レクセルマンションが注目される理由
「レクセルマンション」という名前を聞いたことがあるものの、どのようなブランドなのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レクセルマンションの特徴、中古価格相場、評判を詳しく解説します。首都圏を中心に156棟が建設された実績あるマンションブランドについて、購入検討に役立つ情報をお伝えします。
この記事のポイント
- レクセルマンションは扶桑レクセル株式会社が開発していたブランドで、2009年に大京に吸収合併
- 首都圏を中心に156棟が建設され、現在も中古マンションとして流通
- 2024年時点の中古価格は地域により2,000万円台〜3,000万円台
- 現在は大京グループが管理・アフターサービスを提供
レクセルマンションとは?ブランドの基礎知識
扶桑レクセル株式会社の歴史と沿革
レクセルマンションは、扶桑レクセル株式会社が開発・分譲していたマンションブランドです。扶桑レクセルは1947年に創業した歴史ある不動産デベロッパーで、マンション分譲、エンジニアリング、中古マンション買取再販などの事業を手掛けていました。
首都圏を中心に、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県などで156棟のマンションを建設した実績があります。
大京への吸収合併とその後の管理体制
扶桑レクセルは2009年3月1日に、ライオンズマンションで知られる大京に吸収合併されました。そのため、現在は新規のレクセルマンション分譲は行われていません。
既存のレクセルマンションについては、大京グループが管理・アフターサービスを提供しています。合併後も管理体制は継続されているため、居住者へのサポートは引き続き受けられます。
レクセルマンションの特徴と設備
設計・建築における品質特性
レクセルマンションは、扶桑レクセルが約60年以上にわたり蓄積した不動産開発のノウハウを活かして設計・建築されています。物件ごとに仕様は異なりますが、当時の建築基準に沿った標準的な品質を持つマンションとして評価されています。
中古マンションを検討する際は、築年数や個別の管理状況を確認することが重要です。
立地傾向と物件の規模
レクセルマンションは、駅からのアクセスが良い立地に建設された物件が多いのが特徴です。物件規模は数十戸〜60戸程度の中規模マンションが中心で、宇都宮の事例では13階建て60戸の物件もあります。
首都圏の郊外エリア(船橋、松戸、秋川など)に多く分布しており、都心へのアクセスと住環境のバランスを重視した立地選定が行われていました。
中古マンション価格相場とエリア展開
首都圏156棟の地域分布
レクセルマンションは首都圏を中心に156棟が建設されています。主な分布エリアは以下の通りです。
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 東京都 | 秋川、小作など多摩地域中心 |
| 千葉県 | 船橋、松戸、西船橋など |
| 埼玉県 | 複数物件あり |
| 神奈川県 | 県内各地に分布 |
2024年時点の価格事例
2024年時点での中古レクセルマンションの価格事例は以下の通りです。
| 物件名 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| レクセルマンション船橋 | 2,950万円 | 千葉県船橋市 |
| レクセルマンション松戸 | 2,552万円 | 千葉県松戸市 |
| レクセルマンション秋川 | 2,090万円 | 東京都あきる野市 |
| レクセルマンション小作 | 3,029万円 | 東京都羽村市 |
(出典: LIFULL HOME'S、イエシル 2024年時点)
宇都宮エリアでは、2021年〜2024年の取引実績で平均坪単価127.9万円(4件の取引)というデータもあります。価格は地域、築年数、間取り、管理状況によって大きく異なるため、個別に確認することをおすすめします。
評判・口コミと購入時の注意点
購入者・居住者からの評判
不動産口コミサイトでは、レクセルマンションについてさまざまな評判が見られます。物件の品質については、築年数や立地によって評価が分かれる傾向があります。
口コミは主観的な意見であり、物件ごとに状況が異なるため、参考程度に留めることをおすすめします。実際の購入検討時には、現地見学や管理状況の確認を行うことが重要です。
中古物件購入時のチェックポイント
中古のレクセルマンションを購入する際は、以下の点を確認しましょう。
- 築年数と建物の状態: 築年数に応じた経年劣化を確認
- 管理組合の運営状況: 修繕積立金の残高、長期修繕計画の有無
- 大京グループによる管理体制: アフターサービスの内容
- 立地と周辺環境: 駅からの距離、生活利便施設の有無
詳細は宅地建物取引士やホームインスペクター等の専門家にご相談ください。
まとめ:レクセルマンション購入を検討する際のポイント
レクセルマンションは、扶桑レクセル株式会社が開発していた首都圏中心のマンションブランドです。2009年に大京に吸収合併されたため新規分譲はありませんが、156棟が中古マンションとして流通しています。
2024年時点の中古価格は、船橋で約2,950万円、松戸で約2,552万円など、地域や築年数により幅があります。現在は大京グループが管理・アフターサービスを提供しており、購入後のサポート体制は整っています。
中古マンション購入を検討する際は、築年数、管理状況、立地条件を個別に確認し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。


