箱根町の不動産ガイド|温泉リゾートの住まいと相場

箱根町の不動産市場の全体像

箱根町は神奈川県南西部に位置する日本有数の温泉観光地で、不動産市場は一般的な住宅地とは大きく異なります。物件の多くは温泉付きリゾートマンションやセカンドハウスで、購入者層もリゾート需要が中心です。

箱根湯本駅から小田原駅まで箱根登山鉄道で約15分、小田原駅から東京駅まで新幹線で約35分。小田急ロマンスカーなら新宿から箱根湯本まで約85分と、都心からのアクセスの良さが根強い需要を支えています。

不動産市場全体が上昇基調にあり、中古マンションは前年比+15.6%、土地は+4.19%の上昇を記録。コロナ後の観光需要の回復とテレワーク普及によるセカンドハウス需要の増加が背景にあります。

マンション市場|リゾートマンションが主役

箱根町のマンション市場は中古リゾートマンションが中心です。新築マンションの供給はほぼなく、温泉大浴場付き・ラウンジやプール併設など、ホテルライクな共用施設を備えた物件が流通の主力です。

中古マンションの㎡単価は約10万円(坪約32万円)で、70㎡の物件で約700万円、50㎡で約500万円が目安。リゾートマンションとしては手頃な価格帯で、温泉付きの非日常空間を所有できるのが箱根の魅力です。掲載物件数は143件と比較的豊富で、選択肢には困りません。

購入時に注意すべきは管理費・修繕積立金の高さです。温泉設備の維持コストがかかるため、月額3万〜5万円以上になるケースも珍しくありません。物件価格だけでなくランニングコストを含めた総費用で判断することが重要です。また、1970〜80年代に建てられた築40年以上の物件が主流のため、耐震基準や大規模修繕の実施履歴、温泉設備の状態も確認しましょう。

土地・戸建て市場|エリアで大きく異なる価格

土地価格

箱根町の公示地価は㎡あたり約9.5万円(坪単価約31万円)で、前年比+4.19%の上昇。ただしエリアによる価格差が非常に大きく、湯本(坪23万円)と元箱根(坪5万円)で約4.6倍の開きがあります。

住宅地は坪約9万円、商業地は坪約46万円。箱根は温泉観光地としての商業価値が高く、旅館・ホテル用地が地価を引き上げている構造です。傾斜地が多く平坦地が少ないため、造成工事の追加費用や災害リスク(土砂災害警戒区域、火山ハザードマップ)の確認は必須です。

中古戸建て

中古一戸建ての平均価格は約3,164万円で、平均土地面積約660㎡(約200坪)、平均建物面積約140㎡と圧倒的な広さが特徴。別荘やリゾート物件が市場の中心で、温泉引込み済みや眺望の良い物件は築年数が経過していても高値を維持します。一方で管理が行き届いていない物件は大幅に値下がりするため、物件ごとの状態差が大きい市場です。

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エリア別の特徴

箱根湯本

箱根の玄関口で、交通利便性・生活利便性ともに町内で最も高いエリア。小田原駅まで約15分とアクセスが良く、飲食店やスーパーも揃います。リゾートマンションの流動性が高く、定住用途なら第一候補。土地は坪23万円と町内最高水準です。

強羅・宮ノ下

箱根登山鉄道の中腹に位置する高級リゾートエリア。美術館や高級旅館が集まる文化的な環境で、標高が高く夏は涼しい避暑地。別荘や保養所の転用物件が流通することがあり、広大な敷地の物件が見つかりやすいエリアです。

仙石原

すすき草原と美術館群で知られる高原エリア。別荘地としての人気が高く、テレワーク移住でも注目されています。土地は坪約7万円で、広い敷地の物件が流通。車での移動が中心になりますが、御殿場プレミアム・アウトレットへのアクセスも良好です。

芦ノ湖周辺

芦ノ湖と富士山の眺望が最大の魅力。箱根の中では最も奥に位置するためアクセスは不便ですが、景観の価値は唯一無二。土地は坪約5万円と町内最安水準で、別荘・セカンドハウス用途が中心です。

売却と賃貸の事情

売却

マンションの売却相場は約1,969万円が一つの目安。箱根の不動産は一般的な住宅市場と評価基準が異なるため、リゾート物件の取扱い経験が豊富な不動産会社に査定を依頼することが重要です。温泉権の承継手続き、管理費の内訳、季節による需要の波など、箱根ならではの売却ポイントを押さえましょう。

セカンドハウスや別荘として使用していた場合、3,000万円特別控除が適用されない点にも注意が必要です。

賃貸

箱根町の賃貸市場は非常に特殊で、一般向けの賃貸物件の流通は限定的です。観光業に従事する方向けの社宅・寮が住居の多くを占めており、大手不動産ポータルサイトに掲載されない物件も少なくありません。箱根で賃貸を探す場合は、地元の不動産会社への直接相談が有効。物件が見つからない場合は、隣接する小田原市も選択肢に入れましょう。

箱根町で不動産を検討する際の注意点

箱根は温泉リゾートならではのコストとリスクを理解した上で判断することが重要です。

維持費の把握。マンションの管理費・修繕積立金、温泉使用料、固定資産税、別荘の場合の住民税均等割など、年間の保有コストを事前に計算してください。

温泉設備の確認。温泉権の有無、引湯の状態、配管の経年劣化、泉質や湧出量の変化など、温泉に関わる確認事項は多岐にわたります。

自然環境のリスク。傾斜地の擁壁、土砂災害警戒区域、火山ハザードマップの確認は必須。冬季は標高の高いエリアで積雪・凍結があり、スタッドレスタイヤや水道管の凍結防止対策が必要です。

用途に合ったエリア選び。定住なら箱根湯本、セカンドハウスなら強羅・仙石原、眺望重視なら芦ノ湖周辺と、目的に合わせたエリア選びが満足度を左右します。

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よくある質問

箱根町のマンション相場はどのくらいですか?
中古マンションの㎡単価は約10万円(坪約32万円)で、70㎡の物件で約700万円、50㎡で約500万円が目安です。温泉大浴場付きのリゾートマンションが中心で、前年比+15.6%の上昇傾向にあります。管理費・修繕積立金が月額3万〜5万円以上になるケースもあるため、ランニングコストも含めた検討が必要です。
箱根町の土地価格はエリアによってどのくらい差がありますか?
湯本エリアの坪23万円から元箱根エリアの坪5万円まで、約4.6倍の差があります。公示地価の平均は㎡約9.5万円(坪約31万円)で前年比+4.19%の上昇。住宅地と商業地の差も大きく、用途と立地で価格が大きく変わるため、目的に合ったエリア選びが重要です。
箱根町でリゾートマンションを購入する際の注意点は?
管理費・修繕積立金の高さ、温泉設備の状態確認、築年数と耐震基準、管理組合の運営状況の4点が重要です。温泉設備の維持コストや硫化水素ガスによる設備劣化など、箱根ならではのチェックポイントがあります。セカンドハウスとして所有する場合は住民税均等割も発生します。
箱根町に賃貸で住むことはできますか?
一般向け賃貸物件の流通は非常に限られています。観光業従事者向けの社宅・寮が多く、大手ポータルサイトに載らない物件も多いため、地元不動産会社への直接相談が有効です。物件が見つからない場合は、隣接する小田原市(箱根湯本から約40分)も選択肢に入れましょう。
箱根町の不動産を売却する際のポイントは?
リゾート物件の取扱い経験が豊富な不動産会社への依頼が最重要です。温泉権の承継条件、管理費の内訳と設備の充実度をセットでアピールすること、春〜秋の行楽シーズンに内覧を設定することが成約率を高めます。別荘利用の場合は3,000万円特別控除が適用されない点にも注意が必要です。

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