南三陸町の不動産売却|年間11件・戸建て713万円の市場

南三陸町の売却市場——年間11件の小規模市場

南三陸町の不動産売却相場は、戸建てが約713万円。年間の取引件数は11件で、市場規模は非常に小さい。買い手市場の傾向にある。

南三陸町は宮城県北東部、三陸海岸に面した人口約1万人の町だ。2011年の東日本大震災では壊滅的な津波被害を受け、防災対策庁舎は震災の象徴として全国に知られている。志津川を中心に復興が進み、さんさん商店街や高台移転地など新しい街づくりが行われてきた。

漁業が基幹産業で、牡蠣・わかめ・銀鮭の養殖が盛ん。志津川湾はラムサール条約の登録湿地にもなっている。交通はBRT(気仙沼線)で気仙沼方面と仙台方面に接続するほか、三陸自動車道の整備が進んでいる。

年間11件という取引件数は、物件を出しても買い手が現れるまで時間がかかることを意味する。腰を据えた売却活動が前提だ。

売却の流れ

1. 査定を受ける

複数の不動産会社に査定を依頼する。南三陸町は物件数が限られるため、地元に精通した不動産会社に加え、気仙沼市や登米市の不動産会社にも声をかけると良い。一括査定サービスを活用すれば、複数社の査定額を手間なく比較できる。

2. 媒介契約を結ぶ

年間11件の市場では、1社にしっかり任せる専任媒介契約が効果的だ。販売活動に力を入れてもらいやすく、定期的な報告で状況を把握できる。

3. 販売活動

不動産ポータルサイトへの掲載とレインズへの登録が基本。南三陸町は移住促進に取り組んでおり、移住支援サイトや空き家バンクへの登録も有効な販路だ。漁業や自然環境に魅力を感じる移住希望者や、震災復興に関わりたい層へのアプローチが考えられる。

4. 内覧・交渉・成約

買い手市場では値引き交渉が入りやすい。売出価格には交渉余地を含めた設定にしておこう。成約までに半年〜1年以上かかるケースも想定し、スケジュールに余裕を持つことが大切だ。

5. 引渡し

残代金の受領と所有権移転登記、鍵の引渡しを同日に行う。

売却にかかる費用と税金

仲介手数料

売買価格が400万円を超える場合、上限は売買価格×3%+6万円+消費税。713万円で売却した場合、仲介手数料は約28万円(税込)が上限だ。

売買価格が400万円以下の場合は、上限が「売買価格×4%+2万円+消費税」(200万円超400万円以下)または「売買価格×5%+消費税」(200万円以下)となる。

譲渡所得税

売却益が出た場合に課税される。税率は所有期間によって異なる。

  • 所有期間5年超(長期譲渡所得):20.315%
  • 所有期間5年以下(短期譲渡所得):39.63%

マイホーム売却であれば3,000万円特別控除が利用可能。南三陸町の価格帯では、ほぼすべてのケースでこの控除により譲渡所得税はかからない。

その他の費用

抵当権抹消費用(住宅ローン残債がある場合)、測量費用(境界が不明確な場合)、印紙税が必要になる場合がある。

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南三陸町で売却を成功させるポイント

適正価格の見極め

年間11件の市場では、相場から外れた価格設定は致命的だ。近隣の成約事例を参考に、不動産会社と慎重に価格を設定しよう。高めの設定で長期間売れ残るより、適正価格で出して早期成約を目指す方が結果的に良い。

複数の販路を活用する

不動産ポータルサイトだけでは南三陸町の物件は埋もれやすい。自治体の空き家バンク、移住支援サイト、漁業関係者のネットワークなど、複数のチャネルで情報を発信することが成約への近道だ。

南三陸の暮らしの魅力を伝える

三陸の海の幸、ラムサール条約登録湿地の自然環境、復興で新しく生まれた街並み。こうした南三陸町ならではの暮らしの魅力を物件情報に盛り込むと、移住検討者の関心を引きやすい。

空き家の管理

売却に時間がかかることを前提に、空き家の管理は継続しよう。草刈り・清掃・通風を怠ると、内覧時の印象が悪化し成約が遠のく。沿岸部の物件は塩害による劣化が進みやすいため、定期的なメンテナンスが重要だ。

売却が難しい場合の選択肢

価格の見直し。3〜6か月経っても反応がなければ価格を再設定する。不動産会社と相談し、成約可能な水準を探ろう。

不動産買取。仲介での売却が難しい場合、不動産会社に直接買い取ってもらう方法がある。仲介より価格は下がるが、確実に現金化できるメリットがある。

空き家バンク。自治体の空き家バンクに登録すれば、移住希望者に物件情報が届きやすくなる。仲介で反応がなかった物件でも、バンク経由で成約するケースがある。

賃貸への切り替え。すぐに売却できない場合、賃貸に出して家賃収入を得ながら買い手を待つ選択肢もある。ただし入居者管理の手間は発生する。

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よくある質問

南三陸町の不動産は売れますか?
年間取引11件の買い手市場のため、売却には時間がかかる傾向があります。適正な価格設定と空き家バンク・移住支援サイトなど複数の販路活用が成約のポイントです。半年〜1年以上の期間を見込んでおきましょう。
南三陸町の戸建ての売却相場はどのくらいですか?
戸建ての売却相場は約713万円です。マイホーム売却であれば3,000万円特別控除が使えるため、この価格帯では譲渡所得税がかからないケースがほとんどです。
売却にかかる費用はいくらですか?
仲介手数料が主な費用で、713万円で売却した場合の上限は約28万円(税込)です。その他、抵当権抹消費用や測量費用が必要になる場合があります。
売れない場合はどうすればいいですか?
価格の見直し、不動産会社による買取、空き家バンクへの登録、賃貸への切り替えが選択肢です。自治体の空き家バンクは移住希望者に物件情報が届きやすく、仲介で反応がなかった物件でも成約するケースがあります。

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