結論:審査の不安は信用情報・収入・勤続年数の3つ
住宅ローンの審査に通るか不安を感じている方にとって、最も重要なのは「何が審査に影響するのか」を正確に把握することです。金融機関の審査基準は複数の要素から構成されていますが、特に重視されるのが個人信用情報、収入と返済負担率、勤続年数の3つと言われています。
信用情報にキズがある場合、過去のクレジットカード延滞や携帯電話の分割払い未納が記録として残っていると審査に影響します。また、収入に対して返済額が多すぎる場合や、転職直後で勤続年数が短い場合も、金融機関からは「返済能力に不安がある」と判断される可能性があります。
これらの不安要素に対しては、それぞれ具体的な対策があります。信用情報は開示請求で確認でき、返済負担率は事前に計算して適正範囲に調整することが可能です。勤続年数が短い場合は、審査基準が柔軟な金融機関を選ぶことで対応できるケースもあると言われています。
不安が強い人ほど最初に決める判断軸
審査への不安が強い方は、まず「自分の不安の正体」を特定することが重要です。漠然とした不安を抱えたまま申し込むのではなく、具体的に何が問題になりうるのかを明確にしましょう。
信用情報に不安がある場合は、CIC(指定信用情報機関)やJICC(日本信用情報機構)で信用情報の開示請求を行い、過去の取引履歴を確認することをおすすめします。開示請求は1000円程度で行え、自分の信用状態を正確に把握できます。
収入や勤続年数に不安がある場合は、まず無料の家づくり相談所で資金計画を相談することが有効です。適正な借入額の算出や、審査に通りやすい金融機関の紹介を受けることで、不安を軽減できます。
💡 無料の家づくり相談所を活用する
家づくり相談所では、資金計画の作成から審査に通りやすい金融機関の紹介まで、中立的な立場でサポートしてもらえます。オンライン相談にも対応しているため、忙しい方でも気軽に相談できます。
判断軸を決めたら、次は「審査に落ちるリスク」を正しく理解しましょう。
先に言う正直なデメリット
住宅ローン審査には、知っておくべきデメリットやリスクがあります。これらを事前に理解しておくことで、後悔を防げます。
事前審査に通っても本審査で落ちることがある: 事前審査は簡易的な審査で、本審査では収入証明書や信用情報をより詳しく調査します。そのため、事前審査に通ったからといって本審査も必ず通るとは限りません。
複数の金融機関に申し込むと信用情報に記録が残る: 短期間に複数の金融機関に申し込むと、その記録が信用情報に残ります。これが「申込ブラック」と呼ばれる状態で、金融機関から「お金に困っている」と判断されるリスクがあります。
審査に落ちると精神的ショックが大きい: 住宅購入を前提に話を進めていた場合、審査落ちは精神的なダメージが大きいです。また、審査落ちの理由は詳しく教えてもらえないことが一般的で、対策が立てにくいこともあります。
これらのデメリットを理解した上で、審査に落ちる具体的なパターンを見ていきましょう。
よくある審査落ちパターンと後悔事例
実際に審査に落ちた方の事例を見ると、共通するパターンが見えてきます。これらを知っておくことで、同じ失敗を避けられます。
クレジットカードの延滞: 数年前にクレジットカードの支払いを数日遅れたことがある、という程度でも信用情報に記録が残ります。特に61日以上の延滞は「異動情報」として記録され、審査に大きく影響します。
携帯電話の分割払い未納: 携帯電話本体の分割払いも信用取引の一種です。支払いを忘れていた、機種変更時に古い端末の残債を放置していた、といったケースで審査に落ちることがあります。
車のローンを組んで希望額が借りられなくなった: 住宅ローンを組む前に車のローンを組んだことで、返済負担率が上がり、希望額を借りられなくなったという事例があります。他の借入がある場合、住宅ローンの審査では不利になります。
大手銀行で審査を断られたショック: メガバンクは審査基準が厳しく、勤務先の規模や信用力を重視します。そのため、中小企業勤務や自営業の方は審査に落ちやすい傾向があると言われています。
これらの失敗事例から、審査落ちの原因を分析していきましょう。
なぜ起きるか:審査落ちの5つの原因
住宅ローン審査に落ちる原因は、大きく5つに分類できます。
1. 個人信用情報に延滞・事故履歴がある: クレジットカードやローンの延滞、自己破産などの記録があると、審査に通りにくくなります。これらの情報は5〜10年間記録として残ります。
2. 収入不足または返済負担率が高すぎる: 年収に対して返済額が多すぎると、返済能力に疑問を持たれます。一般的には、年収の25〜35%以内に返済負担率を抑えることが推奨されています。
3. 勤続年数が短い(特に1年未満): 転職直後や勤続年数が1年未満の場合、収入の安定性に疑問を持たれます。金融機関によっては勤続3年以上を条件としているところもあります。
4. 自営業で収入が不安定と判断される: 自営業やフリーランスの場合、収入が安定していないと判断され、審査に通りにくい傾向があります。特に開業して間もない場合は厳しくなります。
5. 借入希望額が年収に対して多すぎる: 年収の5〜8倍程度が借入額の目安と言われていますが、これを大きく超える金額を希望すると審査に落ちる可能性が高まります。
これらの原因に対して、具体的にどう対策すればよいのでしょうか。
どう避けるか:具体的な回避策
審査落ちを避けるためには、事前準備と適切な対策が重要です。
信用情報の開示を行い、過去の取引問題を確認: CICやJICCで信用情報を開示請求し、延滞記録がないか確認しましょう。もし記録がある場合は、その記録が消えるまで待つか、記録があっても審査が通る可能性がある金融機関を探すことになります。
勤続年数が短い場合は1年以上になるまで待つ: 転職直後の場合、可能であれば勤続1年以上になるまで待つことをおすすめします。ただし、金融機関によっては柔軟に対応してくれるところもあるため、家づくり相談所で相談してみるとよいでしょう。
返済負担率を年収の適切な範囲内(25〜35%)に抑える: 年収に対して無理のない返済計画を立てることが重要です。住宅ローン以外の借入(車ローン、カードローンなど)も含めて計算し、合計の返済負担率が適正範囲に収まるようにしましょう。
車ローンなど他の借入を完済してから申し込む: 他の借入がある場合、可能であれば完済してから住宅ローンに申し込むことで、返済負担率を下げられます。特に金利の高いカードローンは優先的に完済することをおすすめします。
審査に落ちたら別の金融機関に申し込む: 一つの金融機関で審査に落ちても、別の金融機関では通ることがあります。メガバンクで落ちた場合は、地方銀行やネット銀行、フラット35などを検討しましょう。
💡 無料の家づくり相談所で対策を相談する
審査落ちを避けるための具体的な対策は、専門家に相談することで明確になります。家づくり相談所では、あなたの状況に応じた金融機関の選び方や、返済計画の立て方をサポートしてもらえます。
回避策を理解したら、次は金融機関や個人の状況による違いを見ていきましょう。
金融機関・個人の状況で変わるポイント
住宅ローン審査は、金融機関によって基準が異なります。また、個人の状況(持病の有無、世帯構成など)によっても審査結果が変わることがあります。
メガバンク、地方銀行、ネット銀行で審査基準が異なる: メガバンクは審査基準が厳しく、勤務先の規模や信用力を重視します。一方、地方銀行は地域密着型で柔軟な対応をしてくれることが多いと言われています。ネット銀行は金利が低い反面、審査基準が独自で、書類提出が多い傾向があります。
持病がある場合の団信加入の問題: 団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンを組む際に加入が条件となることが一般的です。持病がある場合、団信に加入できないことがあり、その場合は住宅ローン自体が組めないこともあります。ただし、ワイド団信やフラット35(団信加入任意)などの選択肢もあります。
共有名義にすることで審査が通る場合がある: 単独では収入が足りない場合、配偶者と共有名義にすることで世帯収入を合算し、審査に通りやすくなることがあります。ただし、共有名義にはデメリットもあるため、慎重に検討する必要があります。
これらの個体差要因を理解した上で、金融機関の審査基準の違いを詳しく見ていきましょう。
ここは個体差が出る:金融機関の審査基準
金融機関によって審査基準が異なるため、「A銀行では落ちたがB銀行では通った」ということが起こります。
メガバンクは厳しく会社の信用力を重視: 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクは、勤務先が上場企業や公務員であることを好む傾向があります。また、自営業や中小企業勤務の場合は審査が厳しくなることが一般的です。
地方銀行は柔軟で地域密着型: 地方銀行は、地域の経済を支えるという役割から、柔軟な審査を行うことが多いと言われています。勤続年数が短い場合や、収入が多少不安定でも、他の要素を総合的に判断してくれることがあります。
自社での事故履歴がある金融機関は審査にマイナス: 過去に同じ金融機関のクレジットカードやローンで延滞があった場合、その記録は社内データベースに残ります。信用情報から記録が消えていても、社内記録は残り続けるため、別の金融機関を選ぶ方が無難です。
金融機関の違いを理解したら、事前に確認すべき質問を把握しておきましょう。
事前に見抜く質問例
金融機関に相談する際、以下のような質問をすることで、審査に通る見込みを事前に把握できます。
「勤続年数が短い場合でも審査可能か」: 転職直後や勤続1年未満の場合、まずこの質問をしましょう。金融機関によっては「勤続1年以上」を明確な条件としているところもあります。
「自営業でも借入可能か」: 自営業の場合、確定申告書の提出年数や、事業の安定性を重視されます。どの程度の実績があれば審査対象になるかを確認しましょう。
「持病があっても団信に加入できる条件はあるか」: 持病がある場合、ワイド団信の取り扱いがあるか、または団信加入が任意のフラット35が利用できるかを確認しましょう。
「返済負担率の上限はどの程度か」: 金融機関によって、返済負担率の上限が異なります。一般的には年収の35%以内とされていますが、厳しいところでは30%以内を条件とすることもあります。
これらの質問を事前にすることで、審査に通る見込みを判断できます。それでも不安が残る場合は、代替案を検討しましょう。
それでも審査が不安な人の代替案
審査に不安がある場合、無理に申し込むのではなく、代替案を検討することも重要です。
頭金を増やして借入額を減らす: 頭金を多く用意することで、借入額を減らし、返済負担率を下げることができます。これにより審査のハードルが下がります。
共有名義にして世帯収入を増やす: 配偶者と共有名義にすることで、世帯収入を合算して審査を受けられます。ただし、共有名義の場合、将来的に売却や相続の際に手続きが複雑になることがあるため、メリット・デメリットを理解した上で選択しましょう。
住宅購入を先延ばしして勤続年数や収入を増やす: 今すぐに審査に通る自信がない場合、無理に申し込むのではなく、勤続年数が増えるまで待つ、または収入が増えるまで貯蓄を続けるという選択肢もあります。
これらの代替案の中で、特に有効なものを詳しく見ていきましょう。
安心優先の直接代替:頭金を増やす
頭金を増やすことは、審査リスクを下げる最も直接的な方法です。
頭金を増やすことで借入額を減らし返済負担率を下げる: 例えば、3000万円の物件を購入する場合、頭金なしでフルローンを組むと月々の返済額が多くなり、返済負担率が高くなります。一方、頭金を300万円用意すれば、借入額は2700万円に減り、返済負担率も下がります。
審査のハードルが下がり通りやすくなる: 金融機関は、頭金を多く用意できる人を「計画的にお金を貯められる人」と評価します。また、借入額が少ないほど貸し倒れリスクが低いため、審査に通りやすくなります。
貯金に時間がかかるデメリットもある: 頭金を貯めるには時間がかかります。その間に金利が上昇したり、希望する物件が売れてしまう可能性もあります。時間をかけて貯めるか、今すぐに申し込むかは、市況や個人の状況を踏まえて判断しましょう。
頭金を増やす以外に、先延ばしが合理的なケースもあります。
現状維持・先延ばしが合理的なケース
無理に今申し込むより、時間をおいて条件を整えた方が良い場面もあります。
勤続年数が1年未満の場合は1年以上になるまで待つ: 勤続年数が短いことが審査落ちの主な原因と考えられる場合、1年以上になるまで待つことで審査に通る可能性が大きく上がります。
信用情報にキズがある場合は時間をおいて改善する: 延滞記録は一定期間(通常5年)で消えます。記録が消えるまで待つことで、審査に通りやすくなります。
収入が不安定な場合は安定するまで待つ: 転職したばかりで収入が安定していない、自営業で開業して間もない、といった場合は、収入が安定してから申し込む方が審査に通りやすくなります。
これらの状況では、焦らずに時間をかけて準備することが重要です。次に、審査に向いている人・向いていない人を整理しましょう。
審査に向いている人・向いていない人
自分が審査に通る見込みがあるかを判断するために、向いている人・向いていない人の特徴を理解しておきましょう。
向いている人の特徴:
- 勤続3年以上で収入が安定している
- 個人信用情報に問題がない(延滞履歴なし)
- 返済負担率が年収の25〜35%以内に収まる
- 他の借入がない、または少額である
- 頭金を一定額用意できている
向いていない人の特徴:
- 勤続1年未満、または転職直後
- 個人信用情報にキズがある(延滞履歴あり)
- 自営業で収入が不安定、または開業して間もない
- 他の借入が多く、返済負担率が高い
- 頭金がなく、フルローンを希望している
迷ったら家づくり相談所で資金計画を相談: 自分が審査に通る見込みがあるか判断できない場合は、専門家に相談することをおすすめします。家づくり相談所では、あなたの状況を整理し、審査に通る可能性を診断してもらえます。
自分の状況を理解したら、最後に具体的な確認手順を把握しましょう。
まとめ:審査が不安な人ほどこの順で確認
住宅ローン審査に不安がある方は、以下の順番で確認することをおすすめします。
1. 信用情報の開示を行い、問題がないか確認: CICやJICCで信用情報を開示請求し、延滞記録や事故情報がないか確認しましょう。記録がある場合は、その内容と残存期間を把握します。
2. 返済負担率を適正範囲内に抑える: 年収に対して返済額が適正範囲(25〜35%)に収まるか計算しましょう。他の借入がある場合は、完済してから申し込むことを検討します。
3. 複数の金融機関に相談して審査基準を確認: メガバンク、地方銀行、ネット銀行など、複数の金融機関に相談し、自分の状況で審査に通る見込みがあるか確認しましょう。
4. 家づくり相談所で資金計画を相談: 専門家に相談することで、適正な借入額の算出や、審査に通りやすい金融機関の紹介を受けられます。オンライン相談にも対応しているため、忙しい方でも気軽に相談できます。
審査に不安がある方ほど、事前準備を徹底することが重要です。信用情報の確認、返済負担率の計算、金融機関の比較を行い、必要に応じて専門家のサポートを受けることで、審査に通る可能性を高められます。
