神戸市の土地購入ガイド|エリア別相場・選び方・購入時の注意点

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/11

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神戸市で土地を購入する理由と市場動向

神戸市で土地の購入を検討する際、「どのエリアが良いのか」「土地相場はどのくらいか」「購入時に何を注意すべきか」と疑問に感じる方は少なくありません。

この記事では、神戸市の土地価格相場、エリア別の特徴、土地選びのポイント、購入時の注意点を、神戸市の公式データと不動産市場の統計を元に解説します。

神戸市は山と海に挟まれた独特の地形を持ち、エリアにより土地価格や特徴が大きく異なります。用途地域や災害リスク、建築制限を正確に理解することで、自分に合った土地を見つけることができます。

この記事のポイント

  • 神戸市の土地価格は平均73.3万円/坪(22.2万円/m2)で、前年比+9.4%と上昇傾向(2024年)
  • 最高価格は三宮・花時計前駅(461万8333円/m2)、最低価格は藍那駅(1万9500円/m2)と大きな差がある
  • 垂水区・西区・東灘区・灘区等に物件が多く、エリアにより特徴が異なる
  • 用途地域は神戸市情報マップで検索可能、約5年ごとに見直し(最新は2023年6月1日)
  • 土砂災害・水害ハザードマップの確認が必須、高度地区制限や北側斜線制限にも注意

神戸市の土地価格相場と推移(2024-2025年)

(1) 平均価格(73.3万円/坪、22.2万円/m2)

神戸市の土地価格相場データによると、2024年時点の神戸市の土地価格は以下の通りです。

指標 価格 前年比
平均価格(坪単価) 73.3万円/坪 +9.4%
平均価格(m2単価) 22.2万円/m2 +9.4%

神戸市の土地価格は前年比+9.4%と上昇傾向が続いており、需要の高さがうかがえます。

(2) 公示地価平均(26万0272円/m2、前年比+3.54%)

公示地価とは、国土交通省が毎年1月1日時点の土地価格を公示する基準価格です。

神戸市の公示地価平均は26万0272円/m2で、前年比+3.54%と上昇しています。

公示地価は不動産取引や資産評価の基準となるため、土地購入時の目安として活用できます。

(3) 基準地価平均(36万5597円/m2、前年比+3.94%)

基準地価とは、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を調査・公表する基準価格です。

神戸市の基準地価平均は36万5597円/m2で、前年比+3.94%と上昇しています。

公示地価と基準地価は調査時点が異なりますが、いずれも土地価格の上昇傾向を示しています。

(4) 価格上昇傾向(前年比+9.4%)

神戸市の土地価格は2024年時点で前年比+9.4%と高い上昇率を記録しています。

価格上昇の背景には、神戸市の都市再開発や交通インフラの整備、住宅需要の高まりなどが考えられます。

今後も上昇傾向が続く可能性がありますが、土地価格は地域・時期により大きく異なるため、最新データは神戸市の公式サイトや国土交通省の地価公示で確認することを推奨します。

エリア別の土地価格と特徴

(1) 最高価格エリア(三宮・花時計前駅周辺:461万8333円/m2)

神戸市内で最も高価格なエリアは、三宮・花時計前駅周辺で、461万8333円/m2です。

三宮は神戸市の中心商業地であり、オフィスビル・商業施設・公共交通機関が集中しています。このため、商業用地としての需要が高く、土地価格も高額になります。

住宅用地としては価格が高すぎるため、一般的なファミリー層向けの土地購入には向いていません。

(2) 最低価格エリア(藍那駅周辺:1万9500円/m2)

神戸市内で最も低価格なエリアは、藍那駅周辺で、1万9500円/m2です。

藍那駅は神戸市北区に位置し、神戸市中心部から離れた郊外エリアです。公共交通機関のアクセスが限られるため、土地価格は抑えられています。

広い土地を低価格で購入したい方や、自然環境を重視する方には適している可能性があります。

(3) 人気エリア(垂水区・西区・東灘区・灘区)

SUUMOによると、神戸市内で土地物件が多いエリアは以下の通りです。

エリア 特徴
垂水区 海岸線に近く、住宅街が広がる。ファミリー層に人気
西区 郊外エリアで価格が抑えられる。広い土地を確保しやすい
東灘区 阪神間モダニズムの名残があり、高級住宅街も点在
灘区 大学・教育機関が多く、学生・ファミリー層に人気

エリアにより価格帯や生活環境が異なるため、自分のライフスタイルや予算に合ったエリアを選ぶことが重要です。

(4) 駅別ランキングと特徴

駅別の土地価格ランキングでは、三宮・元町・神戸などの中心部の駅が上位を占めています。

一方、北区や西区の郊外駅は価格が抑えられており、広い土地を確保しやすい傾向があります。

通勤・通学の利便性を重視するか、広さや自然環境を重視するかで、適したエリアが変わります。

神戸市での土地選びのポイント

(1) 用途地域の確認方法(神戸市情報マップの使い方)

用途地域とは、土地の用途を定めて建物の混在を防ぐ都市計画の一つです。建ぺい率・容積率・建物高さを規制します。

神戸市の都市計画情報検索では、神戸市情報マップを使って用途地域を検索できます。

検索方法:

  1. 神戸市情報マップにアクセス
  2. 住所または郵便番号を入力
  3. 用途地域・都市計画施設等の情報が表示される

用途地域により建物の用途や規模が制限されるため、購入前に必ず確認しましょう。

(2) 都市計画施設の確認(約5年ごとの見直し)

神戸市の用途地域は1973年に初めて指定され、約5年ごとに見直されています。最新の見直しは2023年6月1日に行われました。

都市計画施設とは、道路・公園・学校等の公共施設の計画です。購入予定地の近隣に都市計画施設がある場合、将来的に立ち退きを求められる可能性があるため、事前に確認が必要です。

(3) 建ぺい率・容積率の確認

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。

これらの比率により、建てられる建物の規模が決まります。

例えば、建ぺい率60%・容積率200%の土地(100m2)では、建築面積60m2、延床面積200m2の建物が建てられます。

購入前に建ぺい率・容積率を確認し、希望する建物が建てられるかを確認しましょう。

(4) 建築条件の有無

SUUMOによると、神戸市内には建築条件なしの土地も多数あります。

建築条件とは、特定の建築業者で建物を建てることを条件とする土地のことです。

建築条件なし: 自由に建築業者を選べる、設計の自由度が高い
建築条件あり: 特定の建築業者で建てる必要がある、選択肢が限られる

自分で建築業者を選びたい場合は、建築条件なしの土地を探すことを推奨します。

土地購入時の注意点(規制・災害リスク)

(1) 土砂災害・水害ハザードマップの確認(必須)

神戸の注文住宅を建てるセレクトホームによると、神戸市で土地を購入する際は、土砂災害・水害ハザードマップの確認が必須です。

神戸市は山と海に挟まれた地形のため、土砂災害や水害のリスクがある地域があります。

神戸市の「土砂災害・水害ハザードマップ」は、神戸市の公式サイトで確認できます。

購入前に必ずハザードマップを確認し、災害リスクが高いエリア(土砂災害警戒区域等)を避けることが重要です。

(2) 高度地区による建物高さ制限(8種類)

高度地区とは、建物の高さの最高限度または最低限度を定める地区です。神戸市では8種類の高度地区を指定しています。

高度地区により、建物の高さが制限されるため、高層建築を希望する場合は注意が必要です。

高度地区の情報は、神戸市情報マップで確認できます。

(3) 北側斜線制限(北側隣地への日照確保)

北側斜線制限とは、北側の隣地の日照を確保するため、建物の高さを制限する規制です。

北側斜線制限により、建物の北側が斜めに削られたような形状になる場合があります。

建物の設計に影響するため、購入前に建築士に相談し、希望する建物が建てられるかを確認することを推奨します。

(4) 専門家(建築士・不動産業者)への相談

土地購入時の規制や災害リスクは、個別物件により異なります。

高度地区制限、北側斜線制限、用途地域、ハザードマップ等の情報を総合的に判断するには、専門知識が必要です。

購入前に専門家(建築士、不動産業者、土地家屋調査士等)に相談し、希望する建物が建てられるか、災害リスクはどうかを確認することを強く推奨します。

まとめ:神戸市で土地を購入する際のチェックリスト

神戸市の土地価格は平均73.3万円/坪(22.2万円/m2)で、前年比+9.4%と上昇傾向にあります。最高価格は三宮・花時計前駅(461万8333円/m2)、最低価格は藍那駅(1万9500円/m2)と、エリアにより大きな差があります。

垂水区・西区・東灘区・灘区等に物件が多く、エリアにより価格帯や生活環境が異なります。用途地域は神戸市情報マップで検索でき、約5年ごとに見直されています(最新は2023年6月1日)。

神戸市は山と海に挟まれた地形のため、土砂災害・水害ハザードマップの確認が必須です。また、高度地区による建物高さ制限(8種類)や北側斜線制限にも注意が必要です。

土地購入を検討している方は、以下のチェックリストを活用し、専門家に相談しながら慎重に判断しましょう。

チェックリスト:

  • エリア別の土地価格相場を確認した
  • 用途地域・建ぺい率・容積率を確認した
  • 土砂災害・水害ハザードマップを確認した
  • 高度地区制限・北側斜線制限を確認した
  • 建築条件の有無を確認した
  • 専門家(建築士・不動産業者)に相談した
  • 最新の土地価格データを公式サイトで確認した

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よくある質問

Q1神戸市の土地価格はいくらですか?

A12024年時点で平均73.3万円/坪(22.2万円/m2)で、前年比+9.4%と上昇傾向にあります。公示地価平均は26万0272円/m2(前年比+3.54%)、基準地価平均は36万5597円/m2(前年比+3.94%)です。最高価格は三宮・花時計前駅(461万8333円/m2)、最低価格は藍那駅(1万9500円/m2)と、エリアにより大きな差があります。最新データは神戸市の公式サイトや国土交通省の地価公示で確認してください。

Q2神戸市で人気のエリアはどこですか?

A2垂水区、西区、東灘区、灘区等に物件が多くあります。垂水区は海岸線に近く住宅街が広がり、ファミリー層に人気です。西区は郊外エリアで価格が抑えられ、広い土地を確保しやすいです。東灘区は高級住宅街も点在し、灘区は大学・教育機関が多く学生・ファミリー層に人気です。中央区は商業エリアで高価格、北区・西区は郊外で価格が抑えられる傾向があります。

Q3神戸市の用途地域はどこで確認できますか?

A3神戸市情報マップで住所や郵便番号から検索可能です。神戸市の都市計画情報検索ページ(https://www.city.kobe.lg.jp/a35466/business/kaihatsu/plan/search.html)にアクセスし、住所または郵便番号を入力すると、用途地域・都市計画施設等の情報が表示されます。用途地域は1973年に初めて指定され、約5年ごとに見直されています。最新の見直しは2023年6月1日に行われました。

Q4神戸市で土地を購入する際の注意点は何ですか?

A4土砂災害・水害ハザードマップの確認が必須です。神戸市は山と海に挟まれた地形のため、土砂災害や水害のリスクがある地域があります。また、高度地区による建物高さ制限(8種類)、北側斜線制限(北側隣地への日照確保)にも注意が必要です。これらの規制は個別物件により異なるため、購入前に専門家(建築士、不動産業者)に相談することを強く推奨します。

Q5神戸市の土地購入時にハザードマップは必ず確認すべきですか?

A5必須です。神戸市は山と海に挟まれた独特の地形のため、土砂災害や水害のリスクがある地域があります。神戸市の「土砂災害・水害ハザードマップ」は公式サイトで確認でき、土砂災害警戒区域や浸水想定区域が示されています。購入前に必ずハザードマップを確認し、災害リスクが高いエリアを避けることが重要です。災害リスクの判断が難しい場合は、専門家に相談することを推奨します。

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Room Match編集部

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