戸建てにおすすめのスマートロック|選び方と設置方法を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/13

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なぜ戸建てにスマートロックを導入すべきか:利便性と防犯性の向上

戸建て住宅に住んでいる方にとって、「鍵を持ち歩くのが面倒」「家族の出入りを管理したい」「防犯性を高めたい」といったニーズは尽きません。

この記事では、戸建て向けスマートロックの選び方、おすすめ製品比較、設置方法と費用、セキュリティリスクと対策まで、経済産業省・国民生活センター・製品メーカー公式の公式情報を元に解説します。

戸建てにスマートロックを導入したい方が、自分に合った製品を見つけ、安全に利用できるようになります。

この記事のポイント

  • 貼り付けタイプのスマートロックは工事不要で賃貸・戸建て両方に後付け可能。ドアを傷つけずに設置できる
  • 戸建てにおすすめの機種はSESAME5(1万円台)、Qrio Lock Q-SL2、SwitchBot Lock Pro(15種類の解錠方法対応)
  • 設置費用は貼り付けタイプ1万~1.5万円(工事不要)、工事込みパッケージ5万~40万円と幅広い
  • 暗証番号パネルの指紋跡から番号を割り出される侵入事例があり、指紋認証やスマホ解錠が推奨
  • 電池切れで解錠不可になるため定期的な電池残量確認・交換が必須。SwitchBot Lock Proは約9ヶ月使用可能

(1) 鍵の持ち運び不要:スマホで施錠・解錠

スマートロックの最大のメリットは、鍵の持ち運びが不要になることです。

スマホさえあれば、玄関ドアの施錠・解錠ができます。以下のような状況で非常に便利です。

  • 外出時: スマホだけで施錠・解錠できるため、鍵を探す手間がない
  • ゴミ出し: ちょっとした外出でも鍵を持たずに出られる
  • 子供の帰宅: 子供に鍵を持たせる必要がない(スマホや暗証番号で解錠)

(2) 鍵の閉め忘れ防止:オートロック機能

オートロック機能により、ドアが閉まると自動で施錠されます。

これにより、鍵の閉め忘れを防止できます。特に以下のような方におすすめです。

  • 鍵の閉め忘れが多い方: ドアが閉まると自動で施錠されるため安心
  • 小さな子供がいる家庭: 子供がドアを開けて外に出ることを防げる
  • 高齢者のいる家庭: 鍵の閉め忘れによる防犯リスクを低減

オートロックには、ドアセンサー式・ジャイロセンサー式・タイマー式の3種類があります(詳細は後述)。

(3) 家族の出入り管理:履歴確認とリモート解錠

スマートロックでは、家族の出入り履歴を確認できます。

  • 出入り履歴の確認: 誰がいつ施錠・解錠したかをスマホで確認
  • リモート解錠: 外出先から家族のためにリモートで解錠
  • 一時的な鍵の発行: 来客用に一時的な暗証番号やICカードを発行

これらの機能により、家族の安全を守りながら、利便性を高めることができます。

スマートロックの基礎知識:仕組みとタイプの違い

スマートロックの仕組みとタイプの違いを解説します。

(1) スマートロックの仕組み:サムターンの自動回転

スマートロックは、ドア内側のサムターン(つまみ部分)を自動で回転させて施錠・解錠する仕組みです。

動作の流れ:

  1. スマホアプリや暗証番号で解錠指示を送る
  2. スマートロック本体がサムターンを回転させる
  3. ドアが解錠される

この仕組みにより、従来の鍵穴を使わずに施錠・解錠が可能になります。

(2) 貼り付けタイプvs埋め込みタイプ:工事の有無と価格差

スマートロックには、貼り付けタイプと埋め込みタイプの2種類があります。

タイプ 工事 価格帯 メリット デメリット
貼り付けタイプ 不要 1万~1.5万円 ドアを傷つけない、賃貸OK、取り外し簡単 外観が目立つ
埋め込みタイプ 必要 2.5万円~ 外観がスッキリ、デザイン性高い ドアに穴を開ける、賃貸NG

戸建てで持ち家の場合は埋め込みタイプ、賃貸の場合は貼り付けタイプがおすすめです。

(3) 電子錠(電池式)vs電気錠(配線式)の違い

スマートロックは、電源の供給方法により電子錠(電池式)と電気錠(配線式)に分類されます。

電子錠(電池式):

  • 電池で動作(単三電池4本で約9ヶ月使用可能)
  • 工事不要で設置が簡単
  • 定期的な電池交換が必要

電気錠(配線式):

  • 電源配線が必要(工事が必須)
  • 電池交換不要
  • 停電時は解錠できない場合がある

一般的には、工事不要の電子錠(電池式)が人気です。

戸建て向けスマートロックの選び方:6つのチェックポイント

戸建て向けスマートロックの選び方を6つのチェックポイントで解説します。

(1) サムターン形状との互換性確認(最重要)

スマートロックを選ぶ際、最も重要なのは自宅のサムターン(つまみ)形状との互換性確認です。

サムターン形状は多様で、製品により対応状況が異なります。購入前に必ず以下を確認してください。

  • 自宅のサムターン形状を写真で撮影
  • 製品の対応サムターン一覧で確認
  • SwitchBot Lock Proは約99%のドアロックに対応(最も互換性が高い)

互換性がない場合、スマートロックが正常に動作しません。

(2) 解錠方法の多様性(スマホ+暗証番号+ICカード等)

解錠方法は複数用意すべきです。スマホ紛失や電池切れに備えるためです。

推奨される解錠方法の組み合わせ:

  • スマホ解錠(Bluetooth接続)
  • 暗証番号(テンキー)
  • ICカード(交通系ICカード等)
  • 指紋認証(セキュリティ重視の場合)
  • ハンズフリー解錠(スマホを持ってドアに近づくだけで解錠)

SwitchBot Lock Proは15種類の解錠方法に対応しており、柔軟性が高いです。

(3) オートロックタイプの選択(ドアセンサー式・ジャイロセンサー式・タイマー式)

オートロックには3種類のタイプがあります。

タイプ 仕組み メリット デメリット
ドアセンサー式 ドアの開閉を検知して施錠 半ドア状態で施錠されない(安全) センサー設置が必要
ジャイロセンサー式 ドアの動きを検知して施錠 センサー不要 検知精度に課題
タイマー式 ドアが閉まってから一定時間後に施錠 シンプル 半ドア状態でも施錠される(危険)

推奨: ドアセンサー式が最も安全で確実です。

(4) 電池寿命と交換頻度

電池式のスマートロックは、定期的な電池交換が必要です。

主要製品の電池寿命:

  • SwitchBot Lock Pro: 単三電池4本で約9ヶ月、充電池で最長12ヶ月
  • Qrio Lock Q-SL2: 単三電池2本で約6ヶ月
  • SESAME5: リチウム電池で約500日(約16ヶ月)

電池寿命が長い製品を選ぶことで、交換の手間を減らせます。

(5) セキュリティ機能(不正アクセス検知・通知機能)

セキュリティ機能は以下を確認してください。

  • 不正アクセス検知: 不正な解錠試行を検知してスマホに通知
  • 通知機能: 施錠・解錠時にスマホに通知
  • 履歴確認: 誰がいつ施錠・解錠したかを記録

これらの機能により、防犯性を高めることができます。

(6) 価格帯と設置方法(貼り付け・シリンダー交換・穴開け工事)

価格帯と設置方法を確認してください。

設置方法 価格帯 工事 対象
貼り付けタイプ 1万~1.5万円 不要 賃貸・戸建て両方
シリンダー交換 本体代+工事費1万円 簡易工事 戸建て
穴開け工事 本体代+工事費2~3万円 本格工事 戸建て
工事込みパッケージ 5万~40万円 本格工事 戸建て

予算と用途に応じて選ぶことが重要です。

戸建てにおすすめのスマートロック製品比較:機能・価格別ランキング

戸建てにおすすめのスマートロック製品を機能・価格別に比較します。

(1) 貼り付けタイプ(1万~1.5万円):SESAME5、Qrio Lock Q-SL2

SESAME5:

  • 価格: 約1万円
  • 電池寿命: リチウム電池で約500日(約16ヶ月)
  • 解錠方法: スマホ、暗証番号、ICカード、ハンズフリー
  • 特徴: 低価格で長寿命、コスパ最強

Qrio Lock Q-SL2:

  • 価格: 約1.5万円
  • 電池寿命: 単三電池2本で約6ヶ月
  • 解錠方法: スマホ、ハンズフリー、オートロック
  • 特徴: 手ぶら解錠(ハンズフリー)が便利

(2) 高機能モデル(2万円台):SwitchBot Lock Pro(15種類の解錠方法対応)

SwitchBot Lock Pro:

  • 価格: 約2万円
  • 電池寿命: 単三電池4本で約9ヶ月、充電池で最長12ヶ月
  • 解錠方法: 15種類(スマホ、暗証番号、ICカード、指紋認証、ハンズフリー等)
  • 特徴: 約99%のドアロックに対応、AI学習でドア開閉パターンを習得

(3) 埋め込みタイプ(2.5万円~):EPIC ES-F500D、Miwalock DTRS Ⅲ smart

EPIC ES-F500D:

  • 価格: 約5万円
  • 解錠方法: 指紋認証、暗証番号、ICカード、スマホ
  • 特徴: 指紋認証対応で高セキュリティ、埋め込みタイプでスッキリした外観

Miwalock DTRS Ⅲ smart:

  • 価格: 約3万円
  • 解錠方法: スマホ、暗証番号、ICカード
  • 特徴: 国内メーカー(美和ロック)で信頼性が高い

(4) 機能・価格・互換性の総合比較表

製品 価格 解錠方法 電池寿命 互換性 おすすめ度
SESAME5 約1万円 4種類 約16ヶ月 高い ★★★★★(コスパ最強)
Qrio Lock Q-SL2 約1.5万円 3種類 約6ヶ月 高い ★★★★☆(手ぶら解錠)
SwitchBot Lock Pro 約2万円 15種類 約9-12ヶ月 最高(99%) ★★★★★(高機能)
EPIC ES-F500D 約5万円 4種類 - - ★★★★☆(高セキュリティ)

戸建てへの設置方法と費用:工事の有無と価格帯

戸建てへの設置方法と費用を解説します。

(1) 貼り付けタイプ(工事不要):1万~1.5万円で自分で設置可能

貼り付けタイプは、両面テープ等でドア内側に貼り付けるだけで設置できます。

メリット:

  • ドアを傷つけない
  • 賃貸・戸建て両方に対応
  • 退去時も簡単に取り外せる
  • 自分で設置可能(30分~1時間)

デメリット:

  • 外観が目立つ
  • 貼り付け強度に課題がある場合がある

(2) シリンダー交換(簡易工事):工事費1万円+本体代

シリンダー交換は、既存の鍵穴部分を交換してスマートロックを設置する方法です。

工事費用: 約1万円 総額: 本体代+工事費1万円

メリット:

  • 外観がスッキリ
  • 既存の鍵穴を活用

デメリット:

  • 工事が必要
  • 賃貸では原状回復が必要

(3) 穴開け工事(本格工事):工事費2~3万円+本体代

穴開け工事は、ドアに穴を開けてスマートロックを埋め込む方法です。

工事費用: 約2~3万円 総額: 本体代+工事費2~3万円

メリット:

  • 外観がスッキリ
  • デザイン性が高い

デメリット:

  • ドアに穴を開ける(賃貸NG)
  • 工事費が高額

(4) 工事込みパッケージ:5万~40万円

工事込みパッケージは、スマートロック本体+工事費がセットになったプランです。

価格帯: 5万~40万円(製品と工事内容により異なる)

メリット:

  • プロが設置するため安心
  • アフターサポートが充実

デメリット:

  • 費用が高額

スマートロックのセキュリティと注意点:リスク対策と安全な使い方

スマートロックのセキュリティリスクと対策を解説します。

(1) 暗証番号式の危険性:指紋跡から番号を割り出される侵入事例

2024年10月、暗証番号パネルの指紋跡から番号を割り出される侵入事例が報告されました。

対策:

  • 定期的な清掃: 暗証番号パネルを定期的に清掃し、指紋跡を消す
  • 指紋認証への切り替え: 暗証番号ではなく指紋認証やスマホ解錠を使用
  • ダミー番号の入力: 正しい番号の前後にダミー番号を入力できる製品を選ぶ

(2) Bluetooth接続のリスク:信号傍受への対策

Bluetooth接続を利用する機種は、信号傍受のリスクがあります。

対策:

  • 不正アクセス検知機能付き製品を選ぶ: 不正な解錠試行を検知してスマホに通知
  • ファームウェアの定期更新: セキュリティパッチを適用

(3) 電池切れリスク:定期的な電池残量確認と交換

電池切れで解錠不可になるため、定期的な電池残量確認・交換が必須です。

対策:

  • 電池残量通知機能: 電池残量が少なくなるとスマホに通知
  • 定期的な電池交換: 6ヶ月~1年に1回の交換を習慣化
  • 予備電池の常備: 予備電池を常に用意しておく

(4) タイマー式オートロックの危険性:半ドア状態での施錠リスク

タイマー式オートロックは、半ドア状態でも施錠されるリスクがあります。

対策:

  • ドアセンサー式を選ぶ: ドアの開閉を検知して施錠するため、半ドア状態で施錠されない

(5) 不正アクセス検知機能付き製品の選択

不正アクセス検知機能付き製品を選ぶことで、防犯性を高めることができます。

機能例:

  • 不正な解錠試行を検知してスマホに通知
  • 履歴確認で誰がいつ施錠・解錠したかを記録
  • ハッキング対策(暗号化通信、ファームウェア更新等)

まとめ:自分に合ったスマートロックの選び方と次のステップ

貼り付けタイプのスマートロックは工事不要で賃貸・戸建て両方に後付け可能です。ドアを傷つけずに設置でき、退去時も簡単に取り外せます。戸建てにおすすめの機種はSESAME5(1万円台、コスパ最強)、Qrio Lock Q-SL2(手ぶら解錠)、SwitchBot Lock Pro(15種類の解錠方法対応、約99%のドアロックに対応)です。

設置費用は貼り付けタイプ1万~1.5万円(工事不要)、シリンダー交換(工事費1万円+本体代)、穴開け工事(工事費2~3万円+本体代)、工事込みパッケージ5万~40万円と幅広いです。

暗証番号パネルの指紋跡から番号を割り出される侵入事例があるため、指紋認証やスマホ解錠が推奨されます。電池切れで解錠不可になるため、定期的な電池残量確認・交換が必須です(SwitchBot Lock Proは約9ヶ月使用可能)。購入前に必ず自宅のサムターン形状との互換性を確認してください。

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よくある質問

Q1スマートロックは賃貸戸建てでも使えますか?

A1貼り付けタイプは工事不要でドアを傷つけずに設置可能です。両面テープ等でドア内側に貼り付けるだけで設置でき、賃貸・戸建て両方に対応しています。退去時も簡単に取り外せるため、賃貸でも安心して利用できます。SESAME5やQrio Lock Q-SL2などの貼り付けタイプがおすすめです。

Q2電池が切れたら解錠できなくなりますか?

A2電池切れで解錠不可になるため、定期的な電池交換が必須です。SwitchBot Lock Proは単三電池4本で約9ヶ月使用可能です。電池残量が少なくなるとスマホに通知が送られる機能があります。複数の解錠方法(スマホ+暗証番号+ICカード)を設定しておくことで、万が一の場合もリスクを軽減できます。予備電池を常に用意しておくことをおすすめします。

Q3スマートロックの防犯性は大丈夫ですか?

A3従来の鍵穴がないため、ピッキング・バンピングのリスクは低減されます。ただし、2024年10月に暗証番号パネルの指紋跡から番号を割り出される侵入事例が報告されています。指紋認証やスマホ解錠が推奨されます。また、不正アクセス検知機能付き製品(不正な解錠試行を検知してスマホに通知)を選ぶことで、防犯性を高めることができます。

Q4戸建てにスマートロックを後付けする費用はいくらですか?

A4貼り付けタイプ(工事不要)は1万~1.5万円で自分で設置可能です。シリンダー交換は工事費1万円+本体代、穴開け工事は工事費2~3万円+本体代です。工事込みパッケージは5万~40万円と幅広く、製品と工事内容により大きく異なります。予算と用途に応じて選ぶことが重要です。

Q5すべての玄関ドアに取り付けられますか?

A5ドアのサムターン(つまみ)形状との互換性確認が最重要です。SwitchBot Lock Proは約99%のドアロックに対応しますが、購入前に必ず自宅のサムターン形状を写真で撮影し、製品の対応サムターン一覧で確認してください。互換性がない場合、スマートロックが正常に動作しません。引き戸対応モデルもあるため、引き戸の場合は引き戸対応製品を選ぶ必要があります。

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Room Match編集部

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