高山市の土地相場と飛騨エリアの地価動向

高山市の公示地価の水準

高山市の公示地価は㎡あたり約13.8万円、坪単価に換算すると約45.6万円だ。前年比プラス5.29%と力強い上昇を見せており、飛騨地域の中では突出した地価水準にある。

高山市は岐阜県の北部に位置する飛騨地域の中核都市で、日本最大の面積を持つ市でもある。「飛騨の小京都」と呼ばれる歴史的な町並みが国内外から高い評価を受けており、インバウンド観光の復活と移住需要が地価を押し上げている。

エリアによる地価の大きな違い

高山市は広大な面積を持つが、地価が高いのは市街地の中心部に集中している。

上三之町エリアは坪単価約163万円で市内最高水準だ。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「古い町並み」のエリアで、飛騨高山を象徴する観光の中心地だ。酒蔵や土産物店、カフェが立ち並び、インバウンド観光客で年間を通じて賑わう。この立地の土地は希少性が極めて高く、一般の住宅用地としてはほぼ出てこない。

花里町エリアは坪単価約107万円で、JR高山駅の東側にあたる。駅に近い生活利便性の高いエリアで、商業施設や飲食店が集まる。住宅用地としても需要があり、駅周辺で暮らしたい場合の現実的な選択肢だ。

市街地の中心部を離れると地価は大幅に下がる。市の東西に広がる山間部や旧町村エリア(朝日村、高根村、荘川村など)では、坪数万円台の土地も存在する。高山市の市域は東京都とほぼ同じ面積があり、エリアによって住環境も価格もまったく異なる。

地価上昇の背景

前年比プラス5.29%という上昇率は、いくつかの要因が重なっている。

インバウンド観光の回復が最大の要因だ。飛騨高山は外国人観光客に特に人気が高く、コロナ禍からの回復で観光需要が急速に戻っている。宿泊施設や飲食店の需要増が、商業地を中心とした地価上昇を牽引している。

移住需要の増加も背景にある。リモートワークの普及により、自然豊かな環境と歴史的な町並みを持つ高山市への移住関心が高まっている。

建築コストの上昇も地価に反映されている。新築住宅の建築費が上がったことで、既存の土地付き物件の評価も連動して上昇している面がある。

この地域の不動産、今いくら?

無料一括査定を見る

高山市で土地を購入する際のポイント

市街地と山間部で全く異なる判断基準が必要だ。市街地中心部(坪100万円超)は商業・観光需要に支えられた価格であり、一般の住宅用地としては高めだ。一方、市の外縁部に出れば手頃な価格の土地が見つかるが、生活利便性は大きく異なる。

冬の積雪への備えは高山市全域で必要だ。飛騨地方は豪雪地帯であり、冬場は1m以上の積雪がある。寒冷地仕様の建築、除雪の体制、冬季の道路状況は生活に直結する。建築コストも平地より上乗せされる。

景観保全への配慮は特に市街地中心部で求められる。伝統的建造物群保存地区やその周辺では、建物の外観や高さに制限がある場合がある。建築前に市の景観条例を確認しておきたい。

アクセスの確認も重要だ。JR高山本線で名古屋方面・富山方面にアクセスできるが、特急の運行本数は限られる。車では東海北陸自動車道や中部縦貫自動車道を利用できるが、冬季は道路状況が厳しくなることがある。

飛騨エリアの中での高山市のポジション

高山市は飛騨地域の中で圧倒的な中核都市だ。

飛騨市は高山市の北側に位置し、古川の町並みで知られる。地価は高山市より大幅に安く、静かな環境を求める方には選択肢になる。

下呂市は飛騨地域の南に位置し、下呂温泉で有名だ。温泉地としての特殊な需要はあるが、地価は高山市中心部より低い。

高山市は飛騨地域で唯一、一定規模の商業・医療・教育インフラが整った都市であり、「飛騨で暮らすなら高山」という位置づけは揺るがない。

[PR]無料一括査定

この地域の不動産の査定を、複数の会社にまとめて依頼できます。

よくある質問

高山市の土地の坪単価はいくらですか?
公示地価は坪単価約45.6万円(㎡あたり約13.8万円)です。ただしエリアによる差が非常に大きく、古い町並みの上三之町は坪約163万円、花里町は坪約107万円と高額ですが、山間部では坪数万円台まで下がります。
高山市の地価は上がっていますか?
前年比プラス5.29%と力強く上昇しています。インバウンド観光の回復、移住需要の増加、建築コストの上昇が主な要因です。特に市街地中心部の商業地で上昇が顕著です。
高山市で土地を買うならどのエリアがおすすめですか?
生活利便性を重視するならJR高山駅周辺の花里町エリア(坪約107万円)。価格を抑えつつ高山市内に住むなら、市街地の外縁部や旧町村エリアで手頃な土地が見つかります。市域は東京都と同じ面積があるため、エリア選びが重要です。
高山市の土地購入で注意すべきことは?
飛騨地方は豪雪地帯のため、寒冷地仕様の建築が必須で建築費が上乗せされます。市街地中心部は景観条例による制限がある場合があります。広大な市域のため、エリアによって生活環境が全く異なる点にも注意が必要です。

高山市の他の記事

高山市の不動産ガイドに戻る

近隣エリアのの土地相場と飛騨エリアの地価動向