JCOMの訪問営業が戸建てに来た|まず確認すべきこと
JCOMの訪問営業を受けた際、「その場で契約すべきか」「信頼できるのか」と不安に感じる方は少なくありません。実際、JCOM公式サイトでも「不審な訪問にご注意ください」という告知が掲載されており、訪問営業トラブルが報告されています。
この記事では、JCOMの訪問営業の実態、対応方法、契約時の注意点について、JCOM公式情報や消費者トラブル事例を元に解説します。
戸建て住宅にお住まいで、JCOMの訪問営業を受けた方にとって、冷静に判断するための情報を得られる内容となっています。
この記事のポイント
- JCOMの訪問営業を受けたら、社員証の確認・訪問理由の確認が必須。その場で契約せず公式サイトで確認する
- JCOM公式も「不審な訪問に注意」と告知。正規の訪問営業と悪質業者を見分ける方法を知る
- 戸建ての工事は屋外工事(電柱から引き込み)と屋内工事(光コンセント・ONU設置)で30分〜1時間程度
- 工事費47,520円は実質0円だが、24ヶ月以内の解約で残債が一括請求される。契約期間を考慮して申し込む
- 訪問営業より公式サイト申込の方がキャッシュバック(最大40,000円)等の特典がある
社員証の確認:J:COM社員は必ず社員証を携帯
JCOM公式によると、JCOM社員は必ず社員証を携帯しています。訪問営業を受けた際は、まず社員証の提示を求めましょう。
社員証の確認ポイント:
- 会社名: 株式会社ジュピターテレコム、またはJCOMの正規代理店名
- 氏名・写真: 訪問者本人と一致しているか
- 有効期限: 期限切れでないか
社員証の提示を拒否する、または曖昧な対応をする場合は、不審な訪問営業の可能性があります。
訪問理由の確認:正規の訪問営業か、別業者か
訪問理由を明確に説明できるかも重要です。正規の訪問営業であれば、「JCOMのサービス案内」「エリア拡大のご案内」等と説明します。
一方、不審な訪問営業の特徴:
- 「このエリアの光ファイバーを管理している」と虚偽の説明(JCOMはエリア管理者ではない)
- 「電波障害がある」「無料で工事する」等と称して家に入ろうとする
- メンテナンス作業と称して不要な契約を迫る
これらの説明があった場合は、JCOMカスタマーセンターに確認することを推奨します。
その場で契約せず、公式サイトで確認する重要性
訪問営業では、その場での契約を促される場合があります。しかし、訪問営業経由では特典が少ない場合が多く、公式サイト申込の方がキャッシュバック(最大40,000円)等の特典があります。
その場で契約せず、以下を確認しましょう:
- JCOM公式サイトで料金プラン・キャンペーンを確認
- カスタマーセンターに訪問営業の内容が本当か問い合わせ
- 複数の申込窓口(公式サイト、代理店等)で特典を比較
JCOMの訪問営業の実態:正規・委託・悪質業者の見分け方
J:COM公式の訪問営業:正規代理店・委託業者
JCOMの訪問営業には、正規代理店や委託業者が行う場合があります。これらは正規のJCOMサービスを販売しており、契約内容もJCOM公式と同じです。
ただし、訪問営業経由では特典が少ない場合があるため、公式サイト申込と比較することを推奨します。
不審な訪問営業の特徴(「エリア管理者」「電波障害」等の虚偽説明)
価格.comのクチコミ掲示板では、以下のような不審な訪問営業が報告されています。
| 虚偽説明 | 実態 |
|---|---|
| 「このエリアの光ファイバーを管理している」 | JCOMはエリア管理者ではない |
| 「電波障害がある」 | 実際には電波障害はない |
| 「無料で工事する」 | 有料サービス加入が前提 |
これらの説明があった場合は、その場で契約せず、JCOMカスタマーセンターに確認しましょう。
J:COMを名乗る別業者の存在
JCOMを名乗る別業者の訪問営業もあります。これらは正規のJCOMサービスではなく、別のサービスを販売している可能性があります。
社員証の確認、訪問理由の明確な説明、公式サイトへの問い合わせが重要です。
J:COM公式の注意喚起:「不審な訪問にご注意ください」
JCOM公式では、「不審な訪問にご注意ください」という告知を掲載しています。
公式の推奨事項:
- 社員証の確認
- 訪問理由の明確な説明を求める
- 不審な訪問はカスタマーセンターに連絡
JCOM公式自身が注意喚起を行っていることから、訪問営業トラブルが増加している状況が伺えます。
戸建てのJ:COMサービス概要と工事内容
戸建て向けサービス:ネット・TV・電話・電力の総合サービス
JCOM公式によると、戸建て向けサービスは以下の通りです。
- インターネット: 光1GBコース、10Gbps高速プラン等
- TV: 地上デジタル放送、BS・CS放送、VOD等
- 電話: 固定電話サービス
- 電力: JCOM電力(一部エリア)
サービスを束ねることで、月額料金が割安になる場合があります。
工事内容:屋外工事(電柱から光ファイバー引き込み)と屋内工事(光コンセント・ONU設置)
戸建ての工事内容は以下の通りです。
屋外工事:
- 電柱から光ファイバーを引き込み
- 外壁に光ケーブルを固定
- 引き込み穴を開ける(既存の穴を利用する場合もあり)
屋内工事:
- 光コンセント(光ファイバー接続端子)を設置
- ONU(光回線終端装置)を設置
- ルーターの設置・設定(必要に応じて)
工事には立ち会いが必要です。
工事時間と工事日程:最短4日、繁忙期(3-4月、9-10月)は1-2ヶ月
工事時間は30分〜1時間程度です。ただし、建物の構造や既存の設備によっては、時間がかかる場合があります。
工事日程は、申込から最短4日で完了する場合もありますが、繁忙期(3-4月、9-10月の引越しシーズン)は1-2ヶ月かかる可能性があります。余裕を持って申し込むことを推奨します。
立ち会いの必要性と注意点
工事には必ず立ち会いが必要です。立ち会い時の注意点:
- 工事内容の確認: 引き込み位置、光コンセントの設置場所等を確認
- 家具の移動: 工事箇所の家具は事前に移動しておく
- 駐車スペース: 工事車両の駐車スペースを確保
工事後、インターネット接続の確認を行い、問題がないことを確認しましょう。
契約前の確認事項:料金・工事費・解約条件
月額料金:光1GBコースで5,610円(集合住宅より330円高い)
JCOM光1GBコースの月額料金は、戸建てで5,610円(標準価格)です。集合住宅の5,280円より330円高い設定となっています。
戸建ては集合住宅と比べて、引き込み工事が個別に必要なため、料金が高めに設定されています。
工事費:47,520円がキャンペーンで実質0円(24ヶ月分割、早期解約で残債請求)
工事費は47,520円が標準ですが、キャンペーンで実質0円となる場合があります。
実質0円の仕組み:
- 工事費47,520円を24ヶ月分割(月額1,980円)
- 同額の割引を24ヶ月間適用
- 24ヶ月以内に解約すると残債が一括請求される
例えば、12ヶ月で解約した場合、残り12ヶ月分の1,980円×12ヶ月=23,760円が請求されます。契約期間を考慮して申し込みましょう。
事務手数料:3,300円は必須
事務手数料3,300円は、キャンペーン適用の有無に関わらず必須です。契約時に必ず発生する費用として覚えておきましょう。
WEB限定スタート割:6ヶ月実質無料(2024年10月導入)
2024年10月に導入された「WEB限定スタート割」では、戸建ては6ヶ月実質無料となります。
割引内容:
- 月額3,333円×6ヶ月分をキャッシュバック(合計19,998円)
- 6ヶ月間の実質月額料金:5,610円 - 3,333円 = 2,277円
公式サイトからの申込限定の特典のため、訪問営業経由では適用されない場合があります。
初期契約解除期間:8日間だが機器撤去費用がかかる場合あり
電気通信サービスには、契約締結後8日間の初期契約解除期間があります。この期間内であれば無条件で契約解除できます。
ただし、JCOMでは機器撤去費用がかかる場合があり、実質的にゼロ円解約が困難な場合があります。契約前に解約条件を確認しましょう。
訪問営業トラブル事例と対処法
よくある手口:「エリアの光ファイバーを管理」「無料で工事」等の虚偽説明
訪問営業トラブルの代表的な手口:
- 「このエリアの光ファイバーを管理している」と虚偽の説明
- 「電波障害がある」「無料で工事する」等と称して家に入る
- 地上デジタル放送の「無料」は有料サービス加入が前提
これらの説明があった場合は、その場で契約せず、JCOMカスタマーセンターに確認しましょう。
高齢者宅への訪問営業:メンテナンス作業と称した不要な契約
えほんプレスでは、高齢者宅への訪問営業の悪質な手口が報告されています。
悪質な手口の事例:
- メンテナンス作業と称して訪問し、不要な契約を迫る
- 「電波障害がある」と虚偽の説明をして、TV端子を確認名目で訪問営業を行う
- 高齢者の判断能力が不十分なことを利用して、強引に契約させる
高齢者のご家族は、訪問営業トラブルに特に注意が必要です。
訪問営業の断り方:「興味がない」と明確に伝え、家に入れない
訪問営業の断り方:
- 「興味がない」と明確に伝える: 曖昧な返答は避ける
- 家に入れない: 「現在のサービスで満足している」と伝え、ドアを開けない
- 社員証の確認: 提示を拒否する場合は、その場で断る
- 強引な勧誘には「警察に連絡する」と伝える: 退去しない場合は実際に通報
断っても退去しない場合は、不退去罪に該当する可能性があります。
トラブル発生時の相談先:J:COMカスタマーセンター、国民生活センター
トラブル発生時の相談先:
- JCOMカスタマーセンター: 訪問営業の内容が本当か確認
- 国民生活センター(消費者ホットライン188): 消費者トラブルの相談
- 警察(110番): 強引な勧誘、不退去罪に該当する場合
契約後のトラブルは、初期契約解除期間(8日間)内であれば無条件で解約できます。早めに相談しましょう。
まとめ:おすすめの申し込み方法と断り方
JCOMの訪問営業を受けた際は、社員証の確認、訪問理由の確認が必須です。その場で契約せず、JCOM公式サイトで料金プラン・キャンペーンを確認しましょう。
訪問営業より公式サイト申込の方が、キャッシュバック(最大40,000円)やWEB限定スタート割(6ヶ月実質無料)等の特典が充実しています。
訪問営業を断る場合は、「興味がない」と明確に伝え、家に入れないことが重要です。強引な勧誘には「警察に連絡する」と伝え、退去しない場合は実際に通報しましょう。
契約前には、料金プラン、工事費、解約条件等を必ず確認し、不明点はカスタマーセンターに問い合わせることを推奨します。最新情報はJCOM公式サイトで確認しましょう。
