土地の坪単価とは:計算方法とエリア別相場の見方

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/5

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土地購入の第一歩:坪単価を理解する

土地購入を検討する際、「坪単価はいくらが妥当なのか」「どうやって相場を調べればよいのか」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、坪単価の定義、計算方法、調べ方、2025年の最新相場、比較時の注意点を、国土交通省の不動産情報ライブラリ等の公式情報を元に解説します。土地購入の判断材料として、坪単価を正しく理解し活用できるようになります。

この記事のポイント

  • 坪単価は「土地価格÷敷地面積(坪)」で計算でき、平米単価×3.3で坪単価に換算可能
  • 2025年全国平均は77万1228円/坪(前年比+2.17%)、バブル崩壊後で最大の上げ幅
  • 住宅地45.3万円/坪、商業地228.8万円/坪と用途別に大きく異なる
  • 公示地価・不動産情報ライブラリ・レインズなど複数の情報源を組み合わせることで精度が高まる
  • 坪単価の計算方法に統一基準がなく、各社で異なるため含まれる項目を必ず確認すべき

(1) なぜ坪単価が重要なのか

坪単価は、土地価格を比較する際の重要な指標です。

坪単価の利点

  • 価格の比較が容易: 異なる面積の土地でも1坪あたりの価格で比較できる
  • 相場の把握: エリアや用途地域ごとの相場を数値で理解できる
  • 資金計画の目安: 希望する面積から概算の土地価格を算出できる

例えば、100坪の土地を探す場合、坪単価50万円のエリアなら5,000万円、坪単価30万円のエリアなら3,000万円が目安となります。

(2) 坪単価では判断できない土地の価値

坪単価は便利な指標ですが、土地の価値を完全に表すものではありません。

坪単価に反映されにくい要素

  • 立地条件: 駅距離、商業施設の近さ、学区、治安等
  • 地形・形状: 整形地か不整形地か、高低差の有無、角地か旗竿地か
  • 接道状況: 幅4m以上の道路に2m以上接しているか(接道要件)
  • 用途地域: 住居専用地域か商業地域か、建ぺい率・容積率の制限
  • インフラ: 上下水道、ガス、電気の整備状況

坪単価が同じでも、これらの条件により実際の価値は大きく異なります。

(3) 本記事で得られる3つの知識

この記事を読むことで、以下の知識を得られます。

  1. 坪単価の計算方法: 平米単価との換算、具体的な計算手順
  2. 坪単価の調べ方: 公的データ、実際の取引価格、ポータルサイト等の活用法
  3. 比較時の注意点: 計算方法の違い、含まれる項目の確認、地価変動の理解

坪単価の基礎知識:定義と計算方法

(1) 坪単価とは:1坪あたりの土地価格

坪単価とは、土地や建物の価格を1坪(約3.3平米)あたりで表した指標です。

坪単価の定義

  • 1坪 = 約3.3平方メートル(正確には3.30579平米)
  • 坪単価 = 土地価格 ÷ 敷地面積(坪)

不動産業界では、坪単価と平米単価の両方が使われますが、日本では坪単価が一般的です。

(2) 計算式:土地価格÷敷地面積(坪)

坪単価の計算式は以下の通りです。

計算式

坪単価(円/坪) = 土地価格(円) ÷ 敷地面積(坪)

  • 土地価格: 5,000万円
  • 敷地面積: 100坪
  • 坪単価 = 5,000万円 ÷ 100坪 = 50万円/坪

(3) 平米単価との換算方法(1坪=約3.3平米)

不動産広告では坪単価と平米単価が混在しているため、換算方法を理解することが重要です。

換算式

坪単価(円/坪) = 平米単価(円/平米) × 3.3
平米単価(円/平米) = 坪単価(円/坪) ÷ 3.3

  • 平米単価: 15万円/平米
  • 坪単価 = 15万円/平米 × 3.3 = 49.5万円/坪

(4) 具体例で学ぶ計算手順

実際の計算例を見てみましょう。

例1: 平米表記から坪単価を算出

  • 土地面積: 330平米
  • 土地価格: 4,950万円
  • 平米単価 = 4,950万円 ÷ 330平米 = 15万円/平米
  • 坪単価 = 15万円/平米 × 3.3 = 49.5万円/坪

例2: 坪表記から総額を算出

  • 坪単価: 60万円/坪
  • 希望する土地面積: 80坪
  • 総額 = 60万円/坪 × 80坪 = 4,800万円

坪単価の調べ方:5つの情報源

(1) 公示地価・基準地価(公的データ)

公示地価・基準地価は、国土交通省と都道府県が公表する公的な地価データです。

項目 公示地価 基準地価
調査機関 国土交通省 都道府県
調査日 毎年1月1日 毎年7月1日
公表時期 3月下旬 9月下旬
調査地点数 約26,000地点 約21,000地点

確認方法

公示地価・基準地価は標準地の価格であり、実際の取引価格とは異なる場合があります。

(2) 不動産情報ライブラリ(旧 土地総合情報システム)

不動産情報ライブラリは、国土交通省が運営する、実際の不動産取引価格データを提供するシステムです。

特徴

  • 2024年4月から「土地総合情報システム」が「不動産情報ライブラリ」に移行
  • 約547万件の取引価格情報を提供
  • 土地、建物、マンション等の実際の成約価格を検索可能

活用方法

  • エリア、取引時期、物件種別で絞り込み
  • 近隣の実際の取引価格を確認し、相場を把握

(3) レインズ・マーケット・インフォメーション

レインズ(REINS: Real Estate Information Network System)は、不動産流通機構が運営する、実際の不動産取引情報を提供するシステムです。

特徴

  • 不動産業者間で共有される取引情報を一般公開
  • 精度の高い実際の成約価格を確認可能
  • マンション、戸建て、土地の取引事例を検索可能

活用方法

(4) 不動産ポータルサイトの売出事例

不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME'S等)では、現在売り出し中の物件価格を確認できます。

特徴

  • 売り出し価格であり、成約価格ではない(実際の成約価格は10-20%低いことが多い)
  • 最新の市場動向を把握できる
  • 希望エリアの物件数や価格帯を確認可能

活用方法

  • 複数の物件を確認し、坪単価の相場を把握
  • 売り出し価格は交渉余地があることを考慮

(5) 路線価(相続税評価額の80%換算)

路線価は、国税庁が毎年公表する、相続税・贈与税の算定基準となる土地の評価額です。

特徴

  • 毎年1月1日時点で評価、7月に公表
  • 公示地価の約80%に設定される
  • 道路に面した土地の1平方メートルあたりの価格

活用方法

  • 国税庁 路線価図で確認
  • 路線価÷0.8で公示地価の概算を算出
  • 路線価30万円/平米の場合、公示地価は30万円÷0.8=37.5万円/平米、坪単価は37.5万円×3.3=123.75万円/坪

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2025年の土地坪単価:エリア別相場と最新動向

(1) 2025年全国平均:77万1228円/坪(前年比+2.17%)

2025年の公示地価は、全国平均で前年比+2.7%上昇し、4年連続の上昇となりました。バブル崩壊後で最大の上げ幅を記録しています。

2025年全国平均坪単価

  • 全国平均: 77万1228円/坪(前年比+2.17%)
  • 住宅地: 45.3万円/坪(前年比+2.12%)
  • 商業地: 228.8万円/坪(前年比+3.93%)
  • 工業地: 45.0万円/坪(前年比+4.85%)

(出典: tochidai.info「土地価格相場が分かる土地代データ」2025年版

(2) 用途別平均:住宅地45.3万円/坪、商業地228.8万円/坪

用途地域により坪単価は大きく異なります。

用途別坪単価の特徴

  • 住宅地: 45.3万円/坪。居住環境が重視され、都心ほど高額
  • 商業地: 228.8万円/坪。駅近や繁華街は高額で、住宅地の約5倍
  • 工業地: 45.0万円/坪。物流施設需要の拡大で前年比+4.85%と最も高い上昇率

商業地の上昇率(+3.93%)が住宅地(+2.12%)を上回っており、インバウンド需要の影響が顕著です。

(3) 都道府県別ランキングと地価上昇の背景

2025年の都道府県別坪単価ランキングは以下の通りです。

順位 都道府県 坪単価(全用途平均)
1位 東京都 約400万円/坪
2位 大阪府 約150万円/坪
3位 神奈川県 約120万円/坪
4位 愛知県 約100万円/坪
5位 京都府 約90万円/坪

地価上昇の背景

  • インバウンド需要の回復(訪日外国人数がコロナ前水準を超過)
  • 外国人投資の増加(円安により日本の不動産が割安)
  • 物流施設需要の拡大(EC市場の成長)

(4) インバウンド需要と外国人投資の影響

2025年の地価上昇には、インバウンド需要と外国人投資が大きく影響しています。

影響の詳細

  • 商業地: 訪日外国人向けのホテル、商業施設の開発需要が高まり、坪単価が上昇
  • 住宅地: 外国人投資家による住宅購入・投資が増加
  • 高額地点: 坪単価1億円超えの地点は東京都内10地点(中央区、新宿区、千代田区、渋谷区)に限定

一時的な要因による地価上昇のため、長期的な投資判断には慎重を期すことを推奨します。

坪単価比較時の6つの注意点

(1) 計算方法の違い:各社で基準が異なる

坪単価の計算方法には明確なルールがなく、各社で計算基準が異なります。

計算基準の違い

  • 延床面積: 建物の各階の床面積を合計した面積
  • 施工床面積: 延床面積にベランダ・ポーチ・吹き抜け等を加えた面積(延床面積より大きいため坪単価は低く見える)

ハウスメーカーによって「延床面積」と「施工床面積」のどちらを基準にするかが異なるため、単純比較すると誤った判断をする可能性があります。

(2) 含まれる項目の確認(外構工事・諸経費等)

住宅建築時の坪単価は、本体価格の約75%であり、以下の費用が別途必要です。

坪単価に含まれない主な費用

  • 外構工事(庭、駐車場、フェンス等)
  • ローン手数料、保証料
  • 不動産取得税、登録免許税、印紙税
  • 地鎮祭、上棟式の費用
  • 照明器具、カーテン(メーカーにより含む場合と含まない場合がある)

総費用は坪単価の約1.3倍程度を見込む必要があります。

(3) 公示地価と実際の取引価格の乖離

公示地価・基準地価は毎年1月1日または7月1日時点の価格であり、実際の取引価格とは異なる場合があります。

乖離の要因

  • 時間差(公示地価公表後に市場が変動)
  • 標準地と実際の土地の条件の違い(形状、接道状況等)
  • 売主・買主の事情(急いで売りたい、特定の土地が欲しい等)

実際の取引価格は、不動産情報ライブラリやレインズで確認することを推奨します。

(4) 立地・用途地域・接道状況による変動

坪単価は、立地・用途地域・接道状況により大きく変動します。

変動要因

  • 立地: 駅距離、商業施設の近さ、学区、治安等
  • 用途地域: 住居専用地域か商業地域か、建ぺい率・容積率の制限
  • 接道状況: 幅4m以上の道路に2m以上接しているか(接道要件)
  • 地形・形状: 整形地か不整形地か、高低差の有無、角地か旗竿地か

同じ坪単価でも、これらの条件により実際の価値は大きく異なります。

(5) 近隣事例でも条件が異なれば参考にならない

近隣の取引事例を参考にする際も、条件の違いに注意が必要です。

確認すべき条件

  • 土地の形状(整形地か不整形地か)
  • 接道状況(道路の幅、接道長さ)
  • 高低差の有無
  • 用途地域、建ぺい率、容積率
  • インフラの整備状況(上下水道、ガス、電気)

条件が異なる事例を単純に比較すると、誤った相場認識につながります。

(6) 2025年の地価上昇トレンドへの注意

2025年は、インバウンド需要や外国人投資により地価が上昇していますが、これらは一時的な要因の可能性があります。

注意点

  • 過去のデータと比較する際は、2025年の上昇トレンドを考慮
  • 長期的な投資判断には、一時的な要因を除いた分析が必要
  • 専門家(宅地建物取引士、不動産鑑定士等)への相談を推奨

まとめ:坪単価を土地選びに活かすために

土地の坪単価は、土地価格を比較する際の重要な指標であり、「土地価格÷敷地面積(坪)」で計算できます。2025年の全国平均は77万1228円/坪(前年比+2.17%)で、バブル崩壊後で最大の上げ幅を記録しています。

住宅地45.3万円/坪、商業地228.8万円/坪と用途別に大きく異なり、公示地価・不動産情報ライブラリ・レインズなど複数の情報源を組み合わせることで、相場の精度が高まります。

(1) 坪単価は比較の目安、最終判断は総合評価で

坪単価は便利な指標ですが、土地の価値を完全に表すものではありません。

総合評価のポイント

  • 立地条件(駅距離、商業施設の近さ、学区等)
  • 地形・形状(整形地か不整形地か、高低差の有無等)
  • 接道状況(幅4m以上の道路に2m以上接しているか)
  • 用途地域(建ぺい率・容積率の制限)
  • インフラ(上下水道、ガス、電気の整備状況)

坪単価はあくまで比較の目安として活用し、最終判断は総合評価で行ってください。

(2) 複数の情報源を組み合わせる重要性

坪単価を調べる際は、複数の情報源を組み合わせることで精度が高まります。

推奨する情報源

  1. 公示地価・基準地価(公的データ)
  2. 不動産情報ライブラリ(実際の取引価格)
  3. レインズ・マーケット・インフォメーション(精度の高い成約価格)
  4. 不動産ポータルサイト(最新の売り出し価格)
  5. 路線価(相続税評価額から概算)

(3) 宅地建物取引士への相談を推奨

土地購入は高額な取引であり、専門的な知識が必要です。以下の専門家に相談することをおすすめします。

  • 宅地建物取引士: 土地の権利関係、契約内容の確認
  • 不動産鑑定士: 土地の適正価格の評価
  • 税理士: 不動産取得税、固定資産税等の税務相談

(4) 2025年の地価動向と今後の展望

2025年の地価は、インバウンド需要や外国人投資により上昇していますが、これらは一時的な要因の可能性があります。長期的な投資判断には、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に検討することを推奨します。

信頼できる専門家のサポートを受けながら、自分の希望条件と予算に合った土地を見つけましょう。

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よくある質問

Q1坪単価と平米単価の違いは何か?

A11坪=約3.3平米です。坪単価=平米単価×3.3で換算できます。不動産広告は坪単価と平米単価が混在しているため、統一して比較することが重要です。例えば、平米単価15万円/平米の場合、坪単価は15万円×3.3=49.5万円/坪となります。

Q2公示地価・基準地価・路線価の違いは何か?

A2公示地価は国土交通省が毎年1月1日時点で調査し3月に公表、基準地価は都道府県が7月1日時点で調査し9月に公表、路線価は国税庁が相続税・贈与税評価用に公示地価の約80%で設定します。調査時期と目的が異なるため、それぞれの特性を理解して活用してください。

Q3坪単価に含まれない費用は何か?

A3住宅建築時は外構工事、ローン手数料、税金(不動産取得税、登録免許税、印紙税)、地鎮祭等の費用が別途必要です。坪単価は本体価格の約75%のため、総費用は坪単価の約1.3倍程度を見込む必要があります。照明器具・カーテンがメーカーにより含む場合と含まない場合があるため、必ず確認してください。

Q42025年の坪単価相場はどのくらいか?

A4全国平均77万1228円/坪です。用途別では住宅地45.3万円/坪、商業地228.8万円/坪、工業地45.0万円/坪です。前年比+2.17%上昇し、バブル崩壊後で最大の上げ幅を記録しています。インバウンド需要や外国人投資が地価を押し上げていますが、一時的な要因の可能性もあるため、長期的な投資判断には慎重を期してください。

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