インターネット無料マンションのメリットと注意点|速度・セキュリティ比較

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/22

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インターネット無料マンションが注目される理由

賃貸マンションを探す際、「インターネット無料」という条件に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。ただし、「本当に無料なのか」「通信速度は十分か」と気になる点もあるはずです。

この記事では、インターネット無料マンションの仕組み、メリット・デメリット、物件選びのポイントを、通信事業者や不動産情報サイトのデータを元に解説します。

リモートワークやオンラインゲーム等の用途別に、自分に合った物件を選ぶための判断基準を把握できます。

この記事のポイント

  • インターネット無料マンションは月額3,000〜8,000円のネット料金が不要で、入居後すぐに利用可能
  • 1本の回線を最大32世帯が共有するため、夜間や休日は速度低下の可能性がある
  • VDSL方式の場合は最大100Mbpsと光回線(最大1Gbps)の10分の1程度の速度
  • 家賃や共益費に上乗せされているケースが多く、実質無料ではない可能性がある
  • リモートワークやオンラインゲームのヘビーユーザーには不向きな場合が多い

インターネット無料マンションが注目される理由

(1) リモートワーク普及による需要増加

2024〜2025年にかけて、リモートワーク普及によりインターネット無料物件の需要が増加しています。在宅勤務が当たり前になり、ネット環境は生活のインフラとして重要性が高まっています。

初期費用・月額費用を抑えたい入居者にとって、「インターネット無料」は魅力的な条件です。

(2) 空室対策としての大家側のメリット

大家にとっても、インターネット無料は空室対策として有効です。物件の付加価値を高め、入居率を上げる効果があります。

無料インターネット導入が推奨されており、物件数は増加中です。

インターネット無料・完備・対応の違い

(1) インターネット無料とは

インターネット無料とは、各部屋まで回線が引き込まれ、プロバイダ契約も済んでおり、入居者が追加料金なしでネット利用できる状態を指します。

SUUMOによると、「入居後すぐに利用可能」「契約手続きや解約手続きが不要」が特徴です。

(2) インターネット完備とインターネット対応の違い

用語 意味 入居者の作業
インターネット完備 各部屋まで回線が引き込まれ、プロバイダ契約済み 入居後すぐに利用可能
インターネット対応 建物の共用部分まで回線が引き込まれている 各部屋への契約・工事が必要
インターネット無料 完備の状態で、かつ利用料が無料 入居後すぐに利用可能

(出典: eo光 インターネット完備と対応の違い

(3) 契約前に確認すべき用語

「インターネット無料」の表記は厳密に定義されておらず、不動産会社により意味が異なる場合があります。契約前に以下を確認してください。

  • 本当に追加料金なしで利用できるか
  • 回線方式(VDSL/光回線)
  • 最大速度
  • Wi-Fiルーターは設置されているか(LANコンセントのみの場合は別途ルーターが必要)

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インターネット無料マンションのメリット

(1) 月額3,000〜8,000円のネット料金が不要

一般的な光回線の月額料金は3,000〜8,000円程度です。インターネット無料物件なら、この費用が不要になります。

年間で36,000〜96,000円の節約になるため、コストメリットは大きいといえます。

(2) 入居後すぐに利用可能

通常の光回線契約では、申込から開通まで2週間〜1ヶ月程度かかります。インターネット無料物件なら、入居日からすぐにネットが使えます。

引越し直後の忙しい時期に、契約手続きや工事日程の調整が不要です。

(3) 契約手続きや解約手続きが不要

個別に回線を契約すると、引越し時に解約手続き・新居での新規契約が必要です。インターネット無料物件なら、こうした手続きが一切不要です。

インターネット無料マンションのデメリット

(1) 通信速度の問題(共有回線とVDSL方式)

共有回線による速度低下:

アイネットによると、インターネット無料物件では1本の回線を建物内で最大32世帯が共有するケースが一般的です。

夜間や休日に多くの入居者が同時利用すると、速度が低下する可能性があります。

VDSL方式の速度制限:

回線方式 最大速度
VDSL方式 最大100Mbps
光回線(FTTH) 最大1Gbps〜10Gbps

VDSL方式は電話回線を利用した接続方式で、最大速度が100Mbpsと光回線の10分の1程度です。

(2) セキュリティリスク

セキュリティ対策は物件により異なります。個人でもセキュリティソフト導入を検討すべきです。

また、共有回線では他の入居者と同じネットワークを使用するため、VPN利用も推奨されます。

(3) 回線・プロバイダを選べない

回線やプロバイダを選べないため、特定のサービス(IPv6、独自ドメイン等)を利用したい人には不向きです。

(4) 家賃への上乗せの可能性

実質的には家賃や共益費に上乗せされているケースが多いです。ネット非対応物件と家賃を比較し、総コストで判断することを推奨します。

物件選びのポイントと用途別の判断基準

(1) リモートワーク・オンラインゲーム向けの確認事項

リモートワーク(Web会議):

  • 必要速度: 上下10Mbps以上
  • VDSL方式でも可能だが、夜間や休日の速度低下に注意

オンラインゲーム:

  • 必要速度: 上下30Mbps以上、Ping値20ms以下推奨
  • ヘビーユーザーには不向きな場合が多い

リモートワークやオンラインゲームの頻度が高い場合は、個別契約を検討すべきです。

(2) 回線方式と速度の確認方法

契約前に以下を不動産会社・管理会社に確認してください。

  • 回線方式(VDSL/光回線/CATV等)
  • 最大速度(理論値)
  • 実測速度(既存入居者の評判があれば参考に)

(3) 個別契約の可否の確認

速度やセキュリティに不満がある場合、自分で別の回線を契約できるか確認しましょう。

オーナーの許可があれば可能な場合が多いですが、事前に管理会社へ確認すべきです。

(4) 速度改善の方法

入居後に速度が遅い場合、以下の方法で改善できる可能性があります。

  • Wi-Fi中継器の導入: 部屋の隅々まで電波を届ける
  • 周波数帯の変更: 2.4GHz → 5GHz(干渉が少なく高速)
  • ルーター再起動: 定期的に再起動で速度回復

(出典: アイネット マンションのWi-Fiが遅い理由と解決方法

まとめ:入居前のチェックリスト

インターネット無料マンションは、月額3,000〜8,000円のネット料金が不要で、入居後すぐに利用可能です。コストメリットは大きいですが、通信速度やセキュリティ面でのデメリットもあります。

リモートワークやオンラインゲームのヘビーユーザーには不向きな場合が多いため、用途に合わせて慎重に判断しましょう。

入居前のチェックリスト:

  • 回線方式(VDSL/光回線)を確認
  • 最大速度を確認
  • Wi-Fiルーターの有無を確認
  • 個別契約の可否を確認
  • 家賃がネット非対応物件より高くないか比較
  • 利用目的(Web閲覧のみ/リモートワーク/ゲーム)に適しているか判断

不動産会社や管理会社に事前確認し、自分に合った物件を選びましょう。

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よくある質問

Q1インターネット無料は本当に無料ですか?

A1基本的には追加料金なしで利用可能です。ただし、実質的には家賃や共益費に上乗せされているケースが多いです。ネット非対応物件と家賃を比較し、総コストで判断することを推奨します。物件によっては、ネット非対応物件より家賃が月1,000〜3,000円高い場合があります。

Q2通信速度は十分ですか?

A21本の回線を最大32世帯が共有するため、夜間や休日は速度低下の可能性があります。VDSL方式の場合は最大100Mbps(光回線は最大1Gbps)です。Web閲覧やメール程度なら問題ありませんが、リモートワークのWeb会議やオンラインゲームには不向きな場合が多いです。契約前に回線方式・最大速度を確認してください。

Q3自分で別の回線を契約できますか?

A3オーナーの許可があれば可能な場合が多いです。速度やセキュリティに不満がある場合は、管理会社に事前確認し個別契約を検討すべきです。ただし、建物の構造により光回線の引き込みができない場合もあります。また、退去時には原状回復が求められることがあるため、事前に条件を確認してください。

Q4Wi-Fiルーターは必要ですか?

A4LANコンセントのみの場合は別途Wi-Fiルーターが必要です。Wi-Fi完備の場合も、速度改善や接続台数増加のため個人でルーターを用意するケースもあります。事前に設備(LANコンセット/Wi-Fi設置済み)を確認し、必要に応じてルーターを準備しましょう。ルーターは家電量販店で3,000〜10,000円程度で購入できます。

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