戸建ての読み方は「こだて」|「とだて」は誤読

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/30

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「戸建て」の正しい読み方は「こだて」

「戸建て」という言葉を不動産サイトや広告で見かけることは多いものの、正しい読み方がわからず戸惑う方は少なくありません。

この記事では、「戸建て」の読み方、「一戸建て」との違い、類似用語の使い分け、物件検索での活用方法を、国語辞典や不動産業界の用語集を元に解説します。

初めて住まいを探す方でも、正しい用語を理解して物件検索をスムーズに進められるようになります。

この記事のポイント

  • 「戸建て」の正しい読み方は「こだて」で、「とだて」は誤読
  • 「戸建て」は「一戸建て」の略称で、意味は同じ
  • 連濁(れんだく)により「こたて」ではなく「こだて」と濁音化する
  • 契約書などの正式文書では「一戸建て」、不動産広告や日常会話では「戸建て」が多く使われる
  • 「一軒家」も実務上はほぼ同義だが、「周囲に他の家がない独立した家」を指すニュアンスがある

「戸建て」の正しい読み方は「こだて」

(1) 「こだて」が正解、「とだて」は誤読

「戸建て」は**「こだて」**と読みます。「とだて」という読み方は一般的ではなく、誤読とされています。

「戸」という漢字には「と」という読み方もありますが、不動産用語として使われる場合は「こ」と読むのが正しい読み方です。

国語辞典や不動産用語集でも「こだて」が標準的な読み方として記載されています。

(2) 連濁(れんだく)が起きる理由

「戸建て」が「こだて」と読まれるのは、**連濁(れんだく)**という音韻現象が起きるためです。

連濁とは、二つの語が結合する際に、後の語の最初の子音が濁音化する現象です。

  • 「戸(こ)」+「建て(たて)」→「こだて」

同様の例として、「手(て)」+「紙(かみ)」→「てがみ」、「山(やま)」+「桜(さくら)」→「やまざくら」などがあります。

「戸建て」の意味と定義

(1) 一つの建物に一世帯が住む独立住宅

「戸建て」は、一つの建物に一世帯が住む独立住宅を指します。

土地と建物を一体として所有し、他の世帯と壁や床を共有しない住宅形態が特徴です。

(2) 集合住宅(マンション・アパート)との違い

「戸建て」は集合住宅の対義語として使われます。

項目 戸建て 集合住宅(マンション・アパート)
世帯数 一つの建物に一世帯 一つの建物に複数世帯
所有形態 土地・建物を一体所有 専有部分と共有部分に分かれる
共有部分 なし 廊下、階段、エントランス等

「一戸建て」と「戸建て」の違い

(1) 「一戸建て」の読み方は「いっこだて」

「一戸建て」は**「いっこだて」**と読みます。

促音化により「いち」が「いっ」に変化します。「いちこだて」とは読みません。

(2) 「戸建て」は「一戸建て」の略称で意味は同じ

「戸建て」と「一戸建て」は、意味は同じです。

  • 一戸建て: 正式名称
  • 戸建て: 略称

どちらも「一つの建物に一世帯が住む独立住宅」を指します。

(3) 正式文書と日常会話での使い分け

実務上の使い分けは以下の通りです。

  • 正式文書(契約書、登記書類等): 「一戸建て」
  • 不動産広告、日常会話: 「戸建て」

文字数の制約がある広告では「戸建て」が多用されますが、法的効力のある文書では正式名称の「一戸建て」が使われることが一般的です。

類似用語との使い分け(一軒家・戸建住宅)

(1) 「一軒家」の意味と「戸建て」との違い

「一軒家(いっけんや)」も実務上はほぼ同義で使われますが、厳密には以下のニュアンスがあります。

  • 一戸建て: 一世帯が住む独立住宅を強調
  • 一軒家: 周囲に他の家がない独立した家を指すことが多い

ただし、不動産業界では「一軒家」はやや古い表現とされ、「戸建て」「一戸建て」が標準的です。

(2) 不動産業界での用語の使い分け

不動産業界で一般的に使われる用語は以下の通りです。

用語 使用頻度 特徴
一戸建て 正式文書で使用
戸建て 広告・日常会話で使用
一軒家 やや古い表現
戸建住宅 統計資料で使用

不動産検索での活用法と表記のポイント

(1) 物件検索時に使うべき用語

不動産ポータルサイトで物件を検索する際は、以下の用語が有効です。

  • 「戸建て」: 最も一般的な検索ワード
  • 「一戸建て」: 正式名称で検索したい場合
  • 「新築戸建て」「中古戸建て」: 築年数で絞り込む場合

検索エンジンでは「戸建て」と「一戸建て」のどちらでも同じ結果が得られることが多いですが、サイトによっては表記が異なる場合があります。

(2) 広告・契約書での表記例

不動産広告と契約書では、以下のような表記が一般的です。

広告例:

【新築戸建て】駅徒歩5分、南向き4LDK

契約書例:

種類:一戸建て
構造:木造2階建

(3) 2024年の戸建て市場動向

2024年の新設住宅着工戸数は79万2070戸で前年比3.4%減となり、リーマンショック後の2009年以来初めて80万戸を下回りました。

分譲戸建ては12万1191戸で前年比11.7%減と2年連続の減少となっています。

一方で、戸建住宅の価格は全国的に上昇傾向にあり、北海道、宮城、京都、広島、福岡では過去最高値を記録しています。

まとめ:「戸建て」を正しく理解して住まい探しに活かす

「戸建て」は「こだて」と読み、「一戸建て」の略称です。連濁により「こたて」ではなく「こだて」と濁音化します。

不動産検索では「戸建て」「一戸建て」のどちらでも同じ物件が見つかりますが、契約書などの正式文書では「一戸建て」が使われることを覚えておくと良いでしょう。

正しい用語を理解して、スムーズな住まい探しを進めましょう。

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よくある質問

Q1「戸建て」は「とだて」と読むのですか?

A1いいえ、「戸建て」の正しい読み方は「こだて」です。「とだて」は誤読とされています。連濁(れんだく)という音韻現象により、「戸(こ)」+「建て(たて)」が結合すると「こだて」と濁音化します。「戸」という漢字には「と」という読み方もありますが、不動産用語として使われる場合は「こ」と読むのが正しい読み方です。

Q2「一戸建て」と「戸建て」は違う意味ですか?

A2いいえ、意味は同じです。「一戸建て」が正式名称で、「戸建て」はその略称です。どちらも「一つの建物に一世帯が住む独立住宅」を指します。実務上の使い分けとしては、契約書などの正式文書では「一戸建て」、不動産広告や日常会話では「戸建て」が多く使われます。検索エンジンではどちらでも同じ結果が得られることが一般的です。

Q3「一軒家」と「戸建て」はどう違いますか?

A3実務上はほぼ同義で使われますが、厳密には微妙な違いがあります。「一戸建て」は一世帯が住む独立住宅を強調するのに対し、「一軒家」は周囲に他の家がない独立した家を指すニュアンスがあります。ただし、不動産業界では「一軒家」はやや古い表現とされ、「戸建て」「一戸建て」が標準的な用語として使われています。

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Room Match編集部

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