結論:kWh単価はこのケースだとこうなる
kWh単価を比較する際、最も重要なのは「どの条件で比較するか」です。電力会社のkWh単価は、基本料金の有無、割引の適用状況、使用時間帯によって大きく変わります。
例えば、リボンエナジーの場合、固定従量料金19.81円/kWh~に加え、30分ごとに変動する変動従量料金が加算されます。ここに7種類の割引を併用すると、最大-3.85円/kWhの削減が期待できると言われています。
具体的な削減効果として、300kWh/月50アンペア契約で東京電力の従量電灯Bと比較した場合、全7種の割引を併用すると年間3,693円安くなるという試算があります。これは月額換算で約308円の削減です。
ただし、市場連動型のため、需要増加時にJEPX取引価格が高騰すると、kWh単価も上昇するリスクがあります。過去の実績と異なる料金になる可能性があるため、料金安定性を重視する場合は固定料金型プランの方が向いている場合があります。
最安ルート(基本料金0円+割引併用の3ステップ)
kWh単価を最小化するには、以下の3ステップが効果的です。
ステップ1: 基本料金0円のプランに切り替える
従来の大手電力会社では、アンペア数に応じた基本料金が毎月発生します。例えば東京電力の場合、50アンペアで月額1,430円の基本料金がかかります。リボンエナジーは基本料金0円のため、この固定費を削減できます。
ステップ2: 7種類の割引を併用する
リボンエナジーでは以下の割引が用意されており、該当するものを全て適用できます。
- マイホーム割引:-0.55円/kWh
- ファミリー割引:最大-0.55円/kWh
- ペット割引:-0.55円/kWh
- オール電化割引:-0.55円/kWh
- 太陽光割引:-0.55円/kWh
- 蓄電池割引:-0.55円/kWh
- EV割引:-0.55円/kWh
すべての割引を適用した場合、毎月-3.85円/kWhの割引となります。ただし、全て適用できる家庭は限られるため、実際に該当する割引の数を確認することが重要です。
ステップ3: 安い時間帯に使用をまとめる
マイページやアプリで安い時間帯を確認し、洗濯機や食洗機、EV充電などをその時間帯に集中させることで、電気の使用量を変えずに節約できます。電気料金が安い時間帯に使用をまとめることで、市場連動型のメリットを最大化できます。
単価だけで決めると失敗しやすい点
kWh単価の安さだけで電力会社を選ぶと、以下の点で想定外のコストが発生する可能性があります。
市場連動型の変動リスク
市場連動型プランは、30分ごとにJEPX取引価格に基づいて料金が変動します。需要増加時(冬季・夏季のピーク時など)に電気料金が高騰する可能性があるため、料金安定性を重視する場合は注意が必要です。
基本料金の有無
kWh単価が安くても、基本料金が高い場合は年間総額が高くなる場合があります。例えば、kWh単価が1円安くても、月額2,000円の基本料金があれば、使用量が少ない月は割高になります。
再エネ賦課金
再エネ賦課金は全ての電力会社で共通の単価が適用されるため、kWh単価比較では見落としがちですが、実際の電気代には含まれます。再エネ賦課金単価は年度ごとに見直されるため、長期的な料金比較では考慮が必要です。
kWh単価を最小化したい方は、基本料金0円・割引併用のプランを検討すると良いでしょう。
kWh単価の内訳(何にお金が乗るか)
kWh単価は、複数の要素が組み合わさって決まります。リボンエナジーの場合、以下の構成になっています。
固定従量料金 + 変動従量料金
電力量料金は固定従量料金 + 変動従量料金で、19.81円/kWh~(30分おきに変動)となっています。固定従量料金は関西エリアで18.00円/kWh(税込19.80円)、変動従量料金は0.01円~で、JEPX(日本卸電力取引所)の30分ごとのエリアプライスに基づいて決定されます。
エリアごとの違い
固定従量料金はエリアによって異なります。例えば関西エリアでは19.80円/kWh、東京エリアでは別の単価が適用されます。変動従量料金もエリアごとのJEPX取引価格に基づいて決まるため、同じ時間帯でもエリアによって単価が異なります。
再エネ賦課金と割引
再エネ賦課金単価と割引単価が使用電力量に適用されます。再エネ賦課金は国が定める全国一律の単価で、2024年度は3.49円/kWhです。一方、割引は該当する条件ごとに適用され、最大-3.85円/kWhまで単価を引き下げることができます。
よく見落とす追加コスト
電気料金の総額を正確に把握するには、以下の項目にも注意が必要です。
再エネ賦課金
再エネ賦課金は全ての電力会社で共通ですが、kWh単価比較の際に見落としがちです。使用量が多いほど再エネ賦課金の金額も増えるため、年間総額では数千円単位の差になります。
変動従量料金の市場連動リスク
市場連動型のため需要増加時にJEPX取引価格が高くなり電力量料金単価が上昇する可能性があります。特に冬季や夏季のピーク時には、想定以上に単価が跳ね上がるケースがあると言われています。
燃料費調整額0円の意味
燃料費調整額や電源調達調整費は0円で、調整費はすべて0円となっています。従来の大手電力会社では燃料費高騰時に燃料費調整額が上乗せされますが、リボンエナジーではこれが0円となり、料金は市場連動の電力量単価に一本化されています。
「安い」の定義(総額/月額/手間コスト)
kWh単価の比較だけでなく、「安い」の定義を明確にすることが重要です。
kWh単価だけでなく年間総額で比較
kWh単価が安くても、基本料金が高い場合は年間総額が高くなる場合があります。例えば、kWh単価が30円でも基本料金0円のプランと、kWh単価が25円でも月額基本料金1,500円のプランでは、使用量によってどちらが安いかが変わります。
基本料金の有無を考慮
基本料金0円のプランは、使用量が少ない月でも固定費が発生しないため、在宅時間が不規則な世帯や、使用量が月によって大きく変動する世帯に向いています。
時間帯確認の手間コスト
市場連動型プランでは、安い時間帯を確認して家電を使うタイミングを調整する必要があります。この手間を「コスト」と捉える場合、固定料金型の方が向いている可能性があります。
kWh単価を安くする具体策(条件ではなく行動で書く)
kWh単価を下げるには、以下の具体的なアクションが効果的です。
7種割引の申請方法
該当する割引を全て申請しましょう。申し込み時にマイホーム・ファミリー・ペット・オール電化・太陽光・蓄電池・EVの有無を入力すると、自動的に該当する割引が適用されます。後から追加する場合は、マイページから申請できます。
マイページで安い時間帯確認
マイページや公式アプリで、時間帯別の電気料金単価や使用量・料金の見える化ができます。30分ごとの単価をチェックし、安い時間帯に洗濯機や食洗機、EV充電などを集中させることで、電気代を抑えられます。
使用時間帯の調整
電気料金が安い時間帯に使用をまとめることで、電気の使用量を変えずに節約できます。例えば、深夜電力が安い時間帯にエコキュートの湯沸かしや、EVの充電を行うことで、kWh単価の高い時間帯の使用を減らせます。
申し込み前に揃えるもの
申し込みをスムーズに進めるため、以下の情報を事前に準備しましょう。
検針票(過去3ヶ月分)
現在契約中の電力会社の検針票を用意します。お客さま番号(契約番号)と供給地点特定番号(22桁)が必要です。手元にない場合は、現在契約中の電力会社に問い合わせることで確認できます。
契約アンペア数
現在の契約アンペア数を確認します。検針票やブレーカーに記載されています。アンペア数が不明な場合は、現在契約中の電力会社に問い合わせるか、ブレーカーの色で判別できる場合もあります。
設備保有状況(太陽光・蓄電池・EV等)
割引を適用するため、太陽光発電・蓄電池・EV・オール電化設備などの保有状況を確認します。該当する設備がある場合は、申し込み時に選択すると割引が自動適用されます。
プラン選びのコツ(迷う人向け)
kWh単価を重視する場合、以下の基準でプランを選ぶと良いでしょう。
使用量300kWh以上→市場連動型
使用量が多い世帯(月300kWh以上)では、基本料金0円+割引併用のメリットが大きくなります。戸建てオール電化4人家族+ペットで月450kWh使用の場合、割引で月940円、年間11,280円お得になるという試算があります。
料金安定志向→固定料金型
市場連動型の料金変動リスクを避けたい場合は、固定料金型プランの方が向いています。毎月の電気代が予測しやすく、家計管理がしやすいというメリットがあります。
割引適用状況で判断
7種類の割引のうち、3つ以上該当する場合は市場連動型のメリットが大きくなります。割引が1つ以下の場合は、固定料金型プランや大手電力会社の方が安くなる可能性があります。
代替案とのkWh単価比較
リボンエナジー以外の選択肢も含めて、kWh単価を比較しましょう。
市場連動型(リボンエナジー)
固定従量料金19.81円/kWh~+変動従量料金で、7種の割引を併用すると最大-3.85円/kWhの削減が期待できます。基本料金0円・燃料費調整額0円のため、使用量が多い世帯ほどメリットが大きくなります。
固定料金型(他社)
固定料金型の新電力では、kWh単価が25~28円程度で固定されているプランが一般的です。市場連動型のような料金変動リスクがなく、毎月の電気代が予測しやすいというメリットがあります。
東京電力の従量料金
東京電力の従量電灯Bでは、3段階の従量料金が適用されます。第1段階(〜120kWh)は約20円/kWh、第2段階(120〜300kWh)は約27円/kWh、第3段階(300kWh〜)は約31円/kWhです。使用量が多いほどkWh単価が高くなる仕組みです。
安さ優先なら市場連動型/安心優先なら固定料金型
kWh単価を最小化したい場合、優先順位によって選択肢が変わります。
年間3,693円削減(300kWh/50A)
300kWh/月50アンペア契約で東京電力の従量電灯Bと全7種の割引を併用した場合、リボンエナジーの方が年間3,693円安いという試算があります。これは月額換算で約308円の削減です。
市場連動型のリスク
市場連動型プランは、需要増加時に電気料金が高騰する可能性があります。過去の実績と異なる料金になる場合があるため、料金安定性を重視する場合は注意が必要です。
固定料金型の安定性
固定料金型プランは、kWh単価が固定されているため、毎月の電気代が予測しやすく、家計管理がしやすいというメリットがあります。市場連動型のような料金変動リスクがない点が魅力です。
どれが正解かは使用量で変わる
どのプランが最もkWh単価が安くなるかは、使用量や割引適用状況によって変わります。
300kWh以上+割引該当→市場連動型
使用量が多く(月300kWh以上)、7種の割引のうち3つ以上該当する場合は、リボンエナジーのような市場連動型プランのメリットが大きくなります。基本料金0円+割引併用で、年間数千円〜1万円以上の削減が期待できます。
100kWh以下→東京電力のまま
使用量が少ない世帯(月100kWh以下)では、大手電力会社の第1段階料金の方が安くなる場合があります。基本料金を考慮しても、新電力に切り替えるメリットが小さい可能性があります。
料金安定志向→固定料金型
市場連動型の料金変動リスクを避けたい場合は、固定料金型プランの方が向いています。kWh単価はやや高めでも、毎月の電気代が予測しやすいという安心感があります。
向いている人/向いていない人
kWh単価を重視して電力会社を選ぶ場合、以下の基準で判断すると良いでしょう。
向いている人
- 使用量が多い世帯(月300kWh以上)
- 7種の割引のうち3つ以上該当する世帯
- 時間帯を意識した電気の使い方ができる世帯
- 太陽光発電・蓄電池・EV・オール電化などの設備を持つ世帯
- 市場連動型のリスクを理解し、料金変動を許容できる世帯
向いていない人
- 使用量が少ない世帯(月100kWh以下)
- 料金安定性を重視する世帯
- 時間帯を気にせず自由に電気を使いたい世帯
- マイページで料金確認する手間をかけたくない世帯
- 市場連動型のリスクを避けたい世帯
自分の使用パターンや優先順位に合わせて、最適なプランを選びましょう。
まとめ:kWh単価比較の今日やることチェックリスト
kWh単価を正確に比較し、最適なプランを選ぶために、以下のステップを実行しましょう。
1. 検針票で使用量確認
過去3ヶ月分の検針票を用意し、月間使用量(kWh)を確認します。使用量が多いほど、基本料金0円+割引併用のメリットが大きくなります。
2. 現在のkWh単価を把握
現在契約中の電力会社のkWh単価を確認します。東京電力の場合、使用量に応じて3段階の従量料金が適用されているため、実効kWh単価を計算する必要があります。
3. 割引適用シミュレーション
7種の割引(マイホーム・ファミリー・ペット・オール電化・太陽光・蓄電池・EV)のうち、該当するものをリストアップします。該当する割引が多いほど、kWh単価を大きく削減できます。
4. 市場連動型のリスク理解
市場連動型プランは、需要増加時に料金が高騰するリスクがあります。過去の実績や、料金変動の仕組みを理解した上で、自分の優先順位に合わせてプランを選びましょう。
kWh単価を最小化したい場合は、基本料金0円+割引併用のプランを検討し、料金安定性を重視する場合は固定料金型プランを検討すると良いでしょう。
