大阪の中古マンション相場|平均4,080万円・エリア別価格一覧

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/1

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大阪府の中古マンション市場を理解する

大阪府で中古マンションの購入を検討する際、「エリアごとの価格差」「築年数による違い」「購入時のチェックポイント」など、把握すべき情報が多岐にわたります。

この記事では、大阪府の中古マンション市場の最新動向、エリア別の価格相場、築年数別の特徴、購入時に確認すべきポイントを、最新のデータをもとに解説します。初めて不動産を購入する方でも、適切な判断ができるようになります。

この記事のポイント

  • 大阪府の中古マンション平均価格は4,080万円(築10年・70㎡)、大阪市内は4,480万円、市外は3,680万円が目安
  • 人気エリアは大阪市北区・中央区・福島区・西区、市外では堺市・豊中市・吹田市に物件が集中
  • 直近3年間で価格は10.30%上昇、2024年は過去10年で最高水準に到達
  • 築年数によって耐震基準が異なるため、1981年以降の新耐震基準物件がおすすめ
  • 管理状況・修繕積立金・大規模修繕履歴の確認が購入時の重要チェックポイント

大阪府の中古マンション市場の現状

2024年の価格動向:過去10年で最高水準に到達

2024年、大阪府のマンション価格は過去10年で最高水準に到達しました。2015年と比較すると約1.5倍に上昇し、特に大阪市内では1.7倍にまで達しています。

2023年9月から2024年8月までの中古マンション価格は3,100万円台から3,300万円台で推移し、2024年8月には平米単価35.29万円にまで急騰しています。この価格上昇は、新築マンション価格の高騰が中古マンション需要を押し上げたことが主な要因です。

大阪万博・再開発が市場に与える影響

2025年に開催される大阪万博、梅北2期開発プロジェクト、なにわ筋線の開通などが、大阪府の不動産市場に影響を与えています。

これらの大規模開発は、周辺エリアの利便性向上や商業施設の充実をもたらすため、不動産価格の上昇要因となる可能性があります。ただし、市況は常に変動するため、購入タイミングについては不動産会社や宅地建物取引士に相談することを推奨します。

新築価格高騰による中古マンション需要の高まり

建築費や資材価格の高騰により、新築マンション価格が大幅に上昇しています。その結果、価格が比較的手頃な中古マンションへの注目が高まっており、中古マンション市場の活性化につながっています。

特に築浅の中古マンション(築10年未満)は、新築と比較して価格が抑えられる一方、設備や内装が比較的新しいため、人気が高まっています。

大阪府の中古マンション価格相場

平均価格と坪単価・平米単価の最新データ

大阪府の中古マンション価格相場(築10年・70㎡)は以下の通りです。

項目 価格
大阪府全体の平均価格 4,080万円
大阪市の平均価格 4,480万円
大阪市外の平均価格 3,680万円
坪単価 174.0万円/坪
平米単価 52.6万円/㎡

大阪市と市外の価格差

大阪市内と市外では、約800万円の価格差があります。大阪市内は交通の利便性、商業施設の充実度が高いため、価格が高めに設定される傾向があります。

一方、市外エリアでも、堺市、豊中市、吹田市などの主要都市では、駅近物件や設備の充実した物件が豊富にあり、比較的手頃な価格で購入できる可能性があります。

直近3年間の価格推移と上昇率

大阪府の中古マンション価格は、直近3年間で約10.30%上昇しています。この上昇傾向は、新築マンション価格の高騰、低金利政策の継続、再開発プロジェクトへの期待などが背景にあります。

ただし、不動産価格は市況や金利、経済情勢によって変動するため、過去のデータのみで判断せず、最新の市場動向を専門家に確認することが重要です。

エリア別の特徴と価格比較

大阪市内の人気エリア(北区・中央区・福島区・西区)

大阪市内で特に人気が高いのは以下のエリアです。

  • 北区(梅田周辺):大阪の中心地で交通の便が良く、商業施設やオフィスが集中。駅から徒歩10分圏内の物件が多い
  • 中央区:官公庁やオフィス街が集まり、ビジネス利便性が高い
  • 福島区・西区:梅田に近く、落ち着いた住環境と利便性を両立

これらのエリアは、大阪市内でも価格が高めですが、資産価値が維持されやすい傾向があります。

大阪市24区の価格比較:安いエリア・高いエリア

大阪市24区の中でも、区によって価格相場は大きく異なります。

  • 高価格帯エリア:北区、中央区
  • 中価格帯エリア:福島区、西区、淀川区、阿倍野区
  • 比較的安価なエリア:城東区、平野区、東住吉区など

価格だけでなく、駅からの距離、周辺の商業施設、教育環境なども考慮し、総合的に判断することが大切です。

大阪市外の注目エリア(堺市・豊中市・吹田市)

大阪市外では、以下のエリアに多くの物件が集まっています。

  • 堺市:大阪市南部に隣接し、比較的価格が手頃で広い間取りが選択肢に入りやすい
  • 豊中市:大阪市北部に隣接し、閑静な住宅街が広がる
  • 吹田市:万博記念公園があり、ファミリー層に人気

これらのエリアは、大阪市内と比較して価格が抑えられる傾向があり、2LDK-3LDKの物件が2,000万円台から選択可能です。

主要駅別の価格相場

駅からの距離は、価格に大きく影響します。徒歩10分圏内の物件は人気が高く、価格も高めに設定されます。

一方、駅から徒歩15分以上の物件は、価格が比較的抑えられる傾向があります。バス便を利用するエリアでは、さらに価格が下がる場合がありますが、利便性とのバランスを考慮して選択してください。

築年数別の特徴と選び方

築浅物件(築10年未満)の特徴と価格帯

築浅物件は、設備が新しく、内装も比較的きれいな状態です。新築と比較すると価格が抑えられるため、「新築に近い状態で、価格を抑えたい」という方に適しています。

ただし、築浅物件は人気が高いため、市場に出るとすぐに売れてしまう可能性があります。希望の物件が見つかった場合は、早めの決断が求められます。

築20年前後の物件:価格と設備のバランス

築20年前後の物件は、価格と設備のバランスが取れている場合が多く、選択肢も豊富です。

リフォームやリノベーションを前提に購入し、自分好みの内装に変更するという選択肢もあります。リノベーション費用の目安は、1㎡あたり10-20万円程度ですが、内容によって変動します。

築30年以上の物件:耐震基準と注意点

築30年以上の物件は、価格が手頃ですが、耐震基準や設備の老朽化に注意が必要です。

特に1981年以前に建築された物件は「旧耐震基準」に該当するため、耐震性能が現行基準より低い可能性があります。購入前には、耐震診断の実施状況や耐震補強工事の履歴を確認してください。

築年数と耐震基準の関係(旧耐震・新耐震・2000年基準)

築年数と耐震基準の関係は以下の通りです。

耐震基準 建築確認日 特徴
旧耐震基準 1981年5月以前 現行基準より耐震性能が低い可能性
新耐震基準 1981年6月以降 震度6強〜7の地震でも倒壊しない水準
2000年基準 2000年6月以降 木造住宅の耐震性がさらに強化

中古マンションを選ぶ際は、築年数だけでなく、建築確認日を確認し、新耐震基準以降の物件を選ぶことが安心です。

購入時のチェックポイントと注意点

管理状況の確認方法(管理組合・修繕積立金)

中古マンション購入時には、以下の管理状況を確認してください。

  • 管理組合の運営状況:総会の開催頻度、議事録の保管状況
  • 修繕積立金の積立状況:計画的に積み立てられているか、滞納がないか
  • 管理費・修繕積立金の月額:購入後の維持費として毎月支払う金額

修繕積立金が不足している場合、将来的に大規模修繕時に一時金の徴収や修繕積立金の値上げが発生する可能性があります。

大規模修繕履歴と今後の修繕計画

大規模修繕の履歴と今後の修繕計画は、重要な確認ポイントです。

  • 過去の大規模修繕履歴:外壁塗装、屋上防水、配管工事などの実施時期
  • 長期修繕計画:今後10-30年の修繕予定と必要な費用

購入後すぐに大規模修繕が予定されている場合、修繕積立金の値上げや一時金の負担が発生する可能性があるため、事前に確認しておくことが重要です。

リノベーション可否と費用の目安

リノベーションを検討している場合、以下を確認してください。

  • 管理規約でのリノベーション制限:間取り変更、水回り移動の可否
  • 専有部分と共用部分の範囲:玄関ドア、窓、バルコニーは共用部分のため変更不可
  • リノベーション費用の目安:1㎡あたり10-20万円程度(内容により変動)

管理規約によっては、リノベーション内容に制限がある場合があります。購入前に不動産会社や管理組合に確認してください。

資金計画:諸費用・税金・住宅ローンの基礎知識

中古マンション購入時には、物件価格に加えて諸費用が必要です。

項目 内容 目安額
仲介手数料 物件価格×3%+6万円+消費税 100-150万円
登記費用 所有権移転登記、抵当権設定登記 20-40万円
不動産取得税 固定資産税評価額×3%(軽減措置あり) 0-50万円
住宅ローン諸費用 事務手数料、保証料、印紙税 50-100万円
火災保険 10年一括払い 20-30万円

4,000万円の物件の場合、諸費用は200-400万円程度を見込んでおく必要があります。諸費用は基本的に現金で用意する必要があるため、自己資金の計画を立ててください。

まとめ:状況別の選び方と次のステップ

大阪府の中古マンション市場は、2024年現在、過去10年で最高水準の価格に到達しています。平均価格は4,080万円(築10年・70㎡)、大阪市内は4,480万円、市外は3,680万円が目安です。

エリア選びでは、大阪市北区・中央区などの人気エリアは価格が高めですが資産価値が維持されやすく、市外の堺市・豊中市・吹田市は価格が抑えられる傾向があります。築年数は、新耐震基準(1981年6月以降)の物件を選ぶことが安心です。

購入時には、管理状況、修繕積立金、大規模修繕履歴、耐震基準、リノベーション可否を確認し、諸費用(物件価格の5-10%)を含めた資金計画を立ててください。

不動産会社や宅地建物取引士、税理士などの専門家に相談しながら、無理のない購入計画を進めましょう。

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よくある質問

Q1大阪府の中古マンション相場はいくらですか?

A1大阪府の中古マンション平均価格は、築10年・70㎡で4,080万円です。大阪市内は4,480万円、大阪市外は3,680万円が目安です。最新の平米単価は52.6万円/㎡、坪単価は174.0万円/坪です。エリアや築年数によって価格は大きく異なるため、希望条件に合わせて複数の物件を比較検討してください。

Q2大阪市内で安く買えるエリアはどこですか?

A2大阪市24区の中でも、区によって価格相場は大きく異なります。北区・中央区は高額ですが、城東区、平野区、東住吉区などの周辺区は比較的安価です。ただし、価格だけでなく、駅からの距離、周辺の商業施設、教育環境なども考慮し、総合的に判断することが大切です。詳細は不動産ポータルサイトや不動産会社で最新のデータをご確認ください。

Q3大阪府の中古マンション価格は今後も上がりますか?

A32024年現在、大阪府の中古マンション価格は過去10年で最高水準に到達し、直近3年間で10.30%上昇しています。2025年大阪万博、梅北2期開発、なにわ筋線開通などのイベントが価格に影響する可能性があります。ただし、不動産価格は市況や金利、経済情勢によって変動するため、購入タイミングについては不動産会社や宅地建物取引士に相談することを推奨します。

Q4中古マンション購入時の諸費用はいくらかかりますか?

A4中古マンション購入時の諸費用は、物件価格の5-10%が目安です。仲介手数料(物件価格×3%+6万円+消費税)、登記費用、不動産取得税、住宅ローン諸費用、火災保険などが含まれます。4,000万円の物件であれば、200-400万円程度を見込んでおく必要があります。諸費用は基本的に現金で用意する必要があるため、自己資金の計画を立ててください。

Q5築年数と耐震基準の関係は?

A51981年5月以前に建築確認を受けた物件は旧耐震基準、1981年6月以降は新耐震基準、2000年6月以降は2000年基準に該当します。新耐震基準以降の物件は、震度6強〜7の地震でも倒壊しない水準で設計されています。中古マンションを選ぶ際は、築年数だけでなく、建築確認日を確認し、新耐震基準以降の物件を選ぶことが安心です。

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Room Match編集部

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