戸建て向けドコモ光とは
戸建て住宅のインターネット環境を検討するとき、光回線は快適な通信速度を実現する有力な選択肢です。ドコモ光は、NTTドコモが提供する光回線サービスで、戸建て向けプランが用意されています。
この記事では、戸建て向けドコモ光の料金プラン(タイプA・タイプB)の違い、工事費・初期費用、マンションタイプとの違い、契約時の注意点を解説します。
この記事のポイント
- 戸建てタイプは月額5,720円(タイプA)または5,940円(タイプB)
- タイプAは18社、タイプBは6社のプロバイダから選択可能
- 新規工事費22,000円は無料特典で0円になる場合あり
- 2年定期契約で月額約1,650円節約、更新月以外の解約は5,500円
料金プラン(タイプA・タイプB)の違い
(1) タイプAの特徴と対応プロバイダ
タイプAは、月額5,720円(2年定期契約)で利用できるプランです。18社のプロバイダから選択でき、料金とサービスのバランスが取れています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 5,720円(2年定期契約) |
| 対応プロバイダ | 18社 |
| 契約期間 | 2年自動更新 |
タイプA対応プロバイダ(一部):
- GMOとくとくBB
- ドコモnet
- plala
- @nifty
- OCN インターネット など
タイプAは対応プロバイダが多く、選択肢が広いのが特徴です。各プロバイダによって、キャンペーン内容や付加サービスが異なります。
(2) タイプBの特徴と対応プロバイダ
タイプBは、月額5,940円(2年定期契約)で利用できるプランです。タイプAより月額220円高くなりますが、老舗プロバイダが含まれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 5,940円(2年定期契約) |
| 対応プロバイダ | 6社 |
| タイプAとの差額 | +220円/月 |
タイプB対応プロバイダ(一部):
- @T COM
- TNC
- AsahiNet など
タイプBは選べるプロバイダが限られますが、長年利用しているプロバイダがタイプBにある場合は、メールアドレスの継続利用などのメリットがあります。
(3) どちらを選ぶべきか
料金面を重視するなら、タイプAがおすすめです。月額220円の差は、年間で2,640円になります。
選び方の目安:
- 料金を抑えたい → タイプA
- 既存のプロバイダを継続したい → 該当するタイプを選択
- 特定のサービスを重視する → 各プロバイダの特典を比較
通信速度はタイプA・Bで違いはありません。プロバイダ選びは、キャンペーン内容や付加サービスで比較することを推奨します。
工事費・初期費用
(1) 派遣工事と無派遣工事の違い
ドコモ光の開通工事には、「派遣工事」と「無派遣工事」の2種類があります。
| 工事タイプ | 費用 | 立ち会い | 対象 |
|---|---|---|---|
| 派遣工事(新規) | 22,000円 | 必要 | 光回線未設備の戸建て |
| 無派遣工事 | 2,200円 | 不要 | フレッツ光からの転用等 |
派遣工事は、工事担当者が自宅を訪問して光ファイバーの引き込み工事を行います。戸建て新規の場合は、宅内工事と屋外工事が必要です。
無派遣工事は、フレッツ光からドコモ光への転用(光コラボ切り替え)など、既存の設備をそのまま利用できる場合に適用されます。NTT側の設定変更のみで、自宅への訪問はありません。
(2) 新規工事料無料特典
ドコモ光では、「新規工事料無料特典」を実施しています(2025年時点)。この特典を利用すると、通常22,000円の工事費が無料になります。
適用条件:
- ドコモ光を新規で申し込み
- 申込み月を含む7ヶ月以内に利用開始
工事費が無料になるため、初期費用は事務手数料3,300円のみとなります。ただし、キャンペーン内容は変更される場合があるため、申込み時に公式サイトで最新情報を確認してください。
(3) 土日・祝日工事の追加料金
土日・祝日・年末年始に工事を希望する場合、追加料金3,300円が発生します。
| 工事日程 | 追加料金 |
|---|---|
| 平日 | なし |
| 土日・祝日 | +3,300円 |
| 年末年始 | +3,300円 |
引っ越しシーズン(3月〜4月)は工事予約が混み合い、希望日程で取れない場合があります。新築戸建ての入居前には、早めに工事予約を入れることを推奨します。
マンションタイプとの違い
(1) 月額料金の比較
戸建てタイプとマンションタイプでは、月額料金に約1,000円の差があります。
| 項目 | 戸建てタイプ | マンションタイプ |
|---|---|---|
| タイプA月額 | 5,720円 | 4,400円 |
| タイプB月額 | 5,940円 | 4,620円 |
| 料金差 | - | 約1,300円安い |
マンションタイプは、建物内の複数世帯で回線を共有するため、月額料金が抑えられています。戸建てタイプは1軒の住宅で回線を占有するため、料金が高くなります。
(2) 通信速度の違い
通信速度は、回線を共有するかどうかで違いが出る場合があります。
戸建てタイプの特徴:
- 回線を1軒で占有
- 夜間や休日でも速度が安定しやすい傾向
マンションタイプの特徴:
- 建物内で回線を共有
- 利用者が多い時間帯は速度低下の可能性
ただし、実際の速度は建物の設備や周辺環境によっても左右されます。戸建てタイプでも、ベストエフォート型のため、理論値通りの速度が保証されるわけではありません。
契約時の注意点
(1) 2年定期契約と解約金
2年定期契約を選択すると、月額料金が安くなりますが、更新月以外の解約には違約金が発生します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約期間 | 2年(自動更新) |
| 解約金(2022年7月以降契約) | 5,500円 |
| 解約金(2022年6月以前契約) | 14,300円 |
| 更新月 | 契約満了月〜翌々月の3ヶ月間 |
2022年7月以降の契約では、解約金が5,500円に引き下げられています。更新月に解約すれば違約金は発生しません。
(2) 新築戸建てでの導入タイミング
新築戸建てでドコモ光を導入する場合、以下のタイミングで準備を進めることを推奨します。
導入の流れ:
- 建築中:配線計画を施工会社と相談(LAN配線の希望等)
- 引渡し前:ドコモ光に申込み(工事日程の調整)
- 入居後:開通工事(派遣工事の場合は立ち会い)
工事予約は混雑する場合があるため、入居日が決まったら早めに申し込むことが重要です。特に引っ越しシーズン(3月〜4月)は、1ヶ月以上待つケースもあります。
(3) 10ギガプランの提供エリア
より高速な通信を求める場合、「ドコモ光 10ギガ」プランも選択肢になります。ただし、提供エリアが限定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金(タイプA) | 6,380円(2年定期契約) |
| 通信速度 | 最大10Gbps |
| 提供エリア | 一部地域のみ |
10ギガプランの提供エリアは、NTTドコモ公式サイトで確認できます。対応エリア外の場合は、通常の1ギガプランが選択肢となります。
まとめ:戸建てプランの選び方
戸建て向けドコモ光は、タイプA(月額5,720円)とタイプB(月額5,940円)の2プランがあります。料金を重視するならタイプAが220円安くおすすめです。
選び方のポイント:
| 条件 | おすすめの選択 |
|---|---|
| 料金を抑えたい | タイプA(月額5,720円) |
| 既存プロバイダを継続したい | 該当するタイプを選択 |
| 初期費用を抑えたい | 新規工事料無料特典を活用 |
| 速度を重視 | 10ギガプラン(提供エリア限定) |
契約前の確認事項:
- 2年定期契約の解約金(5,500円)を理解する
- 工事日程は早めに予約(特に引っ越しシーズン)
- 10ギガプランは提供エリアを事前確認
料金プランやキャンペーン内容は変更される場合があります。契約前にNTTドコモ公式サイトで最新情報を確認してください。


