することをおすすめします。

まとめ:家族構成・ライフスタイル別の3LDK選び方

3LDKマンションは、2人暮らしのDINKSから3〜4人家族まで幅広い家族構成に対応できる間取りです。横長LD型と縦長LD型の特徴を理解し、ライフスタイルに合った間取りを選ぶことが重要です。

マンションの専有面積は60〜100㎡が一般的で、東京23区では60㎡後半〜70㎡前半がボリュームゾーンです。国土交通省の誘導居住面積水準(都市居住型の3人家族:75㎡)を参考にしつつ、家族構成とライフスタイルに合った広さを選びましょう。

内覧時は、生活動線、収納スペース、将来のリノベーション可能性、採光と風通しを必ず確認してください。信頼できる不動産会社や専門家に相談しながら、長く快適に住める3LDKマンションを見つけましょう。

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よくある質問

Q13LDKマンションは何人家族に適していますか?

A12人暮らしのDINKS、3〜4人家族が一般的です。国土交通省の住生活基本計画における誘導居住面積水準では、都市居住型の3人家族に必要な面積は75㎡が目安とされています。夫婦2人で寝室+書斎+趣味部屋として活用したり、夫婦+子ども1〜2人で寝室+子供部屋×2として使用したりできます。リモートワークの普及により、単身者が自宅をオフィスとして活用するケースも増えています。

Q260㎡台の3LDKは狭いですか?

A2東京23区では60㎡後半〜70㎡前半がボリュームゾーンです。家族構成とライフスタイル次第で十分な広さですが、生活動線や収納の工夫が重要です。生活動線がリビングを通る場合、家具配置に制約が出る可能性があるため、実際の内覧で生活動線や収納スペースを確認することが必須です。3人家族(夫婦+子ども1人)や2人暮らしのDINKSに適しています。

Q33LDKの横長LD型と縦長LD型の違いは何ですか?

A3横長LD型はバルコニーに面した幅広いリビング・ダイニングを持ち、開放感がありますが居室の独立性は低い傾向があります。一方、縦長LD型はバルコニーから玄関まで縦に長いリビング・ダイニングを持ち、居室の独立性が高い特徴があります。開放感を重視し家族が集まる時間を大切にしたい方は横長LD型、家族それぞれのプライバシーを重視したい方は縦長LD型が適しています。

Q4将来リノベーションしやすい3LDKの見分け方は?

A4柱・梁の配置や水回りの位置が改装の制約になります。ラーメン構造は間仕切り変更が比較的容易ですが、壁式構造は制約が多い傾向があります。内覧時に建物の構造(ラーメン構造か壁式構造か)、柱・梁の位置、水回り(キッチン、浴室、トイレ)の配置を確認しましょう。詳細は専門家(建築士、宅地建物取引士)への相談を推奨します。

Q54人家族が3LDKに住む際のレイアウトのコツは?

A52024年のトレンドは全居室横並び型で、すべての居室がバルコニー側に並んでおり日当たりが良好で、廊下が短く居住スペースが広く取れます。また、玄関にシューズクロークやファミリークロゼットがある間取りは、子育て世帯の家事時短に役立ちます。各部屋の向きも重要で、東向きの部屋は朝日で目覚められ生活リズムを整えやすく子ども部屋に最適です。

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Room Match編集部

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