大京不動産とは?大京グループの不動産サービスを検討する前に知るべきこと
「大京不動産」で検索している方の多くは、ライオンズマンションで知られる大京グループの不動産サービスについて情報を探しているのではないでしょうか。
この記事では、大京グループの主要2社である「大京穴吹不動産」(売買仲介)と「大京アステージ」(マンション管理)の特徴、業界での位置づけ、利用時のポイントを解説します。大京穴吹不動産公式サイトの情報を基に、客観的な視点でお伝えします。
この記事のポイント
- 大京グループは「大京穴吹不動産」(売買仲介)と「大京アステージ」(マンション管理)の2社が中心
- 大京穴吹不動産はライオンズマンション・サープラスマンションの売買に強みを持つ
- 大京アステージはマンション管理戸数53万8,903戸で全国トップクラスの実績
- 2019年にオリックスグループの100%子会社となり、グループ全体の信用力がある
大京グループの基礎知識|大京穴吹不動産と大京アステージの違い
大京グループの事業構造とオリックスグループとの関係
大京グループは、「ライオンズマンション」ブランドで全国6,000棟以上のマンションを開発してきた不動産デベロッパーです。2019年にオリックス株式会社の100%子会社となり、現在はオリックスグループの一員として事業を展開しています。
主な事業会社は以下の2社です。
| 会社名 | 主な事業 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大京穴吹不動産 | 不動産売買仲介・買取再販 | ライオンズマンションの売買に強み |
| 大京アステージ | マンション管理 | 管理戸数全国1位(2025年3月時点) |
大京穴吹不動産(売買仲介)の位置づけ
大京穴吹不動産は、マンション・戸建て・土地の売買仲介を行う会社です。自社グループで開発したライオンズマンション・サープラスマンションだけでなく、他社物件の仲介も行っています。全国75拠点(2021年1月時点)で事業を展開しており、地方都市でも相談可能です。
大京アステージ(マンション管理)の位置づけ
大京アステージは、分譲マンションの管理組合から管理業務を受託する会社です。穴吹コミュニティとの合算で管理戸数53万8,903戸(2025年3月時点)を管理しており、全国トップクラスの実績を持っています。
大京穴吹不動産のサービス内容と強み
ライオンズマンション・サープラスマンションへの専門性
大京穴吹不動産の強みは、大京グループが開発したライオンズマンション・サープラスマンションに関する豊富な知見です。物件の構造、管理状況、修繕履歴などを把握しているため、これらのブランドマンションの売却を検討している方には有力な選択肢となる可能性があります。
ただし、大京穴吹不動産は他社物件の仲介も行っているため、ライオンズマンション以外の売買相談も対応しています。
全国75拠点のネットワークと買取再販サービス
大京穴吹不動産は全国75拠点で事業を展開しています。地方都市にも拠点があるため、首都圏以外の物件でも相談しやすい環境が整っています。
また、買取再販サービスも提供しています。買取再販とは、不動産会社が物件を直接買い取り、リフォーム等を施して再販する事業形態です。仲介より早く現金化できるメリットがありますが、一般的に売却価格は仲介より低くなる傾向があります。
仲介件数・買取再販の業界ランキングでの位置
業界調査によると、大京穴吹不動産の2024年度実績は以下の通りです。
| 項目 | 実績 | 業界順位 |
|---|---|---|
| 年間仲介件数 | 5,131件 | 13位 |
| 買取再販戸数 | 1,152戸 | 4位 |
仲介件数では三井のリハウス、東急リバブル、住友不動産販売などのトップ企業と比較すると規模に差がありますが、買取再販では業界4位と上位に位置しています。
大京アステージのマンション管理サービス
マンション管理戸数全国トップクラスの実績
大京アステージ公式サイトによると、穴吹コミュニティとの合算で管理戸数53万8,903戸(2025年3月時点)を管理しています。2024年度のマンション管理会社管理戸数ランキングでは全国3位(日本ハウズイングが3年ぶりにトップ)と、業界トップクラスの実績を持っています。
MiDDプロジェクトによる次世代マンション管理
大京アステージは2020年6月に「MiDDプロジェクト」を開始しました。これは、ICT・AIを活用してマンション管理の課題に対応する取り組みです。
主な取り組み内容は以下の通りです。
- マンション管理契約の電子化サービス
- WEB会議システムを活用した総会のオンライン出席・議決
- 「マンション管理の3つの老い」(建物の老朽化・住民の高齢化・担い手不足)への対応
管理会社満足度ランキングでの評価
住まいサーフィンが実施した「第16回 管理会社満足度調査ランキング2024」によると、満足度ランキング1位は野村不動産パートナーズ(73.8ポイント)でした。大京アステージは管理戸数では上位ですが、満足度ランキングではトップ3には入っていない点に留意が必要です。
大手不動産会社を選ぶ際のポイントと注意点
大手と地域密着型の違い|メリット・デメリット
大手不動産会社と地域密着型の不動産会社には、それぞれ特徴があります。
| 項目 | 大手不動産会社 | 地域密着型 |
|---|---|---|
| 強み | 全国ネットワークで買主を広く探せる | 地元相場に詳しい、きめ細かい対応 |
| 弱み | 担当者のスキル差が大きい場合がある | 対応エリアが限定される |
| 向いている物件 | 広域から買主を募りたい物件 | 地域特性が強い物件 |
両手仲介・物件囲い込みのリスクと確認方法
大手不動産会社を利用する際に注意すべき点として「両手仲介」と「物件囲い込み」があります。
両手仲介とは、不動産会社が売主と買主の両方から仲介手数料を受け取る取引形態です。不動産会社の利益は大きくなりますが、売主・買主双方の利益を最大化することが難しくなる可能性があります。
物件囲い込みとは、不動産会社が売主から預かった物件を他社に紹介せず、自社で買主を見つけて両手仲介を狙う行為です。売主にとっては、本来出会えたはずの買主を逃すリスクがあります。
これらを防ぐためには、複数の不動産会社に相談したり、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録状況を確認したりすることが有効です。
まとめ|大京グループの利用が向いているケース
大京グループの「大京穴吹不動産」と「大京アステージ」は、それぞれ不動産売買仲介とマンション管理の分野で実績を持つ企業です。
特に以下のケースでは、大京グループへの相談を検討する価値があるでしょう。
- ライオンズマンション・サープラスマンションの売却を検討している
- 全国ネットワークを活用して広く買主を探したい
- マンション管理会社の変更を検討しており、管理実績の豊富な会社を探している
ただし、大手・地域密着型のどちらにもメリット・デメリットがあります。複数の不動産会社に相談し、担当者との相性やサービス内容を比較した上で決定することをおすすめします。
