香港のモンスターマンションとは?特徴や住宅事情を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/29

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香港のモンスターマンションとは|超高密度集合住宅の概要

香港の観光スポットとして注目を集めるモンスターマンションは、超高密度集合住宅として独特な景観を持つ建築物です。SNS映えスポットとして人気がありますが、現在も多くの住民が生活している現役の住宅地でもあります。

この記事では、モンスターマンションの基本情報、発生した背景、アクセス方法、訪問時の注意点を、Wikipediaや実際の訪問記を元に解説します。

初めて香港を訪れる方でも、モンスターマンションの特徴と訪問マナーを正確に把握できるようになります。

この記事のポイント

  • モンスターマンションは1972年完成、5棟の商住混合ビルで総戸数2200戸の超高密度集合住宅
  • 中国語で「怪獸大廈」、映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』のロケ地として有名
  • MTR港島線「太古駅」B出口から徒歩7分でアクセス可能
  • 2025年現在、立ち入り禁止は解除され通常の撮影は可能だが、ドローン撮影・柵内侵入は禁止
  • 現在も多くの住民が生活しているため、騒音や迷惑行為は厳禁

(1) モンスターマンションの特徴|5棟の商住混合ビル、総戸数2200戸

Wikipediaによると、モンスターマンションは1972年に完成した5棟の商住混合ビルで、2200戸余りの住戸があります。商住混合ビルとは、商業区画と居住区画を併設した建物で、1970年代以降の香港で一般的な建築形式です。

5棟のビルが密集して建てられており、その圧倒的な高密度が独特な景観を生み出しています。

(2) 名称の由来|怪獸大廈(Monster Building)

中国語で「怪獸大廈」、英語で「Monster Building」と通称されています。その名の通り、5棟のビルが密集して「怪獣」のような迫力を持つことから名付けられました。

(3) 映画ロケ地としても有名|『トランスフォーマー/ロストエイジ』

2014年公開の映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』のロケ地として使用されたことで、国際的に知名度が上がりました。その独特な景観は、映画の舞台として強烈な印象を与えています。

モンスターマンションの基本情報|場所・名称・歴史

モンスターマンションの正式名称や場所を確認します。

(1) 正式名称と場所|鰂魚涌五厦(クォーリーベイ)

あさうみによると、正式名称は「鰂魚涌五厦」で、香港の東区鰂魚涌(クォーリーベイ / Quarry Bay)に位置します。

住所はKing's Road, Quarry Bay, Hong Kongです。

(2) Google Mapでの検索方法|「鰂魚涌五厦」または「益昌大廈」

Google Mapでは「鰂魚涌五厦」で検索できます。また、モンスターマンションを構成する5棟のうちの1棟である「益昌大廈(Yick Cheong Building)」の名でビル群全体が呼ばれることもあり、この名で検索することも可能です。

(3) 歴史|1972年完成、低所得者向け住宅として政府が補助

楽待によると、1960年代に建てられたモンスターマンションは低所得者向け住宅として政府が補助しました。1972年に完成し、大量の移民の流入により人口が急増していた時代の建設です。

モンスターマンションが生まれた背景|香港の住宅事情と人口急増

モンスターマンションが生まれた背景には、香港の歴史的な住宅事情があります。

(1) 戦後の難民流入と人口急増|国共内戦後の大量移民

Wikipedia「香港の公営住宅」によると、第二次世界大戦後、国共内戦で大量の難民が香港に流入し、人口が急増しました。

(2) 1953年の石硤尾大火と公営住宅建設の始まり

1953年の石硤尾大火で58,203人が家を失い、大規模公営住宅建設が始まりました。この大火が香港の公営住宅政策の転換点となり、高密度集合住宅の建設が加速しました。

(3) 1960年代の住宅不足と高密度集合住宅の必要性

1960年代は大量の移民の流入により人口が急増し、住宅不足が深刻化しました。限られた土地で多くの住民を収容する必要があり、高密度集合住宅の建設が不可欠でした。

(4) 現在の香港の住宅事情|公営住宅居住率44.6%、平均待機期間5.6年

Wikipedia「香港の公営住宅」によると、2018年時点で香港市民の44.6%が公営住宅に居住しています。楽待によると、2020年9月時点で約15万6,400件の入居申請があり、平均の待機期間は5.6年です。

香港の住宅事情は現在も厳しく、公営住宅の需要は依然として高い状況が続いています。

モンスターマンションへの行き方|MTR・トラムでのアクセス

モンスターマンションへのアクセス方法を確認します。

(1) MTR港島線「太古(Tai Koo)駅」からのアクセス|B出口から徒歩7分

たびらばによると、MTR港島線の太古(Tai Koo)駅B出口から徒歩7分です。太古駅はセントラル駅(中環|Central)から約20分、尖沙咀駅から約25分で到着します。

mikiminによると、B出口から左を見ると、モンスターマンションが見えています。

(2) トラムでのアクセス|「柏架山道(Mount Parker Road)」または「船場里(Shipyard Lane)」下車

えりんぎとらべるによると、トラムで行く場合は「83E:柏架山道(Mount Parker Road)」または「85E:船場里(Shipyard Lane)」で下車すると駅より近いです。

(3) 入口の見つけ方|赤い布の屋根の魚屋さんとパン屋さんの間の道

mikiminえりんぎとらべるによると、赤い布の屋根の魚屋さんとパン屋さんの間の道から中庭に入ることができます。

訪問時の注意点と撮影ルール|住民への配慮が必須

モンスターマンション訪問時には、住民への配慮が必須です。

(1) 2025年現在の立ち入り・撮影規制|立ち入り禁止は解除済み

たびらばによると、2025年現在、立ち入りおよび撮影禁止は解除されています。Yahoo!ニュースによると、一時期立ち入り禁止になっていましたが、コロナ禍で観光客が減り、解除されました。

(2) 撮影のルール|地面からの撮影はOK、ドローン撮影・柵内侵入は禁止

たびらばYahoo!ニュースによると、撮影は地面から普通に撮る分には問題ありませんが、柵の中に入ったりドローン撮影は禁止されています。

ドローン撮影は違反すると罰則がある可能性があるため、厳守してください。

(3) 住民への配慮|現在も多くの人が生活している現役住宅地

東工大EXPRESSによると、現在も多くの人が実際に生活している現役の住宅地です。騒音や迷惑行為は厳禁で、マナーを守って静かに撮影することが重要です。

(4) 最新情報の確認|規制は予告なく変更される可能性がある

立ち入り・撮影規制は予告なく変更される可能性があるため、訪問前に最新情報を確認することを推奨します。また、香港の治安・政治情勢は変化する可能性があるため、渡航前に外務省の海外安全情報を確認してください。

まとめ|観光スポットとしての魅力と配慮すべき点

香港のモンスターマンションは、超高密度集合住宅として独特な景観を持つ建築物です。2025年現在、立ち入り禁止は解除されており、通常の撮影は可能です。

(1) SNS映えスポットとしての人気|インスタグラム・写真撮影に最適

5棟のビルが密集した圧倒的な景観は、SNS映えスポットとして多くの観光客に人気です。インスタグラム・写真撮影に最適な場所として、2025年も多数の日本人旅行者が訪れています。

(2) 香港の都市開発・住宅政策を知る貴重な場所

モンスターマンションは、戦後の香港の住宅事情・都市開発政策を知る貴重な場所です。1960年代の大量移民流入、住宅不足、公営住宅建設の歴史を実際に体感できます。

(3) マナーを守った訪問の重要性

現在も多くの住民が生活している現役の住宅地であるため、騒音や迷惑行為は厳禁です。ドローン撮影・柵内侵入は禁止されており、住民のプライバシーを尊重する必要があります。

訪問前に最新の規制情報を確認し、マナーを守って撮影しましょう。

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よくある質問

Q1モンスターマンションとは何ですか?

A1香港の東区鰂魚涌(クォーリーベイ)にある超高密度集合住宅です。1972年完成、5棟の商住混合ビルで総戸数2200戸余りがあります。中国語で「怪獸大廈(Monster Building)」と呼ばれ、5棟のビルが密集して「怪獣」のような迫力を持つことから名付けられました。映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』のロケ地としても有名です。

Q2なぜモンスターマンションが生まれたのですか?

A2第二次世界大戦後の国共内戦で大量の難民が香港に流入し、人口が急増しました。1953年の石硤尾大火で58,203人が家を失い、大規模公営住宅建設が始まりました。1960年代は大量の移民の流入により人口が急増し、住宅不足が深刻化していました。限られた土地で多くの住民を収容する必要があり、低所得者向け住宅として政府が補助して建設されました。

Q3モンスターマンションへの行き方を教えてください。

A3MTR港島線「太古(Tai Koo)駅」B出口から徒歩7分です。太古駅はセントラル駅から約20分、尖沙咀駅から約25分で到着します。トラムで行く場合は「柏架山道(Mount Parker Road)」または「船場里(Shipyard Lane)」で下車すると駅より近いです。赤い布の屋根の魚屋さんとパン屋さんの間の道から中庭に入ることができます。Google Mapでは「鰂魚涌五厦」または「益昌大廈」で検索できます。

Q4撮影は自由にできますか?

A42025年現在、立ち入り禁止は解除されており、地面からの通常の撮影は可能です。ただしドローン撮影は禁止されており、違反すると罰則がある可能性があります。柵の中に入ることも禁止されています。現在も多くの住民が生活している現役の住宅地であるため、騒音や迷惑行為は厳禁です。マナーを守って静かに撮影することが重要です。

Q5立ち入り禁止は解除されましたか?

A5一時期立ち入り禁止になっていましたが、コロナ禍で観光客が減り、解除されました。2025年現在も訪問・撮影は可能です。ただし、規制は予告なく変更される可能性があるため、訪問前に最新情報を確認することを推奨します。また、香港の治安・政治情勢は変化する可能性があるため、渡航前に外務省の海外安全情報を確認してください。

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Room Match編集部

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