高級賃貸マンションの特徴と選び方|費用相場から注意点まで

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/29

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高級賃貸マンションが注目される理由

転勤・独立・ライフスタイル向上などのタイミングで、「高級賃貸マンションに住んでみたい」と考える方が増えています。高品質な設備・サービス、充実したセキュリティ、利便性の高い立地など、一般賃貸とは異なる魅力が高級賃貸にはあります。

この記事では、高級賃貸マンションの定義・特徴・費用相場・メリット・デメリットを、複数の不動産情報サイトのデータを元に解説します。

初めて高級賃貸を検討する方でも、自分に合った物件を選ぶための判断基準を理解できるようになります。

この記事のポイント

  • 高級賃貸の明確な定義はないが、主要な不動産サイトでは家賃15万円~20万円以上が目安とされている
  • 一般賃貸との主な違いは、設備・仕様の高品質さ、コンシェルジュサービス、セキュリティの充実度
  • 分譲賃貸は購入用マンションを賃貸転用したもので、専用部の設備・仕様が一般賃貸より高品質
  • メリットはステータス性・最上級のセキュリティ・充実したサービス、デメリットは家賃の高さ・高層階特有の不便さ
  • エリア・築年数・設備により家賃相場は大きく異なるため、複数の物件を比較検討することが重要

高級賃貸マンションとは

高級賃貸マンションとは、高品質な設備・仕様・サービスを備えた賃貸物件を指しますが、明確な定義は存在しません。ここでは、一般的な判断基準を整理します。

(1) 高級賃貸の定義と家賃の目安

高級賃貸に明確な定義はありませんが、主要な不動産ポータルサイトでは家賃15万円~20万円以上を高級賃貸の目安としています。都心の一等地やタワーマンションの高層階では、家賃50万円~100万円を超える「プレミアム物件」も存在します。

家賃だけでなく、以下の要素も高級賃貸の判断基準となります。

  • 立地: 都心の一等地、駅徒歩5分以内、商業施設・公園へのアクセス
  • 設備・仕様: システムキッチン、床暖房、浴室乾燥機、ディスポーザー等
  • サービス: コンシェルジュ常駐、フロントサービス、宅配ボックス
  • セキュリティ: オートロック、監視カメラ、警備員配置、各階キーカード管理

(2) 一般賃貸との違い

高級賃貸と一般賃貸の主な違いを表で整理すると以下のようになります。

項目 高級賃貸 一般賃貸
家賃 15万円~(都心) 5万円~15万円程度
設備・仕様 システムキッチン、床暖房、浴室乾燥機、ディスポーザー等 標準的な設備
サービス コンシェルジュ、フロントサービス 基本的になし
セキュリティ オートロック、監視カメラ、警備員、キーカード管理 オートロック程度
共用部 エントランスラウンジ、ゲストルーム、フィットネス等 最小限
管理状況 清掃頻度が高く、有人管理が行き届く 通常管理

一般賃貸と比べて、高級賃貸は設備・サービス・管理の質が大きく異なります。

(3) 分譲賃貸と専用賃貸の違い

高級賃貸には、分譲賃貸専用賃貸の2種類があります。

分譲賃貸は、本来は購入用(分譲用)に建てられたマンションを賃貸として提供する物件です。専用部の設備・仕様が購入者向けに作られているため、賃貸専用より高品質なことが多いです。オーナーが転勤等で一時的に賃貸に出しているケースもあります。

専用賃貸は、最初から賃貸用に建てられたマンションです。分譲賃貸と比べて設備・仕様がシンプルなことが多いですが、管理会社による一貫した管理が受けられる利点があります。

どちらを選ぶかは、設備のグレード・管理体制・予算により判断しましょう。

高級賃貸の設備・サービスの特徴

高級賃貸の魅力は、一般賃貸にはない充実した設備とサービスです。

(1) 設備・仕様の高級性

高級賃貸の専用部には、以下のような高品質な設備が標準装備されていることが多いです。

  • システムキッチン: IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、ディスポーザー(生ゴミ粉砕機)
  • 浴室: 浴室乾燥機、追い焚き機能、オートバス、ミストサウナ
  • 床暖房: リビング・ダイニング全体に設置
  • 収納: ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット
  • 遮音性: 二重床・二重天井による高い防音性能

高層階では洗濯物やふとんをベランダに干すことが禁止されている物件が多く、浴室乾燥機やランドリールームの利用が前提となります。

(2) コンシェルジュサービスの内容

コンシェルジュサービスとは、高級賃貸に常駐するスタッフによるサポートサービスです。具体的には以下のような業務を行います。

  • 受付業務: 来客対応、宅配受取、取次ぎ
  • 各種手配: タクシー手配、クリーニング手配、レストラン予約
  • 清掃サービス: 共用部の清掃、ゴミ出し代行(物件による)
  • ペットの世話: ペット可物件での散歩代行、預かりサービス(物件による)

提供されるサービス内容は物件により異なるため、内覧時に確認することをおすすめします。

(3) セキュリティシステムの充実度

高級賃貸のセキュリティは、一般賃貸と比べて大幅に強化されています。

  • エントランス: オートロック、有人管理、監視カメラ設置
  • 各階: キーカードによる入退室管理、エレベーターのセキュリティキー
  • 玄関: ディンプルキー、ダブルロック、TVモニター付きインターホン
  • 警備: 警備員の巡回、24時間管理体制

特にタワーマンションや外国人向け高級賃貸では、セキュリティが最重要視されています。

費用相場とエリア別価格

高級賃貸の費用は、エリア・築年数・設備により大きく異なります。

(1) エリア別の家賃相場

東京23区内の主要エリアにおける高級賃貸の家賃相場(2LDK・3LDK)を目安として示すと、以下のようになります。

エリア 2LDK 3LDK
港区(六本木・麻布・赤坂) 50万円~100万円 70万円~150万円
渋谷区 40万円~80万円 60万円~120万円
千代田区 45万円~90万円 65万円~130万円
中央区 40万円~80万円 60万円~120万円
新宿区 35万円~70万円 50万円~100万円

(参考: 複数の不動産情報サイトのデータを元に作成。2025年時点の目安)

立地・築年数・設備により価格は大きく変動するため、あくまで目安として捉えてください。

(2) 初期費用(敷金・礼金・仲介手数料)

高級賃貸の初期費用は、以下の項目が含まれます。

  • 敷金: 家賃の1~2ヶ月分(退去時の原状回復費用に充当)
  • 礼金: 家賃の1~2ヶ月分(物件による。礼金なしの物件もある)
  • 仲介手数料: 家賃の1ヶ月分+消費税が上限
  • 保証料: 家賃の0.5~1ヶ月分(保証会社利用の場合)
  • 火災保険料: 2年間で2万円~4万円程度

家賃50万円の物件であれば、初期費用は200万円~300万円程度が目安となります。

(3) 月額費用(管理費・共益費)

高級賃貸では、家賃以外に管理費・共益費が発生します。一般的に月額家賃の2~3割程度が管理費の目安です。

例えば、家賃50万円の物件では、管理費が10万円~15万円程度かかることがあります。この管理費には、共用部の清掃費用・コンシェルジュサービス・セキュリティ維持費などが含まれます。

高級賃貸のメリットとデメリット

高級賃貸には多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。

(1) メリット(ステータス・セキュリティ・サービス)

ステータス性

高級賃貸に住むこと自体が社会的なステータスとなり、ビジネス上の信用にもつながる可能性があります。

最上級のセキュリティ

監視カメラ、警備員配置、キーカード管理など、多重のセキュリティシステムにより、高い安全性を確保できます。

充実したコンシェルジュサービス

宅配受取・各種手配などの日常的なサポートにより、時間の有効活用が可能になります。

高品質な設備・仕様

システムキッチン・床暖房・浴室乾燥機などの充実した設備により、快適な生活を送れます。

共用施設の利用

フィットネスジム・ゲストルーム・ラウンジなど、充実した共用施設を追加費用なしで利用できる物件もあります。

(2) デメリット(費用・高層階の不便さ・リフォーム制限)

家賃が一般賃貸の2~3倍

同じ間取りの一般賃貸と比べて、家賃が2~3倍になることがあります。管理費も高額なため、月額コストが大幅に増加します。

生活費全体が高額

周辺のスーパー・百貨店・商業施設も高級志向のため、食費・日用品費などの生活費全体が高くなる傾向があります。

高層階特有の不便さ

高層階では地震の揺れを感じやすく、エレベーター待ち時間が長い、停電時の階段移動が負担になるなどの不便さがあります。

リフォーム制限

賃貸のため自分好みにリフォームできず、退去時の原状回復義務があります。

運営方針への意見が反映されにくい

管理組合への加入義務がないため煩わしさはない一方、マンションの運営方針に意見を反映しにくいという面もあります。

まとめ:高級賃貸マンションの選び方

高級賃貸マンションは、高品質な設備・サービス、充実したセキュリティ、利便性の高い立地など、一般賃貸にはない魅力があります。一方で、家賃・管理費が高額であり、高層階特有の不便さもあるため、自分のライフスタイルに合っているかを慎重に検討する必要があります。

物件選びの際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 予算: 家賃・管理費・初期費用を含めた月額コストを正確に把握
  • 立地: 勤務先・商業施設・公園へのアクセス、治安
  • 設備: 必要な設備が揃っているか(床暖房・浴室乾燥機等)
  • サービス: コンシェルジュサービスの内容、24時間対応の有無
  • セキュリティ: 監視カメラ・警備員配置の有無
  • 管理状況: 共用部の清掃頻度、管理会社の対応

複数の物件を内覧し、実際に管理状況・周辺環境・セキュリティを確認した上で、自分に最適な高級賃貸を選びましょう。

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よくある質問

Q1高級賃貸の家賃はいくらから?

A1高級賃貸に明確な定義はありませんが、主要な不動産ポータルサイトでは家賃15万円~20万円以上が目安とされています。都心の一等地やタワーマンションの高層階では、家賃50万円~100万円を超える「プレミアム物件」も存在します。家賃だけでなく、立地・設備・サービス・セキュリティなどの総合的な要素で判断されます。

Q2一般賃貸との違いは?

A2高級賃貸と一般賃貸の主な違いは、設備・仕様の高品質さ、コンシェルジュサービスの有無、セキュリティシステムの充実度です。高級賃貸にはシステムキッチン・床暖房・浴室乾燥機などが標準装備され、コンシェルジュ常駐・監視カメラ・警備員配置などのサービスが提供されます。共用部の管理も行き届いており、清掃頻度が高く保たれています。

Q3コンシェルジュサービスは何をしてくれる?

A3コンシェルジュサービスとは、高級賃貸に常駐するスタッフによるサポートサービスです。具体的には、来客対応・宅配受取・タクシー手配・クリーニング手配・レストラン予約・ペットの世話(物件による)などを行います。提供されるサービス内容は物件により異なるため、内覧時に確認することをおすすめします。

Q4家賃以外にどんな費用がかかる?

A4高級賃貸では、家賃以外に以下の費用がかかります。初期費用として、敷金(家賃の1~2ヶ月分)、礼金(家賃の1~2ヶ月分)、仲介手数料(家賃の1ヶ月分+消費税)、保証料、火災保険料。月額費用として、管理費・共益費(月額家賃の2~3割程度が目安)。家賃50万円の物件であれば、初期費用は200万円~300万円程度、月額管理費は10万円~15万円程度が目安です。

Q5入居審査は厳しい?

A5高級賃貸の入居審査は、一般賃貸より厳格です。年収証明・勤務先確認・身元保証が求められ、目安として年収が家賃の36倍以上必要なケースが多いです。例えば家賃50万円の物件であれば、年収1,800万円以上が目安となります。企業の借り上げ社宅の場合は、企業の信用度により審査基準が異なることがあります。

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Room Match編集部

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