川崎市の戸建て購入ガイド:エリア別価格相場と選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/25

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川崎市で戸建てを探す前に知っておきたいこと

川崎市で戸建ての購入を検討しているものの、「どのエリアが自分に合っているのか」「価格相場はどのくらいなのか」と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、川崎市の7区それぞれの特徴、エリア別の戸建て価格相場、購入時の注意点を解説します。国土交通省の不動産取引価格情報や川崎市の公式データをもとに、初めて戸建てを購入する方でもエリア選びの判断ができるようになります。

この記事のポイント

  • 川崎市は7区で構成され、エリアにより価格差が2倍以上ある
  • 新築戸建ては2,500万円〜9,000万円、中古は平均4,846万円(2024年時点)
  • 武蔵小杉は新宿まで約20分、川崎駅は横浜まで約7分と交通アクセスが良好
  • 多摩川沿いは浸水リスクがあるためハザードマップの確認が必須
  • 複数の不動産会社に相談し、エリアごとの住環境を比較することが重要

川崎市の基礎知識:7区の特徴と交通アクセス

川崎市は人口約152万人の政令指定都市で、川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区・麻生区の7つの行政区で構成されています。東京都と横浜市に挟まれた立地から、両方面へのアクセスの良さが特徴です。

臨海部エリア(川崎区・幸区)の特徴

川崎区と幸区は臨海部に位置し、川崎市内では比較的価格が抑えめです。川崎駅は JR東海道線・京浜東北線・南武線が利用でき、横浜駅まで約7分、品川駅まで約9分と交通利便性に優れています。

ただし、土地面積が60㎡以下の狭小住宅が多い傾向にあります。狭小住宅とは、土地が小さい分、3階建てなど縦に空間を確保する住宅形態です。建物面積は100㎡程度あるケースもあるため、間取りの使い勝手を実際に確認することが大切です。

都心寄りエリア(中原区・高津区)の特徴

中原区は武蔵小杉駅を中心に再開発が進み、タワーマンションと戸建てが混在するエリアです。武蔵小杉駅から新宿駅まで約20分、渋谷駅まで約15分と都心へのアクセスが良好なため、価格は川崎市内で高めの傾向にあります。

高津区は溝の口駅を中心に商業施設が充実し、田園都市線で渋谷方面へのアクセスも良好です。中原区より価格が抑えめで、利便性と価格のバランスを重視する方に選ばれています。

田園都市線・小田急線沿線(宮前区・多摩区・麻生区)の特徴

宮前区・多摩区・麻生区は緑が多く、子育て環境を重視するファミリー世帯に人気があります。

特に麻生区の新百合ヶ丘エリアは、2030年に横浜市営地下鉄の延伸が予定されており、将来の交通利便性向上が期待されています。多摩区の登戸駅は小田急線で新宿まで約20分と、都心通勤にも便利な立地です。

エリア別・沿線別の戸建て価格相場

川崎市の戸建て価格は、エリアによって大きく異なります。物件探しの前に、予算と希望エリアの相場を把握しておくことが重要です。

新築戸建ての価格帯(2,500万円〜9,000万円)

川崎市の新築戸建ては、間取りやエリアによって幅広い価格帯となっています(2025年時点)。

間取り 価格帯
2LDK 2,500万円〜8,000万円
3LDK〜4LDK 2,500万円〜9,000万円

川崎区では3,500万円台から物件が見つかる一方、中原区・武蔵小杉周辺では7,000万円台の物件も珍しくありません。

中古戸建ての価格帯と推移

中古戸建ての平均価格は4,846万円(2024年時点)で、平均築年数は約15年、建物面積98㎡、土地面積108㎡程度です。

5年間の価格推移を見ると、2020年の平均4,303万円から2024年には4,846万円へと約542万円(12.6%)上昇しています。首都圏全体の価格高騰傾向と連動しており、今後の市場動向にも注意が必要です。

区別の価格差と狙い目エリア

予算別のエリア目安は以下の通りです。

  • 3,000万円台〜: 川崎区、幸区(狭小住宅が中心)
  • 4,000万円〜5,000万円台: 高津区、多摩区
  • 6,000万円台〜: 宮前区、麻生区
  • 7,000万円台〜: 中原区(武蔵小杉周辺)

ファミリー向けで価格と環境のバランスを重視するなら、川崎新町・小田栄エリアが狙い目です。交通利便性を優先するなら、武蔵小杉・登戸エリアが候補になります。

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川崎市で戸建てを購入する際の諸費用と税金

戸建てを購入する際は、物件価格以外にも諸費用がかかります。事前に把握して資金計画を立てましょう。

購入時の諸費用の内訳

一般的に、購入価格の5〜10%程度の諸費用が必要です。主な内訳は以下の通りです。

項目 目安
仲介手数料 物件価格×3%+6万円+消費税
登記費用 20万円〜40万円
不動産取得税 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり)
火災保険・地震保険 10万円〜30万円
住宅ローン関連費用 30万円〜50万円

具体的な金額は物件や金融機関により異なるため、複数の見積もりを比較することをおすすめします。

住宅ローン控除と長期優良住宅の優遇

住宅ローン控除は、年末のローン残高に応じて所得税から控除を受けられる制度です。控除率や上限額は年度により変わるため、国税庁の最新情報を確認してください。

長期優良住宅とは、国が定める耐久性・省エネ性能などの基準を満たした住宅のことです。認定を受けると、住宅ローン控除の上限額引き上げや固定資産税の減額期間延長などの優遇措置を受けられる場合があります。詳細は税理士や金融機関への相談を推奨します。

物件選びの注意点とチェックポイント

川崎市で戸建てを購入する際には、エリア特有の注意点があります。後悔しないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

ハザードマップで浸水リスクを確認

多摩川沿いのエリアは、2019年の台風19号で浸水被害が発生した地域があります。物件を検討する際は、川崎市のハザードマップで浸水想定区域を必ず確認してください。

地域の地理・地質に詳しい不動産会社に相談することで、過去の被害状況や対策についても情報を得られます。

狭小住宅・建売住宅の見極め方

川崎区を中心に、土地面積60㎡以下の狭小住宅が多く見られます。狭小住宅を検討する際のチェックポイントは以下の通りです。

  • 階段の勾配や幅は生活しやすいか
  • 収納スペースは十分か
  • 日当たり・風通しは確保されているか
  • 駐車スペースの使い勝手はどうか

建売住宅(分譲住宅)は土地と建物がセットで販売される新築戸建てです。間取りや仕様が決まっている分、価格が抑えられる傾向にありますが、設備や仕様のグレードは物件により異なります。

将来の資産価値を考える視点

戸建ての資産価値は立地や周辺環境に大きく影響されます。以下の観点も参考にしてください。

  • 駅からの距離(徒歩10分以内が目安)
  • 周辺の開発計画や再開発の有無
  • 学区や商業施設の充実度
  • 地盤や災害リスク

新百合ヶ丘エリアの横浜市営地下鉄延伸(2030年予定)のように、将来の交通インフラ整備が資産価値に影響を与える可能性もあります。ただし、将来の価格変動を断定することはできないため、投資目的ではなく実際の居住ニーズを優先して判断することが大切です。

まとめ:通勤先と予算で選ぶ川崎市の戸建て

川崎市の戸建ては、7つの区によって価格帯や住環境が大きく異なります。新築戸建ては2,500万円〜9,000万円、中古戸建ては平均4,846万円が相場です(2024〜2025年時点)。

東京方面への通勤なら中原区・多摩区、横浜方面なら川崎区・幸区、子育て環境を重視するなら宮前区・麻生区が候補になります。多摩川沿いの物件はハザードマップを確認し、浸水リスクを把握した上で検討してください。

複数の不動産会社に相談し、各エリアの最新情報を収集しながら、ご自身のライフスタイルに合った物件を見つけましょう。

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よくある質問

Q1川崎市の新築戸建ての相場はどのくらいですか?

A1川崎市の新築戸建ては、2LDKで2,500万円〜8,000万円、3〜4LDKで2,500万円〜9,000万円程度です(2025年時点)。エリアにより価格差が大きく、川崎区では3,500万円台から見つかる一方、中原区・武蔵小杉周辺では7,000万円台の物件もあります。複数のエリアで比較検討することをおすすめします。

Q2川崎市でファミリー世帯におすすめのエリアは?

A2子育て環境を重視するなら、緑が多い宮前区・麻生区の田園都市線・小田急線沿線がおすすめです。価格と利便性のバランスを求めるなら高津区・多摩区も候補になります。エリアごとに住環境や価格帯が異なるため、複数の不動産会社に相談して比較検討することが重要です。

Q3川崎市の戸建て価格は上昇していますか?

A3川崎市の中古戸建ては、2020年の平均4,303万円から2024年には4,846万円へ約542万円(12.6%)上昇しています。首都圏全体の価格高騰傾向と連動していますが、市場動向は常に変動するため、購入時期については複数の専門家に相談することをおすすめします。

Q4多摩川沿いの物件は浸水リスクがありますか?

A4多摩川沿いは2019年の台風19号で浸水被害が発生したエリアがあります。物件を検討する際は、川崎市の公式ハザードマップで浸水想定区域を必ず確認してください。地域に詳しい不動産会社への相談も有効です。ハザードマップは川崎市公式サイトで閲覧できます。

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