一戸建てで緑のカーテンを設置する方法:ネットの張り方・固定方法・注意点

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/8

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一戸建てで緑のカーテンを設置したい方へ

夏の日差し対策や省エネとして、緑のカーテン(グリーンカーテン)が注目されています。一戸建てでは、地面に支柱を埋め込んだり、軒下に金具を取り付けたりと、設置方法の選択肢が豊富です。

この記事では、一戸建て向けのネットの張り方、固定方法、台風対策を解説します。環境省のグリーンカーテンプロジェクトでは、2025年も引き続き節電・温暖化対策として緑のカーテンが推奨されています。

この記事のポイント

  • 緑のカーテンは太陽熱エネルギーの約80%をカットし、窓面温度を4〜5℃低下させる
  • 一戸建てでは「地面に支柱を埋め込む方法」が最も安定
  • 180cm×180cmのネットで総重量30〜40kgになるため、対荷重30kg以上の支柱が必要
  • 初心者にはゴーヤーがおすすめ。成長が早く、害虫や病気に強い

1. 一戸建てで緑のカーテンを設置するメリット

緑のカーテンには以下のようなメリットがあります。

  • 省エネ効果:中部電力の実験によると、平均30%の節電効果があり、窓面温度を約4〜5℃低下させる
  • 太陽熱のカット:葉が茂った緑のカーテンは太陽熱エネルギーの約80%をカット(すだれは50〜60%)
  • 自然の涼しさ:植物の蒸散作用により、周囲の空気から熱を奪い、カーテン自体が熱くならない
  • 景観の向上:緑の葉が窓辺を彩り、見た目にも涼しげ
  • 収穫の楽しみ:ゴーヤーやキュウリなど、食べられる植物を育てれば一石二鳥

一戸建ての場合、賃貸物件とは異なり、地面や外壁に固定できるため、より安定した設置が可能です。

2. 必要な材料と道具一覧

(1) ネットの種類とサイズの選び方

緑のカーテン用のネットは、目合い(網目の大きさ)が10cmのものがおすすめです。植物のつるが絡みやすく、通気性も確保できます。

サイズは設置場所に合わせて選びますが、180cm×180cmが一般的です。このサイズで葉が茂ると、総重量は約30〜40kgになります。

(2) 支柱・金具・その他の道具

設置に必要な材料と道具は以下の通りです。

材料・道具 用途
ネット(目合い10cm) 植物を這わせる
支柱(対荷重30kg以上) ネットを支える
ヒートン(丸金具) 軒下にネットを吊る
紐・結束バンド ネットを固定する
プランター・土 植物を植える
杭・重石 下部を固定する

ホームセンターや100円ショップで揃えられますが、支柱は対荷重30kg以上の頑丈なものを選んでください。

3. 一戸建てでのネットの張り方【3つの方法】

(1) 地面に支柱を埋め込む方法

最も安定する方法です。支柱を地面に20〜30cm程度埋め込むことで、強風にも負けにくいグリーンカーテンが作れます。

手順:

  1. 設置場所を決め、支柱を立てる位置に穴を掘る
  2. 支柱を20〜30cm埋め込み、土をしっかり踏み固める
  3. 支柱の上部にネットを取り付け、紐や結束バンドで固定
  4. ネットはたるまないようきつめに張る
  5. プランターまたは地植えで植物を植える

(2) 軒下に金具を取り付ける方法

軒下や庇にヒートン(丸金具)をねじ込み、ネットを張る竿を吊る方法です。外壁に穴を開けられる場合に有効です。

手順:

  1. 軒下や庇の適切な位置にヒートンをねじ込む
  2. ヒートンに竿を通し、ネットを吊り下げる
  3. ネットの下部は重石や杭で固定する
  4. ネットを約70度の角度で設置すると日光が当たりやすい

外壁の素材(木造・コンクリート・サイディング等)によって適切な金具が異なるため、ホームセンターで相談することをおすすめします。

(3) フレーム・突っ張り棒を使う方法

建物に穴を開けたくない場合は、自立式のフレームや突っ張り棒を使う方法があります。

手順:

  1. フレームを組み立て、設置場所に置く
  2. フレームにネットを取り付ける
  3. 必要に応じて重石やアンカーで固定

この方法は手軽ですが、強風時に倒れやすいため、台風対策が必要です。

4. 固定方法と台風対策

(1) 対荷重30kg以上の支柱選び

180cm×180cmのネットにグリーンカーテンが生い茂ると、総重量は約30〜40kgになります。風を受けるとさらに大きな力がかかるため、対荷重30kg以上の頑丈な支柱を選ぶことが重要です。

  • 突っ張り棒を使う場合も、対荷重を確認
  • 複数の支柱で支える構造にする
  • 支柱同士を横棒で連結すると安定性が増す

(2) 強風時の対策と注意点

台風などの強風時は、緑のカーテンが風の抵抗を強く受けます。以下の対策を事前に検討しておきましょう。

  • 支柱の埋め込み深さ:20〜30cm以上を確保
  • ネットの取り外し:強風予報時はネットを外すか巻き取る
  • 倒れやすい箇所の補強:追加の支柱や杭で補強

設置場所を決める際は、方角、日の差しかた、水やりのしやすさ、排水、人の出入り、物干し場所なども総合的に考慮してください。

5. おすすめの植物と育て方のコツ

(1) 初心者向け:ゴーヤー・朝顔

緑のカーテンに適した植物は以下の通りです。

植物 特徴
ゴーヤー 成長が早く、害虫・病気に強い。実も食べられる
朝顔 花が美しく、育てやすい。毎日水やりが必要
ヘチマ 大きな葉で日差しをしっかり遮る
キュウリ 収穫の楽しみがある。肥料が多めに必要

初心者にはゴーヤーがおすすめです。管理が比較的簡単で成長が早く、害虫や病気に強いため、失敗しにくい植物です。

(2) 水やりと剪定のポイント

緑のカーテンを健康に育てるためのポイントです。

  • 水やり:夏場は毎日行う。朝または夕方が適切
  • 剪定:葉が茂りすぎると室内が暗くなるため、適度に剪定
  • 追肥:成長期は2週間に1回程度、液体肥料を与える
  • 誘引:つるがネットに絡むように、手で誘導する

6. まとめ:DIYで始める緑のカーテン

一戸建てでの緑のカーテン設置は、地面に支柱を埋め込む方法が最も安定します。180cm×180cmのネットで総重量30〜40kgになるため、対荷重30kg以上の頑丈な支柱を選び、台風対策も事前に検討しておきましょう。

初心者にはゴーヤーがおすすめで、成長が早く、害虫にも強いため育てやすい植物です。夏場は毎日の水やりを忘れずに行い、葉が茂りすぎたら適度に剪定してください。

緑のカーテンは平均30%の節電効果があり、エコで涼しい夏を過ごすことができます。今年の夏は、DIYで緑のカーテンに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

Q1緑のカーテンの節電効果はどのくらい?

A1中部電力の実験によると、緑のカーテンには平均30%の節電効果があります。葉が茂った緑のカーテンは太陽熱エネルギーの約80%をカットし(すだれは50〜60%)、窓面温度を約4〜5℃低下させます。植物の蒸散作用により、周囲の空気から熱を奪うため、カーテン自体が熱くなりません。

Q2ネットはどのサイズを選ぶべき?

A2目合い10cmのネットがおすすめです。植物のつるが絡みやすく、通気性も確保できます。180cm×180cmが一般的なサイズですが、このサイズで葉が茂ると総重量は約30〜40kgになるため、対荷重30kg以上の頑丈な支柱を選ぶ必要があります。

Q3初心者におすすめの植物は?

A3ゴーヤーがおすすめです。管理が比較的簡単で成長が早く、害虫や病気に強いため、初心者でも育てやすい植物です。さらに、実を収穫して食べることもできます。その他、朝顔、ヘチマ、キュウリなども緑のカーテンに適しています。

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Room Match編集部

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