平和不動産の株価推移と今後の見通し|業績・配当・投資判断のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/11

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

平和不動産とは?「証券取引所の大家」として知られる企業の特徴

平和不動産(証券コード8803)は、東京証券取引所プライム市場に上場する不動産会社です。同社は「証券取引所の大家」として知られ、東京・大阪・名古屋・福岡の証券取引所ビルを所有し、安定した賃料収入を得ていることが最大の特徴です。

この記事では、平和不動産の企業概要、株価推移、業績・財務状況、配当・株主優待の詳細を、平和不動産公式IR情報Yahoo!ファイナンスなどの情報源を元に解説します。

30〜50代の個人投資家で、不動産セクターへの投資を検討している方に、客観的な判断材料を提供します。

この記事のポイント

  • 平和不動産は証券取引所ビルを所有し、安定した賃料収入を得ている
  • 東証プライム市場に上場(証券コード8803)、リアルタイム株価はYahoo!ファイナンス等で確認可能
  • 2025年6月末に1株→2株の株式分割を予定しており、投資のハードルが下がる見込み
  • 7期連続増配を実施中、予想配当利回りは約3.9%(2025年時点)
  • 株主優待は200株以上で対象、Webカタログギフト(3,000円相当〜)がもらえる
  • 投資判断は自己責任であり、最新のIR情報を確認することを推奨

(1) 東京・大阪・名古屋・福岡の証券取引所ビルを所有

平和不動産は、日本の主要な証券取引所ビルを所有しており、以下のビルから安定した賃料収入を得ています。

  • 東京証券取引所ビル(東京都中央区日本橋兜町)
  • 大阪証券取引所ビル(大阪府大阪市中央区北浜)
  • 名古屋証券取引所ビル(愛知県名古屋市中区栄)
  • 福岡証券取引所ビル(福岡県福岡市中央区天神)

これらの証券取引所ビルは、日本の金融市場インフラとして長期的に利用される施設であり、賃料収入の安定性が高い点が特徴です。

(2) 安定した賃料収入が主な収益源

平和不動産の主な収益源は、証券取引所ビルをはじめとするオフィスビルの賃貸事業です。長期契約による安定した賃料収入が、同社の業績を支えています。

また、日本橋兜町・茅場町エリアの再開発プロジェクトを推進しており、ハイアット系ホテルの誘致などにより、今後の成長が期待されています。

(3) 東証プライム市場に上場(証券コード8803)

平和不動産は、東京証券取引所のプライム市場に上場しており、証券コードは「8803」です。プライム市場は、東証の最上位市場であり、流動性・ガバナンス基準が最も厳格な市場です。

株価情報は、Yahoo!ファイナンス、株探、みんかぶ、日経電子版などで確認できます。

平和不動産の企業概要と主な事業内容

平和不動産の事業は、以下の3つのセグメントに分かれています。

(1) 証券取引所ビル賃貸事業

証券取引所ビルの賃貸事業は、同社の主力事業です。東京・大阪・名古屋・福岡の証券取引所に対して、ビルを長期賃貸しています。

証券取引所は日本の金融市場インフラであり、賃貸契約は長期にわたるため、安定した収益が見込まれます。

(2) オフィスビル・商業施設開発

証券取引所ビル以外にも、都心部を中心にオフィスビルや商業施設を開発・運営しています。東京都心の好立地物件を中心に、賃貸収益を積み上げています。

(3) アセットマネジメント事業

不動産ファンドの運用や、投資家向けの資産運用サービスを提供しています。自社保有物件だけでなく、外部資金を活用した不動産投資事業を展開しています。

(4) 日本橋兜町・茅場町の再開発プロジェクト

平和不動産は、日本橋兜町・茅場町エリアの再開発プロジェクトを推進しています。このエリアは、東京証券取引所の所在地であり、金融・ビジネスの中心地として知られています。

再開発プロジェクトには、ハイアット系ホテルの誘致、商業施設の開発などが含まれており、今後の成長ドライバーとして期待されています。

株価推移とチャート分析

平和不動産の株価は、Yahoo!ファイナンス、株探、みんかぶなどの金融情報サイトで確認できます。

(1) 株価情報の確認方法(Yahoo!ファイナンス、株探、みんかぶ等)

平和不動産の株価情報は、以下のサイトで確認できます。

これらのサイトでは、リアルタイム株価、チャート、企業ニュース、決算情報などが確認できます。

(2) リアルタイム株価とチャートの見方

Yahoo!ファイナンスなどの金融情報サイトでは、平和不動産のリアルタイム株価とチャートを確認できます。

確認できる情報:

  • 現在値: 現時点の株価
  • 前日比: 前日終値からの変動額・変動率
  • 始値・高値・安値: 当日の取引状況
  • 出来高: 取引された株数
  • チャート: 日足・週足・月足・年足のチャート表示

チャート分析では、移動平均線(25日・75日・200日)やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を活用すると、株価のトレンドを把握しやすくなります。

(3) 2025年6月末予定の1株→2株の株式分割

平和不動産は、2025年6月末に1株→2株の株式分割を予定しています。

株式分割のメリット:

  • 投資単位が半額になり、投資のハードルが下がる
  • 流動性が向上し、売買しやすくなる
  • 株主優待の取得がしやすくなる(株式分割後も200株基準を維持予定)

: 株価4,000円の場合

  • 株式分割前: 100株単位 = 40万円
  • 株式分割後: 100株単位 = 20万円(1株2,000円 × 100株)

株式分割により、個人投資家にとって投資しやすい環境が整います。

(4) アナリストの目標株価と評価(目標株価約4,788円、予想「中立」)

みんかぶによると、アナリストの予想は以下のようになっています(2025年時点)。

  • 目標株価: 約4,788円
  • レーティング: 中立
  • AI株価診断: 買い予想と売り予想が拮抗

アナリストの見方は「中立」が多く、日本橋再開発による成長期待がある一方、金利上昇局面では不動産セクター全般にマイナス影響が懸念されています。

重要: 株価予想はあくまで参考情報であり、投資判断は自己責任で行う必要があります。

業績・財務状況と今後の成長戦略

平和不動産の業績・財務状況を確認します。

(1) 2026年3月期第2四半期の業績(増収増益達成)

株探によると、2026年3月期第2四半期(2024年4月〜9月)の業績は以下のようになっています。

項目 金額 前年同期比
売上高 218億円 +16.3%
営業利益 57億円 +9.8%

増収増益を達成しており、証券取引所ビル賃貸事業の安定性と、再開発プロジェクトの進展が業績を支えています。

(2) 財務指標(PBR、PER、自己資本比率)

主要な財務指標は以下の通りです(2025年時点)。

指標 数値 評価
PBR(株価純資産倍率) 約0.8倍 1倍未満は割安とされる
PER(株価収益率) 約15倍 業種平均と比較して妥当
自己資本比率 約30% やや低め(不動産業界の目安40%)

PBRは1倍未満で割安とされる水準ですが、自己資本比率がやや低めである点は注意が必要です。

(3) 日本橋エリアの再開発による成長期待

日本橋兜町・茅場町エリアの再開発プロジェクトは、平和不動産の今後の成長ドライバーとして期待されています。

再開発の主な内容:

  • ハイアット系ホテルの誘致
  • 商業施設の開発
  • オフィスビルのリニューアル

これらのプロジェクトにより、賃料収入の増加と、エリア価値の向上が見込まれています。

(4) 業績リスク(金利上昇の影響、自己資本比率の低下)

平和不動産の業績には、以下のリスクがあります。

  • 金利上昇の影響: 不動産セクターは金利上昇局面でマイナスの影響を受けやすい
  • 自己資本比率の低下: 過去12四半期でやや弱い動きが見られ、自己資本比率が目安を下回る水準に低下している
  • 市場環境の変化: オフィス需要の減少、リモートワークの普及などの影響

これらのリスクを考慮した上で、投資判断を行う必要があります。

配当・株主優待の詳細

平和不動産は、配当と株主優待の両方を実施しており、株主還元に積極的です。

(1) 配当実績と予想配当利回り(7期連続増配、予想利回り約3.9%)

平和不動産は、7期連続増配を実施しています。

配当実績:

  • 2024年3月期: 1株あたり166円(前期比62円増)
  • 2025年3月期(予想): 1株あたり170円

予想配当利回り(2025年時点):

  • 株価4,350円の場合: 約3.9%(170円 ÷ 4,350円)

配当は年2回(中間配当・期末配当)で、権利確定日は中間9月末、期末3月末です。

(2) 株主優待の内容(200株以上でWebカタログギフト3,000円相当〜)

平和不動産公式サイトによると、株主優待の内容は以下のようになっています。

保有株数 保有期間 優待内容
200株以上 3年未満 Webカタログギフト 3,000円相当
200株以上 3年以上 Webカタログギフト 5,000円相当

権利確定日: 3月末

(3) 長期保有優遇制度

平和不動産の株主優待には、長期保有優遇制度があります。3年以上保有すると、優待内容が3,000円相当から5,000円相当にグレードアップします。

3年以上保有の判定基準:

  • 同一株主番号で3月末の株主名簿に3回以上連続で記載されていること

(4) 株式分割後の株主優待基準

2025年6月末の株式分割後も、株主優待の基準は200株以上で維持される予定です。

株式分割前:

  • 200株保有 = 投資額約87万円(株価4,350円の場合)

株式分割後:

  • 200株保有 = 投資額約43.5万円(株価2,175円の場合)

株式分割により、株主優待を受けるための投資額が半分になります。

まとめ:平和不動産への投資判断のポイント

平和不動産は、証券取引所ビルという独自の収益基盤を持ち、7期連続増配と株主優待を実施している企業です。以下、投資判断のポイントをまとめます。

(1) 安定収益源としての証券取引所ビル

平和不動産の最大の特徴は、証券取引所ビルを所有し、長期契約による安定した賃料収入を得ていることです。証券取引所は日本の金融市場インフラであり、長期的に利用される施設であるため、収益の安定性が高い点が評価できます。

(2) 増配継続と株主優待の魅力

7期連続増配を実施しており、予想配当利回りは約3.9%(2025年時点)です。また、200株以上の保有で株主優待(Webカタログギフト3,000円相当〜)を受けられます。

株式分割により、投資単位が半分になるため、個人投資家にとって投資しやすい環境が整います。

(3) 投資リスクの確認(金利動向、不動産市況)

一方で、以下のリスクにも注意が必要です。

  • 金利上昇リスク: 不動産セクターは金利上昇局面でマイナスの影響を受けやすい
  • 自己資本比率の低下: 財務基盤がやや弱い点は注意が必要
  • オフィス需要の変化: リモートワーク普及によるオフィス需要減少の影響

(4) 最新IR情報の確認推奨(投資判断は自己責任)

株価情報や業績は日々変動するため、本記事の情報は執筆時点(2025年)のものです。最新情報は、平和不動産公式IR情報や各証券会社・金融情報サイトでご確認ください。

重要: 投資判断は自己責任で行う必要があり、本記事は投資助言を目的としていません。リスクを十分に理解した上で、投資を検討してください。

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

広告

よくある質問

Q1平和不動産の配当金はいつもらえますか?

A1配当は年2回(中間配当・期末配当)です。権利確定日は中間9月末、期末3月末です。7期連続増配を実施中で、2024年3月期は1株あたり166円の実績があります。2025年3月期の予想配当は1株あたり170円で、予想配当利回りは約3.9%(株価4,350円の場合)です。配当金は、権利確定日の2〜3ヶ月後に支払われます。

Q2株主優待を受けるには何株必要ですか?

A2200株以上の保有が必要です。Webカタログギフト(3,000円相当〜)がもらえます。3年以上の長期保有で5,000円相当にグレードアップします。権利確定日は3月末です。2025年6月末に株式分割(1株→2株)が予定されていますが、株主優待基準は200株以上で維持される予定です。株式分割後は、投資単位が半分になるため、株主優待を受けやすくなります。

Q3今後の株価見通しはどうですか?

A3アナリスト予想は「中立」で、目標株価は約4,788円です。日本橋兜町・茅場町の再開発プロジェクトによる成長期待がある一方、金利上昇局面では不動産セクター全般にマイナス影響が懸念されています。投資判断は自己責任で行う必要があり、最新のIR情報(平和不動産公式サイト)や金融情報サイト(Yahoo!ファイナンス、株探、みんかぶ等)で確認することを推奨します。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事