横浜市のマンション市場:購入・売却を検討する前に知るべきこと
横浜市内でマンション購入または売却を検討する際、「どのエリアが資産価値を保ちやすいか」「価格相場はいくらか」「品川区や青森市と比較してどう違うか」と悩む方は少なくありません。
この記事では、横浜市のマンション市場、エリア別の価格相場、購入・売却時のポイント、税金・諸費用を解説します。
横浜市でマンションを選ぶ際の判断基準を身につけられるようになります。
この記事のポイント
- 横浜市の中古マンション市場は6,973件(SUUMO)と豊富な選択肢があり、エリアや価格帯で比較検討が可能
- 市全体の平均価格は474.7万円(70㎡換算、2024年)、横浜駅周辺は5,048.71万円と高額
- 2024年に前年比▲1.1%の価格下落を記録しているが、みなとみらい地区や横浜駅周辺は需要が堅調
- 品川区は都心アクセス重視、横浜市は住環境と利便性のバランス、青森市は地方都市の価格帯と特徴が異なる
- 購入時の諸費用は物件価格の5-10%が目安で、仲介手数料・登記費用・不動産取得税等が含まれる
1. 横浜市のマンション市場:購入・売却を検討する前に知るべきこと
(1) 横浜市のマンション市場規模と特徴
横浜市の中古マンション市場は6,973件(SUUMO)、2,591件(HOMES)と豊富な選択肢があります。
新築マンションは58件(HOMES)、大手7社で91物件(マンションレビュー)と供給が継続しており、販売前・販売予定物件の選択も可能です。
(2) 品川区・青森市との市場比較
横浜市と他エリアの比較
| エリア | 特徴 | 中古マンション掲載件数(SUUMO) | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 横浜市 | 住環境と利便性のバランス | 6,973件 | 474.7万円(70㎡換算、市全体平均) |
| 品川区 | 都心アクセス重視 | 多数 | 東京23区平均より高額 |
| 青森市 | 地方都市の価格帯 | 16件 | 地方都市平均 |
横浜市は選択肢が豊富で、エリアごとの多様性が魅力です。
2. 横浜市のマンション相場と価格推移【2024-2025年最新データ】
(1) 市全体の平均価格(70㎡換算)
横浜市の中古マンション価格(70㎡換算)は2024年に474.7万円です。
市区町村別、築年数別、間取り別で価格差があるため、詳細な比較が重要です。
(2) 横浜駅周辺の価格相場
横浜駅周辺の中古マンション相場は5,048.71万円です。
利便性の高いエリアでは需要が堅調で、資産価値が維持されやすい傾向があります。
(3) 2024年の価格動向(前年比▲1.1%)と今後の見通し
2024年に前年比▲1.1%の価格下落を記録しており、エリアによっては調整局面に入っている可能性があります。
ただし、横浜市神奈川区では過去3年間で+34.2%(+18.7万円/㎡)の上昇を記録しており、エリアによっては高い成長を示しています。
3. エリア別の特徴と価格相場:横浜駅周辺・みなとみらい・郊外エリア
(1) 横浜駅周辺エリア(西区・神奈川区)の特徴と相場
特徴:
- JR東海道線・横須賀線・京浜東北線・相鉄線等、複数路線利用可能
- 商業施設が充実し、買い物・飲食の利便性が高い
価格相場: 5,048.71万円(中古マンション)
(2) みなとみらい21地区の再開発と資産価値
特徴:
- 横浜シンフォステージ(延床面積18.3万㎡)の完成
- 60・61街区の大規模開発が進行中
資産価値: 再開発による将来性が期待されるが、大規模供給による供給過多リスクも考慮する必要があります。
(3) 新横浜エリアの新築マンション供給
特徴:
- 2024年に複数の新築マンションが竣工:メイツ・ザ・マークス新横浜(118戸、6月)、ミレコルテ新横浜(63戸、4月)、パリコート(51戸、3月)
- 新線開業後にマンション建設が加速
価格帯: 新築マンションは6,000万円台~7,000万円台が中心
(4) 郊外エリア(港北区・青葉区等)の価格と住環境
特徴:
- 子育て世帯に人気で、公園・学校が充実
- 駅からやや離れた物件は価格が抑えられる
価格相場: 市全体平均(474.7万円)よりやや低めで、ファミリー向け物件が多い
4. マンション購入時のポイントと諸費用・税金
(1) 物件選びのチェックポイント(立地・価格・築年数)
立地: 駅徒歩距離、周辺の商業施設、学校、病院等を確認 価格: 予算と希望条件のバランスを検討 築年数: 新耐震基準(1981年6月1日以降)かどうかを確認
(2) 購入時の諸費用(仲介手数料・登記費用・不動産取得税)
購入時の諸費用は物件価格の5-10%が目安です。
諸費用の内訳
| 項目 | 目安額 |
|---|---|
| 仲介手数料 | 物件価格×3%+6万円+消費税 |
| 登記費用 | 10~30万円 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額×3%(軽減措置あり) |
| 住宅ローン関連費用 | 事務手数料、保証料、火災保険等 |
(3) 住宅ローン控除と税制優遇
住宅ローンを利用してマンションを購入した場合、一定要件を満たすと所得税・住民税から控除を受けられます。
国税庁の公式サイトで最新の要件を確認してください。
(4) 新築マンションと中古マンションの比較
新築マンションのメリット:
- 最新設備、瑕疵担保責任、住宅ローン控除の適用枠が大きい
中古マンションのメリット:
- 価格が抑えられる、立地の選択肢が豊富、実際の管理状況を確認できる
5. マンション売却時のポイントと高く売るコツ
(1) 売却の流れと必要書類
売却の流れ:
- 不動産会社に査定依頼
- 媒介契約の締結
- 売却活動(内覧対応)
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
必要書類: 登記済権利証、固定資産税納税通知書、管理規約、重要事項調査報告書等
(2) 査定のポイントと価格設定
査定では、立地、築年数、間取り、管理状況、周辺環境等が評価されます。
複数の不動産会社に査定依頼し、適正価格を見極めることが重要です。
(3) 売却時の税金と諸費用
譲渡所得税: 売却益が出た場合に課税(居住用財産の3,000万円特別控除あり) 仲介手数料: 売却価格×3%+6万円+消費税 登記費用: 抵当権抹消登記等
6. まとめ:横浜市でマンションを選ぶ際の判断基準
横浜市のマンション市場は、豊富な選択肢とエリアごとの多様性が魅力です。市全体の平均価格は474.7万円(70㎡換算、2024年)ですが、横浜駅周辺は5,048.71万円と高額で、エリアによって価格差が大きいことを理解することが重要です。
2024年に前年比▲1.1%の価格下落を記録していますが、みなとみらい地区や横浜駅周辺は需要が堅調で、資産価値が維持されやすい傾向があります。
品川区は都心アクセス重視、横浜市は住環境と利便性のバランス、青森市は地方都市の価格帯と特徴が異なります。横浜市は中古マンション6,973件(SUUMO)と選択肢が豊富で、通勤・子育て環境・価格相場のバランスを重視する方に向いています。
購入前に、宅建士、ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談し、立地・価格・築年数・諸費用を確認してください。
