神奈川の新築マンション購入ガイド:価格相場・エリア選び・物件選びのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/21

なぜ神奈川の新築マンションが注目されるのか?都心アクセスと価格上昇の背景

神奈川県の新築マンションを購入する際、「価格相場はどのくらいか」「どのエリアが人気か」「東京都心へのアクセスは良いか」「資産価値は維持できるか」といった疑問を持つ方は少なくありません。

本記事では、神奈川の新築マンション市場の概要、価格相場、エリア別の特徴、物件選びのポイントを、不動産業界のデータや市場動向を元に解説します。

初めて神奈川で新築マンションを購入する方でも、適切なエリア選びと資金計画ができるようになります。

この記事のポイント

  • 2025年1-5月の神奈川県の新築マンション平均㎡単価は104.6万円で100万円を突破
  • 横浜市戸塚区は2年で㎡単価が1.9倍(65.7万円→124.7万円)に上昇
  • 人気エリアは横浜市中区・西区・川崎市中原区・幸区(都心アクセス良好)
  • 川崎駅から品川駅9分・東京駅17分、武蔵小杉駅は9路線利用可能で利便性が高い
  • 平均価格は1億927万円だが、3,500万円〜4億5,000万円まで幅広い価格帯

2025年1-5月の平均㎡単価104.6万円で100万円突破

LIFULL HOME'Sによると、2025年1-5月の神奈川県の新築マンションの平均㎡単価は104.6万円で、ついに100万円を突破しました。

前期(2024年7月〜12月)比109.1%と上昇しており、神奈川県の新築マンション市場は活況を呈しています。

横浜市戸塚区は2年で1.9倍(65.7万円→124.7万円)に上昇

特に注目すべきは、横浜市戸塚区の価格上昇です。2年間で㎡単価が**1.9倍(65.7万円→124.7万円)**に上昇しており、神奈川県内で最も価格が上昇しているエリアです。

戸塚区は東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン等の複数路線が利用可能で、東京・横浜の両方向にアクセスが良好です。

東京都心へのアクセスの良さ(川崎駅から品川駅9分、東京駅17分)

神奈川県の新築マンションが注目される理由の一つは、東京都心へのアクセスの良さです。

SUUMOによると、川崎駅から品川駅まで約9分、東京駅まで17分、横浜駅まで8分と、都心へのアクセスが非常に良好です。

また、武蔵小杉駅は9路線が利用可能で、東京・横浜の両方向にアクセスしやすい立地となっています。

神奈川の新築マンション市場の基礎知識:供給エリア・間取り・価格帯

供給エリアの分布(横浜市約半数、川崎市約3割、その他約2割)

すみかリンクによると、神奈川県の新築マンション供給エリアの分布は以下の通りです。

エリア 供給割合
横浜市 約半数(50%)
川崎市 約3割(30%)
その他(相模原市・茅ヶ崎市・海老名市等) 約2割(20%)

横浜市と川崎市で合計約8割を占めており、神奈川県の新築マンション市場はこの2市が中心となっています。

約9割が2LDK〜4LDKのファミリータイプ

神奈川県の新築マンションは、約9割が2LDK〜4LDKのファミリータイプです。

3LDKが最も多く、ファミリー向けの間取りが中心となっています。ワンルーム・1Kの単身者向け物件は少なく、ファミリー層がターゲットとなっています。

価格帯の幅(3,500万円〜4億5,000万円)

神奈川県の新築マンション価格は、3,500万円〜4億5,000万円と幅広い価格帯で分布しています。

3,500万円以内の物件も存在する一方、横浜市中区・西区のタワーマンションでは1億円を超える物件も多く見られます。

2025年9月時点で134件の新築マンション物件

ホームズによると、2025年9月時点で134件の新築マンション物件が掲載されています。

価格・間取り・駅徒歩などの条件で絞り込みが可能で、地域・沿線から物件検索ができます。

神奈川の新築マンション価格相場(2025年最新)

平均価格:1億927万円(神奈川県全体)

すみかリンクによると、神奈川県の新築マンション平均価格は1億927万円です。

これは全国平均を大きく上回る水準で、東京都に次いで高額な価格帯となっています。

㎡単価:平均104.6万円(前期比109.1%)

**平均㎡単価は104.6万円(2025年1-5月)**で、前期比109.1%と上昇しています。

㎡単価とは、マンション価格を専有面積(㎡)で割った1㎡あたりの単価です。例えば、㎡単価100万円の物件で専有面積70㎡の場合、価格は7,000万円となります。

エリア別の価格ランキング(横浜市中区1位:㎡単価173.0万円、相模原市緑区2位、茅ヶ崎市3位)

神奈川県の新築マンション価格ランキング(エリア別)は以下の通りです。

順位 エリア 平均価格 ㎡単価
1位 横浜市中区 1億2,300万円 173.0万円
2位 相模原市緑区 1億3,069万円 -
3位 茅ヶ崎市 1億2,580万円 -

(出典: すみかリンク

横浜市中区の㎡単価173.0万円は、東京23区とほぼ同じ価格水準です。

2025年販売予定の注目物件(レ・ジェイド海老名、クリオ横浜西中央グレースコート等)

マンションノートによると、2025年販売予定の注目物件は以下の通りです。

  • レ・ジェイド海老名: 236戸、2025年11月販売開始
  • クリオ横浜西中央グレースコート: 2025年11月下旬販売開始
  • シエリアシティ横浜東戸塚: 5,398万円〜9,998万円

人気エリア別の特徴:横浜・川崎・その他注目エリア

横浜市(中区・西区・神奈川区のタワーマンション、青葉区・港北区の住宅地)

横浜市は神奈川県の新築マンション市場の中心で、約半数の物件が供給されています。

  • 中区・西区・神奈川区: 横浜駅周辺のタワーマンションが多数。㎡単価173.0万円と高額だが、ブランド力と利便性が魅力
  • 青葉区・港北区: 東急東横線・田園都市線で渋谷・都心に直結。住環境が良好で、ファミリー層に人気

川崎市(中原区・幸区の武蔵小杉・川崎駅周辺、9路線利用可能)

川崎市は都心アクセスの良さが最大の魅力です。

  • 中原区: 武蔵小杉駅は9路線利用可能で、東京・横浜の両方向にアクセス便利
  • 幸区: 川崎駅から品川駅9分、東京駅17分、横浜駅8分と抜群のアクセス

その他注目エリア(戸塚区の価格上昇率、湘南エリアのリゾート物件)

  • 横浜市戸塚区: 2年で㎡単価1.9倍(65.7万円→124.7万円)に上昇。東海道線・横須賀線等で都心・横浜へアクセス良好
  • 茅ヶ崎市: 湘南エリアのリゾート物件として人気。平均価格1億2,580万円と高額だが、海沿いの立地が魅力

神奈川の新築マンションを選ぶ際のポイントと注意点

修繕積立金・管理費を含めた総コストの確認

新築マンション購入時には、購入価格だけでなく、修繕積立金・管理費を含めた総コストを確認することが重要です。

修繕積立金とは、マンションの将来的な大規模修繕に備えて毎月積み立てる費用です。管理費は共用部分の維持管理・清掃・設備点検等に充てる月額費用です。

これらの費用は、購入後の生活費に直結するため、無理のない範囲で設定されているか確認してください。

頭金を多めに準備し無理のないローン返済計画

頭金をできるだけ多めに準備し、無理のないローン返済計画を立てることが推奨されます。

頭金が少ないと、住宅ローンの借入額が増え、月々の返済額・総返済額が増加します。頭金は最低でも購入価格の2割以上を準備することが望ましいです。

地震対策・環境対策(ZEH基準)の確認

最近の新築マンションは、地震対策・環境対策が進んでいます

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たす物件が増えており、省エネ性能が高く、光熱費を抑えられます。また、免震構造・制震構造など地震対策も強化されています。

モデルルームで実際に確認し、耐震性・省エネ性能をチェックしてください。

モデルルームでの実物確認

モデルルームで実物を確認することが重要です。

パンフレットや図面だけでは分からない、間取りの使い勝手、収納スペースの広さ、日当たり・通風などを実際に確認できます。複数の物件を見学し、比較検討することを推奨します。

専門家(ファイナンシャルプランナー、不動産仲介業者)への相談

専門家(ファイナンシャルプランナー、不動産仲介業者)への相談を推奨します。

ファイナンシャルプランナーは、無理のない資金計画を提案してくれます。不動産仲介業者は、物件の選び方・契約の注意点をアドバイスしてくれます。

まとめ:エリア別の選び方・次のアクション

都心アクセス重視なら川崎市(中原区・幸区)

都心アクセスを重視する方は、川崎市(中原区・幸区)がおすすめです。

川崎駅から品川駅9分・東京駅17分、武蔵小杉駅は9路線利用可能で、通勤・通学の利便性が非常に高いです。

横浜ブランド重視なら横浜市西区・中区のタワーマンション

横浜ブランドを重視する方は、横浜市西区・中区のタワーマンションがおすすめです。

㎡単価173.0万円と高額ですが、横浜駅周辺の利便性とブランド力が魅力です。

価格上昇期待なら戸塚区等の注目エリア

価格上昇を期待する方は、戸塚区等の注目エリアがおすすめです。

2年で㎡単価1.9倍に上昇しており、今後も価格上昇が期待できる可能性がありますが、保証はありません。価格は市場動向により変動するため、投資目的の場合はリスクも考慮してください。

次のアクション(モデルルーム見学・資金計画の作成)

神奈川県の新築マンションを検討されている方は、以下のアクションを推奨します。

  1. モデルルーム見学: 複数の物件を見学し、間取り・設備・立地を比較
  2. 資金計画の作成: ファイナンシャルプランナーに相談し、無理のない返済計画を立てる
  3. 専門家への相談: 不動産仲介業者に相談し、物件選びのアドバイスを受ける

神奈川県の新築マンションは、価格が高額ですが、都心アクセスの良さと資産価値の維持が期待できます。専門家のアドバイスを受けながら、無理のない予算設定とリスク管理を心がけましょう。

よくある質問

Q1神奈川県の新築マンションの価格相場はどのくらいですか?

A1平均価格は1億927万円、平均㎡単価は104.6万円(2025年1-5月)です。ただし、エリアにより価格差が大きく、3,500万円〜4億5,000万円まで幅広い価格帯で分布しています。横浜市中区は㎡単価173.0万円と高額で、東京23区とほぼ同じ価格水準です。価格相場は時期・エリア・物件により変動するため、最新情報は不動産ポータルサイトや不動産会社でご確認ください。

Q2神奈川県で人気のエリアはどこですか?

A2横浜市中区・西区・神奈川区(横浜駅周辺のタワーマンション)、青葉区・港北区(東京都心へのアクセス良好)、川崎市中原区・幸区(武蔵小杉・川崎駅周辺)が人気です。特に戸塚区は2年で㎡単価が1.9倍(65.7万円→124.7万円)に上昇しており、注目エリアとなっています。東海道線・横須賀線等で都心・横浜へのアクセスが良好です。

Q3横浜と川崎の新築マンションの違いは何ですか?

A3横浜市は平均価格が高め(中区は㎡単価173万円)で、横浜ブランドの価値があります。横浜駅周辺のタワーマンションが多く、利便性とブランド力が魅力です。川崎市は都心アクセスが非常に良く、川崎駅から品川駅9分・東京駅17分、武蔵小杉駅は9路線利用可能で、通勤・通学の利便性が高いです。価格は横浜より抑えられている傾向にあります。

Q4神奈川県の新築マンションを選ぶ際の注意点は何ですか?

A4購入価格だけでなく、修繕積立金・管理費を含めた総コストを確認してください。頭金をできるだけ多めに準備し、無理のないローン返済計画を立てることが重要です。地震対策・環境対策(ZEH基準)を確認し、モデルルームで実際に間取り・設備・日当たりを確認してください。専門家(ファイナンシャルプランナー、不動産仲介業者)への相談を推奨します。

Q5東京都心へのアクセスが良いエリアはどこですか?

A5川崎市が最も都心アクセスが良好です。川崎駅から品川駅9分・東京駅17分、横浜駅8分と抜群のアクセスです。武蔵小杉駅は9路線利用可能で、東京・横浜の両方向にアクセスしやすいです。横浜市青葉区・港北区も、東急東横線・田園都市線で渋谷・都心に直結しており、都心アクセスが良好です。

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Room Match編集部

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